【59話】 Vs.未確認飛行物体(U.F.O.)
どうも、作者のシュウト!!です。
超絶遅刻しました、シュウト!!です。
本来なら昨日(火曜日)の21:00過ぎ頃にあげる予定だったんですが、強烈な睡魔に襲われて寝ちゃいました☆
お陰でニンダイすら見れませんでした。
※朝方シャワー浴びながら見た。
ここで、某デュ○マの《困惑の影トラブル・アルケミスト》のフレーバーテキストを一つ。
リクト「(は?何故にトラブル・アルケミストを?)」
困惑の影さん『また、やってもうた』
リクト「あ"?はっ倒すぞ!!?」
【※ガチ謝罪です】
この度は、読者の皆様の機体を裏切り、予定していた月曜or火曜に投稿できなくて申し訳ございません。
本当に、スミマセンでしたっ!!!
遅刻してしまい、スミマセン!!!
リクト「あ。皆さん?このアホは別に許さんでいいよ」
僕「ちょい!!!」
リクト「できない事を、無理な事を目標にセットしたお馬鹿さんが何をほざくつもりですか?」
僕「(苛)」
クソう……
ぐうの音も出ない……
ピノ「あら、お目目真っ赤じゃない」
僕「(全身真っ赤ッ赤なヤツに言われたくねぇ……)」
ピノ「~♪じゃ、みんな?タイトルコールよろしく」
"クリエイト"一同『『The・Create、始まるよー』』
リクト「(全く。本編でどっか行ったのに元気そうだな)始まるよー」
はい、皆様。スミマセンでした。
勝手にタイトルコールされたので、本編始めたいと思います。
どぞ↓↓
俺達の目の前に突如姿を表した未確認飛行物体。
状況が状況なので俺達は皆、唖然としていたのだが、目の前のU.F.O.は何の前ぶりもなく荒ぶりだした。
ぐわんぐわんと変則的に動いてるにも関わらず、一切音を立てていないのが不気味だ。
非常に気味が悪い!!!
いや、よくもあの大きさで俊敏に飛び回るものだ……
※目測では3m越え
<外敵を排除、外敵を排除、ガイテキヲハイジョ、ガイテキヲハイジョ、ハイジョハイジョハイジョハイジョ>
『『ヒェぇっ!!?』』
いや!怖すぎだろ!!
まるで壊れた機械のようなアナウンス音に一同絶叫。
その中でも、特に叫んでいたのは俺の隣の三名。
「ギィィィィヤァァァァ!!!」
「ムリムリムリムリ!!」
「はわわわわ……」
半狂乱に泣き叫ぶパーズズとペニィ。
そして、うっかり仮面を落っことして口をパクパクさせるアルセーヌ。
「(普段、何だかんだ狼狽えない"ダークストリーム"がこんなに取り乱すなんて……)」
アリスは三人を、何とか落ち着かせようとする。
「三人とも、落ち着いて!」
「おおお落ち着いていられるか!あんなクソデカ円盤とこんな近距離で対面だぁ!?無理無理無理無理!!!
くそったれぇ、ボクチンをびびらせた報い、思い知らせてやる!!!」
狂ったように慌てふためくパーズズはU.F.O.目掛けてお得意のデバフコンボを決めに出た。
「オールオーバーロスト!並びにオールメタルロストッ!!」
「おぉ。思ったより冷静だ……」
「あんた、感心してる場合じゃないわよ!アレはどうみても気が狂ってるわ!」
ピノは俺の背中に隠れながらそう言った。
「(地味にヒドイな……)」
<ピコン。能力値の低下を確認、修正、完了☆>
『『は?』』
なんか、U.F.O.からまた通知音がアナウンスされたんだが。
<排除、再開!>
なんか、U.F.O.がバチバチしてる気がするんですけど……
アレ、静電気か!?
いや、アレ!どうみても静電気の量じゃねぇ!!
<ピコン。攻撃を開始しマす。衝撃電破>
「壁を張れアルセーヌ!!」
パーズズに負けず劣らずの慌てっぷりを披露するブブさん。
「わかった。カオスウォールっ!」
アルセーヌは言われた通り結界を展開した。
カオスウォールを見たパーズズは一瞬俺を見た。
「チラっ」
「?」
そして、自身の天パアフロを右手でわしゃわしゃとかくパーズズ。
その顔は、照れ臭そうに顔を赤くなっていた。
「チッ、リクト!お前に頼るのは癪だが、今は仕方ない!お前も壁張れ!!ボクチン達を守ってみせろ!」
何故パーズズは上から目線で言うのか。
まぁ、今はそんなのどうだっていい。
結界、注文入りましたぁ!!!
「ワイドプロテクション!」
『『!!?』』
<ピコン。電圧の不足ヲ確認。追加効果、確定怯みの効果の不発、確認。error、error、error、error……>
おや、思ったより簡単に防げたぞ。
俺とアルセーヌが電撃を防いだ事を確認したアリスは各々に指示を出した。
「防いだ!?よ、よし、パーズズ君、もう一度デバフをお願い!ペニィちゃん、ブブ君、ピノちゃん。私に続いて!リクト君とアルセーヌちゃんはそのまま防御!!」
「っ、はい!!」
「わっ、わかりました……!」
「っ、っっ!!やってやらぁ!オールメタルロスト!!」
パーズズは再度U.F.O.に防御と魔力防御を下げるオールメタルロストを付与した。
<ピコン。能力値ノ低下を確認>
「よし、みんな行くよ!!グランドエアロ!!!」
「はいな!炎よ、集いて弾け、我が敵を焼き焦がせ!!グランドフレイム!!!」
「我が力を味わえ!グランドアビス!!!」
「ンピィィ!!超縮爆炎破!!!」
うわぁ、風と火と闇のグランド魔法がU.F.O.に直撃したんだが。
すかさずピノの必殺の爆炎まで叩き込まれて……
割りと同情できるレベルの火力を叩き込まれたし、墜落させたかな?
そう思っていた俺が馬鹿だった。
<ピコン。規定以上のダメージを確認。やったな?許さない、やったな?許さない、やったな?許さない、決めた決めた決めた決めた決ーめた!
お前らヲ、徹底的ニ、殺戮シテヤル!!!>
なんじゃあのU.F.O.は!?
まるで自我でも持っているかのように、無駄に抑揚の乗ったアナウンス音を流した。
それはとてもとても気持ち悪くって、あれ?
俺はあることに気づいてしまった。
U.F.O.の表面に一切の傷がついていないことに。
アレだけめちゃめちゃにされて、かすり傷や凹み傷の一つも無いことに。
アイツ、もしかしてノーダメージ?
あのバカ火力食らって、ノーダメ!!?
その、受け入れがたい現実を知ったペニィとブブは発狂した。
「はあぁぁぁ!!!?パーズズのデバフ下でワタシ達の魔法攻撃を浴びたのよ!!?
なんで傷一つついてないのよっ!!!!」
「我の、我のグランドアビスで傷一つつかないだと!!?なっ、そんな!あり得ない!!!
我の攻撃で傷一つつかないだなんて、リクトやアルセーヌの、いや、この世全ての結界を無に帰してきた我のグランドアビスを、、、ホワアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
「ブブ君!?」
「ちょ、何だ何だ!!?」
<ピコン。電撃の大波!>
嘘だろ!?
なんだってこんな時に攻撃が飛んでくるんだ!
「ワイドプロテクション!!」
「ぐっ、カオスウォール!!」
俺とアルセーヌは同時に結界を張り、U.F.O.から放たれた電撃を防いだ。
ーーハズだった。
「っ!?アガガガガガガガ!!!?」
「グッァァァァァァァ!!!?」
俺達の結界は意図も容易く砕かれ、俺とアルセーヌは電気の大波に飲み込まれた。
「リクト君!!アルセーヌちゃん!!(っっ!今、パーズズ君やペニィちゃん、ブブ君は戦意を喪失しかけている……私とピノちゃんだけでなんとかできる?
いや、やるしかない!!)ピノちゃん、いける?」
「ピィ!勿論よっアリス!」
アリスはピノの『やってやるぞ!』の顔を見て微笑んだ。
「リクト君とアルセーヌちゃんを助けるわよ!炎熱の調べ!!」
「了解っ!炎熱の槍!!」
視界の隅から放たれたアリスさんの熱波とピノの炎の槍がU.F.O.の機体を迎撃した!
さっきは全く魔法が通ってなかったのに何故だろう。
兎も角、俺とアルセーヌは電気の大波から解放された。
「ギガ、、、ギガフン、フン、、ガガガガガ(訳:ありがとう、ございます)」
「けほっ、けほっけほっ」
アルセーヌ、お互い黒焦げになっちったな。
※リクトだけまたチリチリアフロに♨️
「ピノちゃん、ほんの少しでいいからヤツの足止めできるかしら?」
「ピェ!!?」
「リクト君とアルセーヌちゃんを治癒しないと!!」
「わ、わかったわ!~~っっ、ちょっと!"ダークストリーム"!
アルセーヌが身を挺してあんた達を守ったというのに何べそかいてるのよ!"ダークストリーム"が聞いて呆れるわ!!」
ピノさん、ここぞとばかりにボロクソに言ってません?
「あ?誰がべそかいてるだぁ!!?」
半べそのブブは声を荒らげピノを威圧した。
「ンピッ!?(怯えちゃだめ、怯えちゃだめ、怯えちゃだめ!!)ち、ちょっとでも後ろめたい気持ちがあるのならわたしを手伝いなさい!!」
「わ、わかったわよっ!!手伝えばいいんでしょ!?」
「光栄に思うんだな、ボクチン達の手助けを借りれる事をな!」
俺は痺れて動けないながらも、ピノ達が頑張ろうとしているのを見届けていた。
すると、アリスが俺の体を起こした。
「リクト君、アルセーヌちゃん、大丈夫!?」
「ハイィィィ、大丈夫ブブブ、ですスススス」
「重症ね。アルセーヌちゃんは?」
「悔しい。『麻痺状態』に、、された」
「そう……」
アリスはすうっと目を閉じると、左手の人差し指をくるんくるんと回す。
そして、そのまま指先を俺とアルセーヌに向けた。
「癒しの風っ!」
アリスの指先から優しい旋律を奏でるように、柔らかい風が吹いた。
それは俺とアルセーヌを包み込む。
すると、痺れ以外の蓄積されたダメージが吹き飛んでいった。
※麻痺状態はまだ継続中
「!?」
「っ!ダメージが、消えた……!?」
「よしっ!二人共、後はこれを飲んで」
俺とアルセーヌはアリスから回復薬を貰った。
まだ痺れが残っているので、飲むのに苦労した。
だが、飲んじゃえばこっちのもの!
何とか麻痺も回復した。
「っしゃあ、復活!」
「・・・」
俺は勢いよく立ち上がり、アルセーヌは地面に落っこちた仮面を拾った。
「アリスさん、ありがとうございます!」
「・・・ありがとう、ございます……」
俺とアルセーヌはアリスに感謝を伝えた。
するとアリスは、力強く頷いた。
「よしっ!二人共、パーズズ君達に加勢するよ!!」
「はい!」
「はい…!」
俺は"創造の手"で剣を生成し直すと、絶賛大暴れ中のU.F.O.と対峙した。
<許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許サナイ許サナイ許サナイ許サナイ許サナイ!
殺戮血祭り殺戮血祭り殺戮血祭り殺戮血祭り殺戮血祭り殺戮血祭り殺戮血祭り殺戮血祭り殺戮血祭り殺戮血祭り!>
「(怖……)」
「おせぇよお前ら!!」
「ハイハイ、ただいま」
「は、早くアレを何とかするわよ!!」
「コクコク」
依然として、パーズズとペニィはパニパニパニック中らしい。
だけど、先程の最初の頃よりは幾分マシだ。
「チッ、この我が、この我が恐れをなして震えているだと!?ふざけやがって………」
ブブはまだ駄目そうか。
「食らえぇ!シャインバースト!!」
ブブは声をひっくり返しながら光のバースト魔法を放つ。
だが、U.F.O.から放たれた電撃によって相殺されてしまう。
<ピコン。衝撃電破>
「クソッ、ダークバースト!!」
<ピコン。電撃の大波!>
「バースト魔法が効かねぇ!グランドアビス!!!」
<ピコン。対魔力障壁の展開を維持>
ん?
今、マジックバリアの展開を維持とかアナウンスされなかった?
→もしかして:魔法の効き目が薄い理由判明か?
「まさか、これ!ブブ、一旦止まれ!!」
「うるせぇ!!我に指図するな!!」
駄目だぁ!!!!
デフォルト頑固ちゃんがパニックったら耳を傾けてすらくれない!!
<ガイテキヲハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョ。電轟の防壁ヲ発動、雷轟突進!!>
「クソが!!おいパーズズ!我にバフをかけろ!」
電気の大波以上の電気を纏ったU.F.O.が凄い速度で突っ込んで来ていると言うのに、ブブは何を言うんだ。
「はぁ!?正気か!?」
「いいからはよしろ!!グズ!!」
「(ぐ、グズ!?)チッ、エンチャントオーバーブースト!!」
無茶苦茶やり始めたというのに乗るなんて、何だかんだパーズズは優しいな……
「ブラッディ・サーベル!!」
<体格差を知らないのか?この身の程知らずが>
ごめんブブ。
確かに、と思ってしまった俺を許してくれ。
※ブブさん大きさ10cm、U.F.O.は最低でも3m以上
「ケッ!ブラッディ・プロテクト!!」
<壁1枚程度デ止まるト思うカ?>
「知るかよ!てめぇなんぞに我は、我は!!」
「っ!止まれ!!」
ブブの危機を察知したアルセーヌはU.F.O.目掛けて呪言を放った。
しかし、U.F.O.の動きが止まることはなかった。
「ぐわっ、ガアァァァァッ!!!?」
<ホーレー、簡単ラクショウ簡単ラクショウ簡単ラクショウ。所詮お前ラは井の中の蛙なんだよォ!>
ブブを思い切り吹き飛ばしたU.F.O.。
まるで意思を持ってるかのように、必死なブブを罵る。
<ピコン。外敵を排除、外敵を排除、外敵を排除、外敵をハイジョ、ガイテキヲ、ハイジョ、ガイテキヲハイジョ、ガイテキヲハイジョ、ハイジョ ハイジョ ハイジョ ハイジョ ハイジョ ハイジョ ハイジョ>
「あの。ワタシ、怖いんだけど……」
ペニィ、めっちゃわかる。
<ピコン。ガイテキノハイジョヲ実行>
U.F.O.がそうアナウンスした瞬間、機体の横から徐にアームが伸び、パラボラアンテナが出てきた。
それは此方を向くと、徐に輝き始めた。
「マズイわ、リクト君!アルセーヌちゃん!防御をお願い!!私も援護するから!」
アリスはそう言うと、力の限り叫んだ。
「包み込む風!!!」
アリスの放った風は、U.F.O.を包み込み、風の監獄とも呼べる強固な障壁となった。
<ピコン。残念だったな。<ダンジョンボス>補正のあるこの機体の攻撃を、その程度で防ゲル訳ガナイ!!!
巨雷砲拡散!!!>
U.F.O.の両翼のアンテナから放たれた金色のビーム砲。
それは、辺り一面を無差別に攻撃した。
その、理不尽とも呼べるビームは、アリスさんの防御を粉々に砕いた後、俺達に防御させる隙を与えず、絶島の空き地みたいな空間だったこの場所を、たった数秒で荒廃した場所に作り変えてしまった。
「、、、。、、っ!!」
一瞬だが、俺は気を失っていたらしい。
黒焦げの木や無理やりねじ曲げられたようなひしゃけた木、それに焼け爛れた植物が俺の上にのしかかる。
「っ、、、、ギリ、ギリ、生きてる、、、、!!?ヴッ、重い……す、空間転移、、、!」
"時空間支配"の空間転移にて辛うじて脱出できた俺は、目の前の惨状に茫然とした。
「ま、マジ?」
<おや?生体反応を検知>
「っ!!!?」
速い!?
いつの間に目の前に移動したんだ!?
「っ、っっ!!?」
<冥土の土産にトクベツに教えてやろう。隠密移動、音をイッサイ立てずに移動することがデキる。
加えて、光学迷彩ニよル完全擬態。
オマエら凡人ニハ、到底理解できナイだろう?>
なる、ほど、、、光学迷彩か。
銀色の機体に背景を映して景観と同化する事で、一瞬姿を眩ませたように見えたのか、、、
じゃあ、それが出来るなら何故もっと多用してこないのだろう。
アレか?
意外とエネルギー食うから頻繁に姿隠してられないってか?
※実はだいせいかい
だからあの時(※前回)ブブは何もない空間にぶつかったのか。
それにステルスムーヴ、パーフェクト?だったか。
あの巨体が無音で高速移動するのは反則でしょ……
馬鹿じゃん………(※シンプル暴言)
ん?反則?
解った、理解したぞ。
お前の出番だ、"時空間支配"…!
「目には目を、反則には、反則を!食らえ、タイム・ストップ!!」
俺は後先考えずに"時空間支配"のタイム・ストップを宣言してしまった。
右手をパチンと鳴らし、世界が瞬く間に灰色になっていく。
しかし……
<ピコン。タイムストップ?笑わせるな、サッキモ言っただろう?<ダンジョンボス>補正のあるこの機体に小手先の妨害は、通用しないんだヨ!!>
「は?」
は?時間を止めるのが小手先の妨害?
確か、ダンジョンボス補正ってアレだよな?
同じ危険度でも、通常モンスターの最低10倍は強いよっていう謎の補正。
※C級のモンスターとC級のダンジョンボスじゃ天地の差があるヤツです。
え、待って?
あのU.F.O.って、ダンジョンボスなの!?
<巨雷砲拡散!!!>
「ぐわあぁぁぁぁぁ!!!!!」
灰色に染まった世界がじわりじわりと色を取り戻していく……
嘘だろ?
タイム・ストップを、"時空間支配"が、打ち砕かれた!?
俺の奥の手が……
いともたやすく……
「ンピ!!やっと見つけた、、!あんた、しっかりしなさいよ!!」
この声、ピノか……?
「ピノ?良かった、無事だったんだな……」
「良くないわよ!あんたまでさっきのブブみたく無茶して!!」
え?
「ホラ、周りを見なさい!アリスも、パーズズも、ペニィも、アルセーヌも、あんたを守る為に戦ってるのよ!?」
俺はハッとして周囲を見やる。
必死に攻撃を続けるアリスと、泣き叫びながらU.F.O.を迎撃し続けるパーズズとペニィ、そして効かないと解っていても呪言を連打するアルセーヌの姿があった。
「良かった、目を覚ましたのね!」
「クソッ、、!止まりやがれ!!ポンコツマシンが!!」
「なんで、なんで火属性をブチ当てても溶けないのよっ!!オカシイデショ!!!!」
「ぐうっ、止まれ!止まれ!止まれ!っ~~~~~!!!!その動きを止めろ!!」
みんな死に物狂いでU.F.O.を止めようとしている。
しかし、全部が効果いまひとつ……
もしくは全く効果なし。
<ピコン。無駄無駄無駄無駄!お前らの攻撃が通用するワケないだろ!
殲滅、排除、殲滅、排除、殲滅!排除!殲滅!!排除!!
超圧縮電皇砲!!!!>
U.F.O.の側面から、意味不明に圧縮された電気の塊の光線が俺達に放たれた。
「ピェ!?ちょ、ちょっと!!?」
「ッッ、ワイドプロテクション!!!」
たとえ砕かれると解ってても。
たとえ防御不能の一撃だったとしても。
皆を守る技を持つのなら、俺は絶対前に出て防がないといけない…!
それがかつて、俺の友達、仲間を侮辱したヤツらであろうとも。
「馬鹿野郎!!てめぇ、死にてぇのか!!?」
「!?」
あれ、ブブさん?
あれ?俺、浮いてる!?
どうやって!!?
「てめぇ、馬鹿じゃねぇか!?自分の命を何だと思ってんだ!!」
まさか、ブブが俺を引っ張って!?
「フンギイィィィ!!!うおぉ!!!」
「(意外と首が締まらないし苦しくない。アレ?配慮してくれてる?)」
嘘だろ!?お前、どこにそんな力があるんだよ!
<ピコン。生体反応、確認。生体反応、確認。取り逃した、取り逃した、くそがくそがくそがくそがくそがくそがくそがくそがくそが。error、error、error、error。
致命的なerrorをケン、シュツ。
機体を再起動します。同時に再演算開始ヲ予約しま……>
U.F.O.の動きが止まった……
好機と見るか、罠と見るか。
俺は不気味だなぁと思いました♨️
「オイ、パーズズ。こいつを受けとれ!!」
「は?ちょ!!!」
「え、ブブ君!!?」
「ハアァァァァァァ!?」※フリーフォール中
ええええ!??
結構高い高度にいたってのに、ブブに!地面に向かって!!投げられたんだが!!!
※Not配慮
「オートパンプ再発動!うしょっと」
「!?!?!?(ま、マジ?)」
ブブに投げられた俺は、パーズズがキャッチした。
で、すぐ地面に投げ捨てられた。
※Not配慮(10秒振り二回目)
「ぶっ!(酷い……)」
「ケッ。ボクチン達を助けようとしたことは感謝してやる」
「お"、お"ぅ"、、、感謝してるなら、、、もっと、、優しくしてくれ、、」
「……ハッ。嫌だねっ!」
「(ペニィ、お前も………)・・・・・ん?」
ふと、地面に横たわる俺の体が軽くなった気がした。
「癒しの風。リクト君、いくら何でも今のは無茶よ!!
私達を守ろうとした気持ちは嬉しいけど、お願いだから命を投げるような真似はしないで!!絶対に!!!」
「スミマセンデシタ………」
「ま、わたし視点からはその、かっこよく見えたわよ」
怒られた俺へのフォローなのか、ピノは照れ臭そうに言った。
「……そりゃどうも」
「ンピ」
「(ンピて……)」
とりあえず、一旦U.F.O.は動かなくなった。
だが、ここからどうすればいいのか……
どっからどうみても謎の怪電波の件の犯人はあのU.F.O.だと断言して良さそう。
加えて、消えたライデン達の行方もU.F.O.の仕業だと考えていいだろう。
海外ではU.F.O.に連れ去られた~なんてよくあるって聞くし、テレビとかでも頻繁に紹介されたりするし。
(※超適当糞考察)
「(これ、マジでどうすればいいんだ?さっきみたいに無茶苦茶に暴れられたら今度こそ勝ち目はない……)」
「なぁ。パーズズ、ペニィ、アルセーヌ。我は、我はどうすればいいんだ?」
ふと、ブブはらしくない事を呟いた。
「な、何だよ、ブブ。お前らしくもない……」
「貴様は、貴様は我が、我が、、、」
ブブはゆっくりと飛ぶ高度を下げ、パーズズの右肩に乗っかった。
『『・・・』』
クロムさんやキョウさんとの稽古を経て、確かに俺は強くなった。"ダークストリーム"も、強くなった。
加えて、今回はスキル封じの黒腕輪が無い、全力全快フルパワー状態だ。
ライデン達五人が不在なので"クリエイト"お得意の連携は取れない。
だけど、ピノはいるし、アリスさんの助力だってある。
なのにボッコボコのボロッボロ。
正直、シャドウバイトの羊型やG・G・Pとなど比にならないレベルで理不尽な難易度だ。
物理攻撃を与える暇はくれないし、魔法は魔法でほぼ効かないし。
飛んでくる攻撃はくそ痛いし。
「(くそ……)」
「(くそったれめ…!!)」
「(ワタシが、ワタシがもっと強ければ……)」
「(ワラワかもっとヤツに対応できれば、みんなは傷つかずにすんだのに。
それに、呪言が効けば尚良かったのに……)」
「(ロースト様……わたし、何かみんなの役に立てたましたか?)」
「(クソジジイとアホ勇者との稽古で我は強くなった気でいた。だが、我は、あの時から変わっていなかった……)」
かつて無い程の絶望が襲いかかり、いつしか場の空気は、各々が無力な自分を責め立てる最悪なものとなった。
「・・・、~~♪」
なんだ?
アリスさんは歌を口ずさみ始めた。
それを耳にした途端に、重く乗し掛かっていたモノが吹き飛んだような。
根本的には解決してなくとも、先程までの悩みがちっぽけなものになって、まるでシャボン玉が儚く消えていくような。
そんな不思議な感覚に陥った。
「ふふっ。風女神之鎮魂歌、私の必殺技ってとこかな。どう、少しは落ち着いたかな?」
どこかあどけない表情で笑ったアリス。
「感謝するわ♪」
「はい。ありがとうございます……」
ピノと俺から礼を受けて、アリスは少し照れ臭そうに微笑んだ。
すると、ブブはこんなことを言った。
「……なぁ。折角U.F.O.が動かないんだし、少し、我の話を聞いてはくれないだろうか」
あの、煽り厨120%のブブらしからぬ落ち着いた声からは寂しさと恐怖。
その二つの感情が混じっているように感じた。
「パーズズ、ペニィ、アルセーヌ、貴様らには、お前達には、特に聞いて欲しい……」
「ボクチン達に、特に?」
「何よ、らしくないわね。改まっちゃって」
「・・・ブブの何を聞けばいいの?」
アルセーヌの問いに対して、ブブはこう言った。
「我の後悔を、我の懺悔を……」
ブブは頭の触覚をピクピクと動かすと、ゆっくりと語った。
次回、60話 リクトとブブと、"ダークストリーム"と
みなさん!!
初の"時空間支配"を乗り越えたボスですよ!!
いやー無茶苦茶なボスが出てきましたねぇ(呑気)
リクト「オイコラ!前書きの恨みか!?」
僕「別に違いますけど。元々U.F.O.さんは章ボス、つまる所イカれ枠の予定でしたけど」
一同『『は?』』
※実はマジです。
パーズズ「イカれ枠!?イカれ過ぎ枠だろうが!!」
ペニィ「ろくに魔法が通らないってどういう事よ!!」
ブブ「そうだそうだ馬鹿野郎!!我らのメインウエポンの一つが通じないて!!」
僕「魔法が効かないなら効かないなりに対処しなさいな」
ブブ「無茶言うなボケぇ!!!!」
Oh……散々やんけ……
アルセーヌ「麻痺がウザイ……」
リクト「わかる」
アルセーヌ「あ、それともう一つ。どうしてワラワの呪言効かないの!!理不尽だ!!」
章ボスなんだし、無茶苦茶やらせようよ。
アリス「無茶苦茶やらせ過ぎでしょ!!」
ピノ「そうよ!!あの巨体が無音で、かつ高速でカクカク移動するのとか、めちゃくちゃ怖いんだからね!?」
ピノやブブのちっちゃめマスコット枠(仮)視点だと、そりゃ怖いでしょね。
僕「まぁまぁ、そんな日もあるさ☆」
一同『『あってたまるかぁ!!!』』
はい。次回はブブさんが何かをカミングアウトするらしいですね。何を話すんでしょうね?
ブブ「そ、それは///」
それに、一同はどうやってイカれマシンを攻略するんでしょうね?
あ、謎のごり押しは許さんよ?
リクト「うぐ……(終わった……)」
で、結局本編のライデン達五人はどこさ行っちまったのか。
ちゃんと帰ってくるのか?
ライデン「オイ!迷子みたいに言うな!!」
ホノカ「何よ!どこさ行っちまったって!他人事じゃないのよ!!?」
ユキナ「そうだよ!此方だって怖いんだからね!?」
ヒビキ「俺だって泣き叫びたい気分なんだぞ!?原作者ならそこら辺、少しは労れ!!!」
ルナ「そうだそうだー!!」
僕「()」
わぁ。収集つかなくなりそうだ♨️
※お前が始めた物語だろ!
僕「疲れた。今日はもぅ閉店です、お疲れ様でした」
一同『『オイぃぃ!!!』』
#マリルイRPG新作おめでとう!!
#電波人間新作来月!!ありがとう!!
リクト「え?待ってそれ本当!!?」
僕「マジです」
リクト「えええ!!?ヤバヤバヤバ!!」
一同『『???(何の話?)』』
リクト「なぁ、ちょぴっとでいいから元の世界に帰れない?」
一同『『!!!?』』
僕「すまん。本編が完結してからまた言って」
リクト「・・・(畜生、やっぱ駄目か……)」
一同『『ほっ……』』
---To be continued---




