⭕ 依頼達成!
──*──*──*── サテサンザの町
怪物に襲われる事なく、ランニングしながら≪ 町 ≫に到着したオレとオリバーは、徒歩で≪ 町 ≫に到着したセロと一緒に冒険者ギルドへ向かった。
──*──*──*── 冒険者ギルド
冒険者ギルドの中へ入ると、相変わらず冒険者や傭兵が多くて賑わってるなぁ。
オレはオリバーと一緒に受け付けカウンターへ向かった。
マオ
「 お姉さん!
依頼を達成して来たよ!
コブリン10体の依頼書とコポルト10体の依頼書ね。
それと──コブリンを倒して入手したコブリンの臍とコポルトを倒して入手したコポルトの角だよ。
ちゃんと10個づつ有るよ 」
オレは言いながら、オリバーに魔法の鞄の中から魔法の袋を出させて、受け付けカウンターの上にコブリンの臍とコポルトの角をオリバーに出させた。
オリバーの手柄にしてやらないと、オリバーの冒険者ランクが上がらないからだ。
受付嬢
「 はい、確かに。
御確認させていただきますね。
暫く御待ちください 」
マオ
「 冒険者ギルドから出されてる課題も一緒にこなしたから、査定と鑑定してくれる? 」
受付嬢
「 まぁ!
流石は〈 S・G 〉さんですね!
直ぐに担当者を呼んで来ますね! 」
お姉さんは嬉しそうにBRへ下がって行った。
マオ
「 これで高い評価をしてもらえたら★が沢山貰えるな 」
オリバー・テグンス
「 冒険者レベルや冒険者ランクを1つ上げる為に★を100個も集める必要があるんですよね?
はぁ~~~~気が遠くなる作業ですねぇ~~ 」
マオ
「 ははは……。
地道にコツコツだな。
それを繰り返せば、実戦経験を積めるし、解体技術の腕も下処理技術の腕も上がるよ。
★が1つ増える事にハーレムに近付けるんだから、頑張れるだろ? 」
オリバー・テグンス
「 ハーレム……そうですよね!!
ハーレムでウハウハ生活に近付けるんですよね!! 」
コイツ……本当に邪で不純な動機で冒険者になったんだな…。
未だ16歳だってのに……。
う~~~ん、オレが16歳の時はどうだったかな??
オリバーみたいに邪で不純だったかな??
ぶっちゃけ、ハーレムには興味無かった気がする。
………………いや、一目惚れしたセロに対して一丁前に欲情はしてた…(////)
オリバーの事を偉そうにどうこう言えた立場じゃなかったな…(////)
暫くすると別の受付嬢が受け付けカウンターへやって来た。
オリバーに魔法の鞄の中から魔法の袋を出させて、受け付けカウンターの上に冒険者ギルドが出している課題の素材を出させる。
これ等もオリバーの手柄にしてやらないと、オリバーの冒険者レベルが上がらないんだ。
態々セロとオレの手柄にする必要はないからな!
受付嬢
「 ………………確かに冒険者ギルドから出している課題の素材ですね。
オリバーさん、見習い冒険者なのに随分と頑張られたんですね 」
オリバー・テグンス
「 いやぁ~~あははは(////)
師匠達のお蔭ですよぉ(////)」
マオ
「 オリバ……、お姉さんに鼻の下を伸ばすのは止めろ。
色目なんか使うなよ。
警備兵隊にしょっぴかれ兼ねないからな。
気を付けろよ 」
オリバー・テグンス
「 えぇ~~?!
何で警備兵隊が出て来るんですかぁ?! 」
マオ
「 お姉さん達が安心,安全に職務を全う出来るようにだよ! 」
セロフィート
「 ギルド長が警備兵隊隊長と旧友の仲で、受付嬢さん達の身の安全を衛っています。
冒険者,傭兵はピン ~ キリまで色んな人が出入りする場所です。
揉め事も多い場所ですし、受付嬢さんが巻き込まれたり怪我をしないように警備兵隊が居ます。
受付嬢さんは冒険者ギルドの顔ですから、衛るのはギルド側の義務です 」
オリバー・テグンス
「 そ、そうなんですね… 」
マオ
「 警備兵隊に連行されたら1ヵ月は出て来れないから本当で気を付けろよ~~ 」
受付嬢
「 マオ君ったら、幾らなんでも脅し過ぎですよ~~。
オリバーさんなら大丈夫です。
イケメンですから☆ 」
マオ
「 ははは……。
イケメンって得だなぁ… 」
受付嬢
「 セロさんもイケメンに入りますから安心してくださいね☆
マオ君もね! 」
マオ
「 ははは……。
オレはセロの序でっぽい扱いなんだぁ…… 」
受付嬢
「 ふふふ(////)
それでは、課題の素材の鑑定と査定をして来ますので、御待ちくださいませ~~ 」
受付嬢は課題の素材をギルド専用の魔法の袋中へ入れるとBRへ下がって行った。
実は冒険者ギルドでも魔法の鞄や魔法の袋の貸し出しをしていたりする。
魔法の鞄は1ヵ月の貸し出しで10.000Gもするんだ。
魔法の袋は1ヵ月の貸し出しで1.000G ~ 5.000Gもする。
魔法の袋には大,中,小と3種類のサイズがあって、小サイズが1枚1.000G,中サイズが1枚3.000G,大サイズが1枚5.000Gもするんだ。
買った方が絶対に安上がりだけど、魔法の鞄も魔法の袋も高額な魔法道具だから誰でもお手軽に買える品物ではなかったりする。
武具屋に中古品が売られている事なんて事も早々ない貴重な魔法道具だったりする。
受付嬢に呼ばれるまで待っていないといけない間、壁に貼られている依頼書を確認する。
冒険者ランクDになると、魔物の巣穴に入って討伐する依頼が受けられるようになる。
冒険者ランクCになるとダンジョンに入って探索調査をする依頼が受けられるようになる。
冒険者ランクBになると、商人,旅人,旅行者なんかの護衛をして他所へ行ける依頼を受けられるようになる。
冒険者ランクAになると≪ 王都 ≫からの依頼を受けられるようになる。
冒険者ランクG ~ Eだと素材の採取やフィールドに出現する怪物退治が殆んどだ。
どんなに冒険者レベルが高くても冒険者ランクEが、冒険者ランクDの依頼を受ける事は出来ない仕組みになっている。
冒険者レベルと冒険者ランクは均等に上げるのが理想的だ。
どっちか片方が高過ぎても低過ぎてもバランスが悪い。
冒険者レベルと冒険者ランクをバランス良く均等に上げられるかどうかで、冒険者のセンスも問われるわけだ。
ギルド側からチェックされている項目だから、重々気を付けるポイントでもある。
マオ
「 オリバに関して言えば、暫く依頼を受けるは御預けだな 」
オリバー・テグンス
「 えぇ~~~~、何でですかぁ! 」
マオ
「 基本と基礎がなってないからだよ…。
明日からは基礎体力と身体作りをメインにしたトレーニングで鍛えるからな! 」
オリバー・テグンス
「 マジですかぁ~~ 」
セロフィート
「 今のように貧弱で軟弱ではハーレムの道は遠いですよ、オリバさん。
ハーレム生活を満喫する未来の自分の為にも今の自分にガッポリ投資しましょう 」
オリバー・テグンス
「 自分に投資……ですかぁ? 」
マオ
「 言い方な~~ 」
鑑定と査定を終えた受付嬢から呼ばれて、オリバーは無事に冒険者ランクと冒険者レベルを上げる為に必要な★を貰えた。
この後は冒険者ギルドを出て、飲食店で夕食を食べる予定だ。
明日のトレーニングに向けて、オリバーには確り食べてもらわないとだ!
◎ 変更しました。
冒険者LV ─→ 冒険者レベル




