おやつも買えません
サブタイトルを変更します。
話の流れは変えずに、フォーマット、文章の追加を行いました。
ペットが鳴いた。
「ギャウ、ギャウ、ギャウ。」
女が言った。
「ううちの子が怯えるざんす。不採用ざんす。」
ありゃりゃ。
うちの子まあ感覚は人それぞれだからな。
ペットと言うから可愛いのを想像してたんだけど
どうみても危なそうなやつなんだけど。
何これ。え。
俺は言った。
「おーそこはなんとかならいかざます。」
女は言った。
「そういわれてもこればっかりはどうにも
ならないざんす」
俺は言った。
「しかたない。失礼するざます。」
ああ、だめだったみたいざます。
口調がうつってしまった。
しかし実は微妙に違っていたのだった。
まあ動物系は無理と思っていたが。
再確認させられる出来事だった。
乗せてくれるうまもいない。
いつまでも歩きはつらいな。
ブーブーが欲しいな。ブーブー。
しかしこの世界には残念ながらブーブーは
なかったそれがさだめなのじゃ。
ちなみに今は使い魔二人がそばにいる。
透明になって。
サラスは言った。
「ダメね。」
バラスは言った。
「いやダメダメですね。これではおやつも
買えませんよ。しっかりしてくださいよ。」
何ですとおやつ買わされる前提でしょうか?
いつからそんなことに。
聞いてないんですけど。
バラスは言った。
「女の子をデートに誘ったんだから
何か食べさせてくれないとですよね。」
サラスは言った。
「まあ、それはそうね。」
え、これってデートだったんですか?
デート―?
使い魔連れてるだけのつもりなんですけど。
え、異界の人の考えはよくわかりません。
これが普通なんでしょうか?
魔王になってから驚くことばっかりだ。
今はパオーンですけど。
ちなみに死ぬ前はデートなんかしたことがない。
これが初めてですよ。
初めてがこれですか。
うー。
だが実は彼女たちにおちょくられてる
だけだった。
べつの言葉でからかわれてるだけだった。
ただしたかる気まんまんである。
ああ恐ろしやああ恐ろしや。
声が聞こえた。
変なやつが言った。
「ああどうしてどうして世の中こんなに
つらいの。やってられないわ。られないわ。
じゃあーね。」
おーなんか変なやつがいるみたいだ。
声はもうしないな。
どうやら行ったようだ。
危ない人みたいだ。
かかわらないようにしないと。
まきこまれたらいやだし。
さて求人は次は何かあるかな。
使い魔が言う何か食わせろと。
デートだから。
食べさせろと言うのだ。
だが今だにまともに働けない魔王。
いったいどうなるのか。
おなかがへった使い魔に食べらてしまうのか。
次回パオーンじゃないよ魔王だよ。
第十二話「世の中はな甘くないんじゃよ」
やはりこのポンコツ魔王の行く道は甘くない
みたいだ。ハハハハ私の知った事ではないが。




