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擬似生理薬、開発成功。来年から独身男性は施行予定。


男どもよ、生理の苦しみを経験してみろ。


生理。

赤飯を作ってお祝いするようなことらしい。

だけど何がめでたいというのか私には全く分からない。

子供を産める準備が出来た証?

ちゃんちゃらおかしい。

腹で茶がわかせる。

とにかく、こんな痛みいらない。

将来産むかどうかも分からないのに痛みだけは確定されているなんて酷い。


それは女に一か月に一度訪れる厄介者で急にやってくる。

寝ている時でも、食べている時でも、学校や会社にいる間でも、いつでも容赦なくやってくる。

腹痛と真っ赤な血の土産を持って軽快にやってくる。

ドンドンっと恐喝まがいの脅しにも似た痛みを与えながら。

最悪の場合、立っていられないほどの痛みと苦しみが身体に駆け巡る。

急いでナプキンを探す。

外出中でナプキンが手元になかったら、その場は緊急事態になる。

メーデーメーデー!助けて!

運よく友達や店に駆け込みナプキンをゲットできたらホッとする。

出来なければ、ずっと緊急事態が続く。

生理とは過酷なものだ。



「どうしたの?機嫌わるいね?もしかして女の子の日?」

ニヤニヤとした男の笑みに目潰しでもしてやろうかと一瞬だけ意気込むが、すぐにどうでもよくなる。

何故ならそんな元気もないから。

そんな憂鬱な日が約一週間続くのだ。

月にして約四分の一。


どうせお前等、男たちには一生分からない痛みと苦しみなんだ。


そう思っていたら不思議な法律が新たに施行されることになった、とニュース速報が流れた。


《擬似生理薬が開発成功致しました。

来年から独身男性の方は、年に一度の擬似生理体験が義務付けられました。

詳細は明日の記者会見で発表される予定。》











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