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パオーンじゃないよ魔王だよ  作者: なんだかなぁ
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幸運のナイフ

サブタイトルを変更します。

話の流れは変えずに、フォーマット、文章の追加を行いました。

 さて問題だ。

 殴ってもいいんだろうか?

 これは勇者にはやられたが一般人はどうだ

 ろう。

 

 一般人。

 こいつらが。

 どうだろうと思うが。

 

 この巨体だ。

 戦えるんじゃないだろうか。

 だが暴れるのはまずいかも。

 それに効かないかもしれないし。

 

 効かねえな。

 効かないな。

 効かない、ぷー。

 ぷー。

 ぷーか。

 変な事を考えてしまった。

 

 それにやりすぎて問題視されても困るしな。

 パオーンじゃなくなるのも困るし。

 あなたのパオーンは取り消します。

 なんて言われたら。

 そんなパオーンって言ってしまいそうだ。

 そうなったら生活もできなくなる。

 パオーンだよ。

 また変な事を考えてしまった。

 

 人を呼ぶか。

 ここはほとんど人が来ない所だしなあ。

 人を呼ぶか。

 手をあげて。

 へいー。

 た、あこれは違うな。

 

 どうしようか。

 でも金を渡すのはいやだしな。

 こういうやつらは一度渡すと何度でも言っ

 てくるだろうし。

 チンピラにからまれる。

 魔王ってどうなんだろう。

 あ、パオーンだった。

 ならいいかって。

 いやいや。

 よくないよな。

 

 やはり。

 これは使い魔に頼むか。

 やつらに聞こえないように。

 俺は言った。

 

 「サラス。こいつら何とかできるか?」

 

 はっきり言って彼女達の実力がわかって

 ないんだよな。

 どうなんだろう。

 サラスは言った。

 

 「できるわよ。おやつくれたら。」

 

 二つ返事。

 しかも。

 俺は言った。

 

 「おやつか。」

 

 報酬制なのか。

 低い男は言った。

 

 「おい。何ぶつぶついってやがる。こっち

 を無視するな。」

 

 高い男は言った。

 

 「こいつ俺達をバカにしてるのか?」

 

 太った男は言った。

 

 「ビ、ビ、ビビらせてやろうぜ。」

 

 「シャ。」

 「シャ。」

 「シャ。」

 

 ナイフを抜いたな。

 ああ、めんどうだな。

 これはやっぱり使い魔に頼むしかないか。

 でもおやつは教育に問題があるよな。

 どうしよう。

 俺は言った。

 

 「サラス。」

 

 サラスは言った。

 

 「何。」


 だが。

 女は言った。

 

 「あんた達。ちょっと待ちなさい。」

 

 女が現れた。

 どこから来たかわからないが。

 突然あらわれた。

 暗がりでよくわからないが声の感じでは

 若い女性みたいだ。

 低い男は言った。

 

 「なんだおまえ。俺達とやる気か?」

 

 高い男は言った。

 

 「お、女か。いや女でも容赦しない。」

 

 太った男は言った。

 

 「そうだ。そうだぞ。」

 

 女は言った。

 

 「あんた達わかってるの。パオーンに手を

 出すなんてどうなるかわかってるわよね。」

 

 低い男は言った。

 

 「そんなの俺達の知ったこっちゃねよ。

 そうだ。

 ついでにおまえも身ぐるみ剥いでやるよ。

 そして可愛がってやるよ。」

 

 女は言った。

 

 「ああ、そう。可愛がる。はー上等じゃ

 ないの。私に喧嘩売るなんて。」

 

 「シュン、シュン、シュン。」

 

 低い男は言った。

 

 「おい。おまえこれが見えねえのか?目が

 悪いのか?」

 

 女は言った。

 

 「え、何が見えないって。ねえ、何、何よ。

 言ってみなさいよ。目が悪いのはどっち。」

 

 低い男は言った。

 

 「何。、ねえ。ねえぞ。俺のナイフが。

 なんでだ。」

 

 高い男は言った。

 

 「あ、あー、俺のナイフもだ。なんでだ。」

 

 太った男は言った。

 

 「あれ?どこいったのかな?あれ?」

 

 女は言った。

 

 「あら。あんた達何を探してるのかしら?

 ねえ。

 あんた達の探してる物ってこれかしら?

 これなんだ。」

 

 あの女いつのまにやつらからナイフを奪っ

 たんだ。

 女の指は3本のナイフをつまんでプラプラ

 させてる。

 器用だ。

 低い男は言った。

 

 「こ、こいつ。いつのまに盗みやがった。

 この泥棒女。ひでえやろうだ。」

 

 女は言った。

 

 「ねえ、これってこれって幸運のナイフ。

 持ってるだけで幸せになれるってそうなの

 だったらゴメンなさいね。

 私幸運になっちゃうわ。

 ハッハハハハ。」

 

 完全にバカにしてるな相手を余裕だ。

 高い男は言った。

 

 「人の物を盗むなんてなんてやつだ。

 こいつは。」

 

 太った男は言った。

 

 「そうだぞ。人の物を盗むなんて悪い

 やつめ。」

 

 なんだこいつらはいきなり。

 お遊戯を見せられてるようだ。

 力が抜けるな。

 女は言った。

 

 「ふーん。で、いいたい事はそれだけ。

 ねえ、それだけ。」

 

 「ポキ、ポキ、バキッ。」

 

 女が指を鳴らしている。

 強者だ。

 圧倒的な強者だ。

 低い男は言った。

 

 「お、覚えてやがれ。おい、ずらかるぞ。」

 

 どうやら男達は逃げるみたいだ。

 だが賢い選択だ。

 レベルが違いすぎる。

 どうやら算数はできるみたいだ。

 高い男は言った。

 

 「覚えてろよ。」

 

 三流という言葉が頭に浮かんだ。

 いや、これは四流かもしれないが。

 女は追いかける気はないみたいだ。

 どうやらさっきの会話でしらけたみたいだ。

 お遊戯だもんな。

 さっき言ったのもせいっぱいかもしれない。

 だって。

 女は言った。

 

 「はあ。」

 

 溜め息ついてるし。

 精神的に疲れたみたいだ。

 肩叩いて言った方がいいのかな。

 ポンポン。

 ご苦労さんって。

 逃げながら太った男が叫んだ。

 太った男は言った。

 

 「お。」

 

 女は言った。

 

 「お?」

 

 太った男は言った。

 

 「おまえのかあちゃんでべそ。」

 

 女は言った。

 

 「ん・・・はあー。な、なによ。それ。

 フ、フフフフフ。」

 

 俺は言った。

 

 「あのどうされました。だい。」

 

 「プルプルプル。」

 

 女の人が震えてる。

 何に怒りか。

 女は言った。

 

 「ゆ、許さない。許さないんだから。」

 

 俺は言った。

 

 「ヒー。」

 

 怒ってらっしゃる。

 怒ってらっしゃるのですね。

 

 「ズキューン。」

 「キューン。」

 

 そして女は勢いよく飛び出した。

 すごいスピードだ。

 短距離走の選手だろうか。

 すぐに追いつきそうだ。

 あいつらはアホなのだろうか。

 俺は言った。

 

 「アホ。」

 

 言ってしまった。

 たぶん聞こえないだろう。

 どちらにも。

 

 「ギロ。」

 

 俺は言った。

 

 「いや、そっちに言ったわけじゃないから。」

 

 女は言った。

 

 「この待ちなさい。」

 

 低い男は言った。

 

 「ハハハハ。バカめ。これでもくらえ。」

 

 「ガシャン。」

 「ボワーン。」

 「モワモワモワモワモワ。」

 

 あれは煙玉か。

 ということは。

 女は言った。

 

 「ゲヘ。ゴホゴホゴホ。おわー、く、くぞ。

 あいつらどこにいっだの。

 オホオホオホオホオホ。」

 

 どうやら逃げられたみたいだ。

 あの煙じゃ無理か。

 しかもカウンター。

 うわー。

 きつそうだ。

 もろに煙を吸い込んだみたいだし。

 あれは大変だ。

 

 あれは全て計画だったのか。

 そして。

 こっちに戻ってきた。

 女は言った。

 

 「はあ。はあ。ねえ。あんた。」

 

 俺は言った。

 

 「はい。」

 

 女は言った。

 

 「あんた。男でしょ。女に助けてもらって

 恥ずかしくないの。」

 

 なんと。

 そうきましたか。

 女は言った。

 

 「パオーンだって。関係ないからね。」

 

 あら。

 それ。

 さっきも言われたような。

 でも。

 それを言われたら逃げ場がないよ。

 言うことは一つしかないよ。

 俺は言った。

  

 「す、すいません。」

 

 女は言った。

 

 「あー、あ。いい。」

 

 俺は言った。

 

 「いい。」

 

 はて。

 何がいいんだ。

 女は言った。

 

 「そうよ。もういいわ。」

 

 俺は言った。

 

 「いいって。」

 

 女は言った。

 

 「だから。わかったから。もういいわよ。」

 

 どうやらわかってもらえたようだ。

 そして。

 これは言っておかないと。

 俺は言った。

 

 「わかりました。それとありがとうござい

 ました。」

 

 女は言った。

 

 「あ、あ。わかった。わかった。わかった

 から。

 じゃあ私は行くからね。

 あいつらは今日はもう来ないだろうし。」

 

 俺は言った。

 

 「あの。」

 

 女は言った。

 

 「何。まだ何かあるの。私急いでるんだけ

 ど。」

 

 俺は言った。

 

 「あの。失礼ですがおなまえはなんて?」

 

 女は言った。

 

 「あ、ああ。名前名前ね。んん、名乗る程

 の者じゃないから。それじゃ。」

 

 俺は言った。

 

 「そうですか。あの。」

 

 女は言った。

 

 「え何?まだ何かあるの?」

 

 サイン下さいって言ったら怒られるだろう

 な。

 それに書くものもないや。

 ふと変な考えが浮かんでしまった。

 俺は言った。

 

 「あのお礼ってわけじゃないですが。

 これをどうぞ。」

 

 持っていた。

 コーヒーを差出た。

 これはミルクに砂糖たっぷりのやつだ。

 そう女性甘々バージョンだ。

 

 女は言った。

 

 「これは。」

 

 俺は言った。

 

 「飲み物ですよ。どうぞ。」

 

 女は言った。

 

 「そう。」

 

 こちらをチラチラ見てるな。

 警戒してるのかな。

 

 「ゴク」

 

 女は言った。

 

 「お、美味しい。これ何。」

 

 俺は言った。

 

 「すいません。今は秘密です。」

 

 女は言った。

 

 「そう。今はわかったは誰でも秘密はある

 わよね。」

 

 「ゴクゴクゴク。ハアー。」

 

 おー、全部飲まれたみたいだ。

 女は言った。

 

 「ごちそうさま。はいこれ。じゃー私は行くから。」

 

 俺は言った。

 

 「はい。」

 

 そう言って女の人は走って行った。

 

 「ズキューン。」

 

 元気な人だな。

 暗がりでよく顔は見えなかったが美人な

 気がした。

 まあ。

 どう思うかは俺の自由だし。

 暗がり。

 

 そう。

 ここには街灯なんてないのだ。

 ここは町から離れてるし。

 家の方向はどんどん町から離れて行く。

 

 そうか今日はもう来ないか。

 帰ろう。

 そして。

 家に向かってまた歩きだした。


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