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The・Create  作者: シュウト!!
第4章 夏だ!遠征だ!!火の国だ!!!
99/101

【EX07】 Summer Sweet memorieS (前編)

 皆様、お久し振りです、シュウト!!です。


ミアレシティからの仮・帰還報告です。

※11/17のシュウト!!です。


えー、ワタクシシュウト!!、無事、メガメガニウムに出会えました!!(7、8年の夢叶ったり)

ピチュー、ピカチュウ、ライチュウの色違いをGETしました!!(色ピチュー1、色ピカ2、色ライ1。神!!)

11/19追記 オヤブン(ばかデカイ)色ピチュー捕まえました!夢一つ叶いけり♨️

(※仮・帰還とは……)


ZA版カロス図鑑をコンプリートして、モミジリサーチも50個全部完了させました!


サブクエストは残り一つ!(トリミアン残し)

119/120

(※EX01は済んでる。XYの映画以来のディアンシーGET)


ウヒョヒョヒョー!!!


リクト「あ"ぁ"!?」

僕「ヒュッ」 ←目が覚めて怯えてる馬鹿(やつ)


リクト「ふざけんなよ馬鹿!俺達なんて、"この世界"に来たからゲームで遊べないってのに………」

シュウ「よくも、よくもおれ達を放置してくれたな!?2ヶ月も!!」

ヒナツ「そうだそうだー!!夏もぅ終わっちゃったぞー!!」

ハルカ&フユ「「そうだそうだー(棒)」」


クロノス「(´・ω・)・・・」

ユーカ「( °д°)………」

この空間の一同『『本当、よくも放置しやがって』』

読者様『『(何なんこの作者)』』


本当にすみませんでした。

お待たせしました。お待たせし過ぎました。


11/14に3周年を迎えてる作品とは思えない程の最悪頻度で申し訳ない!!


ワタシが、カエッテキタ!!(訳:本当にすんませんした)


読者様『『こいついっつも謝ってるな。……アホなん?』』

リクト「そうだそうだー言うたれ言うたれぇ!!」



( ;´・ω・`)えと、本編始めていい?


リクト「はよせいや」

読者様『『………(圧)』』

僕「はい。すみません……」


今回は、元々尺の都合でカットしようとしていた場面をお送りします。90話のリクト視点の裏側に密着!


リクト「前回の裏側?あぁ、後書きで触れてたヤツね?」

僕「そうです」

クロム「えっ、カットする予定だったの?」

アリス「勿体無い……」


はい。勿体無いですね。

なのでうPする事にしました。


一同『『えぇ……』』


2ヶ月も開けてしまったのでリハビリ的なヤツです。

リハビリといっても全力投球なのでご安心を♨️


そんじゃ、ツキカゲ!EX(ばんがいへん)カメラ!


一同『『おぉ…!』』

ツキカゲ「はぁ!?アタイ!?聞いてないんですけど!!」

キリュウ「良かったではないか」

ミツバ「語り部任命おめでと~」


ツキカゲ「えっ、えっ、は!?マジで、マジでアタイがやるの!?」


僕「はい。頑張ってください。みんなも、サポートしてあげてね」

リクト「ファイト~」←あんたが頑張れや(※無理難題)


ハンゾウ「ごおぉー……ずごごぉ、zzz」

ツキカゲ「おぉお、後でコイツ絞めてやろう」

一同『『(……ハンゾウ、ドンマイ)』』



それではどぞ/

 時刻は深夜、1:09分。布団の中で横たわるアタイは、今日という日を振り替える。

そうだねぇ、遠征3日目はなんとも凄まじい日になった。


午前中から午後にかけて行った、クロガネ炭鉱のモンスター達との戦いで多少なりとも疲労が蓄積していたハズなのに。

"メイプルソルジャー"と"クリエイト"のアツく激しいぶつかり合いを目の当たりにするとは。


元を辿ると"クリエイト"が"ダークストリーム"と戦って以来か。

凌ぎを削る高純度の戦いを短期間で数回も見ることになるとは夢にも思わなかった。


「(ただ、アタイを真に眠れなくしているのは……)」


"フローズン"リーダーのフユちん。

交遊関係を結び始めてから、といっても此方が一方的に絡んでるだけだが・・・


元々、ソウルフォレスト出身だーーとは言っていたが、彼女が纏う雰囲気はどことなく異世界人のソレだった。


そんなフユちんが異世界出身のシュウとリクトに向かって言った言葉。


「(『あんたは、あんた達には、、あんた達だけは、あんな熾烈な争いとは無縁でいて欲しかったのに、、、!!』かぁ。まさか本当に、シュウとリクトと知り合いだったなんてね。

しかも、それが原因で苦しんでいたなんて、あの時気付けなかったアタイは節穴ね……)」


メイジビートの森の忍の里で生まれ、ツキカゲの名を授かってから今に至るまで、アタイは(シノビ)として生きてきた。

それはアタイだけでなく、キリュウやハンゾウとて同じ。


互いに切磋琢磨していく中で、他者の気持ちに寄り添う力をアタイは会得したつもりだ。


だが、どうだ?


折角、鍛練の賜物とも呼べる"力"があるのに、大事な時には役立たず。

言葉は詰まり、気の聞いた言葉すらかけれない。要は棒立ち。他者のフォローや、ヘイト管理以前の大問題である。


「イチ……」


今回こそ辛うじてセーフだったが、アタイはまた一人、大切なものを失う所だった。


「(うちら"シノビ"は今回の遠征メンバー、つまる所実力者枠にこそ入れたが、むぅ……。悔しいねぇ、アタイはまだ、一人前には及ばない)」


と、その時。ぎいぃぃ~と、重古しく軋む音が鳴った。

この旅館の玄関の扉が開いた時の音……


が、何故こんな深夜に?


ドタドタ……

ドタドタドタ………


ん。隣の部屋が騒がしいな。何だろう。

ムクリと身体を起こすと、ユキナとヤマブキと目が合った。


「何だろう。隣、騒がしいね」

「な。時間考えて欲しいんだけどな」


ふあぁ~と欠伸をする二人。


「はいよ。ちょっくら注意しに行くかぁ」

「………ピ。ツキカゲ、わたしも行くわ」


布団から出ると、ピノがアタイの頭の上に乗っかった。

Ok。二人でお馬鹿さんを叱ってやろう。


ルームメイトのハルカ、ウル、アルセーヌは、良かった。まだ寝ている。

アタイは三人を起こさないように、抜き足差し足忍び足ですすすーっと暗い部屋を進んで襖を開け、玄関まででた。


「頼んだぞ二人共」

「ンピピ、任せて」

「ピノ、ツキカゲちゃん、お願いね」

「はいよ、ちゃちゃっと注意して寝てやりますわい」


ヤマブキとユキナに適当に返事をしつつ、お馬鹿さんわ注意して戻ろう。と、気楽な考えで廊下に出たのだが……


該当の部屋に向かうと、アタイ達を出迎えたパーズズが困惑した顔でリクトの不在を告げた。


「ピェ!?リクトが、いない?」

「なんでまた……!?」

「知らんよ!!」


相当動揺しているらしく、パーズズは大きな声を出した。


「「しーーっ」」

「!す、スマン……」

「……アレだろ。寝れないつって外走りに出たんだろ」

「……ブブ。ソレ正解、大正解」


部屋の奥からブブとシュウが呆れた顔して出てきた。


「ピェ………。そ、それって本当?いや、リクトならやりかねないわね」

「(ピノはリクトを何だと思ってるんだ?)旅館の人に怒られる、いや、ソレ以前にギルマスに怒られるだろ」

「そうだねー。ぼく、しっかり休めって、ちゃんと言ったハズなのに」

『『!!?』』


突然ギルマスの声が聞こえた。

慌てて横を向くと、腕を組み唸るギルマスの姿があった。


い、いつの間にアタイの隣にいたんだ!?


「ピェ!?いつの間に!?」

「(アタイが気付けなかった!?)ギルマス…!」

「(ツキカゲどころか、我すら欺くとは……)流石はクソ勇sーーギルマス。一体いつから……」

「(ブブくん。後で話があるよ)にこー」

『『ゾっ……』』

「すんませんでした…!!」


二重の意味で、その場の全員で戦慄していると、ギルマスは言った。


「(なら良し…!)ちょうど今さっき旅館のオーナー(ミヤモトさん)から話を聞いてね。行かせてやれってさ」


やれやれと肩をすくめるギルマスを見て、シュウは本音を溢した。


「・・・あいつ、馬鹿じゃないの?」


不思議だ。

単に一言、馬鹿だと一蹴しただけなのに。その一言から親友を想う様々な感情を読み取れた。


「……?」


 ふと、ガシャッガシャッと音が聞こえた。

この鎧の音は、まさか………


寝巻き姿のヒナツと、ハルカが来た。


「日夏、柊。陸斗を追いかけるよ」

「ふぁ~い。……よしっ」


顔をピシッと叩き、目を覚醒させたヒナツと、・・・


ハルカはいつの間に鎧を装着したのだろう。

つい先程までは、寝巻き姿だったというのに……


いい加減、素顔出せばいいのに。

事情は知らないけど、ポポンと(パーティ)フキノ君(メンバー)を筆頭に、殆どの男冒険者がその顔を知らないって凄くおかしいだろ!


「(分かるわ、ツキカゲ。わたしもヤマブキからその話を聞いて驚いたもの)」

「(だよなピノ、そうだよな。変だよな………!)」


唖然としたアタイは、ピノと顔を見合せていた。


 瞬間、隣の扉からライデンが出てきた。


「ちょっと待った!みんな、僕も行くよ…!」

「「ライdーーっ!?」」

『『!!?』』


と、更に向こうの扉が勢いよく開いた。


「今度はなんっ、!? って、フユちん!?」

「(ツキカゲ…?ピノにパーズズ、それにみんなも。どんな人選?って違う!)ギルマス、行ってきます…!」


姿こそ寝巻きだが、一際真剣な表情のフユちんを見て、ギルマスは微笑んだ。


「……Ok。十分気をつけて、行っておいで!」

「っ!ありがとうございます。………柊!」


フユちんに呼ばれ、身体をびくつかせたシュウ。


「な、なんだよ。……フユさん」

「走りながらでいいから!さっきの、戦いの真相、もっと細かく(・・・・・・)アタシ達に教えなさい」


シュウは目を見開き、驚いた。

が、すぐいつもの調子に戻った。


「!! ……解ったよ、フユ姉(・・・)

「うん、それでよし。……春華、日夏、ライデン。行くよ」


 三人は深く頷くと、リクトを探すべく外に向かった。

フユちんは去り際に、アタイに耳打ちした。


「ーーー」

「っ!」


心配ご無用。アタシ、頑張るから。だってさ。


「・・・ハハっ、なにそれ」


いつもは冷たくあしらってくるクセに。

・・・・・嬉しいじゃないか。


「全くもぅ、部屋カギの管理はわたしなんだけどなぁ」

「フーユー!!事情説明まだ途中でしょうがぁ!!」

「なーんで私達を置いていくのぉ……」


あら。先程フユちんが飛び出した扉からクロウとモミ、スーノが出てきた。


「ピ!キリュウ……」

「おや、ピノ殿か(それにしても、珍妙な人選(ラインナップ)でござるな。

ギルマスにパーズズ殿、ブブ殿。クロウ殿にモミ殿、スーノ殿か。一体ここで何があった?)・・・ツキカゲ。此度の騒ぎ、何事か」


おや?キリュウまで廊下に出てきたか。

単に寝起きなのか、はたまた、余程驚いているのか。

コイツが口元を隠さず、素顔を晒しているのは珍しいな。


「この場一同は皆巻き添え。寝れないからと夜風を浴びに走りに出た元凶(ヤツ)一名。そいつ追いかけてった奴五名。全く、疲れ知らずは怖いねぇ」

「そうねぇ~」


気配には気付いていたが、ビックリしたね。

ミツバが背後からぎゅ~っと包容してくるなんて。


「わっ。なんだよミッちん!」

「疲労は怖いわよ~」


(ムシ)だけに、無視ですかい。

ミツバは寝巻きでも分かる豊満な胸をアタイの背中に押し当てながら、アタイの頬から顎にかけてなぞり、後ろに纏めた髪を撫でながら言った。


「肌や髪のコンディション、体調。私達の活動にだって影響がでるものね。

それに、寝不足はもっと悪影響を与えるのに」

「っ! ・・・・・」


ミツバは背後からアタイの頬をツンツン触る。


ちゃんとお肌の手入れしていて偉いぞー♪と鼻歌交じりにつっつくミツバ。

こそばゆいからやめて。


「然り、回復魔法等では癒えぬ故な。だのに、どうしてリクト殿は……」

「中々帰ってこねぇなぁとは思ってたが。マジで走りに行ったのかよ」

「やぁどうも。話は聞かせて貰ったよ」


騒ぎを聞きつけて、ジンの兄貴とルーラさんが廊下にきた。


「すみません。アタイらの声、デカかったかな?」

「別に。オレは叱りに来た訳じゃねぇぞ?」

「いや、声量は関係ありそうだね。この様子だと」


ジンの兄貴からはカラッとした返答が届いたが、凛とした表情で腕を組むルーラさん。

その言葉の後、続々と部屋から冒険者達が廊下に出てきた。


「あちゃー。これでも声量抑えたつもりだったんだけどなぁ。ってあれ、ハンゾウいないな………」

「夢の中まっしぐらでござる。あやつは寝たら起きない、忘れたのか?」


そうかい、通常運転かい。

全く、"シノビ(うち)"のリーダーは呑気だな。


「まっさかー。呆れてものも言えないだけ。・・・・・」


野次馬のように廊下に出てきた冒険者達を眺めていると、ミツバは正面に回ってきて、微笑みながら言った。


「ねぇツッキ。何か良い案があるならお姉さんに言ってごらん?」

「あぁ、ここの厨房を借りれないかなって」

「厨房?」

「夜食でも作るつもりか?」


首を傾げるミツバとキリュウ。

おや。二人だけでなく、みんながアタイの話に食い付き始めた。


・・・夜食、ではないな。まぁそれに近いかもだが。


「当たらずとも遠からずかな。これだけ人数がいて、ミッちん(・・・・)が起きてる(・・・・・)なら作れるかなって」

「アタシが起きて?………なに?もしかして、アタシの蜂蜜を使いたいの?」

「正解っ」


ミツバは虫族(インセクト)の中でも蜜蜂。いや、アレは最早女王蜂だな。

加えて、スキルの権能によって頬がとろけるような蜂蜜を生成できる。


なので、その蜂蜜を使って暖かい飲み物でも出してやれば疲労が軽減できると思って提案したのだ。


「何か暖かい飲み物の中に、それこそホットミルクとかにミッちんの蜂蜜を入れてやれば、あのお馬鹿達の疲労が取れるんじゃないかと思ってね。

みんな起きちったんだし、良い感じに分担してサササッと作れるんじゃないかね?」


どうかね?と付け加える。

すると、キリュウとミツバはんん~、と唸り声をあげ始めた。


「ふーん」

「・・・」


アタイの事をジト目で睨むミツバとキリュウ。

すると、にこやかなルーラさんは、酷い事を言った。


「・・・ソレ、単に君が飲みたいだけでは?」

「えっ!!?」

「「じろー」」


少々上擦った声が出ただけなのに、ミツバとキリュウは何故睨んでいるのか。

ルーラさんよ、呆れながら微笑まないでくれ。


「……仕方ないなぁ。ツッキの思惑に乗ってあげる」


呆れ顔でため息を吐くミツバとは対照的に、っし!とガッツポーズを取るアタイ。

そんなアタイを見て、頭上から降りたピノは冷たい反応を見せた。


「ピェ……調子いいわね」

「仕方ないだろ。変に起きて小腹空いたんだもの」


むぅ~、と頬を膨らませてみる。

すると、ルーラさんは微笑みながら嬉しい事を言ってくれた。


「ふふふ。よし、旅館の方に相談してみようか」

「賛成っ!」


おーおー、食いついてきたなぁ?

先程から興味津々といった様子だったが、クロウはもぅニッコニコである。


「あ、でも、作成メンバーはここにいるみんなに限定しよ?年少の子達に夜更かしさせるわけにもいかないし、明日起きてからのサプライズに。どうかな?」


言われてみればだが、ここにいるのは皆16歳以上だな。

あ、いや、パインだけが15歳か。


起きないハンゾウは諦めるとして、年齢的に幼いやつらをこんなド深夜に起こすのも気が引けるもんなぁ。


「うん。そうしようか」

「やった、ありがとっ」


となると参加者は、"グローリー"、"セクトール"、"ゴブレイダーズ"、"ダークストリーム"からが全員。


"クリエイト"はヒビキとホノカ、ユキナ、ピノの四人で、

"シノビ(うちら)"はリーダー不在で二人。


同じく二人なのは、"フローズン"からモミとスーノ、"レッドブロッサム"からはヤマブキとフキノと、"ジェットソーダ"のアオバとキリサメか"。


"マジカウインガー"はクロウ一が、"メイプルソルジャー"からもモミジ一人。


ひーふーみー、・・・・・30人か。

ほうほう、結構多いな……


だが、丁度良さげか。


「よし。ではーーーん?」

『『!』』


 その時、どこかからかピロピロピロと音が鳴った。


「何だろう。聞き覚えがあるような……」

「何処かで聞いたような………」


首を傾げるライムとメロン。

それに頷くパインとラゴン、ホノカ、ユキナ。


「この音、わたしの改造イヤホンマイクの初期音だ。失礼、ちょいとお待ち………」 


カキは自身の身体をくまなく触り、音の出所を探る。


「……む。わたしのではない?」

「あ。ごめん、俺のポケットからだ……」


失礼失礼、と頬をかくヒビキ。

ヒビキはポケットからインカムマイクを取り出す。

それも、ヘッドホンのようなものではなく、かなり小型の片耳のみに装着可能なヤツだ。


「連絡が入ったようだな。応答は一番下のボタンだ」

「おう、ありがとう(連絡なら、何故水晶球を使わないんだ?)」


そしてヒビキは、カキの指示通りにインカムのサイドにある3つのボタンのうちの一番下をピッと押した。

すると、スピーカーからライデンの声が聞こえた。


『よかった、繋がった。もしもし、ヒビキか?』


焦燥感に駆られたライデンの声。

向こうで何かトラブルでもあったのだろうか?


「おぅ。どうした?」

『すまないが、こっちに来てくれないか?リクトを見失った』

「は?」

『『は?』』


えっ、えぇ!?


「えっ、リクトはゴクラクの街に行ったんでしょ?あの街で走るだけなら見失うこと無いハズだけど……」


『リクトを見失った』と聞き、焦りからか、ホノカの声は震えている。

手元は、わお。分かりやすく震えている。


『そのハズなんだが、すまない!今日が金曜日の深夜だということを忘れていた。

街の居酒屋は大繁盛、とんでもない人だかりですぐに見失っちまったんだ』


やっちまった!と言わんばかりのシュウの声色を聞き、アタイ達一同は声を失った。

そうだね、ゴクラクの街は広くて狭い。されど、狭くて広い。


入り組んだ路地裏やらが沢山あり、かなり複雑なので迷いやすい。

しかも、平日から休日への切り替わるタイミングならより一層迷子になりやすくなる。


『手分けして探そうにも、私達だけでは人数が足りなくてーー』

「私行くわ!」

「私もっ!」


ハルカの困り果てた声を聞き、ホノカとユキナは即座に挙手した。


そんな二人に続くように、ヤマブキとアオバ、モミジも身を乗り出した。


「(駄目だマズい。ハルカがトラブルに巻き込まれる可能性がある)オレも出よう」

「みんな。私も向かわせて!ヒナツが迷子になる!」

「ワタクシも行きましょう」


そんな五人を見て、ヒビキは止めに入った。


「ちょっ、待て待て!!俺に任せろ、五人は待機だ」

「「「なんで!?」」」


凄い食い気味にヒビキに詰め寄るホノカとユキナ、アオバ。


「何故ですの?分担効率を上げないと危ないですわっ!」

「いくらかでも人数は多い方がいいだろ!」


モミジとヤマブキの意見はもっともだ。


だが、モミジは先程、シロガネの山にてフユちんに手を上げていた。

まぁアレは、先にフユちんがシュウ(パーティリーダー)に向けてバチンと叩いたから、それに激昂してやり返し。の流れだったからだが。


二人が対峙した時、再ヒートアップ……も全然あり得る。



それに加えて、たかだか数人増えた所で夜のゴクラクには敵わないだろう……

これは、隠密行動や高速移動に特化したアタイら"シノビ"ですらゴクラクの街に困り果てた事がある経験談からもだ。


金→土&土→日のゴクラクは凄い♨️(※平日の5倍)

なので間違いない。



しかし凄いな、ヒビキはそれを知っていたのか?


アタイはヒビキに助け船を出す前に、キリュウに視線を送った。

すると、キリュウは静かに頷いた。


「(だよな、助かるっ…!)ちょっと待った!お前達は待つんだ。ここでアイツらの帰りを迎えてやりな?」

『『!!?』』


うおっと強烈!

五人の鋭い眼光がアタイに刺さる。


「!(臆するな。落ち着け、……キリュウがいる。ミッちんも、ジンの兄貴もルーラさんも、みんないるんだ。大丈夫だ)

……金曜夜のゴクラクはお前達の想像以上にごった返すぞ。特にこの時間、深夜の一時代の居酒屋の混み具合はピークだ」

「その中で人を探すなら数人増えた所でたかが知れている。時にヒビキ殿。貴殿は影を移動できる術を持っているとハンゾウから聞いているが、それは誠か?」


ハンゾウから?あぁ、シャッフルチームクエストの時のか。そうか、あの時ハンゾウとヒビキは同じチームだったな。


「あぁ。我牙流冥斬(ががりゅうめいざん)-陰炎(かげろう)-は影移動できる。少ない手数でも圧倒的に効率は上がる」

「では、ヒビキ殿。任されてくれるな?」


キリュウの問いに、おぅ!と答えたヒビキ。

それに対し、モミジは困惑しながら言う。


「ワタクシなら空から偵察出来ますが…………、っ!!」 


瞬間、ハッとしたモミジは言葉を飲み込んだ。


「(もしかして、先程のワタクシとフユのやり取りを警戒して?)……そこまで言うのでしたら、仕方ありませんわね。譲りましょう」


反論が来るのかと思いきや、すんなり折れたモミジ。

それを皮切りに、アオバとヤマブキも旅館(ここ)で待機する事を選んだ。


「・・・ヒビキ。ヒナツ達のサポートもよろしく」

「うちの恥ずかしがり屋(リーダー)も頼むな」

「あぁ、任せろ」


ヒビキは頷くと、モミジ、アオバ、ヤマブキと拳を合わせた。


「ヒビキ。私達は……」


こらこらホノカ、ユキナ。

折角三人が納得してくれたというのに……


「さっきも言ったが、お前達はここでアイツを迎えてやれ。ーーー」

『『?』』


おっと?ヒビキは二人にヒソヒソ耳打ちしだしたぞ?


「旅館待機組みは差し入れ作るんだろ?折角の機会だし、お前達が作ったソレをアイツに渡してやりな。きっと喜ぶだろうよ。な?」

「リクトで釣るなんて、卑怯よ……///」

「それ言われたら、狡いよ……///」

「だろ?切り札使ったからな」

『『……?』』


アタイらには全く聞こえなかったが、何故ホノカとユキナは赤くなってるんだ?

次第に俯き、真っ赤になりながら頭から湯気を出している。


「(びびびー!乙女レーダー検知!!これは、うん!!

あ、でも、当人達を過度に傷着けないように視線だけにしなきゃ。

ウルとパーラにはっ、………危ない危ない。我慢我慢っ♪)」


なんだ!? クロウがあまりにも不自然にニヤけているぞ。

何か分かったのなら、後で探りを入れてみようかね。


「みんな。モミとスーノは行くわよ!!モミ達まだ、まだあの子の勘違いをきちんと訂正させれてないもの」

「また、フユが勘違いしないようにもね。今回の事の経緯はみんなが揃って落ち着いてから話すよ」


自信満々に胸を叩くモミと、深く頷くスーノ。


「そういう事だから、私達に任せてっ」

「「……お願いします!」」


スーノはホノカとユキナの手を取ると、ぎゅっと握った。


ヒビキの持つ通信機からはヒナツやハルカ達から感謝の声が届いた。


『ありがとう、兎に角助かったよ!アオバ、モミジ、ヤマブキ。ホノカとユキナも。ごめんね、もーちょっと待ってて!』

『では一度、街の中央の時計台で待ち合わせよう』

「解った!」


それじゃ、宜しく頼むよ。と、ライデンの声が鳴った後、通信機はプツッと鳴らして切れた。


「しかし、ライデンがわたしがあげたものを使ってくれるなんてな。ヒビキ。そちらに何か起きたら、私の改造イヤホンマイクを使うといい。

自慢じゃないが、水晶球より音質が綺麗(クリア)だし、両手がフリーになる」


心底嬉しそうなカキは、眼鏡をキラリと光らせている。

パーティメンバーが活躍しているからか、心なしかライムとメロンも誇らしげである。


それにしても、水晶球に変わる新たな通信・連絡手段か。

アタイは考えてもみなかったな。


水晶球には無い利点として、片方どちらかの耳に装着するから両手が空くよ、か。

アレはいちいち鞄等から取り出して、持たないといけないからなぁ。もしくは置く。


「Ok。そうさせて貰うよ」

「スピーカーから此方の声が聞き取りにくい時はこの、上二つのボタンで音量の調節ができる。それでも周囲の環境音が酷い場合は二つのボタンを同時に押してスピーカーホンにしてくれ」

「……解除するのも上二つ同時押しか。サンキューな」


成程。耳から外側の3つのボタンのうち、上の二つが音量調節と。

で、一番下のが応答と。


凄いな。カキは今回の一件のMVP張れるんじゃないか?

アタイは心の中にで、密かにカキを称賛した。


「それじゃあ、そっちも『例のヤツ』の出来上がり具合とかを報告してくれたら助かる。そっちの時間が足りないのなら、色々やりくりしてみるから」

「了解だ。ま、リクトの無事が第一だけどな」


ヒビキとカキはニコリと笑うと、グータッチをした。


「それじゃあ、後の事は僕達に任せて。三人とも、リクト君達みんなの事、頼んだよ…!」

「「「はい。行ってきます」」」


クロノスさんはグーサインをして見せた。

それに対し、ヒビキはニカッと笑い、モミはガッツポーズを取り、スーノは深く頭を下げた。


 深夜1:25分。アタイ達は旅館のフロントにて、三人を見送った。

斯くして、リクト捜索班にヒビキ、モミ、スーノを送った所で、我々は厨房の件を持ち込みにいった。





 さて、我々は旅館スタッフに事情を持ちかける前に、ギルド職員達を説得しなくてはいけない。


まぁ、それに関しては問題ナシかな?

だって、ギルマスがすべてのやり取りを見てたんだもん。それも、微笑ましい表情で。


「という事があってね~」

「「・・・・・」」

「ふーん。えらい楽しんどるやん」

「(道理で部屋に居ないと思ったら、こやつめ、仕事(ギルドマスター)をしておったのか)ふおっふぉっふぉ」


アリスさん、メイさんの二人は唖然としており、キョウさんは小声で爆笑。ゼニシアさんは好印象っぽいな。


ただ、ユーカさんが無言なのがな。


「(ユーカさん、素っぴん眼鏡無しだと印象変わるなぁ。アタイはそっちのが印象良いと思うけどなぁ……)」

「(ツキカゲちゃんにガン見されてる。何故……?)・・・んー、私は許可しますが、皆さんは如何ですか?」

「そーだよなぁ。許可は下りなーーーん?」

『『ん?』』


一同が首を傾げた。


「えっ、許可降り、た!?」

「えっと、そんなに変でしたか?私が許可を出したのが」


ぽりぽりと頬をかくユーカさん。

すみません、絶対許可降りないと思ってました。


「……はい。ぶっちゃけ、許可下りないとばかり」

「遠征が始まる前のイメージの払拭。中々難しそうですね」


たはは~と笑うアタイと、うーむ、と唸り声をあげるルーラさん。


「もぅ。私はそこまで堅物ではありません。ピノちゃんやグラ太郎ちゃんなど、例外はできましたが、ちょっぴりモンスターが嫌いなだけでsーー嫌いなだけザマス」

『『・・・』』


思い出したかのように語尾を着けたユーカさん。

言い直さなくてもよくない?

それに、モンスター嫌いがちょっぴり……?


「!!?(えっ。もしかして、グラ太郎を連れきてるのバレてますの!?あ、目が合い……)」

「(最初からバレてますよー?)で、皆さんは如何ですか?」


そんなアタイ達を見て、頬を膨らますユーカさん。

話を振られたゼニシアさんは右手でOKマークを作った。


「ウチは賛成。冒険者(あんさん)達の交流の機会が増えるのは大いに結構!ま、時間は考えて欲しいとは思うたな。今日は仕方ないにしてもな」

「そうですよ。無理し過ぎると祟りますよ?」


まぁ、私は賛成派ですけど。と付け加えたメイさん。

アリスさんはというとーー


「はぁ……みんなに免じてリクト君へは厳重注意だけに留めておくわ。彼の立場なら私も走りに行くだろうし……

で、なに?キッチンの許可?私が交渉しに行くから、ちょっと待っててね」


アリスさんはそう言い残し、行ってしまった。

何はともあれ、ギルド職員からの許可が下りた。


「ふふ。やったねツッキ」

「……はは。ありがと」


アタイはミツバとグータッチした。


「感謝するぞツキカゲ!お陰様で、ワタシも甘味を堪能できるぞ!」

「おわっと、・・・そりゃどうも」


アタイの両肩に手を乗せ、ぴょんぴょんとびはねるマッキー。

そんなマッキーに静かにするよう注意するカブさんとホタル君。


「やめないかマッキー。寝てる者達が起きてはサプライズが台無しになるだろう」

「む!スマンスマン……」

「しーー……!って、マッキーは普段からぼくの黒糖飴を食べてるでしょうが」

「そうだが?」


ホタル君の突っ込みを受け、何故か真顔になったマッキー。

全員がすっ転びそうになった。


「甘味は美味!だからワタシはいつでもどんな時でも食べたいのだ」


何故か提案者のアタイよりも楽しそうなマッキー。


「気持ちは分かるけど、程々にね」

「そうですね。調子に乗り過ぎると、後々恐ろしいですからね~え」


あはは~と笑うユキナに乗っかるラゴン。

ん、何だね?今の後半の凄みは。


「( °д°)!?」

「……」

「「ぷw」」


唐突なボケにライムは困惑、カキは絶句し、メロンとパインは吹き出した。


だが、今のが数人に受けたらしく、ジンの兄貴とアルセーヌ、モミジ、パイン、フキノ君が声を圧し殺している。


「ぷふっ!wラゴンお前w、なんだよ今の怪演はっw」

「wwwww」

「やだww困りましたわwツボにw入ってww」

「マジかよラゴンww」

「マッキーに注意した矢先、何をwしているんですかww」


普段真面目に振る舞う人魔(ヒト)ほど、はっちゃけた時面白いとはよくあるらしいが、本当みたいだ。


「ふっ」


ラゴンがドヤ顔している。

何だその、してやったり感は。


「ただいま。無事に調理室の使用許可、貰ってきたわよ」


アリスさんが戻ってきた。

親指を立てながら、調理室の鍵を借りてきてくれた。


「それじゃあみんな。みんながどんな素敵てなものを作るか、私達に魅せて頂戴っ!」(※小声)

『『はいっ……!』』(※小声)


 こうして、アタイ達は厨房のある調理室へと向かった。

それにしても、もぅ1:35分か。

皆の魔法を駆使すればギリギリ間に合うかな。




次回、EX07 Summer Sweet memorieS (後編) 

すんません。読者の皆様すみません!2話に分けさせてください!!


収まらねぇです!!


アレですよ!?取捨選択をしっかりやっているという大前提の下言いますよ!?(※自分で言うなよ)


キャラの掛け合い、絡みが重要な(と作者が勝手に言っとる)4章において、尺の管理がムズい!辛い!!苦しい!!!


リクト「だからって、数ヶ月失踪は勘弁してくれ」

僕「本当に、すまないと思っている」



ツキカゲ「因みに聞くけど、次回も勿論?」

僕「はい。ツキカゲ視点ですね」

ツキカゲ「oh……」


フユ「ま、悪くなかったんじゃない?」

キリュウ「うむ。ファイトでござる」

ミツバ「がんばれ~」

ハンゾウ「ぐおおぉーー、がんばぇっす、zzz」


凄いな君。ハンゾウはまだ寝てるのか。


ツキカゲ「リクト。お前は普段、こんな激務をしていたんだな」

リクト「そーだよ?そうだよ……(涙)」

僕「(ごめんて)隙あらば俺を刺すな」


一同『『逆!!』』



---To be(なんだ) continued(ぁ?これは) ---

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