チェンジ
俺は言った。
「実は実はですね。一度死んだ人間に入っ
たみたいなんです。」
ミルコは言った。
「チェンジだなそれもこの国では受け入れ
られてるぞ。そういうやつがいるからな。
そういう知識で発展する事があるからな。」
なんだこの国では色々な異世界の人間がか
かわってるのか。
それで異世界文化が一部入ってるのか。
俺は言った。
「そうなんです。だから知らない事が多い
んです。すいませんさっきは嘘をついて。」
ただ魔王とは言えない。
流石にそれは無理だ。
今はパオーンだが。
ミルコは言った。
「ああいいぞ。こういう話はここでは有る
事だからな。それよりチェンジで魔法が使
えない者が使えるようになる事もある。た
だ中身が違うからチェンジした者にはわか
らない事だが。」
俺は言った。
「なるほど。」
だがこの体は少し違うが。
ミルコは言った。
「それでこれはスペシャルって事か。」
俺は言った。
「そうです。」
ミルコは言った。
「なら国に言えばいい。魔法が使えるよう
になったって。こんな所からおさらばでき
るぞ。出世コースだ。」
俺は言った。
「それがまだ問題点が。」
ミルコは言った。
「だろうな。それならこんな所にいないか
らな。」
流石だ。
理解が早い。
俺は言った。
「実は触媒が無くても魔法が使えるんです。」
ミルコは言った。
「なるほど勇者じゃないのにか。便利だが
。それはまずいな。触媒は国の管轄だから
な。持ち出しは禁止だ。何故かわかるか?」
俺は言った。
「つまり勝手に魔法を使えなくする為です
ね。」
つまり魔法を使える者も簡単に使えないっ
て事だ。
ミルコは言った。
「そうだ。触媒さえ管理できれば問題は起
こらない。わかるな。」
俺は言った。
「はい。」
魔王とは言えないが。
隠すのもまずいしな。
理解してもらえてありがたい。
ミルコは言った。
「触媒か。何故ここは土に魔法の触媒が有
るかわかるか。」
何だ急にどういう事だ。
何の意味があるんだろう。
この質問の意味は。
俺は言った。
「わかりません。」
ミルコは言った。
「実はこの国では魔法を使えない子供は小
学生までしか勉強しない。何故かわかるか?」
俺は言った。
「穴掘りで生活できるからですか?」
以前から考えてた事だ。
穴掘りなら誰でもできる。
だから勉強も最低限でいい。
知識にあまり興味がないのは。
必要ないからだ。
ミルコは言った。
「そうだ。だが私の家は商売をやってるな
ので中学まで勉強をした。商売をする為に
必要だからだ。」
俺は言った。
「はい。」
ミルコは言った。
「そこでわかったのはこの土地は昔は魔王
や魔物がいたそうだ。」
俺は言った。
「そうなんですか。」
ミルコは言った。
「ああ何故今の場所に移動したかはわから
ないが。魔物は触媒が無くても魔法を使え
る。それは体の中で触媒を作れるからだ。
魔物が死んでその触媒が土に混ざって
るんだ。いいたい事がわかるか。」
ここはこういうしかないな。
俺は言った。
「わかりません。」
ミルコは言った。
「触媒が無くて魔法が使えるものは勇者か
魔物しかいないって事だ。」
それって。
勇者って何なんだろう。
疑問がわいた。
俺は言った。
「何が言いたいんですか?」
ミルコは言った。
「それは言わない方がいいって事だ。触媒
が無くて魔法が使えるのは。私でよかった。
他に誰にも喋ってないな。」
この世界では危険な事だった。
危なかった。
この人でよかった。
俺は言った。
「はい。」
ミルコは言った。
「それならいいが。通報されたら大変だぞ。
通報師はどこにでもいるからな。」
通報されれるのか。
通報師がいるのか。
気をつけないと。
俺は言った。
「これで商売したいんですがどうしたらい
いと思いますか?金を取らずにおやつのお
まけにする事もできますが。」
その場合は売上からもらう事になるが。
ミルコは言った。
「それは直接売るわけじゃないので報告し
ないでいいかって聞いてるんだな。」
俺は言った。
「はい。」
ミルコは言った。
「んんでもそれだと儲けが少なくなるな。
それにそれでいけるか。エステカ村で商
売すれば問題無いと思うが。訳があるん
だな。」
俺は言った。
「はい。」
そうやりたい事があるのだ。
それにはミルコさんと一緒がいい。




