第71話 紅葉4
たけるは鈴鹿をおとりにして、紅葉を誘きだすことにする。
村長と若衆が鈴鹿を紅葉堂に運び込む。
そしてお堂を閉める。
紅葉堂の中に声が響く
「村長め、今回は期限を守ったか。」
妖艶な着物を着た美女が現れる。
鈴鹿は立ち上がると
「あなたが紅葉?」
「気がついておったか、なぶり殺してくれよう。」
鈴鹿は縛ったと見せかけた縄をほどき虚空から大通連を抜き出す
「そなた人ではないな、村長め、たばかりよって。」
紅葉が、鈴鹿を睨みつけると彼女は跳ね飛ばされ、お堂の扉を破り外へ投げ出される。
たけるの血が騒ぎだす、早く刀を出して、その刀に鬼の血を与えろと・・・
彼は、呪われた刀の名を心の中でつぶやく
「来い、羽左衛門ノ贄ノ夜叉」
虚空から護符に包まれた鞘に収まった刀が虚空から浮かびあがる。
彼が刀と手に取ると電気が走るようにしびれる。
それでもかまわず、刀を鞘から抜く。
彼の心が鬼への憎しみに満たされる。
鈴鹿がたけるに言う
「上級の鬼よ、おかしな力を使うわ。」
「鬼が鬼切とつるんでいるのか。」
紅葉がお堂から出てくる。
たけるは神速を使い紅葉の前に出ると袈裟切りにしようとする。
紅葉は右手をかざすと刀が止まる。
彼女は左の手刀でたけるの胸を貫こうとする。
鈴鹿がたけるを引っ張り手刀を避ける。
紅葉は2人を睨みつける。
2人ははじき飛ばされる。
たけるは言う
「念動力か、厄介だ。」
「そうね、2人同時に攻撃したらどうかしら。」
「試そう。」
2人は左右から神速で紅葉を挟み込み、切りかかる。
紅葉は両手をかざし、2人の攻撃を止め、弾き飛ばす。
弾き飛ばされたたけるが起き上がると紅葉は神速で彼の前に立ち言う
「飽きたぞ。」
紅葉は、右手刀でたけるの心臓を貫く。
彼は目の前が暗くなり倒れる。
紅葉はさらに立ち上がった鈴鹿の前に立ち言う
「お前はなぶり殺しだったな。」
紅葉は念動力で鈴鹿を空高く持ち上げると地面にたたきつける。
鈴鹿は手足があらぬ方向に曲がり血を吐く。




