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哲学陰キャぼっちの光陰ヒロイン記  作者: ナリム
第二章 正しさとは…
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第13話


 正直あれを見られてたなんて、僕と菅野下は正直影が薄い方だ、だからバレないと思ったら、めちゃくちゃ見られてたなんて。


 「えっとぉ〜好きな本のシーンの再現というかなんと言うか…」


 「本のシーンの再現だからってあんなことする!?まあわかった」


 「本当ですか!?」


 「私にも同じことして、そしたら許してあげる」


 「え?」


 「だから、おんなじ事してって言ったの!」


 「はい!」


 「どうぞ…」


 「う〜ん美味い!!」


 「どれも同じ味では?」


 「いや、これにはこれにしかない味があるね」


 「そうか〜?」


 「そういえば、明日も菅野下さんと回るの?」


 「いや、一人の予定」


 明日、そう、うちの文化祭は二日ある、一日目は校内だけ、二日目は一般公開で、一般公開ね、みんなは家族や中学時代の知り合いと会って楽しむだろうが、僕は…


 「じゃあ、私と回らない?」


 「それは遠慮しときます」


 「なんで?明日誰かと回るの?」


 「いや、単純に天川さんと回ったら目立つから」


 その言葉を聞いた彼女の頬はぷく〜と膨らんでいった、まるでフグみたいだ


 「そんなの納得できないよ」


 「まあ確かに菅野下と回ってるけど天川さんと回らないなんて不公平だな、じゃあ学外で何か付き合うから許してもらえると助かります」


 その言葉を聞いた途端、彼女の目はまるで希望を見つけた光のようにキラキラ輝いていた


 「本当?よし!!!」


 「じゃあ日曜日!日曜日に私に付き合って!!」


 「わかった」


 「じゃあまたね」


 「ああ、またな」


 はあ、また厄介事が増えたな、僕の休日アニメライフが〜


 ♢♢♢


 文化祭二日目は念願のアニメライフが遅れた、何故なら菅野下がいなかったからだ、誰かと回っていたわけではない、欠席だ、普通に体調不良なのだろうか?だが僕にはいけない、もしくは行きたくないから休んだ、そんな勘が働いていた、それは見事に的中していたのかもしれない、何故なら


 「すいません、菅野下蒼さんって方知ってますか?」


 「あなたは?」


 「元同じ高校の生徒です、元気にしてるか気になって来ちゃいました!」


 明らかにthe陽キャって感じだな、多分菅野下は前の高校では美女姿で登校してて何かがあったから今の姿になったのだろう。

 

 「あいにく菅野下は今日は休みですよ」


 「そうでしたか、時間取らせてすいません」


 「いえいえ」


 それにしても、あいつがこんなやつたちと絡んでいたなんて今からしたら考えられないな。


 僕はとあるやつに電話をする、今ではクラスで相手にされた、まるでイカロスのような彼女に


 【もしもし、内田か?やってもらいたい事があるんだが】


 ♢♢♢


 「こんにちは真美さ〜ん」


 「やあ少年、どうしてそんなに疲れているんだい?」


 「知ってるくせにわざわざ聞くなんて」


 「まあ何があったかは知ってるけどその場であったことは知らないからさ、でどうだい、青春はしたかい?」


 「いや特にないですよ」


 「ちぇーつまないねぇ〜」


 「すいませんね、つまんなくて」


 「よくバイトに来てくれるけどさ、君はバイトしなくても良いくらいお金持ってるんだしそんなに来なくても良いんだよ、今生きる時を大事にしなさい」


 「わかってます、でもしたくてしてることなので」


 ♢♢♢


 「おはよう、待った?千秋君」


 「おはようございます、天川さん」


 正直平然を装っているが今めちゃくちゃ見惚れてしまった、黒ブラウスに白いフリル、いつもより外出だからか気合を入れていて、いつも以上に清楚で魅力が出ていた、街の色んな人もこっちも見ている。


 「そろそろ敬語やめても良いんだよ〜」


 「じゃあやめます」


 「切り替え早いな!?」


 「それで、どこ行くんですか?」


 早めに移動しないと!


 「そんなの決まってるさ、映画だよ、千秋君」


 「なんの映画ですか?」


 「それは最近有名なホラー映画、いつかの明日だよ!」


 「天川さんホラー映画平気なんですか?」


 「正直、少し怖いです…」


 「映画変えます?」


 「いや、気になってるからさ、周りの皆全員この話してるから、ついていけるようにね」


 周りの人に合わせるために苦手なことをするか、僕には絶対無理だな、どうしてそこまでするんだろうか。


 「じゃあ、行きますか」


 ふう、早めに移動できそうで良かったぁ


 「う、うん」


 ♢♢♢


 映画自体はシンプルで分かりやすかった、ループする学校に閉じ込められた、主役たちが、脱出するために手掛かりを探してく、だが日が経つにつれ、おかしくなっていく、そんな話だ


 だが事件が起きた、それは


 「ひっ!」


 体をビクッと振るわせ、勢いでしがみつくように抱きしめて来る、あの当たってますよぉ〜天川さん、なんて言えるはずもなく、時間は過ぎていった。


 それと一つ気になることがあった、それは主演が明らかに菅野下蒼だったのだ、それは一目見た途端確信した、まるで疑いようがなかった、とても不思議な感覚だった。


 ♢♢♢


 「いやぁオモシロカッタネ」


 「ぷ、天川さん、カタコトになってるよ」


 思わず笑いが漏れる


 「笑ったな!」


 「笑わない方が無理だって、プププ」


 「とりあえずご飯食べる?早い時間に映画見たからお腹減っちゃって」


 「いいね!何食べる?」


 「う〜ん」


 正直、実は中学の頃から食にこだわりがなくなって好きな食べ物がないなんて言えない!


 チラリ


 あれ?天川さん明らかにパスタの店の方見てる?もうこれしかない!!

 

 「僕、イタリアン系の何か食べたいなぁ〜、パスタとか」


 その言葉を放った瞬間、飼い主を見つけたように目を輝かせていた。


 「いいね!パスタ食べよパスタ!」


 まるでおもちゃ買ってくれることを許可した時の子供みたいだな。


 ♢♢♢


 「こちら、ミートスパゲッティとペペロンチーノです、ごゆっくりどうぞ〜」


 「「ありがとうございます」」


 「じゃあいただこっか〜」


 「うん」


 「いただきます!」


 「う〜ん!!この肉の旨みとトマトの酸味が良いんだよねぇ〜!」


 やっぱ食べ方美しいな、本当に物語に出て来るお姫様みたいな食べ方だよな、それに色んな所作も、努力の賜物ってすごいな


 「ナッナンデズットコッチミテルノ?ハヤクタベナヨ」


 頬を赤くし、俯きながらつぶやく


 「あ、ごめんごめん、つい食べ方とか本当綺麗だなと思って…」


 僕が言葉を紡いでいくうち、徐々に顔が赤くなっていき、最後にはプシューと音を立てて良いくらい赤面していた。

 

 「もう早く食べな!!」


 「は、はい!いただきます!」


 「これは美味いな!!」


 「でしょ〜ここのパスタお気に入りなんだぁ〜…あ、口が滑った!!」


 「いつもここきてるんだ天川さん」


 「う、うん」


 「じゃあ、イタリアン料理が食べたいって言った時もしれっとここに連れてきたのも」


 「はい、食べたかったからです…」


 「天川さん!」


 「はい!!!」


 「美味しい場所に連れてきてくれてありがとう!」


 「う、うん」


 (急にそんな照れること言わないでよ!)


 「そういえば、今日の映画千秋君はどうだった?」


 「僕?僕はね、正直クオリティ高かったと思うよ!この原作小説なんだけど、最初の黒板の伏線が」

 

 ペラペラペラペラ


 「で、ここに繋がってたのも再現してて!!あ…すいません話すぎました…」


 「いやいや、大丈夫だよ!むしろ知らないこと知れて面白かった!!」


 「なら良かったぁ」


 ♢♢♢


 この後は服屋など、色んなところにブラブラ歩いて解散することにした


 「今日はありがとう、楽しかったよ」


 「いやいや、こちらこそありがとう、千秋君!とっても楽しかった!」


 「じゃあまたね」


 「うん、また」


 ♢♢♢


 僕は今日の出掛け中ずっと、菅野下のことが頭にこびりついていた、映画での一件、文化祭での一件これらが菅野下の裏の部分を少し滲み出している、それは悪いものではないが気にせずにはいられなかった。




 


 




 

 



 


 

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