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男子高校生な俺の場合 1

突然始まった施行。

わけがわかないうちに、誕生月に薬が送られてきた。

「はーあ、何でこんなことやんなきゃならないわけ。」

ごくん、と水と一緒に錠剤を流し込み、衛星ランプが光った。

良く分からない仕組みだけど、飲むと一週間だけ生理みたいな痛みがあるんだという。

飲まずに捨てたりすると衛星なんちゃらでバレて罰則があるって母さんに言われた。

「あー、くそだりぃ。」

なんだかだるい。気怠さが充満中。

なんもしたくなーい、とゴロゴロしてしまう。

「お兄ちゃん、飲んだのー?」

ニヤニヤと妹のふざけた顔が俺をのぞき込む。

「うるせーな、飲んだよ。」

「お腹痛い?どんな感じ?」

「・・・ちょっと痛いかも。だけど、なんかそれよりだるい。」

「まぁ生理って個人差あるからね。」

「そんなもん?」

「そうだよ、うちの家系はたぶん軽いほうだよ。お母さんも軽いって言ってたし。」

「ふーん、女って大変なのな。」

「ふふふ、お赤飯でも買ってこようか?」

「はぁ?いらねー。」

なんでお赤飯?

「だって今日お兄ちゃんの初潮?みたいなもんじゃん?」

「っざけんな。」

思わずクッションを妹に投げた。

クスクス笑いながら「お兄ちゃんヒスってるー。」とどこかへ行ってしまった。

「しっかし、この何にもやる気がおきない感じ、なんなんだ?」

いつもと違う体調に心が追い付かないこの感じ。

こんなのが毎月くんの?変なの。

「あー・・・もう、ダメ。」

とりあえず、眠い。

夕飯まであとちょっと。



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