⭕ 男は黙って、迸る●●●●，滾る●●●● ２
──＊──＊──＊── サテサンザの町
──＊──＊──＊── ギルド街
──＊──＊──＊── 冒険者ギルド
セロが作ってくれたロブグルー料理を堪能した後、フィールドから≪ 町 ≫へ戻って来た。
冒険者ギルドへ入ったら、受け付けカウンターへは行かずに壁に貼られている依頼書の確認へ行く。
知らず知らずに新たに貼り出された依頼書の依頼を達成している場合があるからだ。
貼り出されている依頼書の中に達成している依頼があれば、剥がして受け付けカウンターに提出しても良い事になっているんだ。
当然、これをやったら駄目な冒険者ギルドもあるから、前以て受付嬢に確認する必要がある。
〈 Ｓ・Ｇ 〉の場合は即答でＯＫが貰えたし、有り難い事にギルドマスターからも直々に許可を得られている。
セロ曰く “ 誠心誠意，真心を込めたお願い ” ってのが効いたらしいんだけど、一体セロはギルドマスターにどんなお願いをしたんだろうな？
誠心誠意，真心を込めたお願い──なんて嘘っぱちに決まってるぅ！！
どうせ「 脅迫 」と書いて「 おねがい 」と読ませるアレに決まってらぁ！！
オレはセロを愛しちゃってるから、何も知らないで気付かないフリをしているだけだからな、セロぉ！！
そんな事は兎も角、新たに貼られた依頼書を確認しつつ、達成している依頼書を壁から剥がしたら、受け付けカウンターへ向かう。
受け付けカウンターの上にロブグルーの退治依頼書，コブリンの退治依頼書，コポルトの退治依頼書，ラビボッチの退治依頼書，キマウモンキの退治依頼書をオリバーに提出させて、達成した証拠となるドロップアイテムの数々も提出させる。
追加の依頼書とドロップアイテム，素材，依頼品もオリバーへ提出させた。
冒険者ギルドが出している課題分も提出したい事を伝えると、受付嬢が別の受付嬢を呼んでくれる。
受付嬢が来たら、オリバーに課題を達成さる為に入手したドロップアイテム，素材の数々を受け付けカウンターの上に提出させた。
マオ
「 これで★が増えるな！ 」
オリバー・デグンス
「 こんなに依頼と課題を達成しても１００個には遠く及ばないんですよね…… 」
マオ
「 落ち込むなよ。
見合った報酬が貰えるんだからさ！
武器，防具，装飾品を買い換えるにも、手入れをしたり修理する時にも必要になる。
道具だって、足りない分を補充するには金が必要なんだ。
宿に宿泊するにも、飲食店を利用するにも、野営するのに必要なキャンプ用品を買い揃えるにも必要不可欠なるんだから、無駄使いだけはすんなよ。
他人に貢ぐとか、借金するとか、保証人になるとか、代金を立て替えてやるとか、ぼったくられたりとか、詐欺に騙されたりとか──、カモられないように気を付けろよ 」
オリバー・デグンス
「 自信ないですぅ～～ 」
セロフィート
「 オリバさんには帳簿の付け方も教えなければいけませんね 」
オリバー・デグンス
「 帳簿…ですか？ 」
セロフィート
「 今迄の分はワタシが記入してます。
今日からはオリバさんが、直に書いてください 」
オリバー・デグンス
「 分かりました… 」
依頼と課題を達成した報酬はオリバーのマイバイ証の中へ入れられる。
マイバイ証に報酬を入れたらた後は、必ずレシートを貰う。
オリバーはレシートを見ながら帳簿に書き込む事になる。
レシートはギルドでしか発行されない物だから、他の店舗で支払いをした後は、追加料金を支払って領収書を発行してもらうか、自分でメモるしかない。
〈 Ｓ・Ｇ 〉はＶＩＰ待遇の御得意様だから、無料で領収書を発行してもらえるけどな！
質の良い素材や肉を常に売っていれば、知らずと信用も信頼も影のように後ろから付いて来るもんだ。
場所を変えたらセロがオリバーに帳簿の書き方を教えている間、オレは壁に貼られている依頼書をチェックする事にした。
見る依頼書は冒険者ランクＡ ～ Ｓの依頼だ。
実は壁には貼り出されていないけど、ランクＳは３段階ある。
ランクＳの上にはＳＳ，ＳＳＳがある。
〈 Ｓ・Ｇ 〉は言う迄もなくランクＳＳＳだったりする。
だけど、表ではランクＳとして依頼を請け負う。
冒険者ランクＡになると怪物の巣に入って怪物を討伐依頼を受けられるようになって、冒険者ランクＳになるとダンジョン探索が出来るようになる。
冒険者ランクＳで冒険者レベル１０のベテランで強者の冒険者達ですら、ダンジョン探索は難しい。
怪物の出現率，遭遇率が高いし、高確率で怪物の群れと戦闘になる。
ダンジョンでは強い怪物も群れて行動していて、単体で戦闘になる事は先ず無いと言って良い。
最弱な怪物の最低ＬＶですら１００越えだし、ランクも高い。
怪物を倒せれば珍しいレアアイテムやドロップアイテムをガッポリ出来る場所だから夢のダンジョンだ。
１階の探索をするだけでも命懸けだから、ダンジョン攻略なんか人間には先ず無理だろう。
〈 Ｓ・Ｇ 〉のオレ達ですら地下８２回で止まってる。
何でダンジョン探索が地下８２階で止まってるかって？
セロがダンジョン探索に飽きたからだよ！
不老不死なんだから、オレ１人でもダンジョン探索しても良いんだけど、セロが許してくれないんだよな……。
ダンジョンでレアアイテムやドロップアイテムをゲットしなくても、金はセロが〈 テフ 〉で構成して出しちゃえるからな～～～。
ぶっちゃけ冒険者なんかして稼ぐ必要なんか微塵も無いわけだよ。
マオ
「 う～～ん……セロが気に入りそうな依頼はなさそうだな… 」
巣穴に巣食ってるゴブルコンの殲滅依頼か。
≪ 集落 ≫や≪ 村落 ≫だけじゃなくて、偵察に来た王国騎士にも被害者が出てるんだな～～。
騎士がゴブルコンの種馬か……。
種馬の素質を引き継いで産まれて来るだろうから、知能だけじゃなくて知性もあるだろうし、強いゴブルコンに育ってそうだな。
ゴブルコンってのは雌ばっかりの亜種なんだよな。
人間が父親の子供は成長が遅いけど、動物や獣が父親の子供の成長は早い。
動物や獣の特性を受け継いでいるから野性的で倒すのが困難だ。
雌なのに雄も顔負けで強い。
まぁ、それでもオレの敵じゃないけどな！！
◎ 変更しました。
冒険者ＬＶ ─→ 冒険者レベル
