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The・Create  作者: シュウト!!
第2章 爆誕!新たなる冒険者たち
17/98

【15話】 ワルアガキと道化の戯れ

1/22追記

例に漏れず今回も11/28から始まった修正を適用した後の世界となってます。

(※修正適用後の世界=設定ミスや誤字脱字を直した後のこと)

「本当に、成長を見せつけやがって・・・」


 "歩く大嵐(ウォーカータイフーン)"との激闘を終え、魔力切れで眠りについたホノカを見たホムラは、目頭を押さえながら小声でそう呟いた。


すると、あからさまに泣くのを堪えているアカネがホムラを見て笑った。


「ふふふっ。に、二回も同じこと言うなんて、あなた涙脆くなっだん、じゃない?」

「・・・・・(←自分と同じ状況の人が目の前にいて、言葉が詰まった人の図)」

「な、何か言ってよ馬鹿ぁ…!」


赤面するアカネとホムラを尻目に、夕日をバックにバルはポツリと言葉を残した。


「ははは、相変わらず仲が良いことで。おわっと!?」


 瞬間、消えたハズの威圧感が体中に押し寄せてきた。


「(い、いや~な予感がする……)は?」


 俺は恐る恐る振り向いた。

すると、倒されたハズのテンペストカイザーがその巨体を起こし、立ち上がろうとしていたのだ。


「ぐ、グルルルル………」


ふらふらと力無く立ち上がったテンペストカイザー。

ゆっくり、ゆっくりと、力を溜めるように身体を丸めると、咆哮をあげた。


「ッッ、グルルル、ルガァァァァ!!!!!!!!」


コアは砕け散り、鱗もボロボロなのに、何処にそんな力があるのかと思いたくような、とんでもない声量の咆哮を上げた。


「なんで?なんで起きるの!?ホノカに倒されたじゃん!!コア?だってボロボロに砕けてるじゃん!!」


耳を押さえながら叫ぶルナ。

どうやら半分パニック状態らしく、今にも泣きそうである。


死んだハズの敵が立ち上がる。これだけでも十分恐怖なのに、テンペストカイザー君はなんと約4メートル程の巨体の持ち主。


それがいきなりとんでもない声をあげるだなんて、そりゃパニックになりますわ。

俺だって怖いもん。(※真面目に)


「な、何コレ。怖い上にグロいて、最悪じゃん…!!」

「(はぁ、全く。死んだ者を強制的に操るとは、生命に対する冒涜もいいとこじゃ。あやつめ……)はぁ、困ったのぅ」


ルミナスはボロボロのテンペストカイザーを見て、ため息を吐いた。


「は?何が困っただ!お前さんも最終的にこうなる事を予想してた癖に」

「ぬ、お主ら二人にはお見通しか」

「当然でしょ。ルミナスは顔に出やすいからね」

「そんなに出とったのか……」


少しだけ顔を赤くするルミナスと頷くディミオスとクロム。

三人の爆弾発言に一同驚愕!


『『はぁ!!?』』

「え、えぇ!?この状況を予想してたんですか!?」


真っ先に聞き返したのはユキナだった。

慌てふためくユキナを見て、ルミナスとクロムは頷き、ディミオスはアンサーを返した。


「あぁ。だから、戦いが始まる前にクロムの奴が『何かあったらぼくに任せな』って言ってたろ?」

「確かに、言ってましたけど」

「ま、まさかフラグ回収!?」

「そうだね、見事に回収しちゃったよ」


てへっと舌を出したクロム。

俺達は全員で叫ぶように突っ込みを入れた。


『『クロムさーん!!』』

「「ギルマス!!」」

「嘘でしょう!?」


俺達五人だけでなくバルとホムラ、アカネからも突っ込みを食らうクロム。

それに対してディミオスは肩をすくめて言った。

(※一応。エンはアカネにべったりくっついてすすり泣き中。ホノカは爆睡中)


「ま、コレばっかりはどうしようもないさ。俺様の配下、しかも筆頭を操れる仮面の道化師(バケモン)が送ってきた刺客なんだ。ゼロ対戦の当事者たる俺様達なら死して尚襲ってくるくらいなら楽に想定出来る」

「・・・・・(否定できない事実なのがまた、辛いっすね……)」

「し、死して尚ってことは、まさか!?」


ライデンは背中の鞘から剣を抜きながら驚きのリアクションを取った。


「あぁ、そのまさかだ。元気に叫んではいるが、アイツ、中身は死んでるぜ。第三者(レク)に操られてる、いわばただの傀儡だ」

「嘘っ!?そんな、信じられない!!」


イレギュラーな事態に混乱して目をぐるぐる回すユキナ。

ルミナスは無理もないと返した。


「混乱するのは無理もない話じゃが、一旦落ち着かんか!」

「グルアアアアアァァァァァァァ!!!!!」


 ルミナスは冷静に慌てる皆を落ち着かせようとしたが、起き上がったテンペストカイザーがそれを許さなかった。

鼓膜を突き破るような酷い咆哮を何度もあげ、場に更なる混沌をもたらした。


「ぐっ、うるせぇ……!!」

「やばい、さっきの鱗が来る!!」


テンペストカイザーは再び沢山の鱗を飛ばす。

それはどんどん渦を巻き、大きな竜巻になった。


ヒビキは鱗の竜巻を見て歯ぎしりした。


「ギッッッ(クソ、これは本当にマズイぞ!どうにかしようったって、俺の攻撃は殆どが水属性。風属性のアイツには効果バツグンの大ダメージを与えれない・・・

ユキナの魔法やルナの属性弾、それとリクトの属性斬なら氷属性で弱点を突いて弱体化させれる。

だが、今からユキナとルナが魔法の詠唱や魔力溜めをしたり、リクトが剣を生成し直したりした所で間に合いそうもない・・・


そうだ!リクトの"時空間支配(タイムゲイザー)"なら!

・・・いいや待て、それだとリクトに負担がかかってしまう。


なら、俺のスキル"水龍斬(ミズキリ)"の水分子操作で剣に水を纏わせ、それをユキナの冷気で冷やして氷属性の攻撃に・・・馬鹿か?んなことしても間に合う訳がねぇ!!

畜生、俺の持ち合わせだけじゃ奴の鱗の攻撃を止めきれねぇ!

またリクトの結界を頼らないといけないのか!?)」


ヒビキは脳内で様々なシミュレーションをしてみるも、そのどれもが森全体への被害を抑えつつの討伐は困難であった。

(※テンペストカイザーに全体攻撃が多いせい)


「(ダンジョンボスのD+(ランク)は有象無象のD+級(ザコども)とは圧倒的に格が違う。クソっ、どうすれば……)」


万策尽きたヒビキは頭を抱えた。


「きみ達だけで太刀打ち出来ない。そんな時、ぼくはどうして欲しいって言ったか、覚えてる?」

「っ!?」


クロムはヒビキの肩をポンと叩いた。


「ぼくに任せな」


白いハチマキと赤黒のマントを靡かせ、クロムは何処からか剣を抜いた。

怪しく漆黒に光る刃を持った二本の剣をだ。


「凄っ、二刀流だ・・・(っ!やば、見とれてる場合じゃねぇ!)」


余りの急展開に俺の脳は止まりかけていた(ログアウト)

だが、おびただしい数の鱗が迫り来る中、それに立ち向かおうとするクロムの背中が視界映り、|大慌てで結界を張ろうと《再ログイン》した。


「ワイドプロtーー」

「あぁリクトくん。結界は要らないよ。だってーー」


 刹那、俺の目の前にいたハズのクロムの姿が消えた。

慌てて目で追いかけようとテンペストカイザーの方を向いた。


「っっ!!!?」

「嘘だろ……」


俺達が見たもの。

それは、二本の剣を×(バツ)の字に超高速で振り下ろす勇者(クロム)の勇姿と、それを受けて跡形も無く塵と化した"歩く大嵐(ウォーカータイフーン)"の姿だった。

(※その間0.5秒。ヤバスギ)


「だって、もぅ終わったもん」

「Nice」

「ひゅ~」


ディミオスとルミナスの二人は何てこともないという顔をしているが、他全員は唖然呆然。

(※寝てるホノカはノーカン)


「は、速っや・・・・・」

「い、一体何が!?」

「そんな、一瞬で………!」

「秒殺じゃん………」

「何百年ぶりっすかね、クロムさんの戦闘シーンを見るのは。一瞬過ぎて闇属性の二連撃ってことしか判らなかったっすけど」


いや、俺も何が起きたか理解できてないです。

更に言うとヤバ過ぎて言葉が出なかったです♨️


「久々に見たな。お前さんの戦う姿」

「うむ。まぁ、一瞬過ぎて2秒も無かったけどのぅ」


得意気に剣を鞘に入れ、ピースサインをするクロム。


「ふふん。ダークブレード、与えたダメージの八分の一だけ体力を回復できる、ぼくの得意技さ」


バルは苦笑しながら天を仰いだ。


「ははは、今のソレですらとんでもねぇ威力だってのに。まだまだ知られざる奥の手があるんだもんな、ギルマスには」


アカネは頷くと、むにゃむにゃと眠るホノカを撫でながら言った。


「そうよね。冒険者時代でも全部の技は見れてないもの」

「お陰で、ギルマスは色んな逸話(←デマ情報とかも)ができて困ってたっけな」


ホムラはエンを持ち上げると、肩車させた。


「勇者、スゴイ…!カッコいい…!!」


クロムは目を輝かせるエンを撫でながら懐かしむ様に言った。


「あったあった~懐かしいなぁ。きみ達が現役だった頃だから、ん~だいたい十五年前位かな?うーん、懐かしいねぇ」


 クロムやバルにホムラ、アカネが他愛のない話で盛り上がっていると、テンペストカイザーとは別の威圧感と共に上空から拍手が聞こえてきた。


「ブラボー、ブラボー。流石は勇者クロム。よく、アタシの放った"歩く大嵐(ウォーカータイフーン)"を倒してくれたネェ♪」


・・・レクだ。


「(うっわ。どっかで聞いたことのあるようなセリフ回しだ)またお前か」

「ちょっと~そんなにジロジロ見ないでよ、えっち❤️」


仮面で素顔は見えないが、きっとウインクでもしたのだろう。

寒気がして、全身がブルリと震えた。


「うげげ」

「三回もここに来るなんてお前さん、随分暇なんだな」


爽やかな笑顔で話すディミオス。

だが、内に秘める怒りは誤魔化せないようで、威圧感(オーラ)を感じる。


「失礼ね、全然そんな事ないわよ!これでもやることは沢山あるんだからネ」


ゆっくりと地上に降りたレクは、先程までテンペストカイザーがいた場所に降り立った。


「!!?(っっ、そんな・・・・・あの子、粉微塵になっちゃった・・・)」


降り立ったレクはしゃがみ込み、地面を触った。

一見ピタリと止まった様に見えるが、細かく震えているような……


「(なんだ?執拗にテンペストカイザーがいた所を触ってる気がするけど)」

「ルミナス、バルくん、ガロウズくん、みんなを頼むよ!」


クロムはルミナス達に俺達を護衛するよう指示を出した。

同時に、ディミオスも含め臨戦態勢に。


「任されよ!!」

「おぅよ……!」

「了解っす!」

「俺様達がいるってのに、随分余裕そうだなっ!」

「!!(ッッ~~~!マズイわね、今は感傷的になるよりも先にアレ(・・)をしなくちゃ!)」


刹那、クロムとディミオスがレクに攻撃を仕掛け、ルミナスは虹色の羽を出し、俺達を護りながら臨戦態勢になった。


「アハッ♪」

「(こんな得体のしれない奴に全力出したら、出した分だけ統計(データ)取られるかもしれない。つくづく気味が悪い!!)」

「あはははは、いいヨ♪かかっておいで」

「(クロム、一撃(ジャブだけ)で決めるぞ)」

「(了解っ!)」


ひらひらと二人の攻撃をかわすレクにディミオスとクロムは怒涛の連続攻撃を繰り出す。

目で追えない位素早い斬撃とパンチに観戦する俺達はたじろぐ。

だが、そのどれもがレクには当たらない。


「ほらほら、当たらないよ?」

「っ!(ディミオスとの連携は完璧だ。だが……)」

「(だが、何故当たらない……!)」

「ふふふっ(よし!これでこの二人の最低限のデータは取れた。最低限とはいっても、十分過ぎるかしら?みんなは、誉めてくれる(・・・・・・)かしら(・・・)?)」


 不敵に笑うレクは宙返りをしてディミオスとクロムから距離を取った。


「はい、ほいっ、とうっ!・・・よーいしょっと!」

「チィ」

「・・・・・」


そして、最初に現れた時のように木の上に立つと、高らかに笑う。


「アハッ♪今日はこれでお仕舞い。本当の本当にお仕舞い。では、また(・・)、会おうね❤️」


レクはそう言うと、影に溶けるように姿を消した。


「ふむぅ。あやつめ、勇魔六英雄(ゆうまろくえいゆう)が二人もおるのに生きて帰るとは。つくづく気味の悪い奴じゃのぅ」

「全くだ」


ため息をついたルミナスに相槌を入れたディミオス。


「困ったものだね。・・・あ!」


ふと、クロムは忘れていたものを思い出したかのように声をあげた。


『『?』』

「そうだそうそう忘れてた!!」


先程の戦闘中のクロムは何処へやら。

いつものあの、ふざけた調子のクロムに戻っている。


「"クリエイト"諸君に伝えなくてはいけないことがあったんだ」

「伝えたいこと?」

「うん。大事な大事な要件がね」


ふざけた調子といえど、クロムは至って真顔な表情を浮かべている。


 このタイミングで言う要件とは何なんだろう。

俺は皆と顔を見合わせた。


「大事な大事な要件?」

「何だろう」

「今伝えるってことはそれ程重要って事だよね?」

「多分そうだろうな」

「すぅー、すぅー・・・」←絶賛魔力切れ中のホノカ

「(ホノカったら、まだ寝てる……)それで、その要件は何なの?」


ルナの催促を受けたクロムは頷き、続ける。


「数時間前にギルドの方から連絡が入ってね。どうやらギルドの設備が故障したらしく、新人冒険者や新規パーティを登録出来ないみたいなんだ。

という事でね、きみ達には3日間の自由時間を与えます。

冒険者になるって期待してたとこ悪いけど、ちょっとだけ時間を頂戴?」


 という訳で、"クリエイト"にはギルドマスター基勇者であるクロムから直々に3日間というながいながーい自由時間が与えられたのでした。


「じゃ、また3日後に!」

「「「「「ええええええ!!!!!」」」」」

「はっ!!?(え?何事!?)」


 魔力切れから覚めたホノカが見た光景は、唖然とするヒビキと地面にへたり込んで嘆くルナ。


そして、帰る場所が無いことを思い出して青ざめる俺と家に泊まっていいよと返事をくれるライデンに、よかったねと微笑むユキナの姿だった。


「え?は?ちょ、何!?何が起きたの!?ねぇ、みんな教えてよぉ!!」


 一人置いてけぼりのホノカが真相を知るのは翌日であった。



「さぁて、長い1日だったねディミオス」

※実はコレ、11話からずっと同じ日付なんですわ。1日が濃い!


声のトーンからしていつもの調子に見えるが、クロムの表情には陰りが見える。


「・・・だな」


辺り一面に静寂が訪れる中、ふと、ガロウズが心配そうに声をかけてきた。


「ディミオス様・・・」


ガロウズの心配そうな表情を見るに、きっと酷い表情(カオ)をしていたに違いない。

ディミオスはガロウズの頭をぽん、と軽く叩いた。


「おぅ。俺様達も、今日は一旦帰るぞ。アイツらの、"クリエイト"の自由時間(やすみ)開けに渡したいモノがあるからな」

「渡したいものですか?」

「あぁ。お前さんを助けてもらった礼(詫び)の品だな。プリン監修の下、新人冒険者用の装備を作成して、3日後にだな」

「!!例のアレ(・・・・)の途中(・・・)に渡すんでしたよね」

「おぅ、正解だ」


 ディミオスは少し間を開けると、ガロウズに先に帰るよう命じた。


「先に戻っててくれガロウズ。俺様もすぐ戻る」

「了解っす。1ヶ月ぶりの竜王国っすね。みんな元気かなぁ~………あ///。

で、では、ディミオス様、クロム殿も。お先失礼します」

「うん、また3日後にね~」

「おぅ」


 ガロウズは水晶球を掲げると、竜王国の場内にある水晶球と魔法で接続させる。

そうして出来上がったのはワープホール。

ガロウズはワープホールに飛び込み、一足先に竜王国へと戻った。


「「・・・・・」」


再び訪れる静寂。


 ふと、先程レクとの手合わせを思い出した。

募る不快な気持ちを誤魔化す為、ディミオスは髪をわしゃわしゃとかき乱した。


「(俺様やクロムも、全て出しきった訳じゃない。あくまで様子見。だが、それは向こうも同じ。所詮はジャブとジャブのぶつかり合い。

だが、俺様は、俺様達はそれで勝てなかった。逃がしてしまった。英雄(魔王)失格だ………)ったく、さっきの道化師。胸糞悪いったらありゃしない」

「そうだね。・・・もしかしたら、ぼくは今、ディミオスと同じことを考えているかもしれない」

「ほざけw」

「はははっw」

『『次は()()』』


 ソウルフォレストの南の村を一望できる小さな丘。月夜に照らされる村を背景に、ディミオスとクロムは拳を合わせた。


「ふふっ。あやつら、燃えておるな」


 一方、ここはソウルフォレストの中央に聳える精霊樹-ソウル・オブ・ルミナス-。

ルミナスは精霊樹の自室からディミオスとクロムの二人を眺めて、そう呟いた。


「・・・・・さぁて、色々と面倒じゃが、わしもいち管理者として、ここら一帯の精霊を束ねる者として、一肌脱がなくてはのぅ」


誰もいない部屋でポツリと呟いた独り言、そのハズだった。

しかし、ルミナスの脳内にこの間の南の村で起きた悲劇や今回の"歩く大嵐(ウォーカータイフーン)"が襲来した時の映像が流れだした。


「(・・・いや、わしは何を言っておるのじゃ。此度の敵はガロウズ程の強者を操り南の村を壊滅寸前まで追い込んだのじゃぞ!?それに、今日は今日でダンジョンボスのテンペストカイザーを召喚された。

通常モンスターでも問題なのに、現れたのはダンジョンボスじゃぞ!?

ぐぬぅ……それもこれも、全てわしの注意不足、対応不足から起きた事。その責任を取るという意味においても、今よりもっと強くならなくてはならんのぅ)」


 ルミナスはぐい~っと身体を伸ばすと、夜空に浮かぶ月を眺めた。


「ふいぃ、かれこれ500年近く生きてはおるが、わしもまだまだ未熟じゃの………

あやつに、あやつに今以上に顔向けが出来なくなってしまう。ッッ!!そんなの、嫌じゃ!絶対嫌!!

よぅし、今までのわしとはおさらばじゃ。本気を、出そう!」


 今宵。この丘での件に関わった者達は、同じ月夜を見上げて『強くならなくては』という決意を抱いたという。




次回、16話 『強く』なりたいな。ならなくちゃ!絶対なってやる!!

ルビ振り後追記

レクvsディミオス&クロム。作中でのディミオスとクロムは負けたと思ってますが、作者視点から引き分けとさせて貰います。

これに関してはまた別のお話で明かします。


10/8追記

【魔王ディミオスと勇者クロムの紹介コーナー】

この二人も竜王国組同様スキルの効果だけ伏せておきまふ。


Name:ディミオス (本名:シュバルツ・ディミオス)

種族:竜族 属性:光/闇

5000歳、190cm、11/23生まれ

好物:あまいもの全般


【所有スキル】

"竜神(ファブニル)"

・?????


【概要】

勇魔六英雄(ゆうまろくえいゆう)の「竜王(ドラゴン・キング)」の二つ名を持つ"この世界"の魔王の一人。

・爽やかで熱い漢。とても仲間想いで、配下や友人からも慕われている。

・手先が凄く器用。お菓子作りに衣服の制作、建築等々何でもこなせる。だいたい二週間に一回のペースで友人を呼んでわいわいするのが密かな楽しみ。

・見る者全てを圧倒し、魅了させる黄金の龍に変身できる。しかし、あまりにも大きる為変身できないという悩みを持つ。



Name:クロム (本名:クロム・クリスチャン)

種族:人間 属性:闇/土

523歳、175cm、4/3生まれ

好物:すっぱいもの全般


【所有スキル】

"魔双剣士(ディアボロス)"

・?????


【概要】

勇魔六英雄(ゆうまろくえいゆう)の「双黒の再生者(ツイン・リバイバー)」の二つ名を持つ"この世界"の勇者の一人。

・ゼロ対戦の影響で肉体はほぼ不老不死となった。それを最大限活用して、滅んだ国を蘇らせたり、当時管理が杜撰だった冒険者ギルドをたった一人で立て直したりと色々奮闘した。

・勇者でありながらジャンヌ・ヴァルクの冒険者ギルドのギルドマスターでもある。しかし、基本楽観的な自由人なので友人やギルド職員を常に振り回している。

・常に笑顔を絶やさないが、心だけはとても繊細。



1/22追記

これは前回の修正なのですが、テンペストカイザーさんにかっこ書きの訳をつけました。

加えて、今回起き上がったテンペストカイザーさんは明確に死んだものに操り糸で動いてる、いわばマリオネット状態に変更しました。


コレの理由はどこかで判明しますのでお楽しみに^^/


【来て欲しい質問の例】

Q.でも何故レクが悲しむような描写があったわけ?

A.さぁ、なんででしょうね(微笑み)

Q.で、最後のルミナスの奴、意味深だけどあれ何?

A.ん~、2章以内に纏められたらいいなぁ(にっこり)


【※下記は読み返してきた人向け】

Q.尚、1/22現在は?

A.僕の満面の笑みで察してください。




---To be continued---

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