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七福の国  作者: やゆよ
4/7

日常1

日常書いてみた

今日は良い天気のため、赤髪の一家とお出掛けをしました。

俺的にこの一年中暑いクベーラで外出なんて馬鹿なんじゃないんかと思っていたが、1週間も家に引きこもり生活を送っていたため、さすがに行くことにした。

「あ、あぢぃ〜、あぢぃよぉー、フォティアさ〜ん、ちょ、はえ〜、はえ〜よぉ」

「コンタ君。君、運動した方が良いと思うわ。さすがにやばいわよ。まだ家出て5分よ。分かる?分かる?」

いや、だってあぢぃんだもん。

ジャパニーズはもっと冷えてたもん。

「あの、なんか、移動魔法てきなのないんですか?」

「あるわ」

「使いましょう」

「そんなキリッとした顔で言われても嫌よ」

「why?」

「うん?なんて?」

「なんでです?」

「引きこもりを動かすためよ」

くそっ、あんたは母ちゃんかっ!

「ハッハッハ!まあまあ、そんなリスみたいな顔すんなって。コンタ。お前も俺みたいなマッチョになりたいだろ?なら動け。動けばおめえも彼女の1人や2人くらいはできると思うぞ」

「あっ、お構いなく。俺、顔だけは自信ありますんで彼女なんてパパッと作っちゃいます」

「おめえ分かってねぇなぁ。男は筋肉なんだよ」

「いや、顔です」

「いや、筋肉だ」

「顔」

「筋肉」

「フォティアさん、どっちだと思います?」

「金」

.....。


「よしっ、着きましたね」

目的地はグリーンパークというクベーラで唯一の緑の存在する場所なのである。

グリーンパークはとても広く、ドーナツのような形をしていて中央では露天風呂になっているという。

なんとそこは混浴で、もちろん俺の真の目的はこれだ。

「それにしてもすごい人ですね」

さすがに人の数は馬鹿にならず、目に見える範囲でも木の下でぐったりしてる赤髪が山ほどいる。

「そうねぇ。まぁ、外で涼める場所ってここくらいしかないからね〜」

「よしっ、フレア!お父さんと一緒にフライウィンドゲームするか!」

「うん!ぶっ飛ばす!」

えっ、この人達は何しようとしてんの。

普通7歳の女の子っておままごととかじゃないの。

「フフッ、あんまり飛ばしすぎないようにね」

なにを?

なんか飛ばすのありますかね?

「よしっ、じゃあ、私、少し寝るけど、襲っちゃダメよ」

「安心してください。俺、人妻に欲情したりするような変態じゃないんで」

「そう。ならよかった」

さっさと寝てくれ。

こっちも露天風呂に行きたくて、ウズウズしてんだからよ。

「コンタ君。露天風呂に行ってもあんまり、女の子の身体をじろじろ見ちゃダメよ。意外にそういうのわかるんだから」

うぅわ。

俺の考えてることぜーんぶバレてたし、なんかアドバイスされちゃったし。

「も一つアドバイスをしてあげるわ。あなた、さっき男に大事なのは顔って言ったわね。うん。あなたの顔はまあ、中の上、上の下ってところかしら。でもね。顔良くても、なにかきっかけがなくちゃ、なんにも始まらないの。だから好意をもった女性がいたらすぐ話しかけなさい。物語はそこからなんだから」

「なるほど!ありがとうございます!」

「あいつら周りに話し声聞こえてるの気付いてるかな」

「お兄ちゃん馬鹿だから気付かない!」

「だな」


はぁ、はぁ、とっ、遠くねぇか、露天風呂。

もう、30分も歩いた。

ただ、お湯のなんか、フルーティーな匂いと湯気が来ていることからして目的地まであと少し。

頑張れ、俺。

負けるな俺。

いっけぇぇぇぇぇ!

10分後

あぁぁぁ、やっと、やっと、やっと見えた。

あっ、あっ、あれが、うん?

あれ?なんか変だな。

いや、人影はあるからちゃんと温泉なんだろうけど、なんかお湯、赤いな。

うん。

目の前に来ても赤い。

入りたくない。

だが、ちょっと遠くに赤髪美女がいる。

これは、入るしかねぇ。

    ザプン

あぁ、思ってたより、気持ちいい。

そして、フルーティーな匂いがどこか心地良い。

来てよかった。

よしっ、俺、温泉満足したわ。

後はなんか顔パックし始めた、あの女性をご飯に誘おう。

ふぅ、よしっ、おーけー、いくぞっ!

「あっ、あのっ、そっそっそこの、うぉっおっお嬢、お嬢さん、えっと、その、いっ、いま、じっ、時間大丈夫でっすかぁ?」

やってもうたぁぁぁぁ!!!

緊張しすぎたぁぁぁぁ!!!

死にたーい。

「はい」

おっ、あれ、これ、意外といけんじゃね。

「人妻でよろしければ」

「えっ」


その後、俺は恥ずかしさのあまり気絶していた。

「はっ!俺は一体?まさか、ここは日本っ!」

「ぶっぷ〜、クベーラで〜す」

「あっ、お兄ちゃん、温泉とおんなじ色の顔してる〜」

「おいっ!フレアあんまり言うな、可愛そうだろ、クスっ」

はぁ、俺、7歳の小娘にまで馬鹿にされちまったよ。

日本にいる父ちゃん母ちゃん。

なんかごめんな。

「まぁまぁ、そんな言わないであげて。まだこの子も17歳でしょ〜」

くそっ、こいつのせいで俺は今こんな状況だってのに。

「あぁ、もういいんで、次はなにs」

「誠なる閃光は太陽と月の如く燦然たり。如何なるものその流れに奪目され、見る者全てを光陰の元へ照らすであろう。さぁ、すべての光よ、我の

元から奔流せよっ上下天光・バーストサンダァァァ!!」

いきなり、そう言い出すと空にはとても大きな、雷の花火が上がった。

「これでチャラね!」

フォティア母様恐るべし。

ありがとうございます

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