第14話
定期テスト、全中高生が嫌がる単語である。
だが僕は嫌いじゃない、何故なら教科書を見れば大体内容は入ってくるからだ。それに高校は3学期制だから、範囲も少ない、だからあまり勉強しなくても、ぼちぼち点は取れる。だが
「はい、ということでね、来週テストだからね、勉強してくるように、以上です!」
「うそ…だろ…」
「「「「「いやぁぁぁぁぁ!!!」」」」」
周りは違うらしい、そして近くにもう一人。
「千…秋…くん…わた…しに…勉強教えてください、お願いします」
「全く誠意を感じられないんだが〜」
「お願いします!!何でもしますから!!」
「言ったな」
「へぇ?」
♢♢♢
ということでただいま勉強中になったんだが、少しまずいことを思い出した、天川さんは僕のバイトのない、水金にくる、で今日はバイトがない水曜日だ。鉢合わせしなければ良いが。まあきても受け取れば良いだけだな。
「ここが千秋君の家ですか〜なにもないですね」
「まあな、買う必要がないから」
「て言って何か隠してるんじゃないですか?」
「まあそれなりにな」
「えってぃーやつですか?」
「何言ってんだよ!?ちげぇよ!!」
「残念だなぁ」
「そもそも目的変わってんぞ〜」
「まあちょっとくらいはしゃいでも良いじゃないですか!」
「まあな、じゃあとりあえずそこ座れ」
「ここですか?」
それを理解するのは、1秒もかかった、相手の行動が予想外すぎて、思考が追いつかなかったらしい。
なんと菅野下蒼は、真隣に座ってきたのだ!!
急な出来事と嗅いだことのないような柔らかい女子の匂いに気絶しそうなくらい翻弄される。
落ち着け、千秋無一!そう、これはただの勉強会、とりあえず場所を戻してもらおう。
「菅野下、何で真隣に座ったんだ?」
「隣の方が教科書とか共有して見やすくない?」
「まあ、確かに…理にかなってるな」
「まあ、どんな反応するか見たかったのが一番だけどねぇ〜ニシシ」
「揶揄ったな!!」
「まあね〜」
「まあいい、とりあえず始めるぞ、なんの教科が苦手なんだ?」
「基本全部だけど、一番は数学かな?」
「じゃあまずこの問題からするか」
「うん」
「じゃあまずそこ解いてみろ」
「こう?」
「惜しいな、ちょっとこの教科書みて」
「どれどれ」
*コツン*
「「あ…」」
現実ではならないような効果音が頭に浮かぶ。
なんてしたことだ、自分で誘導してるのに、動揺してるのか頭ぶつけるなんて。
「それでどうするんですか千秋先生?」
「そうだな、そこをまず代入して…」
時間は一時間、二時間と溶けていく。
菅野下は、本当に勉強が苦手らしい、だが。それは苦手意識があるからだ、それが改善すれば、教えがなくとも大丈夫になるだろう。
「そういや菅野下は何時までいけるんだ?」
「私は8時くらいかな〜勉強してたっていえば大丈夫だろうし」
「了解〜」
「休憩にするか、何か欲しいものあるか?あったら下で買ってくるけど」
「じゃあ甘い飲み物買ってきて〜」
「了解」
「じゃあ10分くらい外すから自由にしといて〜」
「了解!部屋を荒らされたくなければ早く戻りたまえよ〜千秋君!」
「はいはい、わかったよ」
♢♢♢
甘い飲み物って言われていつも飲んでるカフェオレ買ってきちゃったけどいいかな?まあ、甘いものとしか指定してないのが悪い。
まだ僕はこれから想像もしていないよう事に遭遇するだろう。
「あれ?千秋君?」
「天川さん?」
ヤバい。勉強会に集中しすぎて天川さんがくること忘れてた…まあ受け取るだけならここで会えたの都合よかったか。
「それにしても、一人でカフェオレ2つも飲むの?」
「あはは、まあね」
気づかれるわけにはいかないのだ、ごめん天川さん。
冷や汗が急に出てくるのを感じる、それだけ焦っているってことか。
「体調に気をつけるためにも2本なんてよくないよ!」
「うん、気をつけるよ!そういえば、今日の弁当ここで受け取っとくよ、そっちの方が楽だと思うし」
「何言ってるの?今日は千秋君の家で作るって話しだったはずだけど」
僕とした事が、肝心なことを忘れてるなんて、それに何で天川さんの荷物で気づかなかったんだ!!
「じゃあ向かおっか!!」
「あ、う、うん」
どうしよう、天川さんと仲良いの菅野下に言えてないしな…急に追い出すのもあれだし。ああもうわかんない!!どうとでもなれ!!
「着いたね!懐かしい!!」
「くること自体は珍しくないだろ」
「でも中に入るのは久しぶりだよ!」
「じゃあ入ろ入ろ!!」
「うん」
さらば、僕、また修羅場の先で。
*ガチャリ*
「おかえりなさい、ア・ナ・タ・ご飯にする?お風呂にする?それともワ・タ・し?」
あ、終わった…
「千秋君、これはどういうことかな〜?」




