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⭕ 冒険者ギルド 2


マオ

「 セロなら不浄を “ どうにか ” 出来たりするんじゃないか?

  不浄が増えるのを遅らせたりとかさ! 」


セロフィート

「 はあ?

  出来ませんけど 」


マオ

「 えぇっ!?

 { 不浄を〈 (原質)(みなもと) 〉に変換するとか出来ないのかよ? }」


セロフィート

「 出来ません。

  構成と同様、変換も “ 万能ではない ” と教えたでしょう。

  不浄の発生は≪ オオカザッシュ大陸 ≫の意思です。

  ≪ オオカザッシュ大陸 ≫の意思を無下にする事は出来ません 」


マオ

「 ≪ オオカザッシュ大陸 ≫の意思……。

  不浄を発生させて、を噴き出させて、怪物モンスターのランクを上げさせて、怪物モンスターを戦わせて、LVを上げさせて──。

  ≪ オオカザッシュ大陸 ≫はなにをしたんだよ? 」


セロフィート

「 ≪ オオカザッシュ大陸 ≫には〈 コウ 〉が不在です 」


マオ

「 あぁ~~~…………うん。

  もういや……。

  セロ、依頼は受けるのか? 」


セロフィート

「 マオが決めてください 」


マオ

「 えぇっ!?

  オレが決めるのかよ?

  オレに丸投げしてないよな? 」


セロフィート

「 してません。

  気が乗らないなら断ります? 」


マオ

「 でもさ……、見習い,新米,新人が育たないと冒険者ギルドは成り立たないんだろ?

  強い冒険者達だって迄も現役でられる訳じゃないしな……。

  たしか、見習い,新米,新人は冒険者ランクGだったよな?

  せめてさ、ランクDには上げてやりたいよな? 」


セロフィート

「 では受けます? 」


マオ

「 そうだな~~。

  小遣い稼ぎにはならないけど、一致ょ受けてみっか? 」


セロフィート

「 はいはい。

  冒険者ギルドに恩を売るとしましょう 」


マオ

「 言い方~~~ 」


 セロと相談したオレは、見習い冒険者,新米冒険者,新人冒険者の育成依頼を請け負う事に決めた。

 セロと一緒に受付嬢が待っている受け付けカウンターへ向かった。


──*──*──*── 受付カウンター


マオ

「 お姉さん、冒険者育成の依頼を受けるよ 」


受付嬢

「 えっ?

  宜しいのですか??

  ほんとうに受けていただけるのですか? 」


マオ

「 うん。

  初めて受けるから、先ずは1人でいかな? 」


受付嬢

「 勿論です!

  がとう御座います!

  助かります(////)」


 不安そうな表情をしていたお姉さん(受付嬢)だったけど、「 依頼を受ける 」って返事をした途端、物凄い笑顔になった。

 まるで蕾だった花パッパッ──と一斉に咲いたような感じだ。


受付嬢

「 では、育成する冒険者の職業を選んでください 」


マオ

「 え~~~と──。

  オレが剣士だから、同じ剣士にしようかな?

  剣術ならオレでも教えられるし 」


受付嬢

「 剣士ですね。

  では、剣士の中から誰にするか選んでください。

  此方こちらが見習い冒険者ファイル,新米冒険者ファイル,新人冒険者ファイルになります。

  赤色が見習い,黄色が新米,緑色が新人と色分けしています 」


マオ

「 セロ、誰にする? 」


セロフィート

「 そうですね。

  長剣使いの彼にしましょう 」


マオ

「 オリバー・デグンスか。

  16歳──、若いな 」


セロフィート

まで耐えられるか見物ですね 」


マオ

「 セロ……。

  相手は成人して1年のじゃくはいものなんだから、あんまりよ? 」


セロフィート

「 マオ、ワタシはなにもしません。

  マオが見習い冒険者を育成するのを応援してます 」


マオ

「 傍観する気まん(まん)かよ!

  セロも一緒に育成するんだからな! 」


セロフィート

「 はいはい… 」


マオ

「 たく!

  ──お姉さん、このオリバー・デグンスにするよ 」


受付嬢

「 オリバーさんですね。

  御待ちくださいませ 」






──*──*──*── 15分後


受付嬢

「 御待たせ致しました。

  剣士のオリバー・デグンスさんです 」


オリバー・デグンス

「 初めまして!

  オリバー・デグンスです!

  “ オリバ ” って呼んでください、師匠達! 」


マオ

「 師匠??

  えぇと、此方こちらこそ初めまして。

  オレは剣士のマオ・ユーグナルだ。

  此方こっちはオレの相棒パートナーで── 」


セロフィート

「 吟遊大詩人のセロフィート・シンミンです 」


オリバー・デグンス

「 剣士のマオ師匠と──、吟遊大詩人のセロフィート師匠…………えっ、吟遊詩人ですか!?

  吟遊詩人って、あの1番使えない職業の……えっ?? 」


セロフィート

「 そうです。

  ワタシは非戦闘要員です。

  戦えないワタシは戦闘では “ 役立たず ” です。

  ワタシの代わりにマオのサポートを頼みますね 」


マオ

「 セロぉ~~。

  “ 役立たず ” って強調すんな!!

  見習い冒険者に丸投げするなよ…。

  セロは吟遊詩人を名乗ってるだけで、ほんは強いんだ。

  オレに剣術のノウハウを叩き込んで鍛えてくれた師匠なんだぞ。

  うやまうようにな! 」


セロフィート

「 マオ、余計な事を言わないでください。

  危機感が薄れてしまいます 」


マオ

「 危機感なんてフィールドに出たらぐにいだくだろ~~。

  じゃあ早速、簡単な依頼を受けてからフィールドに出よう 」


オリバー・デグンス

「 はい!

  マオ師匠,セロフィート師匠! 」


マオ

「 よし、壁に貼り出されてる依頼を見て選ぼう 」


 オレはセロとオリバーと一緒に壁へ移動した。

 壁にはランク別に依頼書が貼り出されている。

 丁寧に並べて貼り出されてるから見易いし探し易い。

 お姉さん(受付嬢)達の細やかな配慮──心遣いだと思う。


マオ

「 へぇ~~、コブリン退治はランクGなんだな 」


セロフィート

「 コポルト退治も有ります 」


オリバー・デグンス

「 あ、あの……いきなり怪物モンスター退治ですか?

  普通は薬草採取とか山菜採取とか木の実採取とかキノコ採取とかを選ぶんじゃないんですか? 」


マオ

「 コブリンはゴブリンと違って群れないで単体で行動してるから倒し易いんだ。

  コポルトもコボルトより動きが遅いから倒し易い。

  初心者には打って付けのマトになるよ 」


セロフィート

「 コブリンを10体,コポルトを10体の依頼を受けましょう。

  オリバさんの実力も分かりますし 」


マオ

「 だな!

  オリバ、お姉さんに依頼書を持って行って受理してもらっていよ 」


オリバー・デグンス

「 は、はい。

  分かりました! 」


 オリバーは不安そうな表情をして2枚の依頼書を受け付けカウンターへ持って行った。

 すっごく不安そうな顔だったけど、もしかして戦闘は苦手なのかな??

 冒険者として生計を立てて行く気なら怪物モンスターを倒してナンボなのにな。


オリバー・デグンス

「 師匠、受理してもらえました 」


マオ

し!

  じゃあ、早速フィールドへ── 」


セロフィート

「 その前に必需品となる道具アイテムを揃えましょう。

  それと装備品もなおした方がさそうです 」


マオ

「 あっ、ウッカリしてた…。

  じゃあ、先ずは道具アイテム屋からだな! 」


 セロのアドバイスでフィールドへ出る前に道具アイテム屋で必要になりそうな道具アイテムの補充と武具屋で装備品を整える事になった。

 冒険者ギルドを出て向かうのは、道具アイテム屋だ。






──*──*──*── 道具屋


 道具アイテム屋は、フィールドに出る前に冒険者や傭兵が立ち寄る定番の店だったりする。

 店内に入るとほかの冒険者や傭兵達で賑わっている。


マオ

道具アイテム屋に入るの久し振りだな~~。

  オリバ──、オリバが所持してる道具アイテムってなにがあるんだ?

  りないのが有れば買いすよ 」


オリバー・デグンス

薬草ハーブが5個です 」


マオ

「 ん??

  薬草ハーブが5個?

  ほかには? 」


オリバー・デグンス

「 えっ、薬草ハーブだけです。

  ほかなにるんですか? 」


マオ

「 は?

  オリバは薬草ハーブだけでフィールドに出るつもりだったのか? 」


オリバー・デグンス

「 そうですけど?

  ランクGの冒険者は報酬が少ないですから、稼げないんです。

  薬草ハーブを買えるのはマシな方で── 」


マオ

「 マジかよ…。

  セロぉ~~~~ 」


セロフィート

「 はいはい。

  オリバさん、フィールドに出る前には必要最低限の装備と道具アイテムが必要です。

  冒険者となる前に資金を用意しときましょう。

  装備品,道具アイテムだけでなく、最低でも半年分の宿屋の宿泊費や食事代を含めた資金が必要です。

  冒険者として生きるならば、身体からだも鍛えなければなりません。

  16歳から冒険者をするよりも肉体労働の仕事をしつつ、資金を貯め、身体からだも鍛えた方がいです。

  怪物モンスターを相手にする冒険者ですから、剣術の腕を上げる為にも基礎を身に付ける()の鍛練も必要です。

  20歳から冒険者を初めても遅くはないです 」


オリバー・デグンス

「 そんな……。

  じゃあ、セロフィート師匠は僕に冒険者を辞めろと言うんですか?! 」


セロフィート

「 その耳は飾りです?

  そんな事は言ってません。

  それだけ資金と身体からだを鍛え、剣術の基礎を身に付ける事が大事だと言う事です。

  冒険者に夢を見過ぎてますね 」


マオ

「 土台は必要だもんな。

  オレもラオインダに鍛えられたもんな~~。

  身体からだ作りと剣術の基礎は大事なのはたしかだな。

  イレギュラーに対応が出来ないと死ぬし 」


セロフィート

「 オリバさんには必需品となる必要最低限の道具アイテムを教えます。

  見習い,新米,新人に知り合いがれば教えてあげてください 」


オリバー・デグンス

「 分かりました… 」


 セロがじき(じき)にオリバーの為に初心者が最低限持っていた方が道具アイテムを選んでくれた。

 お金を持っていないオリバーの代わりに、セロがレジカウンターで支払いをしてくれた。

 道具アイテムの名前と数を書いたメモ用紙をオリバーに手渡す。

 セロってなんだかんだ言ってもさ、意外と面倒見がいんだよな~~。

 魔法マジックの鞄(バッグ)魔法マジカルの袋(バッグ)も買ってあげてるしな!

 魔法マジカルの袋(バッグ)の中へ買った道具アイテムを入れたセロは、魔法マジカルの袋(バッグ)魔法マジックの鞄(バッグ)の中へ入れた。


セロフィート

「 どうぞ、オリバさん。

  出世払いしていただきます。

  ワタシに借金を返す為にもしっかり稼いでください 」


マオ

「 鬼かよ… 」


セロフィート

「 踏み倒せない借金が有ると人は一生懸命になれるものです。

  1日につき100ゴルに1ゴルの利子が付きます。

  必死に稼がないと利子がドンドン増えますよ 」


マオ

「 セロ!

  利子は付けなくていだろ? 」


セロフィート

「 危機感をいだく事は大事です。

  それにオリバさんの誠実さも見られます 」


マオ

「 はぁ……。

  ほど(ほど)にしてやれよ?

  次は武具屋だな 」


オリバー・デグンス

「 またセロフィート師匠への借金が増えるんですね… 」


マオ

「 そう落ち込むなよ、オリバ。

  怪物モンスターの素材やドロップアイテムを売ればぐに返せるって! 」


 落ち込むオリバーを励ましつつ、道具アイテム屋を出ると武具屋へ向かった。

◎ 訂正しました。

  資財 ─→ 素材

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