2日目 行
今日も寒い朝がやってきた。中学の時からの電車通学によって超スピードによる身支度により発車の20分前に起きれば電車に間に合うようになった。身支度というスキルがあれば熟練度はレベルMAXをとうに超えている。
そしていつも通りの電車の席に座る。そして椿もやってくる。
「おーす。」
「おーーす。」
ちょっと長めに挨拶する。
「元気か、唯?」
「すこぶる絶好調よ。学校がわくわくすぎて眠れないぐらいね。」
嫌味ったらしく言った。
「はぁ、椿はどうなの?やっぱり学校は楽しい?」
「そりゃあね。」
満面の笑顔で言ってくる。どうやったらこんな朝早くからこんな笑顔が出来るんだ。眩しすぎる。サングラスが必要ぐらいだ。
「まぁ可愛い子1人見っけたから。中学の時みたく、俺の本性がわかる前にさっさと告って付き合うんだ〜。」
「あ〜良かったね。たしかにお前の性格やったら誰も付き合ってくれねぇもんな。出来たらいいな。けどお前他の同じ中学の奴らいっぱいいるやん、もうバレてんじゃね。」
「あーーーーーーーーーーーーーーー、」
死んだような声だった。
「はぁ、まじかありえるなぁ、」
「はは!!やったね。お前の青春終わり〜。」
面倒くさそうに言ってやった。
「いいや、もう寝る。30分も寝れば忘れるだろ。」
「ばっかじゃねぇの。」
そうして、椿は俺の肩に頭を預けた。ちょっと可愛い奴だなと思った。そして俺も電車の音と一緒に座席に沈んでいった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー