公園
夜はどうなるかと思えば部屋が暗くなった
ら声もしなくなった。
とりあえず寝る事に。
ただ横になるだけだ。
それにする事もないし。
布団かけなくても風邪もひかないし。
布団もないけどね。
朝だ明るい。
そして声が聞こえない。
どうやらいなくなったみたいだ。
コインは投げる予定はないし。
向こうもいる意味がないと思ったのだろう。
ラスカが仲間から外れた。
バラスに話すと。
バラスは言った。
「がっかりです。」
そして。
サラスは何も言わないが安心してるみたい
だ。
なんか小さくガッツポーズみたいなポーズ
をとっていた。
もちろんバスラにばれないように。
さすがによっしゃーとは言わない。
気を使っているのだ。
だいたい虫がなついたとか聞いた事がない
からな。
何か必要な時に来ていなくなる。
それが虫だ。
例外はあるが。
害虫的なものだ。
畑など。
だがこの世界に畑はない。
今日は朝から穴掘りだ。
まだ掘らないと。
穴を掘るのだ掘るのよ。
勘違いしないように。
誰に言ってるんだか。
そしてミルコさんと話をした。
ミルコさんに話た事はお願いだが。
この世界の人は反応をしなかった。
こちらしだいみたいだ。
この世界の不思議の話だ。
こちらは不思議でもなんでもないが。
そして昼からまた出かけた。
この世界には実は公園なるものがある。
木が生えてる場所だ。
植物が有る場所は少ない。
当然傷つけたりするのは重罪だ。
だからみんな距離をおいている。
監視員がいるからだ。
やはりたまには休みたいそんな人や年寄り
子供がいたりする。
ベンチがある。
少しこしをかけて。
コ―ヒ―でも飲もうと思ったら。
声をかけられた。
この世界では珍しい事だ。
男の人が喋りかけてきた。
男の人が言った。
「ちょっといいですか。」
なんだろう。
道でも聞きたいのだろうか。
パオーンは差別されない。
無視されないのだ。
だからこういう事も起こるのか。
こんなでかい男に道聞くとか。
普通は考えるが。
それに自分がどんな顔してるかもわからな
い。
最初から顔には面をつけてるし。
それならわかる範囲で親切に答えよう。
ここの場所を知り尽くしてるわけじゃない
けど。
俺は言った。
「はい。なんでしょうか?」
男の人が言った。
「あなたは亀を信じますか?」
体に衝撃が走った。
これほどのやつは魔王になってからの初め
ての感覚だ。
今はパオーンだが。
まさかこの世界にもいるのか亀噛め信教。
俺は言った。
「あの神のまちがいじゃないんですか?」
言ってて思った。
これが作戦なのに。
誘導される。
これがこの人の力か。
パワーなのか。
恐るべき亀噛め信教。
男の人が言った。
「おー神じゃない亀です。」
だがまた思った。
あれこの世界に亀がいるのか。
聞いた事がないけど。
そう思うと聞いていた。
俺は言った。
「この世界に亀がいるんですか?」
男は言った。
「んんあなた面白い事いいますね。おーそ
うですか。」
何かわかったみたいだ。
男は言った。
「あなたはあの世界の記憶があるんですね。」
そう言われて。
はいそうですと言っていいか迷う。
ミルコさんには言ったが。
誰にでも言うものじゃない。
だが最初から失敗していた。
いるんですかなんて聞かなければ。
あのセリフが出た時にはもう記憶があるっ
て前提だ。
どうするか。
迷っていた。
男は言った。
「どうしたのですか?別に隠す事はありま
せんよ、なぜなら私もそうだからです。」
これを聞いて少しは気が楽になった。
この人もなのか。
親近感がわいた。
俺は言った。
「なんだそうだったんですか実はチェンジ
なんです。」
男は言った。
「おーチェンジわかります。わかりますと
も。」
俺は言った。
「ではあなたも。」
男は言った。
「おーそうです。こちらにない寿司天ぷら
芸者あちらには色々ありました。」
俺は言った。
「よく知ってるんですね。」
男は言った。
「おーあそこに住んでましたから。」
俺は言った。
「そうですか。」
なんか嬉しくなってしまう。
向こうの会話ができた事に。
だが俺は気がついてなかった。
これは詐欺などに使う手段だ。
話を合わせる。
知識があれば合わせられる話だ。
それもこのぐらいの知識は。
だがそれをわからなくするのがテクニック
だ。
話の間話に入るタイミング。
プロはそこが違う。
男は言った。
「さっきの話ですが目をつぶってください。」
俺は言った。
「わかりました。」
言われた通りにしたがう。
なぜかしたがってしまう。
男は言った。
「あなたが知ってる亀を思い浮かべてくだ
さい。」
そう言われたので考えてみた。
日本人なら。
クサガメイシガメミドリガメ海ガメ。
リクガメもいるが。
なじみの深いカメはこんな所だろう。
ミドリガメは外国からだ。
ちなみにクサガメも中国からだ。
日本の亀は残念ながらイシガメだけだ。
ペットショップに海ガメも売っていた。
小さいやつだが。
熱帯魚とか売ってる所だ。
そして買ったら大変な事になる。
海水もだが大きくなってさあ大変。
普通の家で飼えるわけがない。
水族館などで見たら大きい。
そう言えば大きくならないワニもあったな
結局大きくなるんだけど。
世界最小のワニコビトカイマンでも1メー
トル50センチだ。
ワニを舐めてはいけない。
ワニは腐ってもワニなわけだ。
だいたい売ってたワニはカイマンだ。
4メートルぐらいになる。
ちなみにアメリカでも子供が欲しいって親
が買って。
その後トイレに流してさあ大変。
アメリカでは下水道にワニがいるから危険
なのだ。
危なくて入れない。
なんかそんな話があった。
ワニは普通の家では無理だ。
男は言った。
「どうですか思い浮かべましたか。」
俺は言った。
「はい思い浮かべました。」
ワニも思い浮かべたがそれはいいだろう。
ちなみに爬虫類ではもっとも種類が少ない
のがワニだ。
23種しかいないのだ。
だがそれだけに完璧と言う人もいる。
究極の進化とも言える。
進化する必要がないから種類が少ないのだ。
男は言った。
「わかりますか亀はどこでもなくあなたの
心の中にいるのです。」
えこれは。
どう対応すればいいのか。
これはこの世界にいないのか。
まさかこれって。
俺は言った。
「あの・・。」
男は言った。
「わかります。」
俺は言った。
「え。」
まだ何も言ってないのに。
どうなってるんだ。
どんどん振り回されていた。
そう相手プロでこちらは素人だ。
俺は言った。
「何がわかるんですか?」
完全に相手の術中にはまっていた。
そう掌で転がされていた。




