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第82話 影鬼2

 女性レポーターは、話しながら影に近づいてゆく。

 カメラマンはその様子を撮っている。

 彼女は影を見ながら話す

 「この丸い影は、ほかの建物などの影と比べて暗いようですが影にしか見えません。」

スタジオの司会が

 「小学生は影に引きずり込まれたという情報もあります。気を付けてください。」

 「分かりました。」

彼女は答えて影に触れる。

 「やはり、ただの影にしか見えません。」

スタジオの司会が、驚いて言う

 「警察に任せて離れてください。」

 「でも、ただの影ですよ。」

そういいながら、彼女は影の上に立つ

 「何も起きません。」

彼女がそう言ったとたん、影から大きな手が出てきて、彼女の足を掴む。

 「いやああぁぁー」

彼女は、叫びながら影の中に引きずり込まれる。

 スタジオの司会は

 「警察に連絡を・・・」

と言い言葉を失う。


 たけるは、特番に出ている。

 レポーターが影に引きずり込まれる事件があったため、急遽(きゅうきょ)、呼ばれたのである。

 なぜか、稲荷の使いの美鈴も横にいる。

 解説者が影について

 「影はどこかにつながっているとおもわれます。」

司会が尋ねる

 「彼女は生きているのですね。」

 「食われておるじゃろうて。」

美鈴が勝手に答える。

 解説者が美鈴を睨む

 「あれは鬼の仕業じゃ。」

司会はたけるに話をふる

 「たけるさんは、数々の鬼を切ってきていますが、どう思われますか。」

 「鬼は切る。」

 「ご意見、ありがとうございます。」

司会はやりにくそうにしている

 「あれは特殊な鬼じゃ、ぬかるなよ。」

 「はい、鬼は切るだけです。」

番組をよそに、たけると美鈴の間で話は完結している。

 司会は汗をかきながら番組を進める。

 後1時間、生放送の番組を続けなければならないのだ。

 番組終了後、たけるは貴船町に行くことになる。

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