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会館前のひと悶着

お久しぶりです銀冠です。

すっごく一週間が長く感じられました。体感的に一ヶ月ぶりに書いた気がします。

さて今回はちょっとしたハプニングがありますよ(期待してはいけない)

それでは本編どうぞ。

「エリクト、外に出て、話で時間を稼いできて。早く!」

「見た感じ誰もいませんけど…誰を足止めするんですか?」

「アリシカちゃん、普通の人には妖精は見えませんって。」

「ああ、しょうがないわね。フェリ私の昔のメガネ出して。」

「がってんしょうち!」


三人で仲睦まじく朝食を摂っていたが、それは開館時間の五分ほど前の事。人や亜人などの肉体を持つ者は、これ程朝早くからは訪れないが、妖精達などは会館前に並んで待っている。


特に図書館で調べることは無い妖精達だが、訪れる人に悪戯をしたり、旅の話をきいたり、遠い仲間からの手紙などを待つために、朝一番からこの図書館を訪れる。

 

「取り合えず、そのメガネのレンズ越しに見れば妖精達見えるから。兎に角、時間を稼いで。あの子達を怒らせると、手が付けられなくなるから。」

 

 まず始めに、妖精達は基本的に気ままである。この開館時間も妖精と交渉して、何とか24時間営業にならなくて済んだ物なので、会館が遅れると一日中些細な悪戯をされ続けられる羽目になる。


フェリウムは開館時間をよく過ぎて悪戯をされているが、彼女は元々天然でドジであるためあまり業務にも差し支えないのだが、アリシカは何度も悪戯をされて若干トラウマになっているので、時間に関することはアリシカが一身に背負っている。


「呆けてないで、サッサと行って!お願いだから。」


 フェリウムが渡したメガネは『魔力性近視』の人のためのメガネで、要するに、魔力の流れがクッキリ見えるようになるものである。

妖精達は肉体が無く基本魔力で出来ているため、魔眼を持っていない人でもこのメガネを掛ければ、妖精達が見えると言うわけだ。

しかし、このメガネは主に図書館でしか使われていないため、商人になりたてのエリクトは始めての景色に見とれ、呆けていた。


「妖精の皆さん、何時もお越しいただきありがとうございます。えーっと本日はお日柄もよく…」

「ダレコイツ」

「ニンゲンダ」

「ホントダ、マジョジャナイ」

「デモ、ナカカラ、デテキタゾ」

「えーっと、昨日から臨時の職員になったエリクトです。宜しくお願いします。」

「ナー、マダアカナイノカ?」

「ソウダゾ、イツモヨリオソイ」

「私は商人もやっておりまして、皆さんに旅のお話でも、と思い来たのですが、聞かれますか?これは私が西の国で商売をしていた時の話ですが…」


 エリクトが妖精を足止めしている間に会館作業を行う。会館作業は主に図書館内の魔力回路を起動させて、本を棚に出す作業の二つである。

後者はともかく、前者の魔力回路が問題で、起動までに最低五分以上掛かってしまう。


「エリクト、やるじゃない。あとちょっと頑張りなさいよ。」

「アリシカちゃん、取り合えず本は全部出せたよ。」

「回路の方はついさっき入れたばっかだから、もう少しかかるわね。癪だけど頼るしかないわね。」


既に開館時間を過ぎているので、アリシカを悪戯のトラウマから守れるのは、エリクトの話術にかかっているのであった。

全体を通して一話が短くて済みません。

良いものを書こうとすると1000字くらいになってしまうのが私の悪い癖です。

ボチボチ字数は増やしていこうと思います。

次回は一週間後 7月11日になります多分。

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