表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼零戦姫  作者: ジョンソン(P)
第一章
9/10

対峙

(サクラ)(ノミヤ) 聖良(セイラ)

4月16日生まれ

年齢 16歳

身長・スリーサイズ 162cm B91 W58 H92

髪色・髪型 桜色 縦巻きロール 

目の色 桜色

趣味  お茶会 ガーデニング DIY 推し活 

好きな食べ物 ブリュレ

嫌いな食べ物 エスカルゴ



平賀(ヒラガ) 美衣(ミイ)

10月1日生まれ

年齢 14歳

身長・スリーサイズ 148cm B72 W55 H71

髪色・髪型 草色 シフォンショートボブ

目の色 深緑

趣味 ゴシップ収集 自然散策 料理 

好きな食べ物 カレー

嫌いな食べ物  魚卵

失われた詩2



煌々と光る星々は、滅びを知らせる信号だった。


この星が潰えたとき、その光を見る者は果たして存在するのだろうか。


無限に広がる無の空間。ただ星と星を引き寄せ回す。


いつから存在し、いつ終りを迎えるのか、その真実を知る存在はどこにもいない。


生命という概念、神という概念、次元という概念。それらはすべてこの星が観測して生み出したシンギュラリティである。


無限に続く無の中に、偶然生まれた息吹は、明滅を繰り返すたび強く、貴く輝いていく。


ならばその息吹の中に望みを託そう。楔を、種を植え付けよう。彼の者が残した一握りの痕跡を。


種は長い年月を掛け、無数の枝を伸ばす大木と成る。



全ては永劫回帰のために


全ては誓いを果たすために


全ては冒涜のために



祈る神など存在しないのだ。


なぜならば、我らこそ、神たる者であるのだから。








――――――――――――――――――――――――――



朝 05:00


閃梨「そうか・・・私は蒼雅の家で」

霧雨家の客室で眠っていた私は、いつもどおりの時間に目が覚めた。


閃梨「顔を洗って、髪を整えなければな」


呟きながら、私は洗面台に向かう。



――――――――――――――――――――――――――



閃梨「さて・・・蒼雅は目覚めていないようだが・・・どうするか」



乾燥機付きの洗濯機で洗った自分の服に着替えて、部屋を軽く掃除して、部屋を出る。



閃梨「ん?」


リビングに行くと、キッチンの方に人影が見えた。



藍香「うん・・・分量は・・・間違ってないはず。味付けもレシピ通り・・・」


閃梨「あの・・・」


藍香「あ・・・御剣さん。おはよう」


閃梨「おはようございます。・・・もしかして、朝ご飯を?」


藍香「ええ。ちょっと早起きして・・・あ、ちょうど出来上がりそうだし、食べていって」


閃梨「えっと、いいんですか?」


藍香「ええ。元より貴方の分も作るつもりだったから・・・だけど」


閃梨「はい?」


藍香「味には期待しないでね・・・本当に」


閃梨「?」




――――――――――――――――――――――――――――



閃梨「・・・・・・」


藍香「どう?」


閃梨「お、おいしいです」


藍香「嘘。正直に言って」


閃梨「うぐっ・・・」

藍香さんがズイっと顔を覗き込んでくる。鋭い目つきと深みのある青い瞳に威圧されてしまう。


閃梨(蒼雅や葵さんとは違った独特な迫力があるな・・・)


閃梨「えっと・・・味が濃いというか、少し辛いような・・・」

藍香さんが作ったオムレツとほうれん草のバター炒めに味噌汁。どちらも見た目はおいしそうだった。

しかしどれも味が濃く、塩っ辛い。勝手なイメージだが、普段料理しない父親が作る飯、もしくは一人暮らししたての体育会系の飯って感じだ。


藍香「やっぱりね・・・私は好みの味付けだけど、みんなには辛く感じるみたい・・・」


閃梨「えっと・・・白米が進みそうな味ではありますね。これ単体だと濃く感じてしまうと言いますか・・・」


藍香「・・・良いこと言うね」


閃梨「嘘偽りない本音です」

実際、ご飯といっしょに食べる分にはおいしい・・・それでも量食べるには向いていない気もするが。


藍香「それにしても・・・不思議な光景ね。親友たちの後輩がこの家でご飯を食べてるなんて」


閃梨「!・・・お噂はかねがね」


藍香「罪華から色々と聞いてる。・・・苦労かけたね」


閃梨「・・・」


藍香「10年前の例の事件・・・貴方が先導して解決してくれたって聞いた。本来なら私も一緒に戦うべきだったけど・・・」


閃梨「いえ・・・当時の貴方の事情は知りませんでしたが、貴方を恨んだことなんてありません。それは他の仲間も同じでした」


閃梨「むしろ、貴方がいなかったからこそ、私は罪華さんと出会い、多くの仲間と絆を育んで、私自身成長できたんです」


閃梨「蒼雅から聞かされた貴方の事情も含めて、感謝しかありません」


藍香「そっか・・・」


閃梨「でも、前に立って進むたびに、貴方の存在が偉大に感じることもありました。会ったこともない人だけれど、そのカリスマに敵わないと思ってしまった」


閃梨「だから当時の私は・・・恥ずかしながら貴方に嫉妬して、腹を立てたこともありました」


藍香「みんな、私を過大評価しすぎている・・・愛想もない、不器用でユーモアにも欠ける、取り柄といえば喧嘩の強さくらいの私に、勝手に何かを見出しただけ」


藍香「ただ何にも靡かず、普通に学校に通っている私を、周りが堂々している、肝が座っている、大物だと騒いだ・・・」


閃梨「自分は平凡なつもりでも、周りが放っておかない。なにか特別な所作があるわけでもないのに惹かれてしまう・・・それこそがカリスマなんですよ」


閃梨「罪華さんがそうであったように」

あのときは、罪華さんが私をリーダーとして担ぎ上げてくれたから心置きなく先陣を切れた。私一人の力では誰もついてこなかっただろう。


藍香「・・・どんな形であれ、貴方はリーダーとして先導し、事件を解決した。その事実は変わらない。誇っていいことよ」


閃梨「どうでしょうか。結局、完全な解決には至らなかったですし。・・・レム女は今でも、権力のしがらみから抜け出せていません」


藍香「それでもあの当時と比べたらかなり良い方向には進んでるんじゃないかな?人づてに聞いただけだけど、私はそう思ったわ」


閃梨「そうですね。・・・しかし新しい問題も増えていはいます」


藍香「時代が進むたびに問題が増えるのは仕方がないこと。改善の道が見えてるだけでも十分よ。それに・・・」


藍香「今は教師としてだけど、貴方も、罪華たちもいる。あの時と違う立場でまた歪みを正せばいい」


閃梨「・・・そうですね」


藍香「それに来年からは貴方達に協力できるかもね」


閃梨「え?」


藍香「おっと・・・これはオフレコだった」

藍香さんはキッチンに向かい料理を再開する。


藍香「蒼雅たちの分の食事を作らなきゃ。・・・御剣さんはこれからどうするの?」


閃梨「えっと・・・一度家に帰ろうかと思います。ここからそんなに離れていませんし」


藍香「蒼雅と一緒に登校すれば?多分そろそろ起きてくるだろうし」


閃梨「流石に出勤時間に登校させるわけにはいきませんよ。それに・・・変な噂立てられても困りますし」


藍香「それもそうか」




――――――――――――――――――――――――



-玄関-




閃梨「改めて・・・ありがとうございました」

食事を終えてすぐに私は、出勤前に一度家に帰ることにした。


藍香「いいえ。またいつでも遊びに来て」


閃梨「はい。次来る時は罪華さんたちときますよ」


藍香「それもいいね。・・・だけど、蒼雅とも遊んであげて」


閃梨「そ、それは・・・」


藍香「同性同士なんだし、オフのときくらいは立場を忘れて個人として接してもいいんじゃない?」


閃梨「あいつがどう言うかは分かりませんが・・・善処します」


藍香「うん。それでいいよ」


閃梨「それでは、失礼します。お邪魔しました」


藍香「またね」






閃梨「本当に長い一日だったな」


閃梨「しかしまぁ・・・なんか急に恥ずかしくなってきた」


閃梨「8つほど下の子供に、戦乙女だなんだって・・・」


閃梨「ったく・・・」






――――――――――――――――――――――――



「・・・・・・」


「・・・・・・」


大きな屋敷の広間の中で、静寂が広がる。


豪華絢爛な装飾品に十人以上が座ることのできる長いテーブル。


その両端に、二人座って静かに食事を取っていた。


カチャンカチャンと、食器が触れ合う音だけが響く。


「なあ」


静寂を切り裂いたのは奥側に座る男性。


「どうして急に、帰ってきたんだ?」


「・・・・・・」

そう問われた手前に座る少女は、食事の手を止める。


「行くところがあって。そのついでに立ち寄っただけよ」

目を合わせることなく、淡々と答える。


「そうか・・・それより、学校はどうだ?生徒会長なんだろう?」


「いつも通りよ。心配せずとも上手くやってるわ」


「そうか・・・しかし、今日も授業があるだろう?どこに行くのかは知らないが、学校には間に合うのか?」


「今日から暫くはリモートになるの。準備のために少し時間を要するから、その間に用事を済ませるつもり」


「リモート?どうしてそんな・・・」


「色々あるのよ。詮索しないで頂戴」

冷たく言い放つ少女に、バツが悪そうに頬を掻く男性。


「ところで・・・昨日一緒に来た学友はどうしたんだ?」


「なぜ、そんなことを聞くのかしら?」


「それは・・・」


「これ以上話をするつもりはないわ。食事が冷める」


「椿・・・・・」


「はぁ・・・仕方ない。この手は使いたくなかったが」

すると男性は唐突に手を叩くと


「レナ、いるんだろう?こちらに来たまえ」


レナ「はっ。ただいま」

すると、どこからともなく銀色の髪の少女が現れる。


椿「ちょっと!何をしてるの!」


「悪いが、君の口から教えてもらえないとなると、報告を聞くしかないからね」


椿「父様!」

椿の父・・・村瀬耕一はレナから近況を聞き出すことにした。


耕一「娘が唐突に帰ってきた理由、近況も含めて報告してくれ」


レナ「御意」


椿「レナ!」


レナ「申し訳ありません、会長・・・いえ、お嬢様。お館様の命令は絶対なのです」


椿「くっ・・・!チッ・・・」

文句を言おうにも、何も言えず、口をつむぐ。


レナ「昨日の夕方、我が生徒会サロンに攻め入ってきた者たちがいまして。彼女たちからの追跡を撒くため、暫く身を隠す方針となりました」


耕一「襲撃か!?どこのどいつだ!?」


レナ「襲撃者は二名。一人はレム女の体育担当教員の御剣閃梨」


耕一「教師が?どういうことだ!レム女は何を考えて・・・」


レナ「それともう一人。中等部3-A所属の霧雨蒼雅・・・」


耕一「なっ!!?」

途端、耕一は絶句した。


レナ「お館様?」


耕一「ど、どういうことだ・・・!?霧雨蒼雅、だと?・・・な、なぜ彼女が?」


レナ「・・・先日、我が生徒会で要注意人物に対する協議がなされました」


レナ「直近で新たに更新されたこともあり、一度精査されたのですが・・・その中で変わらず、ブラックリストのトップで、最重要危険人物と判断した霧雨蒼雅の話題が上がりました」


レナ「入学から生徒会はすでに目をつけていたのですが、今までは特に怪しい動きもなく、監視の手も緩まっていたのですが、ここ最近目に付く行動が増えてきたのです」


レナ「9月の聖戦祭でスポンサーの一人と秘密裏に接触・・・その後突如にスポンサー辞退。そして1週間後に失脚し、行方不明に」


レナ「先月は教師の一人が彼女に接触し、その直後退職。理由は表向きには地元での転職・・・何らかの相談を受けた可能性もありましたが、しかしその教師は不良である霧雨を忌避していた」


レナ「そして、二日前の立入禁止場所への侵入・・・これらの事態を重く見た我々は、彼女を要注意人物から危険人物と判定し、対処を行うことにしました」


耕一「危険人物・・・」


レナ「その対処方法に様々意見は上がりましたが、お嬢様が提案した、首級を上げた者に褒美を与える指名手配という形で対処することに決定いたしました」


レナ「そのことに文句を言いに、昨日わざわざサロンに乗り込んできたということでした。御剣閃梨についてはなぜあの場にいたのか不明ですが・・・」


耕一「馬鹿な・・・」

耕一は頭を抱えた。


椿「父様?」


耕一「今すぐにその指名手配とやらをやめなさい!そんなことをしたらお前はっ!!!」


椿「何をそんなに焦っているのかしら・・・きゃっ!」

耕一は椿の肩を強く掴み、真っ直ぐ見据えた。


耕一「いいか!霧雨には手を出すな・・・!お前に危険が及ぶだけじゃない。下手すれば一族郎党・・・皆殺しにされるぞ!」


椿「はぁ?何を馬鹿なことを・・・たかがC待の学生にそんな力があるわけないでしょう。それに我々は素行に問題がある人間を正そうとしているだけよ」


耕一「放っておけばいいだろうそんなの!素行不良なんざ教師に指導させればいいし、まだお前たちに対して実害も出ていないんだ!頼む、言う事をきてくれ!!」


椿「・・・・・」

あまりの剣幕に困惑する椿。数刻ほど考えて彼女は言った。


椿「悪いけど、もう決定したことなの。何をそんなに動揺しているのか知らないけれど、心配はいらないわ。彼女が我々の居場所を突き止めることなんてできないし、こっちにはまだ切れるカードがある」



椿「当然、切り札もね」


耕一「なに・・・?」


椿「私も何も考えなしに彼女に喧嘩を売ったわけではないわ。危険人物だし、当然身の上身の回り、あらゆる情報を握って準備してきている。これは最近じゃなくもう何年も前からね」


椿「そう、何年も前から・・・私が会長になる前から既に、私個人だけでなく生徒会があらゆる手で彼女を探っていたのよ」


椿「いずれ彼女は学内で危険な存在になる。だからいつか彼女が楯突いた時、押さえつけるための備えは十分に出来ているってことよ」


耕一「学生にできる備えなど、たかが知れている!そんなことをしたって逆撫でるだけだ!!!」


椿「これ以上議論するつもりはないわ。私はもう行くわね。・・・レナ、準備の方は?」


レナ「出来ています」


耕一「待て!まだ話は終わっていないぞ椿!」


椿「・・・過去に霧雨と何の因縁があるかは知らないけど、私は負けないわ。せいぜい見ておくことね、父様」


耕一「くっ・・・!」

聞き入れることなく立ち去る椿を、唇を噛み締めながら見送る耕一。


耕一「こ、こうなったら!」

スマホを取り出しどこかへ連絡をする。


耕一「・・・出た!お、お久しぶりです!私は・・・」


『村瀬耕一さん。貴方の方から掛けてくると思ったよ』


耕一「え?」


『事の顛末は聞いていてね。いやぁ、思春期の娘を持つと大変だねぇ』


耕一「葵さん・・・すいません。娘を諭したのですが、聞く耳を持ってくれなくて」


葵『それは分かってたよ。その娘さんがどんな子か知らないけど、アンタのことだ。ロクな接し方してなさそうだし、年頃の娘が言うことなんて聞かないでしょ』


耕一「おっしゃるとおりで」


葵『でもさ、その子のせいでうちの妹に迷惑かかってんの。親としてしっかり躾けてもらわないと困るな~』


耕一「で、ですが・・・さっき話した通り、取り付く島もない状態で・・・」


葵『親として出来ることなんていくらでもあるでしょうが。力付くでもね』


耕一「そ、それは出来ない・・・親として、手荒な方法は取りたくない・・・」


葵『・・・はぁ。ま、ハナからアンタには期待してないからいいけど。でもケジメはつけてもらわなきゃ』


耕一「ど、どうすれば・・・?」


葵『アンタには3つほど選択肢をあげられる』


葵『一つ目、アンタが蒼ちゃんと話をつける』


葵『話し合いの場は私が設ける。あの子は私の手前、手荒な真似はしないと思うし、心配なら釘刺しておくよ』


葵『まぁ、あの子はかなり理性的だし、余程のことないと手を出したりなんかはしないだろうけど』


葵『二つ目、御剣先生と蒼ちゃんにアンタから接触する』


葵『顛末は娘から聞いてるんじゃないかな?あの場にもう一人、教師がいたと』


葵『実は昨日彼女と話してね。今回の件も彼女から聞いたんだ』


葵『そして彼女からのお願いで、今回の件の始末は自分につけさせてほしいとのことでね』


葵『彼女は真面目な教師のようだ。教師として正しい始末の付け方してくれる。・・・ただ、いざという場合に蒼ちゃんを止められるかは保証できないけど』


葵『そして三つ目は・・・誰の仲立ちも頼らず、蒼ちゃんと話を付ける』


葵『私がいるとアンタは強く出れない。先生がいると学校との兼ね合いで話がこじれる可能性がある。一番シンプルに話を付けられる』


葵『だが、蒼ちゃんがどういう出方をするか保証できない。アンタとの話が決裂した場合、強硬手段を取るかもしれないね』


葵『あの子から手荒な真似はしないけど、アンタの出方次第・・・多賀城椿の行動次第でそうなる可能性は十分にある』


葵『以上だよ』


耕一「・・・・・・」


葵『おっと、学校に圧力をかけるとか、逃げ回ろうとか考えないほうがいいよ』


葵『蒼ちゃんはどんな状況だろうが確実に探し出す。少なくとも今の嫌がらせが続いてる状況で、見過ごすわけない』


葵『事が大きくならば尚更だ。これで仮に友人や身内に被害が出ようものなら・・・』


葵『娘は無事に済まないだろうね』


耕一「・・・殺す、というのか?」


葵『最低最悪のケースで、てだけだよ』


葵『アンタが娘に嫌がらせをやめさせられない以上、取れる選択はさっきの3つくらいだよ』


耕一「・・・分かりました。ならば、貴方の妹さんと話をさせてもらう」


葵『それは・・・三つ目を取るって意味か?』


耕一「はい・・・正直、いち学生にそんな力があるとは信じられない。しかし貴方の身内である以上、ハッタリとも思えない」


耕一「ならば一度、一対一で霧雨蒼雅という人間と話したい。そのうえで今回の件にどう幕を引くか話したいと思います」


葵『迷惑かけてるほうがなんで上から目線なんだよ』


耕一「そう聞こえたなら申し訳ありません。・・・ですが私も人の親です。どんな事情があろうとも、娘に危険が及ぶなら、守らなければならない」


葵『あっそ。・・・一番おすすめしない選択を選びやがって、ったく』


葵『好きにしなよ。蒼ちゃんに接触するのか、そっちに呼び出すのか・・・どっちにしろ筋の通ったやり方でやりなよ』


葵『忠告はした。・・・言っとくけど蒼ちゃんに何かあったら霧雨家総出でお邪魔するからね』


耕一「今までで一番怖い脅しですねそれは・・・肝に銘じておきます」


葵『そんじゃ、健闘を祈るよ』


プツッ



耕一「・・・・・・はぁ~・・・・」


耕一「命がいくつあっても足りないな・・・」


耕一「ああは言ったが・・・どうするべきだろうか」


耕一「誠心誠意の謝罪・・・いや、それだけじゃない。椿を止めなければ納得はしないんだろう」


耕一「ならばあの子と話をさせるしか・・・いや、それができれば苦労はしないか・・・」


耕一「・・・ふっ、馬鹿馬鹿しい。霧雨家とはいえ相手は15歳の少女・・・なにを怯える必要がある」


耕一「だが万が一のことを考えて、保険はかけておく・・・・」


耕一「・・・・・・いや、いっそのこと始末するほうが早いかもしれん」


耕一「静かに、確実に・・・やつが妖怪の類じゃなければ確実に仕留められるな」


耕一「ならば・・・準備を進めないと」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ