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プロローグ1
人生というものはひどく平坦で
避けられない当たり前の運命の為に
仕方なく当たり前の努力をして
自分を変えようと思って何か目的を果たそうとして
でもやりたい事なんてなくて
今日を生きる僕は
昨日を生きた僕の
鏡でしかなくて
今日を変えようとして
結局変わることは出来なくて
明日はわかっていても
やっぱり怖くて
今日を生きて、見えない明日をまだ迎えていない彼らは、
そんな
先の見えない真っすぐで凹凸のない道を
今日も明日も静かに歩くのだと
そう思っていた。