ドライガー
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こちらを、見ていた、モータイガさんの雰囲気が少し変わった。
あくまでも少しだが、やわらいだ感じだ。
こちらも落ち着いてきた。
だが、これは、モータイガさんが、こちらを誘導したのだった。
モータイガさんは、モーエレファントさんを呼んで、耳うちをした。
それを、理解した、モーエレファントさんは、モードラゴンさんを、連れて行くみたいだ。
あの体を連れて行くのは、モーエレファントさんじゃないときついかもしれないが。
モータイガさんは、それを、見ながらも、こちらも見てる。
まったく油断はしていない。
緊張がはしる。
モーサラマンダーさんは、残るみたいだ。
不思議に思ったが、お母さんについて行くと思ったのだが。
モータイガさんが言った。
冷たい口調で。
モータイガ「モーサラマンダーあれを許可する」
あれ、あれって、何だろう。
すると、モーサラマンダーさんが、何やら、手や足に装着しだした。
まさか、あれは。
こっちの顔を見た。
モータイガさんがニタって笑って言った。
楽しそうだ。
怖すぎる。
モータイガ「あれを、見た事はないが、あれが何かわかったみたいだな」
しまった、顔色でわかったみたいだ、流石と言うしかない。
ここで、嘘をつくと、相手を、更に警戒させる。
ここは、正直に答える事に。
相手は、こちらより、一枚も二枚も上手だ。
パオーン「ぶ、武器殺しですか」
モータイガさんが、さらにニッと笑った。
美女の笑顔が、これ程怖いと思った事はない。
モータイガ「やはり知っていたか、そうだ、あれが、武器殺し、ドライガ―だ、武器殺しを知ってるみたいだからな、名前を教えたのは、ご褒美だ」
ご褒美ならもっと違うものが、欲しいの、なんて言える雰囲気じゃない。
武器殺し、エステカ族の女は、格闘では最強だが、だが、この世界には、武器がある、剣やその他数えきれない程だ、近接でも、そして飛び道具に魔法だ。
だが魔法は、触媒がいる。
これを、取り上げれば、魔法は使えない、使えるとしたら、勇者ぐらいだ。
それに魔族だ。
今は魔族がいないし、魔王をもへっぽこだから、今はパオーンだが。
注意するのは、触媒だけだ。
これは、村に入る時にチェックされた。
隠しても、探知できるものがあるので、持ち込む事はできない。
聞いた話だが、武器殺し、ドライガーと言うみたいだが、エステカ族の選ばれた女戦士だけが許可される武器だ。
だが、通常は、危険なので、使うのに許可がいるが。
この村では、別だ。
自由に使える。
その為、この村には、国からの守る者がいない。
必要が無いからだ。
外に出る時に護衛がいるのは、この武器の使用を許可されないからだ。
何故なら、国を、脅かす勢力になる可能性も。
又、周りに対する被害だ。
この武器は、見た目と違って、その瞬間に変形する、ただそれを、知る事もなく、相手は絶命する。
周りで見ていても、何をしたかわからない程早い武器だ。
恐ろしい武器だ。
話では、剣などは、簡単にへし折り、衝撃で、武器は持っていられなくなるみたいだ。
あくまでも見ていたやつの話だが。
モータイガさんが言った。
楽しそうに。
モータイガ「モーパンダから聞いているぞ、やつのアリブナルを見切ったそうだな」
パオーン「アリブナル、蹴り、あの蹴りが」
モータイガ「そうだ、まあ、見せたのは、初歩のやつで、やつも本気じゃなかったみたいだが、用心はしないとな、私はこれで生き延びてきたんだ」
この人の過去にいったい何が、人の心配をしてる場合じゃないのだが。
ちょっと気になった。
困った、いや、まぐれですよ、まぐれ、これは通じない、余計相手を警戒させるだけだ。
単に何かを、よけた場合は、それが通用するが。
完全に見えたものを、まぐれとは言えない。
まさか、あれが、単なるきまぐれでなく、実力を見る為の探りだったとは。
まんまとひっかかって、バカ正直に答えてしまった。
単なる戦闘好きと思ったが。
一つずつ質問されていたが、あれで、こっちの実力を、見たみたいだ。
当然嘘を言っても、わかるかもしれない。
そういう人物が来た。
来た。
来た。
「ブワーン」
突然頭に浮かんだ。
来た、なんだ、これは。
偶然、そんな人がモクマの妹だった。
その人がたまたま来た。
あるのか、そんな事が。
まさか、モクマの妹って言うのも本当なのか、今はわからなくなってきた。
モーパンダさんの好感度が上がったと思ったら、警戒心をあげたようだ。
そうとは知らずに、正直に答えて、有頂天になっていたとは、なさけない。
本当に好感度が上がったと思っていたのだ、まあ、少しだけだが。
実際に、突然笑い出すし、つかみどころがない人だった。
女性に対して、これは、俺の前の人生経験が薄いからだろうか。
しかも、あれが初歩で、本気でないとは。
とくいになって言ってないが、あれがそうなら、もっと恥ずかしい事に。
とにかく失敗だ。
ああ、穴があったら入りたい。
しかし、どこに罠があるかわからない。
まだあるかもしれない。
エステカ族、恐ろしい人達だ。
いや、違う、生き方そのものが違うのかもしれない。




