表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
哲学陰キャぼっちの光陰ヒロイン記  作者: ナリム
第一章 優しさとは
12/25

第11話

第11話


それは今までに聞いたことのないような、心の中の本当の叫び。

 

 「何でみんなみんな、天川さんは優しいから、天川さんは優しいから、全部許されると思われてる、でもムカつくよ、腹も立つし、毎日毎日隠し事をしただけでいじめる?意味わかんないよ、うざいよ、最近は優しいって言葉も呪いの言葉みたいに聞こえる、なんで?なんで?なんで?…」


 そう、これが天川瞳の本音、これが天川瞳の裏の姿、確かに醜い感情で溢れかえっている、だが、あいつらよりはまだマシ、か。

 

 カーテンを開けた、まるで心の扉のように重たく感じた。


 「ちょっと失礼しますよ〜」


 中を見ると、顔面が涙や鼻水で崩壊してる美少女の姿があった、泣き顔とかも美しいなんて、恐ろしいな。


 「え?あ、赤崎くん?」


 彼女は、きっちり3秒間フリーズしてからゆっくり喋った。


 「な、何でここにいるの?」


 「すまない、僕は君に二つ謝らなければならない、それは、赤崎健なんて人物は存在しない」


 「え?どういうこと?」


 「僕は、赤崎健じゃなくて、千秋無一だ、お前と同じクラスのな」


 「どうして、どうして嘘ついたの?」


 「それは、学校で目立つのが嫌だから、もし有名な天川さんに学校で話しかけられるようになればそれだけで、畏怖の目で見られて、悪い方向に目立つ、まあいい方向でも目立ちたくないんだがな」


 「なるほどね」


 「そしてもう一つは、ちょっとだけ今盗み聞きしたことだな」


 「じゃあ、さっきの全部聞かれてたってこと?」


 「ああ、そういうことになる」


 「そっか、本当に全部曝け出しちゃったね、どう?醜いと思った?」


 「まあな、でも、天川さんはまだ全然マシな方だよ、ていうか、裏の顔を持ってない人間なんて存在しないからな、そういうのはアニメだけだ」


 「そこは、嘘でも思わなかったって言うんじゃないの?」


 彼女は必死に笑いを堪えながら言う、この笑いはもう嘘偽りはないだろう。


 「すまない、こう言う性格だからな」


 「ねえ、千秋君、優しさって何だと思う?」


 「優しさか?」


 「うん、私ね、今までお父さんに見てもらいたくて頑張ってきた、そしていろんな人に優しいなって言われるようになったの」


 「うん」


 「でもさ、言われ続けてたらさ、優しさって何?都合の良い言葉で私を褒めて、いいように使ってるだけでしょって思うようになったの」


 「なるほどな」


 「だから、教えて、優しさって何?」


 「僕の考えでいいか?」


 「うん」


 「わかった、正直に言うな、優しさっていうのは存在しないっていうのが僕の持論だ」


 「え?」


 「まず優しいって言葉には二種類ある、一つ目はその時だけの優しさ、二つ目は将来の為の優しさだ、天川さんが言われ続けてきたのはその時の優しさのことだ、じゃあ何でその時だけか分かるか?」


 「え?う〜ん、わからない」


 「それは、そこで優しくしたら後々そいつの将来を奪ってしまう可能性があるからだ」


 「例えば、AさんとBさんがいる、二人は親子関係だ、Aさんが、Bさんがゲームをしてるのを見ていたが、止めなかったそしたらどうなる?」


 「う〜ん、宿題を忘れる?」


 「たしかに、宿題を忘れるも一つの正解だな、もう一つは、睡眠不足になるっだ」


 「なるほど」


 「このとき、Aさんの優しさで、Bさんは自分の将来の良い可能性が、潰された」


 「なるほど、優しさが優しさじゃないね」


 「そう、優しさだと思って行動した結果、相手の将来を潰してしまった、逆のパターンも然りだ、今度はゲームを止めたとする、でも今度は、Bさんから不満が溜まり、相手のためだと思った行動が相手のためじゃなくなっている」


 「なるほど」


 「この二つの優しさっていう言葉は、結局どっちも相手のためになってない、だから結局優しいって言葉は、ただの理想の言葉であり、存在などしないんだ」


 「…」


 「まあ、そんなこと考えたってしょうがないし、相手から優しいねって、言われても結局他人だしそんなに気にしなくても良いんじゃないか?僕だったら他人がなんかほざいてるって思うだけにするな」


 「いろいろ考えてるんだね、千秋君は、凄いよ!」


 「違う、育ち的に考えるしかなかった、そういう思考をするしかなかったんだ」


 今の言葉はとても冷たいように感じただろう、僕の口から出ている時、自分でも冷たい言葉だなと感じるほどだった。


 「でもそれでそんな考えられるならどっちみち凄い、経緯何て関係ないよ!!」


 「そうかもな」


 「あ〜あ、なんか吹っ切れちゃった!!私も勝手に人がほざいてるって思って過ごすよ!!」


 「それがいい」


 「ありがとね」


 その笑顔は、闇夜に輝く月のように美しかった。


 「い、いや大したことはしてないよ」


 「あ、いま照れたなぁ〜」


 「いや、そんなことないし!」


 「このこの、照れ屋さ〜ん」


 「あー、もう帰るぞ僕は」


 「うん、またね千秋君」


 「あと、極力学校での関わりは避けてくれるとありがたい」


 「わかった、できたらそうするよ」


 「ありがとね、」


 ⭐︎⭐︎⭐︎


 「千秋無一っか素敵な名前だなぁ〜って何考えてんの私!?恥ずかし」


 ⭐︎⭐︎⭐︎

ーーーーーーーーーーー


 第一章終わりました!!ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございました!無事一章完成してよかったです!!次の二章では、菅野下編ということで、前言っていた、勝負の展開ですね!!もし11話まで読んでくれた方は、一章のコメントをXでもいいしコメントでもいいのでしてくれるとありがたいです!!これからの改善につながるのでよろしくお願いします!


 

 


 


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ