第16話
テスト最終日の帰りのホームルーム、大体の生徒がこの後みんなで遊びに行く計画を立てる、みんなテストのストレスを発散させたいんだろう。
「はいじゃあみんなテストお疲れ様!!みんな集中してテストに取り掛かって偉かったと思います、はいじゃあ来週には体育祭あるから頑張るように、では解散、それとこのあとあんまはしゃぎすぎないようにな~」
「「「「「はい!」」」」」
「千秋君、私たちもこの後遊びに行きません?」
まずい、このあとこいつの転校前のことについて聞く予定なのに、まあ軽く受け流すか。
「ごめんな今日はこの後どうしても外せない予定があってな…」
「わかりました…じゃあ来週の水曜日空いてますか?」
「なんかようか?」
「用がないと聞きませんよ、勉強を教えてくれたお礼にどこか行こうかなと思いまして」
「まあいいぞ」
「よし!じゃあ絶対ですよ!」
「ああ」
♢♢♢
「待たせたな」
「いえ大丈夫です」
妙に身震いしてるな、肩は小刻みに震え、息遣いも荒く、顔色も多少悪く見える、きっとまえの出来事がトラウマを与えてしまったのかもな、まあ人によっていろんな限界値は違ってくる、今までこんなことなかったのだろう。
「ちょっと待ってろ内田」
「ほら、このコーヒーやるからリラックスしていいぞ、まあそんなんでリラックスできないか」
「ありがとうございます」
「じゃあ少し待つから話せそうになったら声かけてくれ」
♢♢♢
「話せます」
「わかった、ゆっくりでいいぞ」
「わかったこととして転校の理由とあっちの学校でどう過ごしていたかがわかりました」
「なるほど」
調べさせてよっかったなもしかしたら今後役立つかもしれないし
「まず菅野下さんは、あっちの学校では、今と違って積極的に人と絡みに行ってたらしくて、めちゃくちゃ美少女だったそうです」
最初から美少女隠してたわけじゃなかったのか…
「ほう、続けてくれ」
「まあその影響もあり、学校ではスクールカースト間違いなく1位だったそうです」
「そこまで上だったのか、そりゃそんな奴が転校したらリア充陽キャの男子達は、あいつが他の男に取られないか心配でくるか」
「まあそんな感じで過ごしてたらしいんですけど、そっちの高校では、もう七月に文化祭があってその準備中に揉め事が起きたらしいです」
「早いな!七月か…っていうか、美女な人は文化祭で問題にかかる呪いでもかかってるのか!?」
「まあその内容なんですけど…」
「なるほどな、まあそりゃ行きたくもなくなるよな、そんな学校、でもお前達がやったことの進化系みたいなもんか」
少し睨んだような表情になっていたらしい。
「ああ、ごめんここでこんなこと言うの良くないよな…」
「因みにどうやって書き出したんだ?」
「カリスマ力と言葉の力で…」
「お前の強みでっか…まああまり無理するなよ」
「はい、」
「じゃあありがとな、調べてくれて」
「…」
「じゃあバイトあるから、この金で好きなもの頼んでいいからゆっくりしていいぞ」
「え、いいんですか?」
「まあ調べ頼んだの僕だしな」
「ありがとうございます!」
「じゃあな」
♢♢♢
「やあ少年、どうして今日は少し遅いんだ?」
「まあ色々あって」
「まあいろいろ迷うといいさ、それが学生の勤めだとわたしは思うよ!」
「勉強って言わないんですね…」
「まあね」
真美さんの瞳は僕の眼を見て言ってきた、まるで僕の全てを見透かしているような、そんな眼差しだった。
「さあ少年、きびきび今日も張り切って!」
「はい!」
「あ、そうだ、エロいことはまだ早いからね!」
前言撤回、全然見透かされてないみたい。
♢♢♢
「今日はいつも以上に働かされたな、もう8時か…帰って、お風呂入って、アニメ見て、もう今日終わるのか…一日って早いな」
*ガチャリ*
「ただいま〜」
「おかえり〜」
おかえり?




