まさかこんな事になるとは
サブタイトルを変更します。
モーパンダ「どうした」
え、何て話になってるんだ。
話が違う方向に行ってるぞ。
たしか商売の話だったんだが。
しかし、モーパンダさんの顔色はいっさい変わってない、普通の顔だ。
パオーン「えっと、そう言う話じゃないんですが」
モーパンダ「なんだ商売の話じゃないのか」
いや、商売の話だったんですか、そっちは、そして、思わず聞いてしまった。
パオーン「あの、からだを、からだを売ってるんですか」
なんて事を、聞くんだ俺は。
これが前の世界ならアウトだ。
でも、ここは別の世界だからな、よくわからない。
そう思いながら、モーパンダさんを見る。
どうなんですか。
モーパンダ「からだ、違うぞ、からだがだ」
パオーン「はて、からだが、あれえー、からだが、からだが、あのー、からだがって何ですか」
よくわからないので、思わず言った。
モーパンダ「何、しらないのか、からだがは、エステカ織りの事だ、私のは高いぞ」
知らない事にモーパンダさんは、驚いていた。
パオーン「え、ああ、なんだ、なんだ、そうだったんですか、もう驚かさないでくださいよ」
モーパンダ「驚く何をだ」
なんだ、そっちか、まいったな、もうビックリしたよ。
しかし自分が、いやになる、からだがと聞いて、勝手にからだと勘違いしたのだ。
そして、気になる事が、あれ、からだと勘違いしても反応しないんだ。
彼女は特に表情は変わらなかった。
何か考えたが、考えるのを、止めた、止めよう、意味がない。
それに、さっきは突然笑いだすし、本当に、よくわからないな、この人は。
しかし、またやってしまった。
そう余計な一言だ。
その一言が死を招くと言うが、違うものを、招いてしまうとは。
パオーン「もしかして、さっきのふんどしもエステカ織りですか」
しまった、なんだ、何を言ってるんだ俺は、日常会話風に言ってしまった。
時と状況を考えないと。
モーパンダ「そうだぞ、おれが織ったんだすごいだろう」
しまった、喜んでる、喜んでるよ、この人、危ないと思っていたのに、またふんどしの話題をしてしまった。
パオーン「す、すごいですね」
これは、もうこう言うしかない。
ふんどしにたいして、言う事か、わからないが。
いや、ふんどしだって、すごいものは、すごいか。
モーパンダ「そうだろう、そうだろう」
やばい、なんとかしないと。
相手の機嫌を、損なわない様にしないと。
今は機嫌がいいが。
パオーン「あの、そろそろ、目的の話をしませんか」
これで、大丈夫のはずだ。
さんざん、脱線させてしまったが。
モーパンダ「ああ、そうだな」
なんか残念そうだけど、しかたない、目的の話題にしないと。
すいません、ふんどしの話題は、本当にもうおなかいっぱいなんです。
彼女はモクマの妹さんだ、美人で、村で10番内に入る美しさらしい、ショートカットでワイルドな感じだ、使い魔から出た泡を、渡してある。
正確にはさらにそれを、薄めたものだが。
今回来てもらったのは、それを、使った感想を、聞く為に来てもらったのだ。
ただ、こんな事になるとは思わなかったが、まさか護衛付きとは。
たぶん、エステカ族の女性は国の財政にかかわるので、護衛がつくのだろう。
見た感じは、パンダと言うより豹だ。
しなやかな、バネのような体だ。
パオーン「それで、何故会いたいかですが、渡した、物の感想が聞きたかったのですが、まさかこんな事になるとは」
そうだよ、色々とわけのわからない事になっていた。
全てこちらのせいだが。
それは、申し訳ないと思った。
モーパンダ「いい、おれも、普通はこないが、これには興味があったからな」
そう言って、渡した、小瓶を、見せた。
そして。
モーパンダ「見てみろ、私の肌を」
だが、見たがわからない、使用前を、知らないからだ。
すると。
「ビジュ」
すさまじい、蹴りがとんできた。
モーパンダ「ほう、私の蹴りを、見て、その反応、おまえ戦士か」
すごい、スピードだが、こちらから見たら、早くもなかった、だが、見えるが、対応ができるかは別だ、この体は遅いのだ。
パオーン「戦士、いやいやいやいや、違いますよ」
モーパンダ「そうか、それで、どうだ違うだろ」
パオーン「何がですか」
こっちに出てる足を見る。
パオーン「も、もしかして、足と他の場所がですか」
モーパンダ「正解だ」
「シュ」
すぐに足は引き戻された、たしかに左足だけ色が違っていた、ツヤツヤしていた。
そういえば、エステカ族は、格闘技を使う、蹴りが得意らしい。
モーパンダ「いくつだった」
質問が来た、いくつか、ああ、そうか。
パオーン「3ですが」
モーパンダ「ほう、わかったのか」
彼女が聞いたのが、蹴りの数だ、一発に見えて実は三発だ、早すぎて、普通は見えない、そんな速さだった、当たってたらと思うと、恐ろしい。




