エステカ族の秘密
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ようやく動けるようになった。
時間がかかった。
別に怪我をしたわけではないので、普通?だが動ける。
まず、これにモータイガさんがビックリした。
まあ、そうなるが。
モータイガ「なんで、いきなり動けるようになるんだ」
パオーン「色々と事情があるので言えません、本当にすいません」
これを、言うのがせいいっぱいだった。
モータイガさんは、頭の上に、クエッションマークが出まくってるが。
納得はしないが、納得したふりをしてくれた。
さすがお姉さんだ。
この人は、怖いが、お姉さんと呼びたくなってくる。
さすがにお姉ちゃんは怖い。
でも呼んでもいいならタイガ姉ちゃんと呼んでみたい気も。
モータイガさんに話を聞いたが、どうやら、怪しいと思ったのは、モーサラマンダーさんみたいだ。
なんでも、野生のカンが、すごいみたいだ、何度も刺客を、見破ってるらしい。
だから、今回も、そう思われたみたいだ。
理由はわかったが。
だが、大事な問題が残っている。
もう一度やりなおしだ。
あの恥ずかしいセリフをもう一度言わないと。
これは、終わらない。
はあー、なんだかなぁ。
もちろんもう、モーサラマンダーさんの攻撃はこないが。
もう一度言ってみた。
今度は大丈夫だろう。
何回も練習したので。
部屋の端で。
さあ、これでいけるはずだ。
パオーン「これは、あなたのような美しい人にこそ必要なものですね、私も、これを、使って、さらに美しくなったあなたに興味があるので、これを、あなたに、プレゼントします」
言ったぞとうとう言った。
成功だ。
ミッションコンプリートだ。
ミッチャンコンクリートではない。
だが、モータイガさんの反応は。
あごに手を当てて、考えてる。
モータイガ「おい、本当にこれだけなのか」
何、おうたがいが。
パオーン「はい、これだけです」
モータイガ「モーサラマンダーまちがいないか」
モーサラマンダーさんは、うなずいた。
やはり、喋るのは苦手らしい。
ただ、にらまれる事はなくなった。
ただ、じっと見られると。
なんか、恥ずかしくなったり。
それを、見てモータイガさんは、うなり出した。
モータイガ「んん、んん、んん、んん」
これは、車のエンジンの音に似てるが、違う。
パオーン「どうしたんですか」
モータイガ「そうだな、おまえには、酷い目にあわしたからな、特別だ、特別に教えてやろう、ただし、これは外にもらさないでくれ、おまえは口が堅そうだからな、大丈夫と思ってるぞ」
信頼だ、信頼きたー。
これが、大事だ。
パオーン「はい」
こういうのが大事なんだ。
いったい、何を聞かせてもらえるんだ。
ドキドキした。
逆を言うと、これを裏切ったら。
情報は二度と入ってこないと思った方がいい。
これは非常に大切な事だ。
口の軽い人間は、それだけで、ものすごく損をしてる。
それに自分でその人の情報を言わなくても、誰かの情報を言ったってことがあれば、こういう情報はすぐ広がる。
あいつ、喋りだから。
え、そうなの、ありがとう、気をつけるよ。
これは、本人には、わからない。
モータイガ「私達は、ある歳になったら、子供を産まなくてはいけない、それは知ってるな」
パオーン「はい、モーパンダさんから聞きました」
モータイガ「相手の条件は、筋肉質、背の高いもの、美形、それと、ここが大事だ、未成年だ」
パオーン「み、未成年ですか」
これは、秘密にしないといけないのかもしれない。
ただ、ここは異世界だから。
何でもありだ。
他の意味があるのかもしれないが。
モータイガ「そうだ、その頃が一番強い子が生まれる、エネルギーがあふれてるからな、それに私達の若返りの力にもなる」
すごい話がきた。
若返りやはりそうか。
聞いた事がある。
昔そうやって、若さを保った女の話が。
みるみる若返るらしい。
若者と言っても未成年だ、何故か、それは成長する為にエネルギーであふれてるからだ。
余分にエネルギーがあふれてるのだ。
そうでないと成長できないわけだ。
これは、本当にすさまじいエネルギーだ。
本人も持て余してる。
これが、成年になると落ちていく一方だ。
それどころか、男は自分の命にもかかわる。
逆に、若い女の血を飲んでって話もあるが、これは間違ったやり方だ。
本来は、若者と一緒にいるだけで、力がもらえる。
殺しては意味がない。
せっかくのエネルギー発生装置なのに。
エネルギー発生装置があったなら、それを食べても意味ないのと一緒だ。
こっちは、恐怖をあおってるのだろうが。
そして、効率を考えるなら異性でないと意味がない。
モータイガ「だが、これには、他の条件もある、成年になった場合は、子を作れなくする手術をする、より強い者を残す為だ」
パオーン「はい」
どう反応したらいいんだ。
だが、合理的だ。
そうやって種を強くしていくのか。
一番強い子供しか作らない為だ。
モータイガ「だが、選ばれた男達は、それだけではダメなんだ」
パオーン「何があるんですか」
まだ何かあるのか。
たいへんだな。
モータイガ「それは、女達に気にいられなくてはいけない」
そうか、そういう事か。
やっと話がみえてきた。
パオーン「そういう事ですか」
モータイガ「わかったようだな、賢い男は好かれるぞ覚えておくがいい、選ばれた男達には、時間が無い、だからこそ、必死になって女を喜ばす言葉、態度も学ぶわけだ、もちろんプレゼントもだ」
パオーン「プレゼントもですか」
モータイガ「選ばれた男は金は持ってはいないが許可が出れば、村から金が出るからな」
なるほど、村で金を出しても、結果村の為だから、問題がないわけだ。
そして、選ばれた者でも、時間が無いって事だ、だから必死になるわけだ。
いくつからかわらないが。
3年か4年ってところか。
短い。
モータイガ「どうやら、わかったようだな、だから、さっきの言葉など耳が腐る程聞いてるわけだ、私もだが、特にモードラゴンにもなれば、どれだけ聞いてるか、又そうやって、問題が起きなくなるわけだ」
パオーン「はい」
わかった意味がわかった。
スペシャリストと言われる、男達からいつも聞かされてるわけだ。
これは、誘惑されない為だ。
本人が誘惑されて、他で秘密をバラしたらそれで終わりだ。
だが、それなら、何が起こったんだ。
今だに帰って来ない、モードラゴンさんとモーエレファントさん。
気になる。
だが、モータイガさんは何かまだ隠してる気もする。
時々あごに手を当てて、不安そうな顔するのだ。
あれは何かあるのか。
気のせいかもしれないが。
後美女はどんな顔してもいい。
一つ考えた事があるが、これはさすがに。
とにかく試練は、今待ったの状態だ。
だが、この後、さらに思ってもみない事が。




