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拝啓大魔王様 拝啓聖女様

作者: 黒銘菓

 昨今のソーシャルディスタンスや三密防止を加味して小説でも感染防止対策を徹底してみました。

 拝啓、デモキンさん。

 数カ月ぶりですが、如何お過ごしでしょうか?

 こちらは葡萄が最盛期で風が良い香りを運ぶ季節になってきました。

 聴いて下さいデモキンさん!以前デモキンさんに教わった効果的な威圧のやり方のお陰で、嫌がらせをする後見人の老人が嫌がらせを控える様になりました。有り難う御座います、助かりました!


 敬具


PS:この前、『部下に怖がられているかも!』と言っていましたが、その後如何なりました?



 拝啓、セインさん。

 数カ月ぶりです。最近、仕事のライバルとの小競り合いが続き、手紙を書く時間が作れず、申し訳有りませんです。

 こちらは以前、癒しの為にと頂いた花の種が漸く開花したんです。

 今は満開。花の香りと花弁の色彩にウットリしていますです。

 毎朝、毎夜と鉢を見て、少しずつ変化する様を見ていくのは思いの外楽しく、命の重みと成長する楽しさをかみしめられましたです。

 威圧、役立って良かったです。

 セインさんは優しいですが、自分の意志を強く押し出すという行動が苦手そうと思って職業で得たスキルを勧めたのですが、上手く行って良かったです。

 優しく有る事と意思表明をしない事は=ではないのです。

 セインさんは思い切って自分の考えを言ってみては如何ですか?

 貴女の意見ならきっと、真摯に聞いてくれる方がいらっしゃるとおもいます。


 敬具


PS:セインさんに教わった変装術で部下達の会話に紛れ、聞いて見た所、皆怖がっているのではなく、忙しい私を気遣って緊張していた様です。

 怖がられていないと気付いて少し安心し、リラックスして事業計画の会議をしたところ、いつもよりスムーズに進み、完成度が高い計画が立てられたです。

 有り難う。





 「さぁ、これをデモキンさんに。」「これをセインさんに。」

 「「送り届けて。」」

 二人は場所も時間も違う頃、手紙に封をし、一度も顔を合わせた事の無い、名前も知らない相手へそれを送る。

 『ペンフレンドの魔法』。同じ魔法を使った相手に手紙を送るだけの魔法。

 大魔王と聖女を繋いだ魔法。


 セインこと聖女は、周りの大人の嫌がらせにめげずに意見を言い、味方を増やし、無益な争いを止める文字通りの聖女になった。

 デモキンこと大魔王は、誰からも恐れられる魔王から、誰からも畏れられ、しかして信頼と尊敬を集める賢王となった。







 セインこと聖女は思った。

 「デモキンさん、一体どんな方でしょう?」

 デモキンこと大魔王は思った。

 「セインさん、どんな人だろう?」




 ※本作の手紙は銀イオンで抗菌処置がされています。


 私は文通…と言うよりも文字を書くことが致命的に苦手なのでやった事が有りませんが、こう言った文通から始まるラブコメやらミステリーは楽しいと感じます。


 『始まりは1通の手紙からだった。』


 この一文から始まるストーリー。割と好きです。

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