【EX05】 Vs.未確認飛行物体(U.F.O.)ウラガワ
どうも、シュウト!!です。
6/24にですね、魔改造修正が終わりました。
これによって、完全体The・Createになりました!
リクト「あのさ、なんで魔改造修正なんてやった訳?」
僕「設定ミスとか誤字脱字とか、色々直したい所があったのよ。
後、最新話から見始めた新規さんが新しい話と過去の話とで設定ミスとかクソみたいな矛盾を見つけたら萎えるでしょ?その為よその為!」
リクト「へぇ。それさ、今普通に読んでる人達に優しくなくね?」
僕「グフッ!?」
リクト「図星だな?」
あのぉ。ごめんなさい!!!!!
リクト「やっぱり!後悔してるんだな?」
僕「いや、それは全然」
リクト「は?」
僕「反省点は多々あれど、全く後悔してない。寧ろ満々満足!一本満足!ですわ」
リクト「(バケモンだ…!)」
はい。というわけで(?)
EX05のはじまりはじまり~
時刻はam??:??。
"クリエイト"と"ダークストリーム"の絶島パイシーズ・パインに起きた一幕。
絶倒探索中のある時、ちょうど、"クリエイト"が襲撃に来た2体のグラトロールと1体のゴリゴラを返り討ちにした辺りまで時は遡る。
「・・・・・。えぇ、何ここ」
確か、ついさっきまでは鬱蒼とした密林の中でみんなとモンスターを撃退していたハズなんだけど。
突如として目の前に広がった真っ暗闇な景色にうちは困惑した。
「真っ黒・・・ッ!?スーパーアイが働いてない?なんで!?」
普段、真っ暗な空間等では、うちのスキルの"狙撃破弾"の『視認性向上』が働いて明るい場所と同じように視界が働くのに。
酷く静かな真っ暗闇な空間に一人だけ。
うちはだんだんと、恐怖心に蝕まれてきた。
「っ、っ、、、」
うちはフードを被ると、銃を持つ両手に更に力を込めた。
なんか、過呼吸気味な気がする……
深呼吸しなきゃ、深呼吸!
深呼吸、シンコキュウ、シンコ、、キュウ、、、
ふと、目の前から明かりが射した。
「っヒィ!?く、会心弾ッ!!!」
怖すぎて光の方向に会心弾を2発も撃っちゃった☆
「(何かにかすった!?)」
「ホゥ。頬をかすっただけで会心判定か。現世の人間にしては、中々良い威力を出すじゃないか」
「!!!?」
怒ってるような、困惑してるような。
そんな不思議な声と同時に、光の方向からコツ、コツ、と足音が聞こえた。
「おい人間。貴様、名はなんだ?」
「ヒイッ!?ギャアァァァァ!!!」
足音の正体がうちの目の前に出てきた。
頭の両サイドから不気味な漆黒の角を生やした金髪オールバックの青年?がうちを睨んでる!!
怖すぎて絶叫しちゃった。
「?ヒイッ、ギャアァァァァ!!!と言うのか?人間にしては変わった名だな」
「ち、ちがーう!!」
キョトンとした顔で首を傾げた目の前の青年。
よく見たらこの人(?)、黒いタキシードに真っ赤なマントを翻していた。
どことなく、クロムさんの格好に似ているような……?
それに、思ったより怖くない?
「なんだ、違うのか」
「ギャアァァァァってのは怖くて叫んだだけだよ」
「そうか」
そうかって何よ、そうかって。
「うちの名前はルナだよ、ルナ」
「ほぅ、ルナ殿か。先程の会心の弾丸、あの威力を修得するまでに鍛練を重ねたのだろうな。
魔族の我にほんの少しだがダメージを与えたのだ、光栄に思うがいい」
「は、はぁ……」
なんか褒められたんですけど。
でも、さっきのを怒ってないと知ってホッとしたのも事実。
フクザツだぁ・・・
「おっと失礼、我としたことが名乗り損ねていたな。
我が名はアスタロト。ヴァーミリオン=F=アスタロトだ。魔族として、冥界の大公爵の一柱を担う者なり」
「アスタ、ロト、さん?」
「あぁそうだ!我が名はアスタロトだ!」
「冥界の、大、公爵???」
「そう!冥界の大公爵だ!」
なにそれ。
「おっとルナ殿?頭から湯気が出てるぞ……」
「メイカイノ、ダイコウシャク?デーモン?悪魔族じゃなくて?えぇ???」
目をぐるぐるに回すうちを見たアスタロトさんはふっと微笑んだ。
「(っ!!)何せ我らは、"この世界"とは別の場所にある『冥界』から来たのだからな。混乱するのも仕方ない。
だが、我ら魔族は悪魔族とは明確に異なる種族だ。そこだけは絶対に覚えてくれ」
「はぁ……」
そう、困惑していると、何か走ってる音が聞こえてきた。
「あ!アスタ、見つけたよ!」
「んぐっ!」
少年ぽい元気なアスタロトの声とは違う、まるで『大人の余裕』みたいな落ち着いた雰囲気を放つ声。
でも相当焦ってるのが感じられる声が真っ暗な空間に響いた。
「だ、誰?」
「急にいなくなったと思ったら、アスタ!どうしたんだ一体・・・って、えぇ!!?」
「わぷっ!?」
真っ暗な空間が急に明るくなった。
え、何ココ。
うちがいた場所は、外の様子が見えるモニターが沢山あ る研究室みたいな、あるいは資料室みたいな場所だった。
それと、部屋が明るくなった事で、先程アスタロトを呼んでいた声の正体、その姿も明らかになった。
純白と呼ぶに相応しい真っ白なスーツに袖を通した黒髪の美青年がぜぇはぁと息を切らしていた。
その青年は、一目うちを見ると、頭を抱えた。
「!?」
「あちゃー、成程。アスタ、君がいなくなったのはそういう理由があったのか……」
「そうだよ。我が理由も無しに消えるかよ」
「やんちゃな君ならあるいは、と思っていたけど、あぁ、困ったなぁ……」
「(やんちゃって……)」
ムスッと顔をしかめるアスタロトと、目を><した白スーツの青年。
うちはより困惑した。
「え、ええと……」
「ハーデス殿、まずはルナ殿に挨拶を。それに落ち着かせる為にお茶も用意しないとだな。
ハーデス殿、我は紅茶を用意してくるぞ」
「え?わかったよ。すみませんね、ドタバタしてて。
それに、貴女をうちのトラブルに巻き込んでしまい申し訳ありません。経緯の説明がてらわたくし達の自己紹介をさせてくれませんか?」
「は、はぁ……(この人、腰低いなぁ)」
「ささ、此方に座ってください」
うちはアスタロトさんがハーデス殿と呼んでいた青年に案内されるがまま、席についた。
◇
「改めまして、わたくしはキングダム=B=ハーデスと申します。隣にいるアスタロト同様、魔族として、冥界の大公爵の一柱を担っています」
ハーデスは座りながらペコリと頭を下げると、うちに目配せした。
貴女も名乗ってください、だって。
「うちはルナです。"クリエイト"というパーティで冒険者をしてます」
「成程、冒険者ですか。よく手入れされた二丁の銃を持っていますね」
「!(嬉しい……)」
「ということは、ルナ殿はひょっとしなくとも『ガンマン』ですね?」
「はい!」
すご~い!と手を叩くハーデスさん。
何か、彼の周りだけ時間がゆっくり動いてそう。
「冒険者ということは、さしずめ、ルナ殿はこの絶島の異変を調査しに来たのだな?」
アスタロトさんは得意そうにそう言った。
「はい。うちら"クリエイト"と、もう一組"ダークストリーム"と一緒に怪電波の謎を調査して、とクロムさん、あぁいや、ギルドマスターから直接頼まれて来ました」
「クロムさん?あぁ、双黒の再生者として名高い勇者か。彼直々に依頼を……」
言葉を詰まらせたアスタロトは、ハーデスと顔を見合わせた。
「ルナ殿、申し訳ない!!」
「怪電波の原因ですね、わたくし達のU.F.O.の影響です!」
「は、はい???」
ちょ、突然謝られましても。
「じゅ、順を追って説明しますね?」
「煩いですね。アスタ?ハーデス?騒がしいですよ…!一体何をさわ、い、で、……あら」
「「!!」」
「?」
部屋にもう一人来た。
「わぁ……」
まるでこの世の者とは思えない程綺麗で優雅なその姿。
それに、女のうちが見てもため息が出ちゃう程美しい顔立ちと黒と水色のドレス衣装。
それに、アスタロトさんやハーデスさんに生えてる黒い角よりも更に気品と威厳を感じる純白の角。
「(てか、胸でか……アレ、ラムさんやキバオウさんくらいあるんじゃ?羨ま……)」
「何か?」
「あ、すみません///」
ジロジロ見てたら首を傾げられた。
「ペルセポネ様。ルナ殿は、いえ、彼女はこの機体のトラブルに巻き込まれてしまった方なのです」
「へ?」
「我々は今、彼女に経緯を説明していた所でして」
「うそ……つまり、わたしのせい?」
「「………」」
「そんなぁ!!」
「???」
なんか、勝手に頭を抱えて勝手に落胆している人達がいるんですけど。
え、うち、取り残されてる!?
いつの間にか、話に取り残されてる!?
「あの……」
「あ、すみません。お恥ずかしい所を見せてしまって///
名乗りが遅れて申し訳ない。わた、ん"ん"っ余はペルセポネ。ディアナ=Q=ペルセポネ。
"この世界"とは別の、遠い場所に存在する『冥界』を統べています。いわば、霊冥の女王ですね」
「ペルセポネ様の通称のようなものです」
「?????」
は?冥界の女王サマ来たんですけど。
「ええと、え?」
「突然冥界の女王なんて言ったらそうなりますよね。すみません。本当にすみません」
この人(?)凄く謝るな……
「あ。うちはルナって言います。"クリエイト"というパーティで冒険者をやってます」
「ルナちゃん!成程、冒険者ですか!パーティ名は"クリエイト"……ほぅ、パーティメンバー全員で創っていく意味が込められてるのですね。素敵です……」
Wow。ペルセポネさん、何でパーティ名の由来が分かったんだろう。
「あの、ペルセポネさん達は偉いんですよね?くいーん、おぶ、でぃーぷあびす?に冥界の大公爵に。
どうして"この世界"に来たんですか?」
「「!!」」
「………」
うちの質問を受けて、電撃が走ったかのように白目を向いたアスタロトさんとハーデスさん。
ペルセポネさんはというと、目を線にして人差し指を合わせてあわあわしている。
「・・・聞いちゃいけない事聞きました?」
「いえいえそんな!」
「いたっ!?」
「「「は?」」」
「え?」
速報。ユキナが現れた。
何もない部屋の隅っこから、突然現れた。
「え、ユキナ!?」
「あ、あれ?ルナ?へ、???」
「「………」」
「はわわわわ」
脳が追い付かないユキナと、そんなユキナを見て唖然とするアスタロトさんとハーデスさん。
ペルセポネさんはさっきよりずっと慌ててる。
「うわぁ!!?」
「きゃっ!?」
「わぁっ!!?」
「えぇ……」
「あぁ……」
「うわぁ、どうしよう………」
「あらぁ・・・」
えぇ、あのぉ。
ヒビキにホノカ、ライデン。
リクト達以外の全員がU.F.O.の中に来ちゃったみたい。
(※仕組みは後書きにて)
「ええと皆様、我はアスタロト。一度貴方達がここへ来た理由を説明する機会をください……」
「ルナ殿、本題までもうしばしお待ちを!」
「は、はぁ……」
「「「「????」」」」
という訳で、アスタロトさん達はまた、自己紹介を挟むことになった。
で、うちの時みたいに、ライデン達は理解できずに意識が宇宙まで飛び、うちはそんなみんなの顔を見ることになってしまった。
◇
「ええとつまり、怪電波の件はペルセポネさん達が原因と?」
「はい、その通りです。申し訳ありません………」
めちゃめちゃにっこにこで怒りのオーラを放つヒビキと、萎縮してちっちゃくなってるペルセポネさん。
「大変申し訳ない!!」
「どうか、お許しを!!」
全力で頭を下げるアスタロトさんとハーデスさん。
それを目の当たりにして、うちらから怒る気力は消しとんでしまった。
「・・・」
「えーっと。皆さんが来た理由は冥界?から突如として消えた人達を捜索する為なんですよね?」
ホノカは頬をかきながら質問した。
「はい。先程も説明した通り、冥界にはハーデスやアスタロト達をはじめとした『冥界貴族』の他にも四人の魔王が力の持つ存在として冥界の秩序を守ってくれていました。ですが、ある日突然、その四人全員が忽然と姿を消したのです」
目を線にしながら、冷や汗を浮かべるペルセポネさん。
確かに、影響力のある人達がいきなり四人も消えたら心配するよね……
「それで、彼らをご心配なさったペルセポネ様は捜索の為にこの、旧式のU.F.O.に乗り込みました。従者として、慌てて我らもこの機体に乗り込んだのですが、取り乱したペルセポネ様とエラーを起こしたこの機体。二つのイレギュラーによって我々は"この世界"に顕現したのです」
「アスタ、ハーデス。こんな不甲斐ない余を許してください……こんなわたしを、うわあぁぁぁん!
どうせわたしは、女王失格ですぅ!!!」
「へ!?ちょ、ペルセポネ様!!?」
「わあぁぁん!!」
わぁ。ペルセポネさん、乱心!
一同、騒然!!
「み、皆様!女王様を宥めるの、手伝ってくださいぃ!」
なんか、どこかで見た光景だなぁ。
そう思いながら、うちらはペルセポネさんを宥めるのだった。
◇3分後。
「皆様、大変恥ずかしい姿を……も、申し訳、ありません、、、」
『『…………』』
ペルセポネさんが落ち着きを取り戻し、少しの間部屋に静寂が訪れた。
そんなある時。ふと、ユキナは呟いた。
「さっきの話、プロトタイプ?何の事だろ……」
「あぁ、それについても説明を(ヤバ、の、喉が……)し、失礼……」
アスタロトさんは、一度紅茶を少しだけ飲むと、続けた。
「ん"ん"っ。ほっ」
「アスタ、大丈夫?」
「ぬ、抜かりなく……では、話を続けます。
我々の冥界には"この世界"、冥界、そして天界までもを自由に行き来できる便利な乗り物がいくつかあるのですが、今、我々の乗っている機体はそれのプロトタイプなのです。
それ故、トラブルやバグ、エラーが頻発するんですよね」
「はぁ……それで、俺らはU.F.O.に拉致されたと。成程、でも、怪電波の話とどう繋がるんです?」
腕を組んで、まだ不満そうな顔をするヒビキはハーデスさんに質問した。
「(ヒェ、怒ってる!!)え、ええとですね、先程も申した通りこの機体は旧式。それ故、エネルギーの消費量も尋常じゃないんです。
ま、まぁ、太陽光発電の技術によって"この世界"でも問題なく動く分のエネルギーは確保できているのですが……」
「ですが?」
ハーデスさんは目を閉じ、ため息を吐いた。
「光学迷彩による『完全擬態』、音を完全に遮断する『隠密』。この二つの標準機能を強制的にOFFにすることが出来ないトンデモない仕様があるんです。
この二つのポンコツ機能の副産物として、怪電波が漏れ出ているのです……」
「な、成程……」
「い、一応人魔の方々や植物、建物などに害的な影響はありません!しかし、機械の故障をきたす効果がありまして……」
「機械の故障……あぁ」
相槌を入れたライデンは此方を見た。
どうしよう、だって。
そんなの、うちだって知らないし分からないよ……
<ピコン、外敵ヲ、発見。直チニ、排除致シマス>
『『は?』』
館内アナウンスみたいな音が流れてきた。
「アスタ!ハーデス!外の様子を映してください!」
「はっ!」
「了解です!」
ペルセポネさんは慌てて二人に命令を出した。
そして、困惑するうちらにも指示を出した。
「皆さんはしゃがんで捕まれるものに捕まってください!今すぐ!!」
『『??は、はい!!』』
「本当にすみません。この旧式はですね、厄介な事に自我を宿しているんです。
機械なのに!機械なのに!!」
涙目なペルセポネさん。
うちは分かったよ。この人絶対、ポンコツだ!!
(※失礼)
<外敵を排除、外敵を排除、ガイテキヲハイジョ、ガイテキヲハイジョ、ハイジョハイジョハイジョハイジョ>
いや!怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!
「キャー!!!」
「ムリムリムリ!!!」
あぁ、可哀想。
こういうのが苦手なホノカとユキナ。
本当に可哀想……
「(うちだって怖いって思うもん。二人からしたらもぅ駄目だよ……)」
「ホノカ殿!ユキナ殿!どうか落ち着いて!!」
操縦席みたいな所に着いて、必死にU.F.O.を御そうとしているハーデスさんはホノカとユキナを宥めようとした。
大きなモニターには、外でこの機体と戦っているリクト達が映し出された。
「あ!みんな!!」
「凄い!リクトとアルセーヌ、今の電撃を防いだ!!」
うちは思わずガッツポーズを取った。
すると、向こうではアリスさん、ペニィ、ブブ、ピノの猛攻か始まった。
「意外と連携取れてる……」
「マズイな。皆様!振り落とされないようにしっかり柱を握るんだ!!」
ふと、アスタロトさんは叫んだ。
<ピコン。規定以上のダメージを確認。やったな?許さない、やったな?許さない、やったな?許さない、決めた決めた決めた決めた決ーめた!
お前らヲ、徹底的ニ、殺戮シテヤル!!!>
うわあぁぁぁぁぁ!!!
揺れる揺れる揺れる揺れる!!!
っと、終わった……?
ビックリした。体感10秒程度とはいえ、急に揺れるのは駄目だって……
アリスさん達の攻撃ではびくともしてなかったのに、どうして揺れたんだよ……
「…………最悪。っ、ペルセポネさん?」
「ルナちゃん、そして皆さん。U.F.O.の暴走を内部からも止めるため、力を貸して頂けませんか?」
ペルセポネさんはそう言うと、うちに手を差し伸べた。
「U.F.O.の暴走?」
「皆さん。先程余は、この機体には自我を宿していると話しましたよね?加えて、外の様子からも見て分かるかと思いますが、この機体は滅茶苦茶に暴走しています。
もしこのまま放置すれば、今勇敢にもこの機体と戦っている彼らはおろか、この島の外にも影響が出るかもしれません…!
U.F.O.の暴走を止めるべく、貴女達にも協力していただきたいのです!どうか、お願いします!!」
ペルセポネさんはうちらに向かって頭を下げた。
冥界の女王ともあろう人なのに……
「みんな、協力しよう」
ライデンは誰よりも先に頷いた。
「ほ、本当ですか?」
「はい!リクト、君なら絶対こう言うだろ?」
ライデンはモニターの外に映るリクトを見ながらそう言った。
「確かになぁ。アイツなら迷いなくそうする。よし!!やるぞお前ら!!」
ヒビキはニヤリと笑うと、立ち上がった。
「ペルセポネさん!私達が出来る事はなんですか?」
「是非、協力させてくたさい!」
「・・・ホノカちゃん、ユキナちゃん。それにヒビキ君もライデン君も………
此方から頼んでおいてアレですが、余、、わたしのせいで、、こんな珍事に巻き込まれたというのに、本当に手を貸してくれるのですか?」
ペルセポネさんは信じられないといった表情をしている。
「当然ですよ!!ペルセポネさん、うちらのリーダーは、常にこんな風に、困ってる人に協力的なんです。
無茶してでも助けてくれる、困った馬鹿なんですよねぇ~」
「ルナちゃん……」
ペルセポネさんは口元に手を当てた。
向こうにいるアスタロトさんやハーデスさんは微笑んでいた。
「皆さんは、余程その『リーダー』さんが大切なのですね……。分かりました、"クリエイト"よ。協力、感謝します!」
◇
その後、うちらは内部からU.F.O.の暴走を止める為、色々頑張った。
いつか、リクトから聞いたゲームセンター?の話に出てきた『ワニワニパ○ック』、『も○ら叩き』、『エ○ホッケー』等のアーケードゲームをうちらは攻略し、U.F.O.内部システムを掌握することに成功!
後は外のリクト達がU.F.O.の体力を削りきるだけ!
うちら全員はモニターにかじりつくように外の様子を眺めた。
『みんな!!自身の寿命を少し削る代わりに、U.F.O.を鎮める力を得たいか!?』
「寿命を削る?彼は何を言っているんだ?」
アスタロトさんは困惑している。
大丈夫です、うちらも理解できてないから。
『おぅ!!』
『当然、ボクチンも!』
『わっ、ワラワも!!』
『当然!ワタシもよ!』
自信満々に頷いた"ダークストリーム"の四人。
向こうの様子を全部見ていたから奴らがリクト達と仲良くなってる理由は分かる。
だけど。だけど複雑だぁ…!
『タイム・アクセル、イグニッション!!』
リクトの目が一瞬、白く光った。
その瞬間から、外のリクト、パーズズ、ペニィ、アルセーヌ、ブブの五人の速度がトンてもないことになった。
しかも、なんか声まで変になってるんですがw
「タイム・アクセル!?まさか、自分自身に流れる時間を倍速にしているのか!?」
「そんなの、まるで時間を弄ってるみたいじゃないか!リクトさんって、人間なんですよね?なんで、なんで人間の少年が時間を操る力を持ってるんです!?」
パニクるアスタロトさんとハーデスさん。
気持ちはとても分かる。
リクトはね、なんかスキルまでおかしいの。
「神の加護をもってしても時間を操るのは禁忌なハズ。彼は何故、そんな危ない能力を得たのかしら?」
腕を組み、小さく呟いたペルセポネさん。
その瞬間、機体は大きくぐらついた。
リクトがこの機体をぶっ飛ばした!!
勿論中はとんでもなくぐらぐら揺れているが、それ以上に、うちらはみんなが頑張る姿から目を離せなかった。
『-霹靂-!!!』
『ブラッディ・サーベル!!』
『Wグランドフレイム!!&Wグランドアイス!!』
『グランドアース!!!』
『ハイドロスラーーーッシュ!!!』
<チメイテキナ、ダメージガガガ!!!自己修復、間に合わず!自己修復、間に合わず!間もなく墜落!間もなく墜落!間もなく墜落!間もなく墜落!error、error!!error、error!!error、error!!error、error!!error、error!!error、error!!error、error!!プチン……>
リクト達の総攻撃が決まった!
そうして遂に、暴走状態だったU.F.O.は地上に落ちたのだった。
◇
「って事があったんだ~」
「だから、さっきあんなにはしゃいでたと?」
「そーゆー事!」
『『・・・・・』』
うちらの話を聞いて、リクト達は全員、パンクしちゃった。
そんなみんなを見て、アスタロトさんは頬をポリポリかき、ハーデスさんはみんなを労った。
「あれま。見事に皆、頭から湯気を出しているな……」
「とりあえず、皆様。U.F.O.の迎撃、お疲れ様です」
「(チクショウ!納得いかねぇ!!)むっすー!」
ぷくーっと顔を膨らませるリクト。
うちらは、そんなリクトを見て笑った。
次回、61話 聖天覇王の降臨と、共同クエストその後
【みんなが一斉に現れた仕組み】
①バグり中のU.F.O.さんが未確認な吸い上げという技で、機体の下部から対象を機内に拉致します。
②吸われた対象はU.F.O.内部のランダムな部屋に飛ばされ、格納されます。(※保護です、保護)
③ルナ達がいた部屋が自動で格納した対象を呼びよせる。
④みんな集結☆
すんげぇ意味不明だと思いますが、冥界の技術によってそんなヘンテコな事が成り立つらしいです。
すごいですね(小並感)。
【後書き開始】
は~い。お疲れ様でしたぁ。
ジーク「(次回のタイトル。余の二つ名が出てるが……ほぅ、余の出番か!!)」
なんか一人、ウキウキしてる人がいる気がする。
とりあえず、U.F.O.戦の裏側はこんな感じになってたんですねぇ。
章ボス戦の裏側はミニゲームだったと。
見たことないわ、そんなもの!
リクト「俺も見たことないわ!!」
ルナ「でもさ、うち視点で話が進むって、なんか面白いね~」
リクト「面白いね、じゃねぇよ!!はぁ~兎に角、みんな無事で良かったよぉ……」
アスタロト「リクト殿。その節は本当に申し訳ない!」
ハーデス「皆様を巻き込んでしまいすみませんでした!」
ホノカ「わわわっ!?」
ユキナ「ど、どうしよう……」
ライデン「ぼ、僕に振らないで……」
ヒビキ「リーダー。出番だ」
リクト「(ちょい!!ヒビキ、あんた俺より年上だろ!なに押し付けてんだよ!!)アスタロトさん、ハーデスさん頭を上げてください!」
アスタロト&ハーデス「「ありがたき幸せ、(です)」」
リクト「(この感じ、慣れないわぁ………)」
ジーク「ハハ。君はいつも慌ただしいな」
リクト「全くですよ……」
ジーク「ははは、お疲れ様(満更でもないクセに、素直じゃないな♪)」
リクト「(撫でられとる………)んで、おい!お前ぇ!白目向くな?口笛吹くな?そしてどこ見てんの?視点合ってなくね?」
ギグッ!!
ペルセポネ「多分彼は月曜か火曜に投稿できなくて、意気消沈しているのです」
ギグ、ギクッ!!
ペルセポネ「そっとしてあげてください」
皆まで言うなぁ!!!
リクト「………コイツめんどくさ!」
ブブ「同感」
ピノ「分かるわ……」
アルセーヌ「コクコク」
僕「うわーん」
ジーク「(流石に可哀想……)」
うわーん。
完
【はい。キャラ図鑑、進めます】
ほ、本日は冥界組みの三人です。
おいで三人とも!!でもってリクトさん、頼んだでぇ!!
リクト「はーいよ。……ん?あれ、スキルの効果だけ読み取れないんだけど……」
ペルセポネ「仕方ありませんね。貴方がもう少し強くなったら、教えてあげましょう」
という事で、スキルの効果のみ見れんらしいです。
ご了承くださいまし。
Name:ディアナ=Q=ペルセポネ
種族:魔族 属性:闇/氷
?歳、170cm、?/?生まれ
【所有スキル】
"霊冥之王"
・???
【概要】
・冥界という"この世界"から遠く遠く離れた場所を統治する女王。冥界において霊冥の女王という二つ名を聞いて怯えぬ者はいないとされる、本物の冥界の主。
・かつて冥界を統べていた、愛しの人、もとい先王を喪って以来ポンコツへと成り果ててしまった。イレギュラーが起きると酷く動揺するタイプ。
今回現世に顕現したのも、多くの家臣や配下達の静止を聞かずに旧式のU.F.O.に乗り込んだ為。
(※つまり、実質アスタロトとハーデスも被害者)
・ポンコツ成分が多くとも、女王たる威厳と誇りは失っていない。それ故、数多の家臣や配下からも大切に思われている。
Name:ヴァーミリオン=F=アスタロト
種族:魔族 属性:火/光
?歳、176cm、?/?生まれ
【所有スキル】
"魔霊王"
・???
【概要】
・冥界の大公爵の一柱で、女王ペルセポネを兎に角崇拝している者の一人。ピンクのリボンと真っ赤なマントは小さい頃からのお気に入り。
・ハーデス公とは幼い頃からの腐れ縁のようなもので、共に女王に使える者としてライバル視している。しかし、まるで本当の兄みたいなハーデス公だけには敵わないとも思っている。
・金髪オールバックな見た目のせいでよく冷酷残忍と思われがち。だが、実際そんなことはなく、やんちゃ気質なアツい青年である。
Name:キングダム=B=ハーデス
種族:魔族 属性:水/氷
?歳、177cm、?/?生まれ
【所有スキル】
"大王閻魔"
・???
【概要】
・冥界の大公爵の一柱で、冥界の大衆からは『冥界一のしっかり者』として知られている。とっても穏やかな青年。ちなみに、飼っている愛犬の名はケルベロ。
・アスタロト公とは幼い頃からの腐れ縁のような関係。やんちゃなアスタロト公の兄的な立ち位置にいることに頭を抱えているが、満更でもないらしい。
・実は冥界の先王、ハーディスの生まれ変わり。それ故、同年代の者達よりも達観している所もある。
その事を知っているのは本当に極々僅かだという。
アスタロト「何か変な気分だな……」
ハーデス「ですねぇ~」
リクト「・・・・・」
僕「どした?」
リクト「(この人達、マジのバケモンじゃねぇか……!!)」
そうです。
マジのバケモンの方々です。
そんなマジのバケモンの方々と仲良くなったもっとヤベェ奴らがいるらしいです。
ルナ「そうなの!?」
リクト&僕「「お前達じゃあい!!」」
はい。というわけで、この、第3章は残り1話となります。
果たして、この馬鹿作者は6/30までに間に合わせることはできるのでしょうか!?
リクト「無理じゃね?」
ライデン「僕も、厳しいと思う……」
ホノカ「私は信じてあげたいけど……」
僕「本音は?」
ホノカ「無理だと思う」
チキショー!!!(※小梅)
ユキナ「あはは……」
僕「あははで済まさないでおくれ」
ヒビキ「まぁ、自業自得だ。お前の体力不足が原因だろ」
おっしゃる通りです。
ルナ「ま、頑張れ」
はい。頑張りたいと思いまーす。
今回のEXは以上!!
【最後に一言】
60話の後書きに"ダークストリーム"達のざっくり図鑑を載っけ忘れてました。
急いでやってきます!
追記
ざっくりキャラ図鑑、終わりました!
"ダークストリーム"の4人とアリス、ピノの計6人(正しくは5人と1匹?)が新たにキャラ図鑑入りしました。
以上でぇす!!
---To be continued---
 




