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The・Create  作者: シュウト!!
第3章 新米冒険者大奮闘
64/98

【58話】 恐怖!!交差する絶島の罠(パニック!パニック!!パニック!!!)

一応前回、57話まで出したので今月頭に投げた活動報告の『シュウト!!ノルマライン』は達成しております。

※クソダサネーミングはご愛敬♨️


ですが、多分この先ローテンポでいくとですねぇ。

なんとなく、7月頭に予定している新章開始の夢が潰えるのでは?

と思いまして……


というわけで!!今週は大盤振る舞いの週です!!

伝説の三本目を、投げたいとぉ、思います!!!


リクト「わぁ~凄ーい(棒)」

僕「ッ!?デタワネ!?」

リクト「そりゃ出るとも。(※?)一応俺だって、この作品の主役を(無理やり)やらせて貰ってるんだし。こういうお堅い場にいなきゃダメそうじゃん?」

僕「顔赤らめるな!ツンデレか!」

リクト「なによ」

僕「イエ、ナンデモ!」


この人、やべぇ……

※考えたのあんた定期


僕「リクトさん、君ヤバイね」(※ブーメラン)

リクト「酷ッ!!」

ライデン「おーい二人とも~そろそろ本編始まるぞー」

リクト「!!はーい」

僕「デデデデタァ!!?」

ライデン「……り、リクトに呼ばれたからね(※前回前書き参照)。そりゃあ来るよ」


おい、ライデンさん?リクトさん?

ドヤ顔で親指立てんな?


ヒビキ「ライデンがいるってことは当然、俺もいるぞ?」

ルナ「うちも、参上っ!!」

ピノ「わたしも来てあげたわよ!感謝しなさいよねっ」


わぁ。集結やん。

"クリエイト"集結やん。

(※前回後書きにてホノカとユキナ、アリスも来た)


ホノカ「あ、みんな来た!!」

ユキナ「ほら急いで!!始まっちゃうよ~」


この人達は来たみんなをどこに集める気……だ……


なんじゃあのデッケェテレビは。

映画館か!!映画館のサイズやないか!!

いやいや!あんなのどうやって用意……


ハッ!!


僕「("創造の手(クリエイター)"でやったんか!馬鹿じゃねぇの!?いや、馬鹿じゃねぇの!?ん、あれ?そういえば……)アリスさんアリスさん。そういえばさ、アルセーヌ達とかジーク達ってどこ行ったんだ?結局冷やかすだけ冷やかして帰った?」

アリス「あぁ、彼らならほら。あそこだよ」

僕「へ?ゑゑゑゑゑ(゜ロ゜)(※絶望)」


アリスの指す方を向くと、あらやだ。


すんげぇ寛ぎながらソファに腰かけてるディミオスとジーク、クロムの三人と、同じくソファに座って優雅に紅茶?を飲んでるパーズズとアルセーヌの姿がありました。(※カオス)


皆さん、どうしましょう。

前書き後書き空間(仮)が彼らの手によって瞬く間に侵略されてしまいました。

コレ、もぅ手に負えないかも(※お前が諦めんなや)


ジーク「じゃあ君達。アレ、頼むぞ♪」

僕「アレ?」

アルセーヌ「では、The・Createの本編始まるよ~」

パーズズ「ボクチン達の活躍を、刮目せよ!!」


あ。今日は君達が開始のコールするのね…

※マジでこの流れで始まります(狂気)

 さ、さぁ、いいい一旦状況を整理しようか。(※錯乱中)

絶島に足を踏み入れた俺達に待っていたのはグラトロールとゴリゴラといった絶島のモンスター達。


そいつらの対処をして、一先ず安全を確保できたと一息ついた瞬間!!突如としてルナとユキナが姿を消した。


何故?←今ここ


「み、みんな!兎に角ユキナちゃんとルナちゃんを探しましょ。絶対にはぐれないよう、戦闘時以外は手を繋いで、固まって動きましょう…!」


ホノカやユキナ同様、怖いのが苦手なアリスは、震えながらもギルド職員の立場として俺達をはぐれないように手を繋がせた。


「ぐっ、この際仕方ない。ボクチンだってはぐれるのは嫌だ!」

「同感ね。"クリエイト"!今は一時休戦よ!いい!?ワタシ達はあんた達なんかと、、なっ、馴れ合うキハっ、ナインダカラネ!!」


ペニィさん、それは無理がありますって。


「素直じゃないんだから……」

「何よ。ホノカには言われたくない……」

「「喧嘩する程仲がいい」」


ライデンとアルセーヌはポツリと粒やいた。

すると、それに即座に反応したホノカとペニィは目をギランと光らせながら二人を睨んだ。


「ラ~イ~デ~ン~っ!!!」

「じょ、冗談でも止めなさいよ!アルセーヌ!!」

「ハハハ……冗談でも、ねぇ……ん?オイお前ら。ヒビキは何処へいった?」


ブブはいきなり、とんでもない事を言い放った。

いや!ヒビキは俺の右隣にいたろ!(※右端だった)


今だって手を繋いでるのに、いなくなったなんて……


「ウキ?」

『『は?』』

「うき?ちょっ、ええええええええ!!!!!???」


は?ちょ、え?

お前誰!!!


俺がヒビキの手だと思っていたのは、おサルの尻尾でした♨️

なんじゃお前ぇ!!!


「ウキ?ウッ、ウキィィィィ!!!」

「うわぁぁぁぁぁ!!!???」※ガチパニック

「チッ、しゃあねぇ!ブラッディ・サーベル!!」

「ウギャアァァ!!」


咄嗟にブブが自身の手を剣にして、おサルを撃退してくれた。

そのお陰で俺は事なきを得た。


「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、た、タスカッタヨ」

「ケッ。今の、プランキーだな。絶島のモンスターの一匹で、ルナのヤツが姿を消した時に我らが聞いた叫び声をしていたヤツと一緒の声のヤツだ……」


プランキー?

あぁ。あのサル、プランキーって言うんか。


「それはそうと、マズイぞ。ヒビキにユキナ、ルナが消えた。

ボクチン達と普通にやり取りをしていたのにも関わらずだ」

「ん?パーズズ、やけに真剣だな」


とてつもなく神妙な顔をするパーズズに、ライデンは首を傾げた。


「明日は我が身だぞ!あいつらみたく、いつボクチンが消えるかわからない・・・

そりゃ真剣になるさ!決してお前らの為ではないがな!!」


あぁw

パーズズさん、最後のセリフで全部台無しだぞ。


「そんな照れながら言っちゃって、パーズズも素直じゃないねぇ」

「う、うるさい!!」


ホノカ、からかわないであげて。

多分今、パーズズは恥ずかしさの極地にいるから。


「で、どうやってヤツらを探す?」


ブブもいつになく真剣だ。

いつもはうざったい程羽音を立ててるブブだが、今はほぼ無音である。


マナーモードがあるんなら普段からそうして欲しいのだが、今は言わないでおこう。


「一応、俺の自動解析(オートアナライズ)で絶島内を解析やってる最中だけど、所々に例の怪電波の影響がみられてるわ。

解析対象がモンスターを対象ならまだしも、そこら辺の植物だとか、モンスター以外の島の何かを解析しようとすると妨害されるんだ……」

「ぬ、貴様もそうか」

「(貴様とかてめぇとか、お前とか。随分安定しないな……)」


ブブはその、小さなお手手で自身の目を指すと、続けて言った。


「一応、貴様らにも教えておくが、我のこの複眼、通称『ブブ・アイ』には対象を解析する能力がある。

例えば貴様らの持つスキルの権能、効果、それをどれだけ扱えるか、まぁ色んなものを我は読み取れるのだ。

だが、そんなブブ・アイを通しても尚、ヤツらの捜索の手がかりが掴めない。

リクトのオートアナライズ?同様、何かに妨害されてしまうのだ・・・」

「妨害……そうね」


ブブに続いて、ピノも何か思う事があるらしい。

俺の肩に乗っかったまま、話し出した。


「わたしはあんた達人間や魔物と違ってモンスター。だからモンスター同士の会話内容がわかるわ。

でも、この絶島に入ってからその能力が弱まってるの……

さっきだって、ゴリゴラやグラトロールの伝えたい事や思ってた事、その大半を読み取れなかった訳だし……

当たり前だと思っていた能力が制限されてるかのようなこの感じ、嫌になるわ……」

「うーん、困ったわね。と、兎に角今は絶島内を進むしかなさそうね……」


アリスは小さくため息を吐いた。


「私だって何年もギルドの職員をやってる訳だから、必然的に何度もこの絶島に足を踏み入れた事はあるわ。

でも、そのいずれも行方不明者がでた事は無かったし、今回みたいにメンバーが忽然と姿を消すなんてこともなかった。

でも、今回それが起きてしまった……」


アリスは俺達全員に異常がない事、人数が欠けてない事を確認すると、続けた。


「・・・プレデント。さっき、リュウセイさんのクルーザーにいた時に軽く触れたけど、異形な姿をしたハエトリグサみたいな見た目の食虫植物で、絶島内のすべての虫系モンスターを絶滅にまで追い込んだ恐るべきモンスター。

ヤツは大抵、私達みたいな1mを越えてるような生き物は食べれないの。丸のみ出来ないと言った方がいいかしらね。

奴らは食あたりしそうな者は好まない。大抵の場合は突風で吹き飛ばして本体に近づけさせないようにするの」

「え?アリスさん。まさか、ユキナやルナ、ヒビキがそいつに食べられたって言うの!?」


恐怖で震えるホノカは泣く寸前だ。


「違うわよホノカちゃん、安心して。1m越えの私達は食べられないってさっきも言ったでしょう?」


アリスはホノカの頭を優しく撫でた。


「じゃあ、つまりどういう事ですか?」

「……そうね。もしかしたら、偶然この近くにプレデントがいて、三人とも吹き飛ばされて離れ離れになったのかな?って考えてみただけ」


アリスがそう言った瞬間、俺達は周囲を警戒した。

だが、俺の自動解析(オートアナライズ)には半径3m以内にモンスターの反応が無いと出た。


「でも、恐らく原因はそれじゃないわ。もし犯人がプレデントならリクト君やブブ君の解析に引っ掛かってるハズだもの。でしょ?」

「はい。半径3m以内にモンスターはいないみたいです」

「我も同じく。ついでに言うと、プレデントの生息区域はここから15m先。ジャングルの更に奥らしい」

「そう。ありがとう」


アリスは俺とブブに礼を言うと、うーんと唸った。


「近くに生息してないとはいえ、ピノちゃんやブブ君に空中から捜索させる訳にもいかないわよね。

あんな狭い木々の間、二人なら問題なく移動できるでしょうけど、もしも移動中にプレデントと鉢合わせてしまったら……」

「ピエェ!!?やっ、変な冗談はやめてよね!!」

「そ、そうだぜ!!いくら無敵の我とて、そんな冗談は死んでも御免だ!!!」


ピノとブブは俺の背中に隠れた。


「ハァ……ちょっとホノカ、ワタシにくっつかないでよ」

「し、仕方ないじゃない……!!?あ、あれ?ライデンは?」


は?


「い、いやいや!!」

「ボクチンの隣にいただろ……っていねぇ!!?」


嘘やん…

一人、また一人といなくなってくんですけど。


しかも、よりにもよって俺達"クリエイト"からのみ。

いや、別に"ダークストリーム"からも!なんてことは言わないよ?


言わないけどさぁ、ちょっと思う所があるよね……


「・・・・・」

「アルセーヌ?」

「・・・何でもない」


あぶねぇ。←(※あ"?)

冗談でも変な事考えて悪かったよ。

ごめん……←(※オイ!!)


「ウキ?」

「ウキキ!!」

「ウキ?ウッキウキウキキ!」

「ウキキィ!!」


嘘やん……

こんなアカンタイミングでプランキーの群れ!?


「みんな!絶対に誰かを視界に捉えながら戦うよう心がけて!!敵の殲滅よりもはぐれない事を優先して!!」

『『はいっ!!』』

「へいよ、グランドシャイン!!!」


ブブは早速群れをプランキーの半壊させた。


「マジかよ……」

「ウキキィ!!」

「こいつらもグラトロールと同じ土と闇属性なんか……よし、そらそらっ、ウインドバースト!!」

「キィィィ!!」


大きな風の弾丸を3つ放ち、それぞれプランキー3匹に命中し、遥か彼方まで吹っ飛ばした。


「「キッシャアァァァ!!!」」

「まっ、マジカルフレア!!」

「マジカルアイス!!」

「キィィィ!!?」

「ウキャアアア!!?」

「っ!やるじゃんペニィ」

「ハッ!当然でしょ」


いがみ合ってるようで、割りと良いライバル関係みたくなってるホノカとペニィ。

喧嘩とかに関しても、流石同郷出身と言うべきか。


「キキャ!!」

「ウッキャ!」

「キャハアッ!!」

「っ、鬱陶しい。そこにとどまれ(トドマレ)!そして地にひれ伏せ(ヒレフセ)!」

「「「ウギャ!?ウギギギギ!!!」」」


アルセーヌは呪言によってプランキー達の動きを大幅に制限させた。


「みんな。やっちゃって」

「おう!オートパンプ×ウインドストライク!!」

「ウギャア!!」

「ンピ!!火炎魔球(かえんまきゅう)!!そして熱風(ねっぷう)!!」

「「ギャアァ!!」」


アルセーヌが動きを止めたプランキーを蹴り、文字通り彼方遠くまでぶっ飛ばしたパーズズと、アツアツの火山弾と熱風を食らわせたピノ。


「あ。ちょ、ピノ!その技は木々が燃えるって!」

「ンピィ!!?」

「ドアホぉ!!!」


大慌てでピノを止めようとした俺とブブだが、時既にお寿司(おそし)

だが、そこに救世主が現れた!


冷氷の(ブリザード)調べ(・ウインド)!!!」

『『ウッキャア~!!!』』


アリスは残ったプランキー達を皆纏めて飛ばしながら、燃え出した木々を凍えるような突風で無理やり鎮火させた。


「みんな。今回の私は引率者だけどみんなを守る為に戦わせてもらうわ!

だから、何かあったら安心して任せて頂戴?

何せこれでも、この中では一番レベルが高いんだからね!」


ガッツポーズをしてみせたアリス。


・・・・・(さーっ……)


だが、そんなアリスは一瞬にして顔を青ざめさせた。


Q.何故?

A.何故ってそれは……


「あれ?ホノカ!!?」

「オイ、オイオイオイオイ!!!」


驚くペニィと焦るパーズズ。

そうです。いつの間にかホノカの姿が消えていたのです。


どうしてDA!!!!


これにより、"クリエイト"が俺とアリスさんとピノだけになってしまった。


「ちょ、そんな馬鹿な!つい3秒前まで俺の後ろペニィの真隣にいたんだぞ!!?」

「そ、そんな。ホノカ……」

「ま、ままままさか!!?この絶島、ダンジョンボスがいたりするのか!?

ボクチン達が知らないだけで、この絶島内に新種のダンジョンボスがいて、ボクチン達を恐怖に陥れようとして………!!?」

「ちょ、パーズズ!!」


俺は気絶しかけて倒れたパーズズをギリギリで支える事に成功した。


「リクト……」

「大丈夫か?立てるか?」

「あ、あぁ……す、すまない。取り乱し過ぎた……」


俺から強引に離れたパーズズだが、まだふらふらしている。

本当に大丈夫なのか?


「そういえばあんた、前にもダンジョンボスがどうこうとか言ってたわよね?ロースト様がどう、とかも。

え、もしかして……」

「ビビってねぇし!?ボクチン()、ダンジョンボスなんかにぃ?

なんでビビる必要があるんだ?」

「ソッ、ソソソ、ソウヨネ!!ワタシ達は強いんだ!そんなワタシ達がダンジョンボスに?

戯言ホザカナイデヨ!!!」

「コクコクコクコク!!!」


首を傾げただけのピノにここまで食らいつくか?

え、もしかして。ダンジョンボス、怖いの?

※怖くて当然っちゃ当然


そういえば、俺達がG(ジャイアント)G(ギガ)P(ポーク)を倒した時や、ピノが仲間になった時にも突っかかってきてたな。


いずれもダンジョンボス絡みだった。


「まぁ、ダンジョンボスが恐ろしいってのはわかるが、俺達からしたら正直稽古中のキョウさんとクロムさんの方が怖いだろ」

「な、何言ってるんだ馬鹿!!あんなクソジジイどものがダンジョンボスより怖いってか?

この我らが、怯えてるってかぁ?ふざけんじゃねぇ!!

ダンジョンボスが怖いからって他の冒険者どもからクエストを横領してたとでも言いたいのか!!?あ"ぁ"!?」


ブブさん・・・

全部自白してもうてますやん。


「成程ね。"ダークストリーム"が他冒険者や他パーティに悪質なちょっかいを出していたのは、そんな理由があったからなのね」

「違ぁぁぁぁう!!!!」


絶叫を通り越して最早発狂しているブブ。

俺とアリス、ピノは同時にため息を吐いた。


「あ、アリスさん。一応聞きますが、この絶島にダンジョンボスって生息してるんですか?

もしくは昔、討伐された形跡とかってあります?」

「いいえ。同じシェイクオーシャン内でも、『オーシャンズ・キングダム』や『魔海流 バミューダ・ダークネス』になら過去にダンジョンボスは生息していたわ。

『キングダム・クラーケン』も『ポセイドン・バミューダ』も、いずれも過去に既に討伐済みよ。"この世界"各地のダンジョンボス復活の影響はあるかもだけどね」

「「ヒエェェェェェ!!!!」」


パーズズとブブは同時に発狂した。


「落ち着いて落ち着いて!!この絶島にダンジョンボスが出現した報告はゼロ対戦後から一度も無いから!!」

「そ、そうなの……ハッ!!そうだろうと思っていたわ!」


とても強がるペニィだが、足ガックガクだな。


 すると突如、ピノが叫びだした。


「ンピ?ピエェェェェ!!!」

「な、何だ何だ!!?」

「どうしたピノ!」

「あ、アレ!!」


ピノが(ハネの先で)指した場所。

そこにいたのは何とも気味の悪い、キョダイ過ぎるハエトリグサだった。


「じぃぃぃぃ~」※目と目が合う瞬間すk((殴

「あ、アレ!さっきアリスの言ってたプレデントじゃない!!?」

「正解よ」


慌てて俺の背中に隠れたピノと額に汗を浮かべるアリス。


「いや!あれがプレデント!!?無茶苦茶気持ち悪いんだが!!!」

「ムカッ」

「あんなきめぇ植物あってたまるか!!!」

「ムカムカッ」


やべ。怒らせちゃった?


「ムカムカァァァ!!!」

「このお馬鹿!!あそこまで綺麗に挑発するお馬鹿がどこにいるのよっ!!!」

「そうだそうだー!!!」


いや。ペニィとパーズズにだけは言われたくない。


「ムッカ!ムカッ、ムカァ!!」

「みんな、来るわよ!!」

「ムガムッガァ!!影踏みの眼(シャドーアイ)ッ」


プレデントは徐にその身体?に纏わりつくひまわりのようなものを此方に向ける。

すると、そのひまわり?の種の部分が目を開いた。


「うわぁ!!!待ってやばい、キモすぎる!!!!」

「落ち着けリクト!って、嘘ッ、だろ!?か、身体が!

ぼ、ボクチンの、身体が、動かない、、、!!!」

「ムシャア?」

「ピエェ!!あんた達、マズイわよ!アイツ、わたし達を強酸で溶かして、ゆっくりと補食しようと企ててるわよ!!」


ピノはニタァと気味の悪い笑みを浮かべるプレデントを見て泣き叫んだ。


「なっ!?パーズズ!あんたのバフで何とかしなさいよ!!」

「何とかできるなら、とっくに何とかなってるさ!!クソったれぇ!!!ボクチンのバフをもってしても、解けない!!!!」

「ムシャムシャア!!!」


更に不敵な笑みを浮かべたプレデント。

プレデントはゆっくりと、此方に向けて根を伸ばし始めた。

その根っこは俺達の身体にしっかり巻き付くと、途端に俺達はじわりじわりとプレデントの方へ引きずられ始めた。


「なっ、ソレ!『ルートアロー』じゃん!そうか、植物そのものだからルミナスさんみたく誕生(ザ・バース)成長(ザ・グロウ)の行程がいらないのか……」

「ピィィィ!!呑気に言ってる場合じゃないわよ!!」

「そ、そうだぜ!!ピノの話じゃヤツはボクチン達を溶かす気でいるんだろ!?こんな所で死にたくねぇよ!!」


錯乱したパーズズは泣きわめいた。

そりゃ俺だってこんな所で死にたくねぇよ!!


「ギャアアアア!!!!」

「ペニィちゃん、落ち着いて!ぐっ、手が縛られて風の調べ(ウインドマスター)の技を使えない………」


マジか!アリスさんも技を封じられたんか!

ブブもブブで細い根っこでがんじがらめにされてるし……


死ぬんか!?

一巻の終わりなんか!?


「どうするどうするどうするどうする!!」

「ぐっ、、、あっ、仮面が……」


その時、アルセーヌの仮面が外れ、地面に落ちた。

アルセーヌ?そうか、そうだ!

完璧な打開策が、あるじゃないか!!!


「アルセーヌ!呪言だ!呪言でヤツの動きを止めて!!」

「まっ、かせて、、!止まれ(トマレ)!!」

「ムカシャア!!?」


あっぶな。

俺達はギリギリ、本当にギリギリでプレデントの目の前で止まった。


「ムッ、ムガッガッシャ!!」

「ヘッヘッヘ、残念だったなプレデント!戦う相手を間違えたみたいだな!空間転移(スペースワープ)っ!」


俺は空間転移で根っこから脱出した。


「キモいなんて言って悪かったな。でも、これで終わりだ!シャイニングスラッシュ!!!」

「ムガガガァァァア!!!」


討伐、成功っ!!


「はぁ……助かったわ」

「あ、ありがと……」


冷や汗を浮かべながらも親指を立てたアリスと、俺の頭に乗っかったピノ。


「ぼ、ボクチン、ま、マジでもぅ無理かと思った……」

「か、感謝してやるわ……その、ありがとう」

「我も、ちょっぴり誉めてやろうかな?」


おうおう!

照れ照れじゃないすか、"ダークストリーム"の皆さん♪


「・・・・・リクト、ナイス判断。ワラワの呪言、役立ててくれてありがとう」

「おう!」


アルセーヌはふっと微笑むと、仮面を着けた。


 とりあえず、プレデントの脅威は退けた。

しかし、如何せん問題は山積み。


どうやって行方不明のライデン達みんなを捜索するか。

そして、本来の目的である絶島内の怪電波の元凶探し。


この二つをどうにかしないと帰れない。


特に前者!!!

みんなをこんな魔境に置いて帰るなんて事は絶対出来ない!!


 という訳で、俺達は再度、固まりながら絶島の奥へと歩みを進めた。



 先のプレデント戦から体感で30分が経過した頃。

俺達は絶島のジャングル内で不自然に開けた所を発見した。


「ねぇみんな。あの場所さぁ、やけに不自然に開けてないか?」

「本当ね。でも、前に絶島に来た時はこんな場所なかったわよ?それに、ギルドで作成した地図にもあんな開けた場所は存在しないわ」


俺達五人はアリスの持つ地図を確認した。


「本当ね。何だか、気味悪いわね……」

「お前、ちょっと見に行けよ」

「何故俺が!?」

「解析能力持ってるんだから良いだろ?ホレ、ブブもついてってやりな」


パーズズはヒラヒラと手を振った。


「ケッ。人使いが(あれ)ぇなぁ!感謝しやがれリクト。我もついていってやる!」

「お、おぅ……」


てコトで、俺とブブは開けた場所に向かってみることに。


「・・・何も無い」

「なんもねぇな」

「意外と普通の空き地っぽいな」

「あぁ。だが、待て貴様。ここらから異常な磁場が検知されてるぞ!」


本当だ。自動解析(オートアナライズ)が警告文を出してる。


「ってうわぁ!?」

「何だ!?」

自動解析(オートアナライズ)が緊急停止した……」

「は?」


ブブは顔をしかめた。


「緊急停止って何をーー()ッ!!?」

「は?」


ブブは突然、痛がった。

何故?って思うが俺もわからない。


ただ、何かにぶつかったように見えたのは確かだ。

いやいや、さっき何もないって言ってたろ!


そう、突っ込みの声が聞こえて来そうだが、確かにブブは透明な何か(・・)にぶつかったんだ。


「ってぇなぁ!グランドアビス!!!」


ブブは憂さ晴らしに何もない所に闇のグランド魔法をぶっ放った。

おいおい、何してるのよ……


俺はそう言おうとした。


だが、信じられない光景を目にしてしまった為、そのセリフは虚へと消えた。


「なッ!?」

「何もない所に命中した!?」


そう。ブブの放ったグランドアビスが何もない空中にぶつかった(・・・・・)のだ。


「おーい、お前ら遅すぎだろ!」


いつまでも帰ってこない俺とブブに痺れを切らしたパーズズ達が此方に来た。


「リクト君、どうした、、、の・・・・・」

『『は?』』


 俺達の目の前の空間が、突然歪んだ。


正面の一部分の景観がグニャリグニャリと歪み、何もない、何もなかった場所に大きな黒い塊が出現した。


そして、その黒い塊は、俺達のよく知る空想上の存在、アダムスキー型(山札破壊してきそうな)の円盤の形に、U.F.O.の姿になったのだ。



<ピコン、外敵(ガイテキ)ヲ、発見(ハッケン)(タダ)チニ、排除(ハイジョ)(イタ)シマス>

『『はい!?』』





次回、59話 Vs.未確認飛行物体(U. F. O.)

ここまで前書きや後書きのシステムを悪用している作者はいないと思う(確信)


いや、俺レベルで頭のおかしな人は絶対いません!!

断言しますわ。読者の皆様。

こんなに変な作者ですみませんでした!!!


リクト「うっわ、自虐ネタかよ…」

ライデン「ソレ、何度擦るのさ」

僕「どんなにヤバイやらかしネタでも、それを美味しく調理できれば何でもいいんですよー。これぞ地産地消ってね!!」

ホノカ「いや。まさかそんな開き直られるとは思わなかったわ……」

ユキナ「うわぁ、凄いドヤ顔……」

ヒビキ「流石はリクトの生みの親だ……」

ルナ「だねー」

僕「オイ?君達の生みの親でもあるんだが?」

一同『『うわぁ……』』

僕「コラー!!みんなして頭抱えるな!!!」

リクト「ところでヒビキさん?ルナさん?さっきの発言。アレはどういう事かね?」

ヒビキ&ルナ「「別にぃ~ハッハハハハ!!」」

リクト「ちょっ、二人とも!!!」


爆笑するヒビキとルナに怒るリクト。


ライデン「あっははは!!!」

ホノカ&ユキナ「「ぷっ!」」

ピノ「ちょ、何してるのよあんた達www」


それを眺めて更に爆笑するライデンとホノカ、ユキナ、ピノ。

いやぁ、なんかいいですねぇー。(※セリフ臭スギ)


僕「何故か偶然、たまたま"この世界"に来たったけど。ほんと、仲間に恵まれて良かったねぇ」

リクト「あ、そうだ。俺って何で"この世界"に来たのよ。そろそろ理由、教えてもいいだろ?多分読者も気になってるだろうし」

クロム「っ!その話、ぼくも気になるね」

ディミオス「無論。俺様と、俺様の配下もな」

リクト「(ドヤ…!!)」


うわぁ最悪だ。よりにもよって勇魔六英雄がいる時にこの話題を持ってきやがったな?

図ったな!!?原作者の俺をぉ、図ったな!!?

※アホ


僕「・・・(困った)」

ディミオス「何だ何だ?そんな神妙な顔になって。お前さんがそんな顔するってコトは、余程凄い何かがあるんだろうな?俺様達を、納得させる何かがな?」

クロム「どんな理由があったのか、期待で胸が高まるね」


ハードル上げるな馬鹿!!


……誠に遺憾だが、誠に遺憾ではあるが、助けを求めるべくチラリと目を逸らしてみよう。


うわ。


向こうでは優雅に寛ぐジークさんがこっちを睨むように見ていてぇ。

パーズズとアルセーヌ、それにいつの間にか来ていたペニィとブブまでもがこっちに視線を向けていた。


僕「(いやいや!物語の核心をネタばらしするわけにもいかん!かといってもこの面々の中で逃げるきるのは投擲無理!!どーするどーする……!?

ッ!!せや!!わかったぞ!!)・・・ざっくりモンスター図鑑のお時間、開幕です」

一同『『は?』』


原作者権限の力、嘗めるなよっ!!

(※超大人気ない)


超雑な流れ!あり得ん!酷すぎ!

でも逃げ道捻り出した俺の勝ち✌️✌️

#クズ #許せ…! #許せぇ!!


【ざっくりモンスター図鑑のコーナー】

ゴリゴラは何故か30話の後書きにて紹介済みなので今回は割愛(カットォ!!)します。

ゴリゴラ「うほぅ……」

僕「よーしよし。ごめんな?前に紹介出してたからな~それで勘弁してくれな~」

ゴリゴラ「うほしょぼん……」


Name:グラトロール

種族:巨人族(ジャイアント) 属性:土/闇

生息場所:シェイクオーシャンの絶島パイシーズ・パイン

危険度:C(ランク)


【所有スキル】

"大食漢(バキューマー)"

・食物連鎖 

・空腹暴走 ・頑丈臓器


【概要】

・大きさ:約300cm 重さ:約420kg

・絶島に住まうフィジカルモンスターの一匹。ゴリゴラとはライバル関係で、食うか食われるかの間柄でもある。

・ぽっこり出たお腹からは考えられない程、全身が高密度の筋肉で覆われている。なので割りと無茶し放題である。

ただ、モンスターの中では比較的穏やかな方。


Mane:プランキー

種族:獣族(ビースト)-サル- 属性:土/闇

生息場所:シェイクオーシャンの絶島パイシーズ・パイン

危険度:D+(ランク)


【所有スキル】

"悪戯猿(ウッキー)"

・超思考 

・超声帯 ・聴覚補正


【概要】

・大きさ:約60cm 重さ:約30km

・絶島内のモンスターの中では一番小柄。しかし、一番俊敏。加えて、危機察知能力がずば抜けて高い。プレデントが支配する絶島の中で、今まで生き延びてこられたのはこの天運とも呼べるこの察知能力のお陰。

・超絶自由気ままでいたずらが好き。その嫌な性質のせいで人魔(われわれ)から頭の悪いモンスター呼ばわりされる事が多い。

自由さについてだが、群れを作っても僅か1日でその群れが解散してしまう程、統率力を持たない。

悪戯こそ至高!!自由こそが正義!!!(Byプランキー



Name:プレデント

種族:植物族(プラント) 属性:風/闇

生息場所:シェイクオーシャンの絶島パイシーズ・パイン

危険度:C+(ランク)


【所有スキル】

"補食草(プレデター)"

・食物連鎖 

・光合成 ・溶解液散布


【概要】

・大きさ:約150am重さ:約230km

・絶島パイシーズ・パインを文字通り支配するモンスター。元々はただの食虫植物のモンスターだったのだが、スキルの『食物連鎖』の効果で食えば食う程化け物になる性質を最大限に生かし、絶島内の虫系モンスターを全て根絶やしにしてしまった。

・性格は超陰湿。植物なのに性格とはこれ如何に、そうそう思われても仕方がないが、兎に角陰湿。獲物を見つけてはじっくり味わうか、バクッと丸のみするかを考え、根を伸ばして捉える。

小さい獲物は基本丸のみ。大きな獲物は自身のゴンブトの茎に着いた葉っぱでズタズタに引き裂くか、ウツボカズラ状の毒袋から強酸を撒き散らし、溶かす。

そうして獲物を平らげて、絶島の生態系の頂点に君臨した。



僕「はーい。3匹ともお疲れ様~」

グラトロール「オッ、オオオツカレサマ!」

プランキー「ウキキ!」

プレデント「ムム、ムシャムシャシャ」

ゴリゴラ「うほぅ……」


ピノ「ひそひそひそ……」

リクト「あのゴリゴラ、仲間外れだって落ち込んでるぞ?」

僕「あ(やっべ)。ごめんよ、これ(バナナ)あげるから許して」

ゴリゴラ「ホゥ!?ウホホ!!」


一同『『うわぁ凄。モンスターを、手懐けてる……』』



はい。今回は終わりです。

前書きも後書きも茶番し過ぎて僕は疲れました。


多分今後も前書き後書き空間(仮)にはいろんなキャラが侵略しに来ると思いますが、本編が薄まらないように努めていきたいと思います。


それでは読者の皆様、本当にすみませんでした。


8/2追記

モンスター図鑑のグラトロールさんの属性が何故か火/光になっていたので修正しました。

正しくは土/闇です。


ごめんよ、グラトロールさん。


以上!!


---To be continued---

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