【7話】 災禍のプレリュード
この話からえぐい描写が出始めます。
(小ボケに関しては多分最終回までずっと続けます)
この話も、11/28から始まった修正という名の魔改造を適用済みとなります。
これで前よりは、読みやすくなったのではと思います。
思ってください。※えぇ(引)。狂気の沙汰ァ!
時は俺が丁度ホノカと出会った辺りまで遡り、ここはソウルフォレストの南の村。
この村の村長バルは我牙流剣術の申し子と呼ばれ、世話好きな性格も相まって、ソウルフォレストの北、東、西の村人達も招いて稽古をつける等の指導を行っている。
バルとしては、村人達がモンスターの湧かないソウルフォレストで暮らしていても、万が一モンスターと遭遇してもいいように、村人達に剣術や魔法といったモンスターと戦う術を持たせたい。
例え、生きてるうちにモンスターと遭遇しなくとも、"この世界"で暮らしていく上でその教えが無駄になることは無いだろう。
その理念の基、バルは村人達に指導をしている。
それに加え、大昔に災禍を鎮めた張本人達、勇魔六英雄が中心となって治める世の中は平和そのものだ。
人間、竜族、鬼族、獣族、死妖族、精霊、妖精、悪魔、天使等の多種多様な色んな種族が分け隔てなく暮らせる平和がいつまでも続くと誰しもが思っていた。
しかし、そんな平和を一蹴するような事件が起こった。
起こってしまったのだ。
それも、"この世界"で唯一モンスターという脅威が発生しない平和な森、ソウルフォレストで。
「ククク。さぁて、我が主の命令通り、この地から蹂躙を始めようか」
その姿は、三本の漆黒の角を額から生やし、竜族からは考えられない様な禍々しい翼を羽ばたかせており、服は竜の鱗をあしらったデザインで、ボロボロのズボンを履く。
それに、胸元にはギョロリとした目玉のような禍々しいナニかを付けている。
そいつは突然、南の村の中央にある村長宅の上空に現れた。
そして、徐に村長宅付近まで下降し、村人達に姿を確認させた瞬間………!
「ぬうぅ、破ァァ!!!」
鼓膜が破けるような咆哮を大音量で叫ぶと、ドス黒い覇気を発生させる。
それは、無慈悲に、理不尽に、人々の日常に死と破滅を一瞬にして与えた。
正真正銘の怪物。まさに化け物。
そう呼べる存在が突如、この南の村に襲来したのだ。
「な、なんだあいつは・・・!!!!(錯乱)」
「ば、ばば、ばばば化け物…!(パニック)」
「建物が、た、建物が(パニパニ)」
平穏な昼下がりだった村に鳴り響く恐怖に怯える者の悲鳴に泣き声を聞いた村長のバル。
「あ"ぁ"?折角の休日だってのに何事だ・・・」
自宅の庭にて昼寝をしていたバルは変貌した村を見て、呑気な寝起き気分から一瞬にして地獄に叩き落とされた。
「(っ!!?なんだ、これは・・・!)村が、な、何がどうなってやがる!?」
「そ、村長!上!うぇ、、、、、」
「上?あ、オイ、大丈夫か!?(なんだ?いきなり倒れたぞ)」
バルは倒れた村人の元へ駆け寄る。
倒れた村人を介抱しようとしたバルは、突如視界に映った怪物を見て目を疑った。
「は?な、何故あなたが、ここに!?」
「ほぅ、我を見ても怯えぬとは。人間、名はあるか?」
「………バル・サンライズ、この村の村長だ。(待て待て待て、どうしてこんな村にあのガロウズさんとそっくりなヤツがいるんだ!?)」
怪物に返答しながらも、バルは混乱する。
何故なら、目の前にいる怪物は平和の象徴たる勇魔六英雄の一人にして竜王の二つ名を持つ魔王ディミオス。その配下筆頭のガロウズと瓜二つだったからだ。
しかし、ただ似ている訳ではない。
「(あの、狂気染みた表情に、禍々しくもボロボロの服。"竜の右手"と呼ばれていた彼とは似て非なる容姿、それに邪なオーラを纏うあの姿。一体なんなんだ?)・・・あ、あんた」
「ヌ?」
「魔王ディミオス配下、ドラグナー幹部筆頭の竜の右手とそっくりだな。本人か?」
不敵に笑うガロウズ?に対してバルは疑問をぶつける。
「ほぅ、物知りだな。人間、いや、バル・サンライズよ」
「物知りってことは、本人で間違いなさそうだな。(しかし。確か1ヶ月前だな、"竜の右手"は武者修行の旅だか何だかで魔王の元を離れたと聞いたがな)魔王の配下が村を破壊だぁ?なんて真似をしやがる!!」
いきり立つバルを嘲笑うかのように不敵な笑みを浮かび続ける怪物。
怪物は歪な翼を羽ばたかせながら、村長宅の屋根に降り立った。
「ククク。だが、我は"竜の右手"なんかではない。ぬぅぅ、破ァァァァ!!!!」
怪物は不敵に笑ったまま、もう一度邪悪な覇気を放った。
村を壊滅させる勢いで放たれたソレは、村長宅含め、近場の家や公園は壊滅し、気絶した者や怪物の影響で命を落とした者まで、その全てを吹き飛ばした。
まるで、生き残った人間から、戦える者を篩に掛けるように。
「ぐっ、ぬうぅぅぅ!??が、ガロウズ、なんかではない?お前、どういうことだ?」
「魔竜魂帝。いや、ククク。ロウズ・ハーカとでも名乗っておこうか。我が主レク様の為、この世に絶望を与える者なり」
「ロウズ・ハーカ?(なんだこいつ。見た目はもろガロウズさんなのに、一人称が我?それに、主が魔王ディミオスでなくレクだと?クソっ、ただでさえ寝起きで頭がうまく回らねぇってのに!)」
状況の整理がつかないバルは、いつ攻撃を仕掛けられても対応出来るよう、剣を抜いた。
「成程。倒しがいのありそうなやつらだ」
「やつら?」
ロウズの言葉に反応したバルは、後ろを振り向いた。
すると、村は既に瓦礫まみれで、自分を除いて三人だけしか立っていなかった。
文字通り、地獄と形容できるようなこの惨状に、バルはますます思考が回らなくなる。
「・・・・・」
「師匠、無事か?」
「(ククク、まずは一人目)」
「おいてめぇ、いきなり村を破壊して何のつもりだ」
バルに駆け寄った彼の名はヒビキ。18歳にして我牙流剣術を継ぐ者の一人で、村のアニキ的な存在である。
普段温厚なヒビキだが、先程の覇気に飲まれて家も家族も失い、募る怒りを必死に抑えている。
真っ白な道着にきつく締められた黒帯。薄黄色のスカーフと西部劇のガンマンよろしく、祖父から譲り受けた灰色のマントを靡かせながら、自慢の剣をロウズに向けて睨む。
「ほぅ、人間にしては面白い寝言をほざくな」
「てめぇ・・・!」
「これ以上ここで暴れるのなら、私が氷漬けにしてあげるわ…!」
ヒビキに続くのは、村の少女ユキナ。
ライデンとホノカの幼馴染みであるユキナは、穏やかで優しい子だと村人達から言われる通り、怒ることの方が珍しい。
だが、先程のロウズから放たれた覇気によって家族も友達もめちゃめちゃにされた。こんな事、絶対に許せる訳がない。
白い服に橙色のベストを着て、胸元とスカートのリボンと長い黒髪を風に靡かせ、氷の杖をロウズに向けてキッと睨む。
「(・・・二人目)クハハ、氷漬けか。生温いわ」
「許さない、許すものか!」
「舐めやがって!!!お前を殺して、家族の、友達、村のみんなの敵を打つんだ!!」
堪えていた涙を溢して叫んだのは、このメンツのなかでは最年少である、14歳のルナだ。
黒い服に赤いペンキを溢したような独特のデザインの服の上に白いパーカーを着て、紫色の髪をポニーテールに纏めているルナは、普段お喋りでお転婆だが、ユキナやヒビキ同様ロウズの覇気で無惨にも家族や親友を失った。
そんなユナは両手の銃をロウズに向けた。
「ククク、クハハっ。さぁ、残った4人で我を止めてみろ!!」
ロウズは嬉々とした表情で4人に向かってそう言い放つと、覇気を放ち、バル達の周囲にあった瓦礫を吹き飛ばし、足場を整えた。
「妙な真似をしてくれるな」
「この方が戦いやすいだろ?」
「・・・」
バルはこれ以上余計なことを考えないように頬を叩くと、ヒビキ、ユキナ、ルナに指示を出した。
「ヒビキ、俺と一緒に前線張るぞ」
「了解だ!」
「ユキナ、魔法であいつの行動を妨害しろ」
「任せて・・・!」
「ユナ、止めはお前だ。思い切りぶっぱなせ」
「おっけー、任せて!」
「行くぞお前達!」
バルの掛け声で戦闘が始まった。
すると、突然ロウズは気の抜けたような大きな欠伸をした。
「ふあぁぁぁ、眠っ(さぁて、来るかな?)」
「てめぇ、ぶち殺す・・・!」
瞬間、挑発にかかったヒビキは一気にロウズめがけて走り出した。
「ククク、分かりやすくくていいねぇ」
「ヒビキが必死に怒りを抑えてるのを利用して、敢えて挑発をしたのか?クソ、なんて厄介な・・・ヒビキ!同時に叩くぞ!」
ワンテンポ遅れてバルも走り出し、同時にロウズに攻撃を仕掛ける。
その瞬間もユキナとルナはロウズの隙を伺いながら攻撃の準備をする。
「ルナ、援護は任せて。氷よ、集いて渦巻き、我が敵を捕らえよ」
「Okユキナ。絶対に、一撃で殺す・・!」
二人が攻撃を入れ、ロウズが反撃に動く所を凍らせ、ルナの魔力弾で心臓を貫いてmissioncompleteだ。
「行くぞヒビキ!我牙流炎斬-木漏日-!」
「おぅ!我牙流水斬-竜牙-ァァ!!」
バルはスキル"灼熱剣豪"による補正の入った燃える一撃を、ヒビキはスキル"水龍斬"による補正の入った激流の一撃をロウズの体にぶち込む!
だが、その刹那。ロウズは目を瞑りながら二人の剣を受け止めた。
「(ふむ、こいつらの実力はこの一撃でよく判った。だ・か・ら、これ以上自由にさせる訳にはいかねぇな)ニィ」
「受け止めた!?」
「マズイヒb・・」
瞬間、バルとヒビキはロウズの圧倒的な腕力により投げ飛ばされた。
ヒビキは瓦礫の壁に、バルは干上がった自宅の池の底にそれぞれ身体を叩きつけられた。
「っ!?」
「ひ、ヒビキ!村長!」
あまりにも一瞬の出来事にユキナとルナは思考が止まった。
「良い一撃だったが。クク、受けは以外と呆気ねぇのな」
まるで愚弄するかのような言い方のロウズ。
「カハッ、、、」
「ぐ、あぁぁ!??」
いくら浅い池とはいえ、干上がった池、破壊された池には無数の尖った石があるわけで。
バルは体に走る激痛で言い返せなかった。
「(馬鹿がよ、、、俺達を動かせない、ようにするために、、わざと受け身、すら、取らせねぇ投げ方をした、、癖に)」
ヒビキも普段なら、C級やB級といった強力なモンスターとも戦えるのだが・・・
今回ばかりは相手が悪すぎた。
「し、C級や、B、級のモン、、スターよりも、強い。いや、、、今、まで戦った何、よりも、、、強、い、、」
「村長!ヒビキ!」
「し、信じられない・・・」
全身血だらけのバルは力を振り絞ってユキナとルナに向かって叫ぶ。
「逃ゲ、ろ二人と、、も、!」
バルの声を聞いたユキナは、ハッとして、バルに言い返した。
「そんな、ボロボロの二人を置いて逃げるなんてあり得ないわ!」
「ヒビキ、村長、ここからはうちらに任せてよ!」
「(ふむ、次は・・・やはり魔法か。飯の時間だ)」
ロウズが不敵に笑った事に気づかないまま、二人はバルとヒビキの言葉を聞く。
「ふっ、二人とも!!た、戦うなら、ある、て、いどの距離を保て。奴の、リーチに入ったら、こうだ、、ぜ」
「「っっ・・・!」」
血を吹き出したヒビキを見てユキナとルナは青ざめた。
「っ! おいおい、そん、な顔、すんな。回、復したら、すぐに、向かう、か、、ら、さ」
「わ、分かったわ…!」
「ま、任せてよ………!」
ユキナとルナは再びロウズに向き合った。
だが、先程と違って恐怖と絶望が心を侵食している。
じわり、じわりと己の心が蝕まれていく。
「(?遠くで爆発の音がしたような。気のせいか)ククク。さぁ、我を凍らすんだろ?」
ロウズは人差し指をくいくい動かしユキナとルナに催促する。
「やるよ、ルナ」
「了解…!」
二人の作成はこうだ。
ロウズの移動方法は、主に瞬間移動などの転移魔法を使わず、自分の翼を羽ばたかせて浮遊している。
魔法でむやみやたらに姿を撹乱させないのなら、翼そのものを利用する。
まずはユキナのスキル"氷雪"で生成した氷の塊、クリアバレットを翼に当てて氷を付着させ、ロウズの動きを鈍くさせる。
そこにスキル"狙撃破弾"で命中精度を極限まで高めたルナの弾丸をぶち当てトドメを刺す。
モンスターを退治することにおいて完璧な算段だ。
「お望み通り、やってあげるわ!クリアバレット!!」
「一撃で終わらせてやる、ザ・ラストワン!」
「ククク、普通の戦いなら完璧な算段だろうが、我にそんなものは効かん」
そう。並みのモンスター相手ならば通用するだろうが、相手が化け物染みた強さのロウズならそうはいかない。
ロウズはおもむろに右手を突き出すと、モヤを発生させた。
「スペル・オブ・ドレイン!」
なんということでしょう。
ロウズの発生させたモヤはクリアバレットとザ・ラストワンを食らい、その魔力を己の力へ還元するべく吸収した。
「お?割りと美味いな」
「た、食べた!?」
「・・・まだよ…!集え氷よ、一直線に地平の先まで突き進み、我が敵を貫け!スノウレーザー!!」
ルナは呆気にとられたが、ユキナは負けじと攻撃を続ける。
「無駄だ。スペル・オブ・ドレイン」
「(また食べられた!?ま、まだまだ!水分子冷却で空気中の水分を凍らせ、アイツを氷で包み込む!)ふぶき!!」
「(やば、うちも続かなきゃ!)トリプルショット!」
ルナも加勢して何度も攻撃するも、攻撃のすべてがロウズのモヤに食べられてしまう。
「クハハっ、もっとだ、もっと……!(ヌゥ?・・・なんだ?雨か)」
突然雨が降ってきた。
それと同時に、割りと近くに何度も雷が落ちているようで、もぅ最悪だ。
ユキナはため息をついた。
「雨?天気まで相手の味方を・・・!!」
しとしとと降り続ける雨を見て、ユキナはあることを思い出した。
「(そうだ、今ライデンとホノカは村の外にいる筈。私達が時間を稼げば!みんなで戦えば、あるいは……!)ルナ、まだいける?」
「う、うん」
ユキナの表情が絶望から希望に満ちたそれに変わった。
それを見て、ロウズはあることを決意した。
徹底的に潰してやろうと。
「ほぅ、まだ諦めないか。面白い!貴様には特別に我のとっておきを見せてやろうーー」
ロウズが左手を掲げた瞬間、とてつもない爆発音が聞こえた。
「ぬ!?」
「!???」
「!!!?」
しれっと雨が止み、戦闘中にも関わらず静寂が訪れる。
そんな中、ロウズは考える。
「(ふむ、魔力を感じる。それも、デカイ魔力だ。どうやら、近くに我に匹敵する程の強者がいるらしいな。面白い、面白い!!)くっ、ククク、クハハ、クハハハ!!」
ロウズの高笑いにユキナとルナは警戒を強めた。
「愉快だ!実に愉快だ!今すぐ貴様らを潰シテェ、強者の所へ行こう!!」
ロウズは嬉々として再び左手を掲げると、先程のモヤとは明らかに違うモヤを発生させた。
「死ねぇ!!リバースシャドウ!!!」
「ルナおいで!ミラーアイス!」
「ユkーー」
ロウズは自身の掌の中でモヤを収束させると、今まで食らった魔法をすべて吐き出すかのように全属性のレーザー光線をぶっぱなした。
村のありとあらゆる場所目掛けて。
大爆発の余韻が残るなか、ミラーアイスでギリギリ防げたユキナは目を開く。
視界に飛び込んできたのは、既に壊滅状態だった村の中央が跡形も無く消し炭にされ、中央から離れた位置も瓦礫ばかりである。
そう。まるでユキナは誰一人生きてはいないような現状を、最悪の光景を目の当たりにしたのだ。
「え、?い、は?え?な、何が・・・?」
錯乱状態のユキナの目の前にロウズは降り立った。
「ほぅ、我のリバースシャドウを反射させることで耐え抜くか」
「あ、あの、、、む、村は?私の、村は何処へ?」
「クハハ!!見ての通り、壊滅させたさ☆」(←サイコパス)
この一言で、ユキナは握っていた杖を落とし、膝から崩れ落ちた。
「壊滅?え、なにそれ、私の家族は?友達は?ルナは?ヒビキは?村長は?みんなは?え、嘘。全部今ので死んだの?あ、え、そんな、、、いや、嫌だ」
「・・・・・う、っ、ぐっ」
!?
真後ろの瓦礫の山から声が聞こえた。
反射的にユキナは立ち上がり、瓦礫の山へ走った。
「この服、まさかヒビキ!?」
ユキナが見つけたのは瓦礫に埋もれたヒビキの姿だった。
近くにはルナの服も見つけた。
「ぅぅ、、、」
耳を澄ますと、微かに声が聞こえた。
「ま、待ってて!今退かすから」
ユキナは二人に覆い被さる瓦礫を退かし始めた。
自分の手が傷ついてるのにも気付かず、無我夢中に。
「・・・(何故だろう。我の心の奥底が痛む。まさか、"竜の右手"か!?)ッチ、クソが。胸糞悪ぃ」
そんなユキナの姿を見たロウズは静かに右手を掲げた。
「(威力を最小に抑えて…)極大破滅吸収・・・!」
「が、瓦礫が!?」
ユキナは目を疑った。
瓦礫はあろうことか、ロウズの生成したモヤに吸い込まれているのだ!
一体、これはどういうつもりなのか?
「勘違いするなよ人間。我はたった今、リバースシャドウを耐え抜いた貴様を強者だと認めた」
「私が、強者?」
ユキナは何の皮肉だと思った。
だが、向こうの表情は狂気のソレではなく、いたって普通の真顔だった。
「そして、これで貴様は心置きなく戦えるって訳だ」
「(な、何を、何を考えて!?)」
ロウズは翼を羽ばたかせると同時に再び宙に浮かび、困惑するユキナを催促させるように挑発した。
「さぁ人間、精々我を楽しませろ!」
次回、8話 最悪の敵
【我牙流剣術についてのメモ】
その昔。まだ人間と魔物が互いにいがみ合っていた頃、今以上に魔力適正の低い人間が最低限魔物と戦えるように・・・という考えから起こった。
俗にいうヒット&アウェイ戦法が八大属性の力を帯びて爆裂に強化されたものが我牙流の始まり。
そして『ゼロ大戦』後、人魔が手を取り合うことで、凄まじい速度で使用用途に応じた様々な型が開拓される。
だが、対モンスター用の剣術としての我牙流剣術が廃れていた25年前、当時18歳だったバル・サンライズ(←後のソウルフォレスト南の村村長)という男が冒険者として頭角を現したことにより、我牙流剣術は復権した。
今現在では、対モンスター用から護身用まで、幅広く存在している。
12/2追記
本当、えぐい話ですね。
何故今までR15を付けていなかったのか、僕は今でも意味が分かりません♨️