第8話
え〜僕、千秋無一はただいま急遽バイトをすることになりました。それは遡ること1時間前。
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そのとき、僕は家に後数10分で着くような所にいたのですが、後ろで突然物音がして、振り返ると、天川さんらしき人影があって、家に着く前だったので、家から逆の方向の店など寄っても着いてきたことがわかったので、メールで真美さんにちょっとぼかして伝えた所、
【じゃあ今日バイト来なよ少年!!今日ちょっと人手足りなくて困ってたんだ!】
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回想終わり!!まあそういうことがあり今からバイトする所だ。
「こんにちは真美さん」
「よく来たな少年っておいおいちょっとこっちきな!」
真美さんがガラスのドアの先を見た瞬間、真美さんが見たことも無いくらい凄い顔でびっくりして、控え室に僕を強制連行した。
真美さんびっくりしたらあんな顔になるんだ
「おい、少年」
「なんですか?」
「ストーカーみたいなのされてるって言ってたけどさ、なにあの子めちゃくちゃ別嬪さんじゃん!?」
「確かに別嬪さんですね、」
その瞬間、真美さんは僕の顔を見てか、過去を知っているからか、揶揄うことをやめた。
「じゃあ今日もキビキビ働くぞ少年!!今日は夜までコースだからな!!」
「え…夜まで…」
♢♢♢
ふう、なんとかバイト終わった、流石に疲れたな、流石に天川さんも帰ったか、でもなんで天川さん僕のことストーキングしてきたんだろ?もしかして、菅野下さんの影響で今日はよく先生に呼ばれたからな、普通の生徒なら何も思わないが、天川さんなら僕を見て違和感を覚えても不思議じゃない。
とりあえず帰ったらアニメの一気見だ!!
あれは、内田さん?
♢♢♢
今日から学校はまだ通常授業に戻らない、何故なら、文化祭があるからだ。
文化祭、それは陽キャ達の中では、最高のイベントだろう、だが僕みたいな、陰キャ、ぼっちなインキャにとっては地獄のイベントである、今ぼっちな陰キャと言い直したのは、ぼっちじゃない陰キャもあるからだ、普通の陰キャは、陰キャ同士で集まる、だが僕はそれをしようとしなかっただからぼっちな陰キャなのだ。
何で僕は陰キャについての説明をしているがわからないが、とにかく、文化祭は、一人だとやることないし、お金取るし、仕事あるしで、楽しいことなどないのだ。
一致団結?笑わせるなよ。
「今日も冴えない顔のようですね、千秋君」
「ほっとけ」
「確か今日から文化祭準備ですよね?」
「ああ、」
「うちのクラスは何するんですか?」
「劇だ」
ちょっと苦笑いしながら彼女は言った。
「そう、ですか。」
何か嫌な思い出でもあるのだろうか?
「なんのお話をやるんですか?」
赤ずきんちゃんだ。
「なるほど…」
「私たちは、装飾の手伝いをするんですよね?」
「そうだ」
「了解です!千秋長官」
「なんで長官なんだ」
菅野下さんといると自然と笑えてくる、それが少し楽しいけどそう思ってる自分に少し嫌気が立った。
「ところで千秋君、なんであそこ険悪な空気が出てるんでしょうか?」
菅野下さんは、天川さん達の方を向いて言う、正直、一昨日家の前で話してたことが、原因だろうな。まあ首を突っ込むつもりは無いが。
「僕にもわからない」
今は嘘をつくしかなかった。それが1番正解の道だと思った。
♢♢♢
「千秋君はこの後どこか寄るんですか?」
「いや、そのまま帰るつもりだ」
菅野下は、下校の時、勝手についてくるようになった、正直あまり関わりたく無い立場だからちょっと辞めてもらいたい、まあこれ以上関係値が上がることも無いだろうし、友達ができればすぐに僕から離れていくだろう。
「なるほど」
「菅野下はどうするんだ?」
「おお!!さんがなくなった!」
「まあ、敬語もやめたし、いちいちさんつけるのもな」
「たしかに」
「で、どうなんだ?」
「私はこの後、しご…バイトがあるから」
「なるほどな」
いま菅野下は、仕事と言いそうになったが、バイトと言い直した、あまり知られたく無いのかもしれないから深堀はやめておく。
「じゃあな」
「また明日」
よし、今日は天川さんいなさそうだな、今日もまだ見終わってないアニメあるしな!楽しむか!!
♢♢♢
「ピンポーン」
家の中にインターホンの音が鳴り響く、もう20時だ、こんな遅い時間に誰だろう。
「天川さん!?」
画面に映っていたのは、クラスのカーストトップこと、天川さんだった。
「とりあえずでるか」
「は〜い」