第64話 鬼子母神堂2
逢神たけると鈴鹿は週に1回の情報番組のオカルト相談コーナーに出演するため、テレビ局へ来ている。
控室には稲荷の使いの美鈴が来ている。
鈴鹿は控室に置かれた菓子と美鈴が差し入れた饅頭を漁っている。
たけるも弁当を食べている。
美鈴はたけるに
「お前たちはいつも控室で食べているが普段はちゃんと食事をしているのだろうな。」
「俺は料理ダメなので作りません。」
美鈴はたけるを諦め、鈴鹿を見るが彼女は菓子をほおばっている。
それを見た美鈴はため息をつく。
番組に電話した夏希は、採用されて相談者控室にいる。
彼女は美鈴とたけるが解決してくれることを願っている。
オカルト相談コーナーが始まる。
たけるが席に座り、その横には美鈴が座る。
すりガラスの向こうには夏希が座る。
たけるが言う
「相談者の方お話をどうぞ。」
夏希の声はボイスチェンジャーを通した声で流される。
「私は、子供が2歳の時、お百度参りをしました。」
「何かかなえたいことがあったのですね。」
「子供を助けたかったのです。」
「お子さんは助かったのですか。」
「はい、しかし、その時声が聞こえてきて子供を助けるかわりに、子供が15になったら捧げるという約束をしてしまいました。」
「誰とです。」
「分かりません、声しかわからなかったのです。」
「お子さんは今いくつですか。」
「14歳になります。」
「時間がありませんね。」
「私は子供を守りたいのです、どうしたらいいのですか。」
「あなたに子供を守れませんよ。」
たけるの言葉に夏希は驚き
「今なんて言いましたか。」
「あんたには無理だと言ったんです。」
美鈴が夏希に言う
「おぬし鬼に捕まっておるぞ。」
「何を言っているんですか。」
「おぬしは鬼と約束をしたのじゃ。」
「そんな・・・」
夏希は泣き出す。
ここでオカルト相談コーナーは中止になる。
相談者が泣き出して相談にならなくなったのだ。




