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今回の執筆ポイント

・改行を工夫すると、分量感が変わるか検証


10のあらすじ


メイドのメアリーは刺客だった→

屋敷からレオルと逃げた→

絶賛、逃避行中

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 屋敷から夜逃げして、早くも3日が経過した。


 現在は、侯爵家領地に隣接する、広大な森林地帯を縫うように進んでいる。どこへ逃げるか? それが問題だ。


 逃げる時に、私は何も持ち出さなかった。いや、持ち出せなかったというのが正しいか。

 私の部屋に刺客のメアリーが迫っていたのを目撃して逃げたのだから、そこへ戻って私物を持ってくる余裕はなかったのだ。


 むしろ今、私は寝間着だ。寝間着と言っても、運動にはちょうど良いような薄手のシャツとズボンだが。

 普通の令嬢なら、フリフリのネグリジェを着るだろうから、この時ばかりは、男装令嬢で良かったのかもしれない。素直には喜べないけど。

 ちなみに、靴は裏口から逃げる時に履き替えることができた。


 話を戻そう。


 どこへ逃げるのが良いか――私は無い頭を絞りながらも、考えていた。 

 

 真っ先に思いつくのは、他国への逃げることだ。

 

 これは自国に残るという選択肢は実質ないから。自国内で、別の領地か僻地で身を潜めるにしても、いつまでそれを続けられるかわからない。

 次期武王のスキル習得のために生贄にされるというのであれば、どこへ逃げたって追われるだろう。そんな状況を自国でひらりと躱すことなど私にはできそうもない。

 なので、充当に考えると、やはり他国へ逃げるのが良いだろう。


 では、どの国へ逃げるのが良いか。実は候補は1つしかない。


 「銃の国」だ。


 大陸屈指の強国で、この国の王は「銃王」と呼ばれる。

 王と国民は総称で「ファミリー」と呼ばれ、また国のことは俗に「シマ」と呼ばれている。銃王には直属の銃士隊――ナンバーズ――がおり、0~9番の数字が隊員それぞれに割り振られていて、超絶にやばい連中らしい。

 都市には空高い棒状の建物が数多くあり、そこでファミリーは暮らしているという。

 また、実力さえあれば過去の出自は関係なく叙勲されることもあるらしい。

 

 別に武の国全体を銃の国が覆っているわけではないが、武の国を出る、かつ、銃の国へいかない場合には、空白地帯を通らなければならない。

 空白地帯には強力な魔物が出ると言われている。

 国家が避けるぐらいの土地だから、今の私たちがそこを通るのはリスクが高すぎる。


 こんなことをあれこれ考え、レオルにも相談した結果、私たちは銃の国へ逃げることにした。


 あとは、国境の関所をどのように抜けるかだ。


 なぜか関所の話をすると、レオルがどや顔をする。作戦があるのはわかるけど、そう簡単なものじゃないだろうに。


 道程は着々と進んでいる。





† ヒロインスキルの現在


パッシブスキル【剣の神髄】:

剣に関わるあらゆるスキルの習得が容易になる。また、これによって習得したスキルの熟練度も大幅に上昇しやすくなる。


パッシブスキル【正眼の構え】:

正眼の構えが崩されにくくなる。


パッシブスキル【コンティニュアススキル】:

スキル硬直及びそれ以外のいかなる要因も含め、スキル使用の連続性を高める。全アクティブスキル対象。


パッシブスキル【魔術の素質】:

高位の魔術を受けると稀に発現する。魔術親和性が高まり、魔術を覚えやすくなる。


パッシブスキル【オリハルコンの悟り】:

「心の世界」に自身の全てを投射することで稀に発現する。神が創造した最強の金属「オリハルコン」のように、非常に強く伸縮性のある思考ができるようになる。全能力が30%アップする。


アクティブスキル【振り下ろし21/∞】:

振り下ろす速度上昇、威力上昇。振り下ろし後の硬直時間を短縮。


アクティブスキル【瞬剣 55/∞】:

四方へ瞬間的に移動する。移動後は硬直を挟まず、アクティブスキルを使用できる。(修正前「他のアクティブスキル」を修正後「アクティブスキル」に置き換え)


アクティブスキル【回転切り 30/∞】:

剣を振り回すだけでそれっぽく見える。


アクティブスキル【無剣心剣 5/∞】:

自身の意識を「心の世界」へ投射しつつ、並行して、現実世界で剣を手放すことで稀に発現する。剣を持たずとも相手を斬れるようになる。


※1/∞は、1が現在の熟練度、∞が潜在的に到達可能な熟練度の最大値を表しています。

読んでいただき

ありがとうございます。

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