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少年ラケットを握る

今回から面倒くさくなったので帝のセリフを年齢に合わせて漢字を使わなかったのを使うようにしました。要望があれば前の話も直すかもしれないですが漢字を知らない事を示していたので変更しないかもしれません。

 テニススクールへと引き返したら、ジュニアの生徒たちであるみんなは解散した。このみお姉ちゃんがアルバイトが終わって今度はこのみお姉ちゃんが出場するWTA250(女子テニス協会が主催する)のイスタンブール選手権の調整を兼ねた練習が始まるみたいだ。


 だけどその練習に合わせてお母さんはこのみお姉ちゃんにラケット選びを手伝って貰うみたいだ。


「こまり、悪いんだけど私の練習中にこまりが帝君の相手をしてあげて。なんならお姉さんとしてテニス教えてあげてもいいから」

「どういうこと?」

「帝君のお母さんである静さんにはお世話になってるからラケット選びとかをちょっと手伝う間だけで良いからラリーとかで良いから遊んであげて。それに多分だけど静さん、ちょっと練習すれば私より上手くなるから」

「嘘でしょ?! お姉ちゃんITFジュニアランキングは5位だし、世界スーパージュニアを去年勝ってるのに?」

「まあ、認めたくないのは分かるけど皇さんのところは、チートレベルで凄いからしょうがないよ」と頭を振ったことで縛ってる髪の毛がふわっと揺れる。


「苗字訊いてなかったけど皇さんの人か。確かにあそこのおじいちゃんは凄いけど、まさか一家全員バグってるの?」

「うーん おばあさんは知らないけど他はヤバいから帝君もじゃない?お母さんも誘拐犯から静さんに助けてもらったし」と当時を思い出しながら顔を赤く染めて乙女の顔になっているのをいつものやつと呆れながらそんな姉に対してこまりちゃんは、

「お姉ちゃんが言ってた憧れの人はあの人か。確かに美人だしオーラもあるね。けどそのだらしない顔止めてよ!」

「そんな顔してないから! まっまぁ そういうわけで、お姉ちゃんは静さんとの逢瀬を楽しむ間は帝君をこまりを信頼して預けるからね」

「はいはい、分かりました」




お母さんとこのみお姉ちゃんが着替えに行ってる間に先にコートに行っててとお母さんから言われたのでこまりちゃんに連れられて外の赤い色をしたコートに来た。

「おーここは外なのに屋根がついてるんだね!だけど真ん中だけ屋根がないなんて変わってるね」

「良い所に気づいたな少年!なんと、ここは雨の時は天井が閉まるのです!そう! スクランダーとか雷鳥の発射シーンみたいな感じね」

「カッコイイ!」

「でしょ?似たようなのがもう3箇所あってもう一つがここと同じ赤い土色のクレーコートって言われるやつで煉瓦を細かく砕いたやつなんだって」


「今度お姉ちゃんが出るイスタンブール選手権とそこでの試合の成績次第では全仏っていうテニスで一番すごい大会の一つの予選に出られるかもしれないからね。今はその大会のコートに近いコートで練習するのよ」

「今のお姉ちゃんは、世界ランキングが283位だけどここで良い所まで行ければ250位前後になるから怪我や休養とか苦手なのを嫌って欠場する人がいたらお姉ちゃんにもチャンスが出るから頑張ってほしいのよ」

「このみお姉ちゃんはもうプロってこと?」

「まあセミプロってやつかしら。まだ学生でもあるから半分プロって感じね」

「じゃあここで働いていたのは?」

「それは、プロを引退したとき用の社会勉強と海外遠征の旅費調達の一環って言ってたけど、多分練習のし過ぎって言われたけど練習したいからやってるんだと思うのよねー。まあコーチの方だとそんなに激しい運動じゃないから許可されてるんだろうけど」

「このみお姉ちゃんはよっぽどテニスが好きなんだね」

「テニスに人生掛けてるというよりテニス無しでは生きられない感じね」


「それじゃあ、せっかくだから帝君もテニスコートに来たからテニスやってみようか。そこのロッカーから靴とラケット選ぶんだけど靴のサイズってわかる?」

「多分14CMだったと思うよ」

「なら、この辺かな。ちょっと履いてみてきつかったっら交換するから」と白地に赤いラインの靴を渡される。


「きつかったりしない?」

「大丈夫そう」とジャンプしたり歩いたりしながら確認する。

「じゃあ今度はラケット選びだけど初めてだから名前にちなんでプリンツから21インチの180gでテンションは35LBSかな」

「ちょっとこれを振ってみて?」とラケットを渡された。

「重くない?こんな感じで振ってみて」と言われ、少し離れた場所でこまりちゃんのやっているのをマネしてラケットを振ってみる。


「ちゃんと振れてるし大丈夫かな。じゃあコートに入って待ってようか」

「うん。それで待ってる間はなにするの?」

「いきなりボールを打つのも難しいだろうからまずは10回連続でこのスポンジボールをポンポンってラケットの上で弾ませようか」

「リフティングみたいな感じだね?」

「そうそうそんな感じ!」

ボールを渡されたので早速やってみるがあっさりと終った。


「サクっと終わっちゃたね。それじゃあ今度はこう横にズバッときる感じでもう一回同じことやろうか」

と言われたのでやってみるが今回はさっきよりはボールが左右にずれたが一度も落とすことなく終わった。


「まあこれもできるなら今度は手の甲を上にしてもう一回ただ弾ませるのをやってみようか」

「ラジャッ」と返事してやってみる。

「じゃあ今のをさっきみたいに切る感じでできたらそのまま手のひらが上と下を交互にやってそれがおわったら切る感じで続けてみようか」なんとなくこれぐらいなら続けられそうと判断して一気に詰め込んできた。


ポンポンとボールを弾ませながら30回ぐらい続けているとお母さんたちがコートにやってきた。


「あらっ帝ったら結構上手いじゃない。今何回ぐらい続いてるの?」とまだ続けている僕を見つめながら訊いてきたので素直に答える。

「今だいたい40回もうそろそろ飽きてきたからお仕舞」

「そうなの?100回ぐらい目指してみたら?」

「だって慣れてきたからこうスパって切るようにしても正面にくるようになったからいいかなって?」

「何となく分かってたけどお義父さんなみに体を動かす才能が凄いわね。まあ退屈でも100を目指しなさい。そんなに簡単ならリフティングの時みたいに足の間にラケット潜らせたりしたらいいじゃない」

「そんなの思いつかなかった!流石お母さん!」

「何事も工夫次第で面白くなるのよ。まあそれで100回連続で来たら終わりにしたら?」

「わかった!」




 「やっぱり皇さんのところバグってるね?なんで股抜きが3回目からルーティンの中に普通に混ざるのかが謎だわ!」

「お姉ちゃん、実は夢の中だったりしない?なんかいつもみたいに寝ぼけてるのかって思うんだけど…」

「現実だよ、だって私が苦労して朝起こしたからそこは間違いないよ」

「やっぱり?なんかこう言ってるうちに左手でも同じようにやり始めたけど帝君ってまさかの両利きなのかな?」

「まあ、そこはこまりに任せた。そろそろ私静さんと練習するから」とシューズをお選び終わった静さんがコートに入ってくるのを確認して静さんに寄っていく。



 「帝君上手だね、これならバカレッドよりすぐ上手くなれるよ!」とそろそろ100回ってところでこのみお姉ちゃんと何かを話し込んでいたこまりちゃんが戻ってきた。

「ホントッ!

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