その3
記述者である、ごく普通の女子高生であるはずのわたしが巻き込まれた最初の大騒動…
SNS、ブログ、ピクシブに同時掲載
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探偵は行く先々で難事件に出会い疫病神ともいわれてしまうけれども、わたしにとってのそれは探偵ではなくて志村博士だった。
最初はふとした偶然から志村博士と誘拐されたことだった。
普通ならば救助を待つところだけれども志村博士はじっとしているような性格ではなく、隠し持っていた特殊な道具を使ってやすやすと鍵の掛けられたドアを突破してしまった。
そこからは…もう思い出すのもイヤになるほどの苦労で、最終的にわたしは自動車…それもマニュアル車を運転するはめになってしまったのである。未だにわたしはあのときの会話を忘れない。
「博士は免許を持っているでしょ!」
「マニュアル車は面倒だからヤダ!」
さらにいえば志村博士はよほど誘拐されたことに腹がたったのか腕時計の中にあった薬のカプセルほどの大きさの爆薬、なかにあった3つをすべてを配管や動力源と思わしき巨大装置、武器保管室に仕掛けて何とか駐車場までたどり着いた場所で腕時計にあった爆破スイッチを押した。
爆薬はカプセルほどの大きさだったけれども、その威力は遠くはなれた駐車場にも振動が響くほどのものだった。そして燃料や兵器の火薬に次々と引火をして爆破の数秒後にはどこをどう通ってきたのか駐車場に通じる通路のドアが吹き飛んでいた。
口論しているヒマはないと決心したわたしは運転席に乗り込むと鍵を必死に探した。けれども悠々と助手席に乗り込んだ志村博士は映画によくあるように配線を引き出すとこれまた隠し持っていた道具箱の中から角砂糖ほどの大きさの機械を取り付けるとすぐにエンジンは掛かった。
志村博士の説明は簡単なものだった。そこからマニュアル車をエンストさせずに動かしたわたしを褒めてほしいところだった。
外に猛スピードで飛び出すと同時に、それまでいた建物は粉々に吹き飛んだ…そして始まった総攻撃。もともとの目的は志村博士から情報や研究結果を盗み出すことだったのだから本末転倒というか、もう相手も目的を忘れていたとしか思えない。
次々と吹き上がる爆発の中を猛スピードで、ジグザグに駆け抜けていった。窓ガラスは粉々にとびちりいくつかの銃弾も車体に受けた。幸いだったのは攻撃を想定してその車は丈夫に作られていたことだった。それでも後の調査の結果判明したことだけれど、特殊な技巧で防弾ガラス以上の硬度をもった窓ガラスが粉々になったのだから、その攻撃の衝撃の強さもしれるというものだった。
その逃走劇は救助のために、巨大特殊ビーグルで駆けつけた日本特別部隊の攻撃により終わった。
「爆発によっては駆けつけるの早くない?」
思わず口から出た疑問に志村博士はこともなげに答えた。
「そりゃそうだよ、最初からこの腕時計の発信機を動かしていたからね。多分建物内では電波が遮断されていただろうけれども、駐車場あたりでは外に届いていただろうからね」
わたしとしてはそれだけでもう面倒に巻き込まれるのは勘弁してほしいものだった。けれどもそれは始まりに過ぎなかった…
わたしは記述者として満足だったし、危ないことには関わりたくなかった。それこそ、そういったことの専門は日本特殊部隊のもののはずだった。
何よりもわたしはただの女子高生…のはずだった。
それがどうしてこうなったのか…
元々は短編の予定が、色々と悪ノリしてしまい当初よりも長くなってしまい、まだまだ終わりはもう少し先になってしまった。
今回は思いつきで付け足していっている形なので全体的にガッタガタの構成になってしまい後から小説投稿サイトの方で改訂予定だけれども、とりあえず今回は思いつくままに書いていく。
ただ最初のときに書いたように一応結末は決まっていて、それに向けて何とか伏線を入れようとしているところである…ただそれよりも重いままに書くのが楽しくて伏線どころではないけれども(苦笑)




