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✒ 男は黙って、迸る●●●●,滾る●●●● 1

◎ 「 ほとばしる 」「 たぎる 」と読んでください。

  漢字が間違っていたら、すみません。

 

 ロブグルーの生息地で67体のロブグルーを狩れたあとは、コブリンの退治依頼,コポルトの退治依頼,ラビボッチの退治依頼を順調に達成した。

 コブリンは132体,コポルトは96体,ラビボッチは38体と依頼書に書かれている数よりもオーバーした数を狩れた。


 オリバーは間違いなく、手放しで褒めれるぐらいに成長している。

 戦闘には参加の出来ないテス(無属性スライム)怪物モンスターを狩り続けるオリバーを背後から回復魔法を掛けて助けていた。

 テス(無属性スライム)は意外と賢い子だ。

 流石はセロが本契約者なだけはある。

 一生懸命オリバーを手助けしようと後方で頑張る健気なテス(無属性スライム)の姿が可愛いかったぁ♥️


 今はオリバーが狩ったロブグルーの身を下処理している最中だ。

 下処理をしているのは、セロじゃなくてオレだ。

 セロはオリバーへ戦い方の駄目出し──じゃなくて指導をしている。

 剣の振り方とか盾の扱い方とか、オレから見るとかったんじゃないかって思うんだけど、セロから見たら荒過ぎるらしい。

 癖になる前に意識してなおせば、無駄な動きを減らせるし、更に効率が上がるそうだ。

 夢のハーレムに近付く為に、オリバーは真剣にセロのアドバイスを聞いている。

 真面目で偉いって思えないのは、目標が “ ハーレム ” だからなのか……。


マオ

「 セロ、ロブグルーの身の下処理が終わったぞ 」 


セロフィート

「 確認しましょう 」


 オレが下処理をしたロブグルーの身をセロが1つずつチェックしてくれる。

 海老の身よりも弾力が有るから下処理をし易い

んだけど、きちんと出来てないと高値で売れない。

 高級食材になる肉に関しては、下処理をしたら必ずセロのチェックが入る事になっている。

 こういう細かなチェックが取引先との信頼関係に繋がるんだよな。


マオ

「 セロ──、どうかな?

  く下処理は出来てるか? 」


セロフィート

「 ──57体ぶんは問題なしです。

  丁寧に下処理が出来ています。

  これなら定価より高く買い取ってもらえます 」


マオ

しっ!!

  57体かぁ。

  残りの10体はなにが悪かったんだ? 」


セロフィート

「 変色している身,指圧で潰れている身,殻と足を剥がしたあとが綺麗ではないです。

  下処理をなおせば定価で売れる身は6つあります。

  じょう(じょう)です 」


マオ

「 そっかぁ……残念だな~~ 」


セロフィート

「 上達してます。

  4つはワタシ達で頂きましょう。

  刺身で食べる身と火をとおす身を分けます。

  調理はワタシがしましょう。

  マオはオリバさんと待っていてください 」


マオ

「 分かった。

  調理はセロに任せるよ 」


 下処理をしたロブグルーの身をセロに任せたオレは、ブーツを脱ぐとレジャーシートの上に置かれている座布団に腰を下ろして座った。

 オリバーはセロのアドバイスをメモしたのか、メモ帳を真剣に読んでいる。

 テス(無属性スライム)はレジャーシートの上でゴロゴロと転がって楽しんでいる。

 癒されるぅ~~(////)











セロフィート

「 お待たせしました。

  ロブグルーの身で作った料理です。

  味わって食べてください 」


マオ

がとな、セロ! 」


オリバー・デグンス

「 うわぁ……キラキラしてますね!

  食べるのが勿体無いです…(////)」


セロフィート

「 オリバさんが狩ったロブグルーです。

  下処理済みの身を飲食店で売れば、ワタシへの借金は無くなります。

  お釣りも残りますよ。

  頑張れましたね、オリバさん 」


オリバー・デグンス

「 マ…ですか?!

  セロフィート師匠の借金が支払える額って……。

  一体れだけ高いんですか~~? 」


マオ

「 この薄っぺらいひとれで10.000ゴルは軽くするんだったよな? 」


セロフィート

「 3ミリですよ、マオ。

  ロブグルーの切り身は3ミリがベストです 」


オリバー・デグンス

「 3ミリ──ですか?!

  たったの3ミリで10.000ゴルもするんですか!?

  それって凄くないですか?? 」


マオ

「 凄いぞ。

  下処理がむずかしいから、ひとれ10.000ゴルの値なんてなか(なか)付かないんだ。

  セロに下処理しなおしてもらったロブグルーの身ってひとれでいくらするんだ? 」


セロフィート

ひとれで2.000ゴルです 」


オリバー・デグンス

「 に…2.000ゴル……それでも凄いですよぉ!!

  だって3ミリで2.000ゴルって── 」


マオ

「 凄くないよ。

  かなりの額を損してるんだからな 」


セロフィート

「 マオ、落ち込まないでください。

  またロブグルーを狩ればいです 」


マオ

「 だよな~~。

  し!

  気を取りなおして、食べるか! 」


 ロブグルーの刺身,カルパッチョ,ソテー,フライ,てんを食べた。

 そんなに量は無いけど、やっぱりい~~~~♥️♥️♥️

 「 頬っぺたが落ちそうな程、い 」ってのは、こういう料理を言うんだろうな~~。

 オリバーもテス(無属性スライム)も初めて食べるロブグルー料理に舌鼓を打っている。

 セロの手料理は最高だぁ~~~♥️♥️♥️

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