プロローグ
下手の横好き、素人の作ったよくわからない何か。
なろう猛者の皆さんに添削とかしてもらって、力をつけられたらとか思ってます。
暇なときに読んでもらって、作者の能力のなさを笑ってください。
世界から色が失くなった気がした。
同時に、自分の周りの時間がゆっくりしたものになったように感じた。
自分に向かって、何かが飛んでくるのが見えた。
それが、風を切る音が信じられないほどゆっくりと聞こえた。
焦げ臭い、クラッカーのような匂いを嗅いだ。
飛んできた何かが自分の体に触れた。
口の奥から熱い、鉄臭いものが上がってきた。
何が起こったのかわからなかった。
鉄臭い何かを吐き出したきり、なんの味もしなくなった。
倒れたはずなのに、地面に触れたことを感じられなかった。
焦げ臭い火薬の臭いは、風にのって散ったのか、もう匂わなかった。
近くにいたはずの、誰かの声も聞こえなくなった。
視界が真っ暗になって、なにも見えなくなった。
なにも感じられない。
はずなのに
暖かい何かが、僕を包んでいるのを感じた。
誰かの頬を、透明な何かが伝うのが見えた。
「戻ってきて」と「死なないで」と僕の名前を呼ぶ声が聞こえた。
陽の光のような、愛しい人の匂いがした。
やわらかい、その人の唇に触れた。
鉄の味しかしなかった口の中に、甘くあたたかい味が広がった。
自分が愛しい人に守られていることがわかった。
そして再び飛来した鉛の殺意は、彼女の近くまで進んで、
空中で、止まった
日常なんて儚いものだ。
少しのきっかけがあれば、脆くも崩れ去る。
こうして僕は、日常の影に潜む非日常へと
堕ちていった
更新日とかは活動報告にあげます。