日常1
日常書いてみた
今日は良い天気のため、赤髪の一家とお出掛けをしました。
俺的にこの一年中暑いクベーラで外出なんて馬鹿なんじゃないんかと思っていたが、1週間も家に引きこもり生活を送っていたため、さすがに行くことにした。
「あ、あぢぃ〜、あぢぃよぉー、フォティアさ〜ん、ちょ、はえ〜、はえ〜よぉ」
「コンタ君。君、運動した方が良いと思うわ。さすがにやばいわよ。まだ家出て5分よ。分かる?分かる?」
いや、だってあぢぃんだもん。
ジャパニーズはもっと冷えてたもん。
「あの、なんか、移動魔法てきなのないんですか?」
「あるわ」
「使いましょう」
「そんなキリッとした顔で言われても嫌よ」
「why?」
「うん?なんて?」
「なんでです?」
「引きこもりを動かすためよ」
くそっ、あんたは母ちゃんかっ!
「ハッハッハ!まあまあ、そんなリスみたいな顔すんなって。コンタ。お前も俺みたいなマッチョになりたいだろ?なら動け。動けばおめえも彼女の1人や2人くらいはできると思うぞ」
「あっ、お構いなく。俺、顔だけは自信ありますんで彼女なんてパパッと作っちゃいます」
「おめえ分かってねぇなぁ。男は筋肉なんだよ」
「いや、顔です」
「いや、筋肉だ」
「顔」
「筋肉」
「フォティアさん、どっちだと思います?」
「金」
.....。
「よしっ、着きましたね」
目的地はグリーンパークというクベーラで唯一の緑の存在する場所なのである。
グリーンパークはとても広く、ドーナツのような形をしていて中央では露天風呂になっているという。
なんとそこは混浴で、もちろん俺の真の目的はこれだ。
「それにしてもすごい人ですね」
さすがに人の数は馬鹿にならず、目に見える範囲でも木の下でぐったりしてる赤髪が山ほどいる。
「そうねぇ。まぁ、外で涼める場所ってここくらいしかないからね〜」
「よしっ、フレア!お父さんと一緒にフライウィンドゲームするか!」
「うん!ぶっ飛ばす!」
えっ、この人達は何しようとしてんの。
普通7歳の女の子っておままごととかじゃないの。
「フフッ、あんまり飛ばしすぎないようにね」
なにを?
なんか飛ばすのありますかね?
「よしっ、じゃあ、私、少し寝るけど、襲っちゃダメよ」
「安心してください。俺、人妻に欲情したりするような変態じゃないんで」
「そう。ならよかった」
さっさと寝てくれ。
こっちも露天風呂に行きたくて、ウズウズしてんだからよ。
「コンタ君。露天風呂に行ってもあんまり、女の子の身体をじろじろ見ちゃダメよ。意外にそういうのわかるんだから」
うぅわ。
俺の考えてることぜーんぶバレてたし、なんかアドバイスされちゃったし。
「も一つアドバイスをしてあげるわ。あなた、さっき男に大事なのは顔って言ったわね。うん。あなたの顔はまあ、中の上、上の下ってところかしら。でもね。顔良くても、なにかきっかけがなくちゃ、なんにも始まらないの。だから好意をもった女性がいたらすぐ話しかけなさい。物語はそこからなんだから」
「なるほど!ありがとうございます!」
「あいつら周りに話し声聞こえてるの気付いてるかな」
「お兄ちゃん馬鹿だから気付かない!」
「だな」
はぁ、はぁ、とっ、遠くねぇか、露天風呂。
もう、30分も歩いた。
ただ、お湯のなんか、フルーティーな匂いと湯気が来ていることからして目的地まであと少し。
頑張れ、俺。
負けるな俺。
いっけぇぇぇぇぇ!
10分後
あぁぁぁ、やっと、やっと、やっと見えた。
あっ、あっ、あれが、うん?
あれ?なんか変だな。
いや、人影はあるからちゃんと温泉なんだろうけど、なんかお湯、赤いな。
うん。
目の前に来ても赤い。
入りたくない。
だが、ちょっと遠くに赤髪美女がいる。
これは、入るしかねぇ。
ザプン
あぁ、思ってたより、気持ちいい。
そして、フルーティーな匂いがどこか心地良い。
来てよかった。
よしっ、俺、温泉満足したわ。
後はなんか顔パックし始めた、あの女性をご飯に誘おう。
ふぅ、よしっ、おーけー、いくぞっ!
「あっ、あのっ、そっそっそこの、うぉっおっお嬢、お嬢さん、えっと、その、いっ、いま、じっ、時間大丈夫でっすかぁ?」
やってもうたぁぁぁぁ!!!
緊張しすぎたぁぁぁぁ!!!
死にたーい。
「はい」
おっ、あれ、これ、意外といけんじゃね。
「人妻でよろしければ」
「えっ」
その後、俺は恥ずかしさのあまり気絶していた。
「はっ!俺は一体?まさか、ここは日本っ!」
「ぶっぷ〜、クベーラで〜す」
「あっ、お兄ちゃん、温泉とおんなじ色の顔してる〜」
「おいっ!フレアあんまり言うな、可愛そうだろ、クスっ」
はぁ、俺、7歳の小娘にまで馬鹿にされちまったよ。
日本にいる父ちゃん母ちゃん。
なんかごめんな。
「まぁまぁ、そんな言わないであげて。まだこの子も17歳でしょ〜」
くそっ、こいつのせいで俺は今こんな状況だってのに。
「あぁ、もういいんで、次はなにs」
「誠なる閃光は太陽と月の如く燦然たり。如何なるものその流れに奪目され、見る者全てを光陰の元へ照らすであろう。さぁ、すべての光よ、我の
元から奔流せよっ上下天光・バーストサンダァァァ!!」
いきなり、そう言い出すと空にはとても大きな、雷の花火が上がった。
「これでチャラね!」
フォティア母様恐るべし。
ありがとうございます