二錠
《生理擬似薬》
それは女性にとっては喜ばしく、男性にしてみれば厄介な薬。
効能は生理特有の痛みや辛さが体験出来るのみ。
「世の中では男女平等だと言われてきましたが、本当にそんな世の中になっているでしょうか?
周りを見てみてください。
いまだに時代錯誤も甚だしいズレが見え隠れしているはずです。
頑張っても、女性のくせに。
出来なければ、所詮女性だから。」
うんたらかんたらと偉い人が演説している。
「毎月急にくる生理のようなものに苦しんでいるような男性はいますか?
いないでしょう?
男性のみなさん、年に一度くらいは男女平等というものを体験してください。
そして女性特有の痛みを共有し考えて頂きたいのです。」
長い話を要約すると
「生理の辛さ、あんたらもあじわってから文句言ってみなさいよ。」
ってことみたい。
そもそも話を聞いていて思ったんだけど、生理用品とか鎮痛剤の補助が国からあってもいいのにって。
だって毎月必要なこの経費は女性だけで、男性はいらないでしょ?
その分お金だって浮くわけで。
それなのに男性のほうが出世しやすい上に給与が高いほうが多いなんて
世の中、矛盾してないかしら。