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意識したい
・簡潔にわかりやすく
9のあらすじ
レオルが味方になった
レオルも残念ぽかった
レオルは、つんでれだ
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拝啓 お母ちゃん
私はレオルと逃避行することになりました。探さないで下さい。
敬具
- - -
「どういうこと?? というかお母さんもう死んでるよね、こそこそ書き出したと思ったらまた変なことしてる」
「こういうのはノリなの、逃避行は本当なんだから、現実からも逃避行したいの」
「…現実に帰ってきてくれ」
レオルと私は、現在進行形で逃避行をしている。
やるせない。
結論から言うと、メアリーは「敵」だった。
つまりはそういうことだ。
ん?
なぜメアリーに気取られてやむなく逃げるしかなくなったのかって?
そもそも、メアリーは私の側付きメイドだ。
だから、「スキル:剣の神髄」が発現していることも、私が私を害そうとする侯爵家の刺客を探していることも、メアリーにはお見通しだったわけだ。
後々考えると、しっくりきた。
――私が使用人達から避けられていたことも
――孤立した上、洗脳に近い「アドバイス」で、正常な判断を奪うように仕向けてきたのも
――いつもどこからか気味の悪い視線を感じていたのも
全てはメアリーか、他にもいるかもしれない刺客達か、それらが原因だったわけだ。
静観していたメアリーが直接仕掛けてきたのは、一昨日の深夜だった。
ただ今回ばかりは、天は私に味方した。
★
一昨日の深夜。
「ふぅああぁぁぁ」
昼間に剣の鍛錬をしたら、急に眠くなってきたので寝た。
そしたら深夜に目覚めてしまった。
「明日、だるくなるやつだなー」と呑気に考えながら、口に手を当てて、廊下を歩く。
てくてく。
のどが渇いたので、そこから中庭へ出て、井戸から水を飲んだ。
ごくごく。
井戸の円柱に背を持たれて、空を見上げてみれば――月が真っ赤に輝いていた。
「…カタッ……」
しみじみと呆けていた状態から、物音がして、意識がすぐ覚醒したのは僥倖だった。
また、薄暗い上に、井戸に隠れていたので、廊下からこちらが見えないという状況も良かった。
音がした方を見ると、黒装束を着たメアリーが私の部屋の方へ向かっていくのが見えた。
これは――メアリーが「敵」で、しかも直接私に何かをしようとしている危機的状況を示していた。
――胸が苦しい。
どうしたらいいの? 頭がぐるぐるになって、右腕が壊れたロボットのように揺れてしまう。
――あぁ、もうだめだ。
危機的状況に陥った時に、人はその本性をさらけ出す。
「はぁ……はぁ…ははっ…」
あきらめてしまう私の本性は、どうしようもなく臆病でだめなやつということだろうか。
……
…
あきらめてみれば、あっけない。
動悸も治まったし、震えもない。
なんだか海に沈んで力なく漂っているような感覚だ。
依然、空には真っ赤な月が燦々と輝いていた。
☆彡
そんな状態でいても、悪運だけは強いようだ。
「ぼけっとしてないで、逃げるぞ」
レオルがどこからか現れて声をかけてきた。
「ふっ、いわば逃避行だな! あのよく劇でみるやつ」
「いいから行くぞ」
一度あきらめてみれば、なぜそんなことで呆然としてしまったのか不思議に思えるほど、体が軽くなる。
たとえ一度海に沈んでしまっても、力を抜けばすぐに浮いてくる。
気持ちの折り合いさえつけば、割と人は簡単な生き物なのかもしれない、要するに――
今なら何でもできるような気がした。
「そして私たちの戦いは始まる!!」
「都合のよく〆てるんじゃないよ! とにかく、足を動かせ!!!」
「おう!!」
ワールドアナウンス:パッシブスキル【オリハルコンの悟り】を習得しました。
† ヒロインスキルの現在
パッシブスキル【剣の神髄】:
剣に関わるあらゆるスキルの習得が容易になる。また、これによって習得したスキルの熟練度も大幅に上昇しやすくなる。
パッシブスキル【正眼の構え】:
正眼の構えが崩されにくくなる。
パッシブスキル【コンティニュアススキル】:
スキル硬直及びそれ以外のいかなる要因も含め、スキル使用の連続性を高める。全アクティブスキル対象。
パッシブスキル【魔術の素質】:
高位の魔術を受けると稀に発現する。魔術親和性が高まり、魔術を覚えやすくなる。
《NEW!》
パッシブスキル【オリハルコンの悟り】:
「心の世界」に自身の全てを投射することで稀に発現する。神が創造した最強の金属「オリハルコン」のように、非常に強く伸縮性のある思考ができるようになる。全能力が30%アップする。
アクティブスキル【振り下ろし21/∞】:
振り下ろす速度上昇、威力上昇。振り下ろし後の硬直時間を短縮。
アクティブスキル【瞬剣 55/∞】:
四方へ瞬間的に移動する。移動後は硬直を挟まず、アクティブスキルを使用できる。(修正前「他のアクティブスキル」を修正後「アクティブスキル」に置き換え)
アクティブスキル【回転切り 30/∞】:
剣を振り回すだけでそれっぽく見える。
アクティブスキル【無剣心剣 5/∞】:
自身の意識を「心の世界」へ投射しつつ、並行して、現実世界で剣を手放すことで稀に発現する。剣を持たずとも相手を斬れるようになる。
※1/∞は、1が現在の熟練度、∞が潜在的に到達可能な熟練度の最大値を表しています。
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