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哲学陰キャぼっちの光陰ヒロイン記  作者: ナリム
第二章 正しさとは…
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第18話

 今僕は、連行されています、何があったかというと…


 ♦♦♦

 

休日、それはなんて快適な日だろうか、人にわざわざ会う必要もなく、家で好きなことがし放題なのだから。だがその快適な休日も実質一日しかない、土曜はバイト三昧だからだ。さらに最近天川さんや菅野下のことがあったからろくに休日も取れなかったしな、今日は家でアニメパーティーだ!!


 *ピンポーン*


 だが僕はまだ知らない、このインターホンでまた休日がなくなることに。


 「はーい」


 「突然の訪問失礼します、菅野下蒼様のマネージャーの朝霧です」


 「どうして朝霧さんがここへ?」


 「それはですね、今菅野下様を助けられるのはあなたしかいないとおもったのでお話に」


 「え?いきなり助けるって何の話ですか?」


 「まあそれも話しますから、とりあえずどこかの飲食店に行きませんか?奢りますので!!」 


 いやどうしてそんなにドヤ顔なんですか!?


 「いえ、けっこうです、話ならうちでも聞きますので」


 「そこをどうにか!」


 「いやだから、話は聞くんですよ!?」


 「何か奢らないと気が済まなくて、そこをどうにか!!」


 「いや、いやですって!!」


 ♦♦♦


 まあこんなわけで押し負けてしまったのである、いやまさかあれから家で十分以上あんな懇願すると思わないじゃん!


 「今日はいい快晴ですね!!」


 確かに外は快晴だけど僕の心は絶賛曇り内雨ですよぉ~これでまた休日がつぶれていくのか~なんかもうすがすがしいな。


 「着きましたよ!」


 「そこは普通のファミレスなんですね」


 「飲食店といったら、ファミレスじゃないんですか?」


 「いやだってそんないかつい黒車乗ってたらね、高いとこ行くのかな?って思いますよ」


 「いや流石に一マネージャーですから、そんな高い出費はできませんよ~」


 「じゃあ入りますよ~」


 ♢♢♢


 「二名様ご来店です!!」


 「「「いらしゃいませ!」」」


 「さてと、まずは食べますか!」


 「まあそうですね」


 「もう私は決めてあります」


 言い口や態度から自分の常連の店を選んだのがわかる。


 「じゃあ僕も決めました」


 「じゃあ頼みますよ」


 *ピンポーン*


 まだこの呼び鈴方式が残っていたとは!?


 「ご注文お伺いいたします」


 「えっと、カルボナーラと小エビのサラダにこのコーンピザをお願いします!」


 いやめちゃくちゃ頼むじゃんこの人!?


 「僕はこのミートソースとコーヒーをドリンクバーをお願いします」


 そういえば先週もイタリア料理を食べたな。


 「そのくらいでいいんですか?」


 「はい、小食ですので」


 「そうですか」


 ♢♢♢


 「じゃあさっそく始めますか、彼女の話を」


 「お願いします」


 「じゃあ、菅野下様が芸能界に来られたのは6年前、ちょうど小学3年生の頃でした」


 「結構早いですね」


 「そうですね、でも彼女の周りはもっと早くから始めていた方ばかりでしたので、彼女は毎日毎日努力を重ねました、菅野下様はストイックなお方でこだわりも強く、揉めることもありましたが、そのストイックさのおかげですぐに売れっ子になっていきました」


 確かに体育祭の時もみんなの演技を見てもの言いたげそうな表情だったもんな。


 「まあこのストイックさの揉め事が徐々に彼女を苦しめる要因になっていきました、彼女のこだわりは人一倍で、みんなにもここを改善したほうがよりいい演技につながるなど、周りの演技も変えようとしました」


 「でも周りはついていけなかった、そうだろ?」


 「はい、その通りです、周りは徐々にそんなのできるのはお前だけだよ、逆にお前がこっちに合わせろなどの声に稽古現場では埋め尽くされるようになってしまいました、そして彼女も前ほどの輝きが消えて行ってしまいました」


 「なるほどな」


 これが空気の力、例え正しくなくとも、それが納得されれば正しさになってしまう末恐ろしい。


 「だからお願いします!!どうか彼女の輝きを取り戻させてあげてください!!」


 「まあ頑張る、ただ一つ勘違いするなよ、もし輝きが戻ってもそれは僕の力ではなく彼女自身の力だ」


 「はい!」


 ♢♢♢


 「本日は話を聞いてくださりどうもありがとうございました!!」


 「いえいえ」


 「ではあとは任せます、失礼しました」


 菅野下、いいマネージャーでよかったな、さてと、僕も行動を起こすとしよう。


 【もしもし、夕陽…】




 




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