表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/13

第二章 一

 入学式からもう一ヶ月くらいたったかな。大分クラスの奴らとも馴染んできた。最初はあんなに不安だったのが嘘みたいだ。学校生活にも慣れ始めたし毎日エンジョイしてる…ただし、勉強を除いてだけどね。

 そうそう、オレ、菊池、安達、それから三國はテニス部に入部したんだ。高校入試でブランクはあるけど皆テニス経験者ってだけあってそれなりに上手い。中でも菊池!何でも、中学時代はそれなりの成績を残してたらしい。普段のおっとりした感じは全く見れず、気迫に満ちたプレーをする。オレは入部当時から菊池とペアを組んでるせいか、今じゃ大分息があってきた。まっ、阿吽の呼吸ってやつかな。

 安達、三國もペアを組んでる。二人ともかわいいし、部活の奴らからも人気がある。スコートがヒラヒラするたびに男共の視線が釘付けになってる風景ってのは馬鹿みたいに笑える。これも男の性なんですかねぇ。

 そういやぁ、そろそろ全日ホームルームっていうのがあるらしい。まぁ、名前気どってるけど、ただの遠足だ。その取り決めを学級委員がやるらしい…そうオレと安達がね。面倒くさいけど、菊池と三國も手伝ってくれるらしいしやれるだけのことはやってみるつもり。でも、こんな責任感ある仕事は初めてかもしんねぇな。

 中学時代、面倒なことから逃げてた健太にとって自分を変える機会が訪れた。高校デビューって訳じゃないけど、今までの自分とはおさらばするんだ。妙なやる気が健太の中でメラメラと燃え上がっていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ