ガガガガガガガガガ
俺はカバンを持った。
誰もいないのを確認して。
そして外に出るとカバンからあるものを出
した。
ドアだ。
だがどこで〇ではない。
ただのドアだ。
実はこの世界は物の分配がある。
壊れた物とかは共有するのだ。
ある場所に捨てられるのだが。
だがその中に誰も手をつけないで残ってる
ものがあった。
いいものは早い者勝ちだ。
ということはいいものではないって事だ。
それがこのドアだ。
この世界で材料は大事だ。
だがこのドアは木でできてるみたいだが。
恐ろしく頑丈で普通に加工ができない物だ。
それなら大きいし誰も手を出さなかったの
もわかる。
加工できなければただのガラクタだ。
だがこれを見た時にピーンときた。
これは使えるんじゃ。
堅いから武器にこの角なんかは当たったら
いたいぞ。
おりゃー。
魔王は武器を手に入れた。
違うな。
パオーンは武器を手に入れた。
まあそんな事には使わないが。
なんだそうなの。
そうよ。
一人で何をやってるんだか。
乗ってみた。
丈夫なので乗っても壊れない。
で思いついたのが。
これに乗って移動だ。
あの小さい小さい土のやつを使うのだ。
表面に土をつけて。
乗ってやつらに自分毎運んでもらう。
見た目は動く地面だ。
だが土の場所しか使えない。
しかも遅い時間じゃないと。
今は暗い使うにはちょうどいい。
俺は叫んだ。
「とう。」
ドアに乗った。
俺は言った。
「おまえ達おかしを売ってる店に俺を連れ
て行け。」
だが何も起こらない。
何故だ思ったが。
場所がわからないのだ。
俺は言った。
「あっちに行ってもらえますか。」
指をさした。
すると動きだした。
よかった。
一時はどうなる事かと。
ぶっつけ本番はよくないと思った。
「ガガガガガガガガガ。」
動き出した。
戦車みたいだが。
とにかくやった。
だが遅い。
自分で動くよりいいが。
そうこの体は遅いのだ。
歩くのでいっぱいいっぱいそれも遅い。
走るなんてとんでもない。
だからこれでも助かるのだが。
乗り物に乗れればいいが。
この世界は生き物だ。
みんないやがるので無理なのだ。
無理もない生き物にパオーンは効かないか
らな。
そうやって整地されてない道を動く。
この世界は意味なく灯りもないので。
人もいない。
ただ店の近くは人がいるので。
そこまではいけない。
そろそろやばくなってきた。
ドアから降りて。
カバンにしまう。
これも見られるとまずい。
この世界は他人には無関心だから。
よっぽどの事が無い限り大丈夫だが。
みんな好き勝手に生きてる。
それなり金は稼げる。
穴掘りだ。
それで飲んで食べて。
そういう一日を過ごしてる。
それが大事なのだ。
頭を空にしてまた明日の仕事に。
そしてそうでないのは別の場所にいるらし
い。
魔法を使える者達だ。
聞いた話では。
勉強勉強勉強らしい。
常に魔法の勉強。
遊ぶ間もなく勉強だ。
そっちの落ちこぼれの方が厳しいらしい。
エリートはつらいのだ。
それより俺達の方がいいよなって考えにも
なっているが。
本当にそうかはわからない。
あくまでも噂だ。
この国のプロパガンダかもしれないが。
働かせる為の。
こっちは体が丈夫なら何も困らないわけだ。
やっと店についた。
だが店はさすがに閉まっていた。
俺は探す何をサラスだ。
いた。
店の上の方にいた。
サラスに声をかける。
「サラス。」
サラスは言った。
「遅い。」
俺は考えた。
いや道が混んでいて。
これは使えない。
いつもガラガラだからだ。
俺は言った。
「すいません遅くなりました。」
正直は大事だ。
サラスは言った。
「ならしかたないわね。」
機嫌が悪いって程でもなかったみたいだ。
俺は言った。
「それで上手くいった。」
サラスは言った。
「私が下手をすると思う。」
おっしゃる通り。
俺はサラスに頼んでいた。
間に合わないと知ってたからだ。
俺は言った。
「一応確認と言うことで。」
サラスは言った。
「人がいなかったらから買えたわ。まあも
う遅いしね。」
これは人がいると使えないからだ。
サラスは人間と思わせておかしを買った。
だがそれは一人だけだ。
結果おかしは買えたみたいだ。
俺は言った。
「じゃあもらおうか。」
サラスは言った。
「はい。約束だから一個もらうわよ。」
おつかいにおかし一個とは。
高い気もするが。
ちなみにバラスに頼むと全部食べしてまう
かもしれないので。
サラスにした。
ごめんなさいって言われても泣かれても。
食べられたらしゃれにならない。
とても失礼な事を考えていたが。
それはこちらでコントロールしないと。
俺は言った。
「ではこれを。」
おかしを一つ渡した。
さてでは帰ろう。
どこへいったん家に。
それともテント。
あそこは仕事場だ。
今の家はまだあそこだ。
様子を見に来るかもしれないのでバラスに
危ないから近寄らせないように言ってある
が。
ミルコさんさえ落ちなければ。
おバカが人の場所に勝手に入って落ちても
それは知らない。
そんな事を考えてると。
サラスが言った。
「それとなんでこっちにきたの?待ってた
けど。」
俺は言った。
「なんでなんでってサラスだけじゃそのお
かし運ぶの大変だと思って。それに人が大
勢いたら買えないでしょ。」
サラスは言った。
「でも店に間に合わないってわかってたわ
よね。」
それはそうなんだが。
まて話がかみあってないぞ。
これはどういう事だ。
俺は言った。
「ちょっと待ってサラスはどれくらの物が
運べるの?」
サラスは言った。
「そうね大人一人ぐらいならなんとか?」
なんだって。
なんだって。
なんだって。
まさかそんな事が。
それならあるのかサラスコプター。
空を自由に飛びたいと思ったら。
はいサラスコプター。
ロボットが運ばれてる感じもするが。
想像した。
これはこれで。
いいかも。
良きかな。
良きかな。
サラスは言った。
「あなたは無理だからね。重すぎるし。」
なんだって。
その瞬間。
想像の中の俺は。
運ばれていたが。
落ちて行った。
奈落の底に。
運ばれて暴れた怪獣みたいに。
ちくしょう。
悲しい。
だがまてよ。
バラスと一緒なら。
再び良き考えが。
良きかな。
良きかな。
これは良きかな。
何か感じたのか。
サラスが言った。
「バラスと一緒でも無理だから。」
読まれた心を。
頭の中で運ばれていた自分は又奈落の底に
。
やっぱりダメだった。
サラスが笑った。
「フフ。」
これは何もかもお見通しよって事か。
恐ろしい。
結局飛ぶのは無理だとわかった。
残念。
だが大人一人分の重さならなんとかなるの
か。
これならおやつのお使いも頼める。
また少し楽ができそうだ。
とりあえず。
サラスは言った。
「バラスよりおやつが一個多い。フフ。フフ。」
考えすぎだった。
それとも。
考えすぎか。
俺は言った。
「おやつの話はバラスに内緒だぞ。」
だがその後恐ろしい言葉が。
サラスは言った。
「わかってるけど。気づくわよ。するどい
から。」
するどいからだと。
するどいもはや普段では見ていて想像もし
ない言葉が。
サラスは言った。
「私は言わないけどね。フフ。」
何かひっかかった。
んんんんんん。
そして気がつく。
これか。
そうかサラスの態度。
この優越感。
これでわかるのかも。
それがわかってないのはサラスだけだった
り。
考えすぎか。
考えすぎかな。
どうだろう。
サラスを見る。
んん微妙だ。
だが何かあった時は考える必要が。
俺は言った。
「とりあえずバラスから聞かれない限りは
おつかいでおかしをもらったのは黙ってい
るように。」
サラスは言った。
「わかったわ。」
とりあえず。
これでよし。
保険はしといた。
帰ろうこの場合テントだが。
その後ミルコさんにちゃんと言って。
家に帰ろう。




