【33話】 新たな装備、GETだぜ!
理性「ヤバイ、本当にヤバイ!!調子に乗り過ぎてるってぇ!!」
僕「・・・いや、問題(※しか)ナイ!今回はこれでいきます!」
理性「こいつアホや」
僕「何とでも言えッ!!!」(迫真)
サブタイトルは怒られたら変更で行きます。怒られても変えない気もする()
※アホさ、ここに極まれり。
まぁ、怒られたと仮定して。変更する際には
『真意と施し』
と、超シンプルになると思います。
突然サブタイトルがシンプルになっていたら察してください。
2024 6/24追記
魔改造修正、最後のお話となりました。
しかし、さぶタイトル変更はしません♨️
何故って?僕がポケモン大大大好きだからですね!
Q.は?
A.そうです。超絶滅茶苦茶ポケモン大好きピーポーなんすよ!
Q.しばくぞゴルァ!?(某も○う大先生風)
(※マジでいっぺん怒られろ)
(※しれっとモザイクの○さん取るな!)
ハイ、魔改造修正によって大人しかった最初期ですら全力全快シュウト!!節が炸裂してしまってます。
読者の皆様、本当にすみませんでした。
僕は多分おかしいです。(※衝撃の事実)
テンションがあり得んおかしいです。(※衝撃の事実)
多分最終回の辺りまでずっとこの調子です。
ですので先に謝りますね?
スゥー………読者の皆様、すんませんしたぁ!!!
---いざ、本編へGo!---
ここはソウルフォレスト北の村。その中央に聳える、ソウルフォレストで二番目に大きい樹木、木霊の古樹。
そこでは、『"クリエイト"を応援する会』とかいう正直よくわからない宴会が唐突に始まってしまった。
で、始まってから30分程経過しております!!
お昼時の開催という事もあり、会場は大騒ぎ!!
俺も、ご飯を食べながら色んな人達と会話をしたり、ふざけあったり、一緒にルミナスに怒られたり。
と、開始から30分とはいえ、既にほぼ全員と交流してきましたいえい!
そんなある時、ルミナスが一同の注目を集めた。
「さて、お主ら。いただきますから30分が経過したぞ。皆、いい感じに腹も落ち着いた頃合いじゃろ?そろそろ本題に移りたいのじゃが。良いか?」
ルミナスはそう言うと、クロムとディミオスをチラ見した。
「ぼくは別にいいけど」
「俺様も異論はない」
そう言いつつ、めちゃめちゃご飯を食べ進めるクロムに優雅に食後のコーヒーを飲むディミオス。
ルミナスとの温度差に唖然としながらも、俺はとりあえず、ルミナスの話を大人しく聞く。
「さて、どこから話そうかのぅ。んー、まずはこれじゃの。
"クリエイト"!お主らは突然『"クリエイト"を応援する会』が開催された事に困惑しておるハズz……ん?余り困惑していないようじゃな・・・」
ミルクティの入ったマグカップを両手に持って首を傾げる俺と、えっさほいさとたこ焼きを頬張るライデン。
スイカをむしゃむしゃ食べ続けるヒビキと、クロウ達三姉妹とガールズトークに勤しんでいるホノカ、ユキナ、ルナの三人。
そんな俺達を見て、ルミナスは失笑してしまった。
「お主らは皆、自由じゃの……し、しかし。お主らにはこれから説明せねばならんのでな。
現在進行中の宴会並びに星空マジックがお主ら宛にショーを開催した経緯を話させてもらうぞ?」
「今の宴会は兎も角。星空マジックが僕達宛にショーを開催した理由、ですか?」
ライデンは首をかしげた。
「うむ。じゃが、先に宴会を開催した理由からのぅ」
いつになく真剣な表情のルミナスにこの場の皆が固唾を飲んでルミナスに目線を向ける。
今の今まで自由にしていた人達まで、全員がルミナスに視線を向けた。
そのせいか、ルミナスさん。なんか顔赤くなってるんですが。
「(!!?む、むぅ、ちとやりずらいのぅ……)ご、ごほん。切っ掛けはこの森で起きた三度の事件じゃ。
『ロウズ・ハーカ、もとい魔龍魂帝の南の村強襲事件』。
『仮面の道化師による"歩く大嵐"の召喚事件』。
そして『シャドウバイトの東の村襲撃事件』」
「っ!や、やはり、全ての切っ掛けはボク・・・
ボクがあの時仮面の道化師に負けたから・・・・・」
ガロウズは悔しそうに拳を握った。
食事中はなんだなんだ言っていたシャチホコやプリン等のドラグナー幹部の人達ですら、ガロウズを直視することはできなかったらしい。
悔しさに歯軋りするガロウズから、シャチホコも、リッキーも、セインも。
メリーも、ガイアも、プリンも、リュウセイも。
ディミオスすら直視ができない痛々しさ。
「(心が苦しい。もし、俺がガロウズさんなら?………とても耐えられない)」
「待てガロウズ、顔を上げんか!お主を責めるつもりは一切ない!」
ルミナスは慌ててガロウズの頭を上げさせる。
「っ、すみません。取り乱しちゃって、場の雰囲気を壊してすみません……」
「よいよい。ガロウズよ、誰もお主を責める者はいない。そう、自分を責めるでない」
「(穴があったら入りたいっす……)」※メンタルバキバキ
「ガロウズ……」
そっとガロウズさんの背中をさすってあげるガイアさん、優しく…!!
「ガイア、助かります……」
「当然の事さ」
その瞬間、ルミナスは極楽の夢見蝶との最期のやり取りを思い出した。
「(フーラ……)我が主を殺して、か」
「ん、今何か言ったか?」
「(おっと。口に出とったか)いや、うむ。
皆の者、シャドウバイト事件の顛末を知らぬ者はおるか?」
ルミナスはそう問うた。
すると、"マジカウインガー"の三人と、ユキナの姉のフユさん。
それと事件当時に場にいなかった者全員が知らないと言った。
「そうか。なに、知らなくて恥じる事でも困る事でもない。何せ、ごく一部の者にしか伝えれてなかったからのぅ。
・・・簡潔に言おう。シャドウバイト事件の名にもなっておるダンジョンボス、シャドウバイト。
ヤツはのぅ、この森の『夢の祠』にて眠っていた我が友の成れの果て、とも呼べる存在だった。
事件の黒幕、いわば第三者がわしの監視を掻い潜り、夢の祠からフーラの死骸を持ち去った。
その後、そやつは様々なモンスターをツギハギに繋ぎ会わせて、キメラの原初が生まれた。それがシャドウバイトじゃったのじゃ」
目を閉じて語るルミナス。
溢れんばかりの怒りで小刻みに震えているのがわかる。
「わしはのぅ、そんなシャドウバイト。いや、フーラの二度目の死を看取った。
その時にのぅ、あやつは『我が主を殺して』。
と、遺言を遺して逝った」
「我が、主・・・おわっ!?」
憑き物が着いたように難しい顔をしていたバルは、徐に俺の頭を撫でた。
「バルさん?」
「おっと失礼。何でもないよ」
「フーラからの遺言と、此度の3つの事件。
・・・・・全ての元凶は、仮面の道化師レク。あやつと考えるのが妥当じゃろうな」
「ッッ!」
「ぅっ、、、」
「ヒッ……」
仮面の道化師という言葉を聞いて体をピクリと動かしたクロウと青ざめるウル、そして怯えだすパーラ。
そうか。
"マジカウインガー"の三人も、俺達同様仮面の道化師と鉢合わせているのか。
あ。そういえば、前に会議の時(※11話)も"マジカウインガー"の三人は恐怖に震えながら語っていた。
きっとヤツは、彼女達の心にデカイ傷を負わせたのだろう・・・
「(レク、だったっけ?あの変態仮面ピエロ(※酷い)。ヤツに対抗出来るよう俺ももっと頑張らないと・・・)」
俺は自身の膝の上に乗せた手を握った。
それから、ルミナスは少し間を開けてから続けた。
「・・・わしは500年前に終結したゼロ対戦以来その事件が発生するまでの間、今は亡きフーラとの約束を実現するべく奮闘してきた。
奇しくもゼロ対戦に巻き込まれた者達の魂やモンスターの怨霊を皆纏めて浄化して、安らかな眠りを与えたり。
わしがいなくとも勝手にモンスターを浄化させるキノコを開発したり。
そうして"この世界"で唯一、モンスターの沸かぬ場所を確立させ、わしは一人で森を管理できる機構を完成させた」
「改めて聞いてもやべぇな……」
「張り切り過ぎだよ」
「やめんか///いくら褒めても、何も出んぞ!///」
ディミオスとクロムに水を刺されたルミナス。
しかし、褒められて満更でもなさそう。
「しかし、今度の敵はわしと共に数百年森を守ってきた機構が全く通用しない、文字通りの怪物じゃ。
わし一人ではもぅ無理じゃ。無理無理むりむり、お手上げじゃ」
ルミナスはかったるそうにため息を吐きながら両手を上げた。
おいおい!それじゃあどうするんだよと突っ込みたくなったが、間髪入れずにルミナスはこう言った。
「だからのぅ、わしは新たな策を考えた!!わしと、ここにいる四人の村長とお主らの保護者全員がメンバーとなる新たな団体を作ろうとな」
は?
どゆこと?
「じゃが、それもそう簡単に作れる訳じゃあない。
誰が皆のスケジュールを把握して誰がそれ相応の報酬を支払うのか、問題点は上げたしたらキリがない」
ルミナスはそこまで言うと、クロムを指差した。
「Wow!」※わろてるクロムさん
「そこで、わしはクロムに相談した。そうしたらなこやつ、『一度解散した"サンライズ"を復活させれば万事解決じゃん』ととんでもないことを言ってのけたのじゃ!」
「「「は?」」」
俺とヒビキ、ルナは揃って声を上げ、クロムの方を向いた。
ちょっと!w
何笑顔でピースしてるんだ!!!
「という訳で、新生"サンライズ"が誕生した経緯をお主らに報告する場を設けたかったんじゃ」
はへぇ~
なんか、凄いね。(※思考放棄)
クロムさんの発想もルミナスさんの行動力もぶっ飛び過ぎてて、凄いね♨️♨️♨️
「あ、そうそう。新生"サンライズ"のリーダーは南の村の村長バルが担当する事になったからのぅ。
何かあったらこやつに質問・相談するようにな」
突然指名されて、面食らったバルは勢いよく席から立ち上がって抗議した。
「はぁ!?ちょっと待てルミナス!!俺は賛成してないと何度も言ったよな!?」
「さて、ここまで話しておいてアレじゃが、このままだと『"クリエイト"を応援する会』の要素が全くない」
「無視!?」
『『『えぇ……』』』
無視!?無視ですかルミナスさん!
バルさんてば、扱い雑過ぎてしょんぼりしちゃったよ。
「分かってたよ。みんなして、どうせ暇人に面倒事押し付けたかっただけなんだろ…?」
「情けないぞバル。さっき決めた時も満場一致だったろう?
そんなことでしょけるとは、後でわらわ達がご飯に連れてってやるぞ!
奢ってやるから期待しとけ?ま、払うのはバッツだが」
「ちょ、また俺かよ!?ふざけんな馬鹿」
「はいはい皆さん、ルミナス様が喋っておられますので静粛に」
「「「はい、すみません」」」
相変わらず、村長組は仲がよろしいことで。
「さっきも言ったが、新生"サンライズ"の報告だけではお主ら要素が皆無じゃ。
そ・こ・で?出番じゃぞ、プリン!」
ルミナスは部屋の隅で一人せっせとデザートを食べていたプリンに向けて出番だと言い放った。
「っへぇ!?」
突然名指しされた事に余程驚いたのか、プリンさん、すっげぇ咳き込んでいる。
「むぐっ!?げほ、げっほげほげほ、、、!」
「気を抜きすぎだ。お前、ディミオス様の名に泥を塗るつもりか?」
「ちょ、セイン!?何でハエ叩きを持ってジリジリ寄ってくるのさ!」
真顔のままハエ叩きを持ったセインさんから怒りのオーラが出ておる!!怖ッ!!
「ヒイィィィ!何すんのよ馬鹿!!」
セインは無言でプリンの真横に一撃を入れた。
「あ。こんなところに羽虫が」
「ヒャアァァァァ!!!あんたが攻撃すると攻撃全部が会心になるの忘れてるんじゃないでしょうね!?
流石の私でも死んじゃうわよ!この馬鹿!!」
「あ"?早くしろアホ。同じ3馬鹿でもシャチホコとメリーは珍しく礼節を弁えているんだぞ」
今のこの発言に、セインの妹のメリーと和服姿の竜人シャチホコはムスッと顔をしかめた。
「むっ!ちょっと、お兄ちゃん?」
「オイ、何が珍しくだぁ?」
「黙れ。今お前らが喋ると話がややこしくなる」
「すみませんでした」
「すんませんした」
いや怖……
目力だけで二人を黙らせた・・・
「さて、プリン。この場でふざけているのはお前一人だけだぞ?」
「ヒャィィィ!分かった!分かったわよ!今持ってくるから!!!」
プリンはセインから逃げるように全速力で部屋の奥へ行った。
なんか、プリンさんが可哀想に見えてきた(色んな意味で)。
「はぁ、全く人様の前で何をやってんだ・・・セイン、今回はお前さんもやりすぎだ」
「っ!申し訳ございません」
「謝るな、余計虚しくなる。・・・全く」
ため息を吐いたディミオスの肩にクロムはそっと手を置いて親指を立てた。
「特に深い意味はないけど、ディミオスも大変だな」
「・・・別に、同情は求めてないぞ?(涙)」
「(本当、仲良いよな。この人達)」
俺の中にあった勇者とか魔王とかのイメージが完全に崩れた瞬間であった。
「ハイぃ!只今持ってきましたぁ!」
過呼吸気味に叫びながら戻ってきたプリンは、背後に六つの箱を宙に浮かせていた。
その箱をよく見ると、まるでプレゼントボックスのような可愛らしい包装がされており、リボンの端に名前のタグがついていた。
「ういしょっと、よいしょっと。どっせーい!!はぁ、ルミナスさん、準備おっけーよ!」
「うむ、感謝するぞ。・・・では、この事に関してはディミオス、お主の口から説明をせぃ」
「おぅ!」
ディミオスは深く深呼吸をすると、改まった表情になった。
それと同時に、ドラグナー幹部が一斉に起立した。
「まず、俺様は勇魔六英雄だの魔王だのとか、そういったご立派な立場已然に、一人の魔物として竜族として"クリエイト"には大きな借りが二つある。
特にリクト!お前さんにはな」
固く引き締まった表情を浮かべていたディミオスは、チラリと俺を見て微笑んだ。
「一つは、仮面の道化師によって魔に引きずり込まれた部下の暴走を命懸けで止めてくれた事。
もう一つは、罪を問われたガロウズを不問にしてくれた事だ。この二つの件は俺様としては感謝してもしきれない。本当にありがとう…!!
そして、今回の件で直接実害を受けたソウルフォレストの民、住人方にはどうか、可能な限り、我々の謝罪の言葉を受け入れて頂きたく思っている所存だ。
本当に申し訳ない……!!」
ディミオスは俺達だけでなく、ルミナスやバル達に対しても深々と頭を下げた。
『『大変申し訳ございませんでした』』
ガロウズも謝罪の言葉を述べ、深く頭を下げる。
続けて、ドラグナー幹部皆深々と頭を下げた。
"クリエイト"とルミナス、そしてバル達はただ、その光景に狼狽えることしかできなかった。
それに、クロウ、ウル、パーラも息が詰まったようにその場の様子をただ眺める事しかできなかった。
数十秒経った後、頭を上げたディミオスはプリンが持ってきた箱に注目を集めさせた。
「"クリエイト"諸君、その箱を見てくれ。その箱にはお前さん達への誠心誠意のお詫びと、大切な部下のガロウズを助けて貰った感謝を込めた品が入っている。
プリンを始めとしたうちの腕利きの職人達の想いも込もった一級品だ!!
今回は『"クリエイト"を応援する会』なのでお前さん達の分のみとしたが、直接被害に遭ったソウルフォレストの者達にも順次お詫びの品を送らせてもらう。
そちらに関しては、もう少しだけ時間をいただきたい」
「っ!?ま、まさかそこまで考えてくださっていたとは………」
「流石は竜王と言ったところだ。だが、それにしても、とんでもないな………」
「本気も本気、なのじゃな?」
ホムラとミズキ、ルミナスはディミオスの対応の丁寧さと腰の低さに目を白黒させている。
「おうとも。人魔を守る、魔王を名乗らせて貰ってるんだ。これぐらいやらねば配下達への示しがつかんさ」
ディミオスは苦笑しながら言った。
「・・・魔王とは、ワガハイより遥かに素晴らしい豪快さを持っておられるのに、民や配下を新味に想う漢の中の漢なのだな」
イカヅチがポツリと呟いた。
「あなた・・・」
「お、親父……」
「ま、というのは本音でもあり建前でもあって。本心のソコは5000年近く生きてきて、初めてのケースだから慎重になりすぎてるだけなんだ。俺様はこう見えて、臆病なんだよ」
ディミオスは乾いた声で笑った。
「・・・ふっ。最後までディミオスらしいね」
「お?何だクロム。それはどちらの意味でかね?」
「いやいや!良い意味意外無いでしょ!!」
「クロムよ。お主はすぐ場を茶化すんじゃから・・・」
「ルミナスまで酷い!」
呆れ顔のルミナスにディミオスも頷いた。
「折角俺様が真面目な空気を作ったというのに、これじゃあ普段と変わらないじゃねぇか。ま、これはお前さんなりのフォローだとでも思っておくよ。
さてと、お前さん達!!早速その箱を開けてみてくれ!
気に入って貰えれば、俺様達としても大変喜ばしいのだが」
ディミオスの催促の通り、俺達は自分の名前のタグのついた箱を同時に開けた。
「な、なにこれ!すげぇ!!」
すると、中からはとんでもないお宝アイテムが・・・!
という訳では無かったが、まるで立派な冒険者が着るようなカッコいいデザインの上着とズボン、それに靴や鞄などの一式が入っていた。
実はこれまで、何度も服がボロボロになっては"創造の手"をフル活用しながらも拙い手つきで何とか修復して誤魔化していたのだ。
だが、こないだのシャドウバイト戦で上から下までもう無理そうだなと薄々感じていたんだよねぇ。
でもこれで、冒険者として活動してる途中で突然服がビリビリになることも無くなったという訳だ!!
「うおおおお!!凄ぇ!!やべぇ!!カッコいい!!
ディミオスさん、ありがとうございます!めちゃめちゃ助かります!!!」
「お、おぅ…(すっげぇはしゃぎっぷり)」
盛大にはしゃぐ俺を見て、ディミオスさんは引きつった笑みを見せた。
多分、ここまで異次元の大喜びするとは思ってもいなかったんだろうな♨️
ライデン、ホノカ、ルナの三人も、俺同様に大興奮である。
「このコートの右袖の稲妻が走るデザイン、今着てるジャケットとお揃いだ!凄い、カッコいい………!!」
「私のも、今着てるワンピースにそっくりよ!スカートのフリフリもとっても可愛いし手触りも最高…!!っっっ、可愛い!!」
「・・・わぁ!パーカーじゃん!!!軽いのに硬いしポケットがいっぱい!すっごい助かる!
それに、やば!まだある……!!」
「おいおいお前ら、大はしゃぎじゃねぇか」
ヒビキは一人呆れた口調で言った。
しかし、ヒビキの表情からは明らかに嬉しさを隠しきれていなかった。
「(すげぇこの道着新品じゃん!それにこの水色の上着は父さんのと色違いか。じいちゃんに貰った大切なマントやマフラーももうじき駄目になるからな。・・・いつまでもじいちゃんっ子じゃいられない。自立しなくちゃだよな。
だが、それはそれとしてウレシスギル♪)」
秒でライデンとホノカから突っ込みを食らったのは言うまでもない。
「そういうヒビキだって嬉しいのが顔に出てるだろ?」
「そうよ!嬉しいなら素直に喜びなさい」
「分かった分かった!!ほ、ほら!みんな!早速着替えにいくぞ!!!」
照れ隠しに部屋の奥へ行ったヒビキ。
「ヒビキったら照れてら。僕達も着替えるぞー!」
「「おー!」」
「私も私もっ♪」
「待ってみんな!置いてかないでぇ!!」
全力疾走でヒビキを追いかけるライデンと、全力ではしゃぎまくる俺とルナ。
めっちゃスキップしてるホノカと、大慌てで俺達の元へ向かうユキナ。
動物園から脱走した奴みたいな六人を尻目に、ルミナスは笑った。
「・・・良かったのぅディミオス。大好評みたいじゃぞ?」
「はぁ、これで肩の荷が一つ取れた・・・」
脱力したディミオスは椅子に座ると左手で顔を隠し、ため息を吐いた。
◇
数分後、着替え終えた俺達は皆の元へ戻った。
「お?来たようじゃぞ」
クロウは新衣装の俺を見るや否や目を輝かせる。
「わぁ凄ーい!おや?リクト君、見違えたじゃないですか」
「()」
そりゃあ元々部屋着だった服達と比べたらねぇ。
真っ白なジャケットと黒Tに青ズボンは前の服とほぼほぼ同じだが、大きめの金具のベルトとそのベルトに付けられた腰付近のポーチや肘から手首まで&膝下を保護する防護パットが大きな違いだろう。
ちなみに、それぞれの装備はデフォルトで「耐火」と「防寒」、「麻痺耐性」、「魔力遮断・弱」、「撥水加工」が備わっているようで、加えて特殊な機能もあるとか。
俺の場合だと滑らかな手触りに反したガッチガチの防御性能らしい。
いや待てぃ!
何故設計者でないお前がそんな細かい所まで知ってるんだよ。そう疑問に思う人がいるだろう。
しかし、それに対しての回答は簡単なものだ。
説明書にそう書いてあったからである♨️
とまぁ、見た目だけはそれなりに冒険者っぽく見えなくもないだろうが、クロウがこんなに詰め寄る程凄いのか?
「おぉ、そりゃどうも(あー、そうだった。この人めちゃめちゃグイグイ来るんだった)」
「クーちゃんストップ。距離感バグりすぎててリクトさん引いてるよ」
「ごめんねリクトくん、忙しい姉で」
「お、おぉ…!(羽有人族三姉妹、長女のクロウが一番妹みたいだな)」
ウルとパーラはクロウを席まで連れ戻していった様子を見て、俺はそう思った。
「ガッハッハ!なかなか似合ってるじゃいかライデン!」
俺の隣ではイカヅチに背中をバシバシ叩かれて顔を赤らめるライデンの姿があった。
「親父、人前でやめてくれ。マジで恥ずかしい」
マジで困った表情を浮かべるでライデンの新しい装備はジャケットから一回り大きなコートに変わった事で少し大人びた印象だ。それに、前の白Tと黒ズボンのモノトーンプラス青い靴から緑のベストと黄色のベルト、茶色のブーツと色的にも豪華になり、腹部を始めとして全体的に防御力と動きやすさに磨きがかかったようである。
ちなみに、磁石のように背中に付けたデカイ剣鞘と右腕に走る白い稲妻模様は健在だ。
「そお?とても似合ってるわよ」
「そうだともそうだとも!!照れるんじゃない!」
一方、ライデンの隣。
此方ではイカヅチ張りに騒ぐホムラと、ライデンよりも顔を真っ赤にするホノカがいた。
「~~~~~~っっ!!!///」
「ホノカ、お前も顔を赤くしてる場合ではないぞ?もっとパパ達に晴れ姿を見せてくれ」
「パパ、本当に恥ずかしいって……!!」
「あら、とっても可愛いじゃない!」
アカネに撫でられ更に頬を染めるホノカの新装備。
一見あまり変更点が無さそうに見えるが、背中に矢を入れる縦長のバックを背負っている。それに、よく見ると首元の襟が青から白に、靴も黒から赤にカラーチェンジしていた。
大きく変わった所は襟と炎のネックレスの間に可愛らしい赤のリボンがひょこっとその存在を露にし、スカートにフリルが付いた。
服の素材が全体的に軽くなったお陰か、機動力がグンと上がるかもとの当人からの供述もあった。ちなみに魔法抵抗も上がったとか。
「お姉、似合ってる!」
「あ、ありがとね、エン!あぁ、エンが癒し過ぎる……」
「・・・・・(不服)」
本日初めて笑顔を見せたエンにホノカは頭を撫でてやった。
「あらユキナ。深い黒のローブ、いいじゃない素敵じゃない!」
「うん。襟のピンクの蝶ネクタイや水色のベストもユキナの清楚な雰囲気とマッチしていてよく似合ってるよ」
「えへへ、ありがとう」
セツナとヒョウに褒められ照れるユキナ。多分、今回のお着替えで一番変わった点が多いのはユキナだろう。
例えば、橙色のベストは水色に。その上には魔法使いのような黒いローブを羽織り、色は水色のままだがロングスカートからミニスカートに。
これにより、機動力と魔法抵抗も強まったみたく、まさに正統派魔法使いへと変身したみたいだ。
「でも珍しいね。お姉がミニスカートなんて」
「確かに。でもたまにはいいかな~」
「たまには、か。ヒビキ、お前がマントとマフラーを外したのも気まぐれからか?」
ユキナの言葉を聞いたミズキはヒビキに問うた。
ヒビキもユキナ同様の変化を見せていた。最早トレードマークとなっていた灰色のマントと黄色のマフラーを脱ぎ外していた。黒帯はそのままに、新品の道着に袖を通し、水色の上着を羽織っていた。
だが、首元の黄色のネックウォーマーにさっきまでの名残を感じられるステキデザインだ。ちなみに、その効果は機動力特化されたものらしい。
「情けない事に、俺はこの歳でも何かと父さんや母さんに頼ってばかりだった。
それに、じいちゃんっ子も未だに健在だったよな。じいちゃんは何処かへ旅に出たっきりだってのにさ。
………父さん、母さん。この姿は俺の自立の証とでも思ってくれ」
ヒビキは鞘に納めた剣をミズキとキョウコの前につき出す。
それを見たミズキはそっと目を閉じ、拳を合わせ、キョウコは両手で二人の手を包んだ。
「わたくし達の知らないうちに立派になって・・・ヒビキ、わたくし達は貴方の成功を祈ってますよ」
「"この世界"という荒波に沢山揉まれ、今よりもっと強くなれ……!」
俺はミズキの目からうっすらとこぼれ落ちたそれを見逃さなかった。
「ねえねえ見てよ二人とも!うちの装備も凄いでしょ?」
ルナは自信満々に仁王立ちしている。
そんなルナの格好の装備だが、白パーカーから淡い紫のパーカーへと変わった。
勿論それだけではなく、本人曰く新しいパーカーは防弾チョッキのような硬度と絹のような滑らかさを持ち合わせているらしく、全面には計四つのポケットが付いている。
更に、黒いイヤーカフでの音へ耐性と、黒革製の靴により機動力が上がったのに加え、炎や毒を踏んでもへっちゃらになったとの事。
「あぁ。凄く似合ってるさ!」
「ふふふ、可愛過ぎ!抱き締めちゃうぞ!」
「ちょ、お母!?恥ずかしいよぉ……///」
クロエは形振り構わずルナに抱きついた。
そんな様子を見て、コクヨウはルナを撫でる。
「冒険者かぁ。ルナ、早く僕みたいなガンマンになるんだぞ~」
「そうねぇ・・・ルナ!どんな時でも『狙え一撃必殺』よ!!」
あぁ(絶望)。
ルナが初手に必殺技をぶっ放ちたがる原因はこの人が元凶だったのか。
「まぁ、一撃必殺も程々にしないと『ギャンブルランサー』みたいになっちまうけどな」
「お?何よバル君、やる気か?」
苦笑いのバルに対して、クロエはボクシングみたくシュッシュと拳を突きだす。
「やる気は無いからやり合うまた今度な」
「・・・何なのよもぅ」
バルにあしらわれたクロエはむくれた。
「あはは~・・・ん、あれ?」
その時ユキナは何かに気がついたのかハッとした。
「この装備ってさっきまで私達の着てた服と似ているような気がしたんだけど、気のせいかな?」
「あら、気づいたようね!」
プリンは嬉々とした表情を浮かべた。
「そうよ!実はだいぶ前からあんた達の両親にデザインのアイディアを相談していたのよね。
でもね、それだとリクト、あんた一人だけご希望に沿ったものをプレゼントできないかもしれないと気づいてね。
それならいっそ、今の服をモチーフにして作成してみようって案が出てね」
プリンはそう言うと、頭にグラサンをかけて茶色のスーツを着た竜の人を見やる。
どうやら、その案はリュウセイが提案したものらしい。
「お、それは確かリュウセイが提案したものですね?ほら、出番ですよ!」
「おい押すなガロウズ。・・・よう。ど、どうだ、俺達からの贈り物、気に入っただろうか?」
「「「「「「はいっ!!」」」」」」
「Ohシャイニー!目に毒な程の眩しい笑顔だぜ……!」
リュウセイは照れたのかプイっとそっぽを向いてしまった。
「良かったな。な?」
「そうだな。本当、良かったよ」
「リッキーとガイアもそうそう思うか。俺様もだ!」
ディミオスやドラグナー幹部達が皆、微笑ましい表情で俺達を見守っていたのがとても印象に残っている。
◇
それから暫くして、俺達はソウルフォレストに隣接する中央王都という国の北に位置する冒険者の都と呼ばれるジャンヌ・ヴァルクという国へ出発する時間になった。
「さて、本来ならここで君達のギルドカードを渡しておきたかったけど、君達の教育担当に渡したままここへ来ちゃったからね~」
「流石はおっちょこちょいのクロムじゃな」
ルミナスは煽るような表情をしながら肩をすくめた。
「失礼な!これでもぼくはやる時はやるんですー」
「ははは。クロム、寝言は寝て言え」
「ディミオスまで!!」
本当仲良いな、この人達は。
「さて、そろそろ転移魔法を使うぞ。わしとバルも新生"サンライズ"の件でギルドへ行かなくてはならぬ故のぅ」
「はいはい、判ってますとも」
「ルミナス様、わたくしも連れていってください…!」
ラムはルミナスにすがった。
この人、マジでぶれないなw
「駄目じゃ。お主は仕事が残っておろう?」
「・・・しょんぼりです」
「はいはい、ラム。後でわらわ達と飲みに行こうな。奢ってやるぞ?バッツが」
「だから待てメギツネ!何故そこで俺の名前を出す!そして何回やるんだこの流れを!」
「(もぅいいわ、ほっとこ。・・・・・後でわしが奢ってあげよう……)」
ルミナスは村長組に呆気にとられながらも転移魔法の魔方陣を生成し始めた。
クロムを先頭に"クリエイト"に"マジカウインガー"、バルが魔方陣の円の中に入る。
「ライデン!ワガハイ達は陰ながら応援しとるぞ!」
「ホノカ!頑張っておいで」
サムズアップして見せるイカヅチと手を大きく振るアカネ。
わお、ホムラさん凄い泣いてる。そんなに離れるのが悲しいのか。まぁ、俺もその気持ちは分かるけども。
「何かあれば俺様達を頼るといい。きっとお前さん達の力になってやろう」
魔王直々に言ってくれるなんて、頼もし過ぎる!
「あ、リクトクンリクトクン」
「ガロウズさん?」
「冒険者として活動する上で、これだけは約束してください。乗り越えるべき壁を越える為に全力を尽くすのは全然OKなんですが、寧ろ全力で励んでいただきたいです。
ですが、命を投げ捨てるような無茶な真似や、誰が考えても無謀と呼べるような真似だけは決してやらないでくださいね?」
「う"っ」
こ、心当たりが多すぎる。
ガロウズさんの笑みを直視できない!
ツラい!!(※自業自得)
「ぜ、善処します」
「ふふ、約束っすよ?」
「ハイ……」
「(あ。多分リクトクンは無茶・無謀、やりますね。わかります。だって顔に出ちゃってますもんw)リクトクン。キミのお陰で今のボクがあります。ありがとうございます」
「こ、此方こそ?」
「ボクの出来る範囲でなら、ボクはキミの望みを叶えたい。異世界に、故郷に帰る方法、ボクの方からも探してみます!」
「い、良いんですか!?」
ガロウズからのまさかの提案に、俺は腰が抜けそうになった。
「当然です!ですが、"この世界"に留まって欲しい気持ちがあるのもまた事実です」
「ガロウズさん……」
「と、兎に角!冒険者としての活躍、期待してます!」
「っ、は、はい!!」
俺はガロウズと固い握手を交わした。
ライデン達やガイア達が優しい眼差しを送っていたのが超!恥ずかしかったけどね。
暫しの別れにみんながみんな、しんみりとした会話をした。
そんな中、イレギュラー過ぎる動きを見せた者がいた。
「ルミナス様、1分だけアタシに時間をください」
今の今まで無言でいたユキナの姉、フユが口を開いた。
「(………ほぅ、成程成程。フユは相変わらず、ういヤツじゃの)わかったぞ♪」
ルミナスは深く頷くと、フユはユキナを呼び寄せた。
「ここへ来なさいユキナ」
「・・・お姉ちゃん?」
「アタシは暫くソウルフォレストに残るつもりだからこの魔法陣には乗らないわ。此方の事は任せなさい。
でもね。ユキナあんた、まさかそのまま行くつもりなの?」
「え、どういう事?」
突然の事にユキナは固まった。
「ふん、理解してないようじゃまだまだね。そうね、今のままじゃ精々65点かしらね」
まさかの発言に場の雰囲気までが凍りつく。
「!?」
「フユ!あんた何を………」
「お母さん、アタシの話を遮らないで」
「はぁ。反抗期、完治せずね・・・」
「フユ、言葉が乱暴だよ?もっと優しiーー」
「お父さん、お母さん。だ ま っ て !!」
「「ハイ……(しょぼぼぼーん………)」」
いや、怖。
「………そうね。少し、言い方が悪かったかしら」
脇に挟んでいた分厚い本を正面に回し、抱えるフユ。
少して!!
少しどころの騒ぎではないぞ?
「ユキナ!」
「は、はい!?」
「あんたの装備はね、実はまだ完成されてないの」
フユのその一言に、一同のほぼ全員が首を傾げた。
ただ、ディミオスとプリン、ルミナスの三人だけは微笑みながらやり取りを見守っていた。
「だから、これを持っていきなさい」
フユがユキナに渡したのは鍔が大きく広がり、帽子の先端に星の飾りのついた所謂魔女帽子と呼ばれるものだった。
「お姉ちゃん、これって!」
「そうよ!それは元々はアタシの帽子だったもの。あんたも知っての通りとても気に入ってたわ。
………けどある日、クロウから聞いたのよ。
あんたが冒険者になったってね。それで、あんたにプレゼントする為にわざわざ竜王国まで行ってプリンさんに作り直してもらったんだもの」
フユは序盤、いや。最序盤こそ捲し立てる言い方をしていた。
だが、だんだん顔を赤らめ、張りのあった声は小さくなり、終いには持っていた分厚い本で顔を隠してしまった。
「その、プリンさんに感謝なさい…?」
「う、うん……」
「ほーんとこの子ってば、ツンデレ娘なんだから」
「っ!!?」
「もしやセツナよりも重症なのでは?」
真っ赤に染まるフユを見て、ここぞとばかりにプリンとルミナスがニヤニヤしている。
セツナとアラレはため息を吐き、ヒョウはあははと笑った。
「うーん。ルミナスちゃんの言う通りかもねぇ^^」
「流石フユ姉。ツンツンデレデレの申し子」
「ちょ、お母さん!アラレ!変なあだ名付けんなぁ!」
俺はそっと目を閉じてこう思った。
ここまでテンプレなツンデレの人も中々珍しいのでは?
「ほ、ほほほほらユキナ!プリンさんにありがとう言いなさい!!」
「プリンさん。ありがとうございます!」
「いいのいいの。フユ達"フローズン"にはこっちもお世話になってるからね」
プリンは微笑みながらフユの肩に乗っかった。
「ほら、ユキナ。早速被ってみなさいよ、この子も早くみたいってさ」
「ちょ、プリンさん!」
「は、はいっ!」
ユキナはフユから受け取った帽子を被る。
とんがり帽子にローブ、それに先端に氷の玉ついたいつもの杖。
正統派魔法使いが爆誕した瞬間だった。
「ど、どうかな?」
「めちゃめちゃ似合ってる!」
「うん。凄くカッコいい!」
「それに、とっても似合ってて可愛いわ!」
俺達からの褒めの弾丸を3発も貰ったユキナはもじもじしてしまった。
「///(ストレートに褒められた///)」
「良かったねユキナ」
「だな」
「っ、うん!」
はにかんだ笑みを見せたユキナ。
それを見て、フユは初めて笑顔を見せてくれた。
「ユキナ。昔っからあんたはアタシみたいになりたいって言ってくれてたけど、無理にアタシを追わなくていいのよ?あんたはあんたなりに、自分なりに頑張りなさい」
「うん!私、頑張るよ!」
ユキナとフユは互いに右手を突きだし、グータッチした。
「うん。フユの我儘も無事クリアできたみたいだし」
「ちょ、ギルマス!!?」
「冗談だよ冗談。さて、そろそろ出発しますか」
クロムのその一言の後、ルミナスは指をパチンと鳴らした。
「転移先は直接-アマテラス-のエントランスで良いか?」
「よろしくっ」
「はぁい。・・・では、転移するぞ!」
此方に手を振る皆に対して俺は手を振り返した。
今思えばこの森から始まったんだよな。
俺の家のベッドで寝てたハズなのに目を覚ましたら何故か森の中。
そして偶然"創造の手"の効果を使って空腹を凌いで、ライデンやホノカと出会って、トラブルはあったがユキナやヒビキ、ルナとも出会って、仲間になった。
その後も、"マジカウインガー"の三人にルミナスさんや愉快な村長達と、ホムラさん達みんなの家族にクロムさんとディミオスさん、ドラグナー幹部の皆さん。
最初はどうにかして家に帰る事ばかり考えてたけど、余所者の俺を温かく迎えてくれた"この世界"の為にも仮面の道化師問題を解決させなきゃな。
その為に今からでも出来ることは、・・・そんなもの、決まってる!
冒険者として、立派になってやるぞー!!
立派になって、受けてきた借りや恩を返すんだ!!
時刻はpm13:55分。沢山の応援を貰った昼下がりのソウルフォレストからたった今、冒険者の都へと転移したのだった。
次回、34話 冒険者ギルド-アマテラス-
怒られそうなサブタイトルとは一変して真面目な話だったかと思います。
それにやっと、本編が動き出しましたね。(おっそい)
ちなみに、最終回ではございません!断じて違いますヨ!
最終回はもっと遠い未来ですし、読書の皆さんをもっとあっと驚かせます!
ふっふっふ!乞うご期待です!!
※構想は大方決まってる✌️
2024 6/24追記
これにて、魔改造修正完了っ!!
長かったぁ……本当に、長かったぁ♨️
本当に、読者の皆様を困惑させてばかりですね。
本当に、ハイ、すみません。
しかし、修正したかった所や、設定ミスを疑うようなアカン場所、誤字脱字。
そこらを一気に解決できたので、まぁ、僕は満足です。
僕は、満足。僕は、ね?
まぁ、これで漸く、完全体The・Createになったとオモイマス!
では、読者の皆様!
いよいよ第3章『新米冒険者大奮闘』が次のページから始まります!!
冒険者として、"クリエイト"として、リクトが、ライデンが、ホノカが、ユキナが、ヒビキが、ルナが。
彼らが一体、どんな活躍をするのかを見守ってあげてくださいまし!
では、第2章『爆誕!新たなる冒険者たち』はここでおしまいです!
物語は、次のステップへ、続く!!
続くったら、続く!!
---To be continued---
 




