表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/11

11 戦争と言う名の虐め

遅れて申し訳ありません!


受験生ゆえにたまに息抜きとして書くのが精一杯で…

開戦予定地に、予定時刻の五時間前に俺は到着した。回りには…誰もいない。いや、生物もいない。ここはそんな荒野だ。

誰もいないが、正確には、後四時間後に到着しそうなペースで両者進軍している。


俺の戦争の知識は、かなり詳しく説明してるラノベで学んだ程度しかないが、正直、この世界大丈夫か? と思う。


普通もっと早く来て陣地構築とか塹壕掘ったりするんじゃあないのか?

俺の知る限り、どちらも絶対必要の無い演説とかやって時間を浪費している。戦意高揚はいいが他にやることがあるのではないか?

しかも魔法という広範囲の攻撃手段があるにも関わらず一塊になって進軍している。

しかも見晴らしのいい荒野でやるのか?


俺でさえ色々疑問にを抱いているのだから、もとの世界の軍の参謀が見たら絶句して苦笑いしつつため息吐くのではないか。


拍子抜けした俺は、広範囲魔法をセットしておいた。

あのように固まってくるのなら全員もれなく効果範囲に入るだろう。この魔法は、特殊な結界を構築し、酸素の侵入を防ぎ、生物の出入りを防ぐ。つまり、こいつを発動すれば中の奴等はいずれ大抵酸欠でお陀仏となる。


散々用意したアイアンバレットはまたの機会に使うとしよう。


かなり時間が余ったので 創造 でよく燃える液体、仮称:完全液体燃料 を作成し続けた。なかで燃やせば…汚物を消毒できる。


それでも時間があまり、知っている歌を順番に歌い時間を潰していると、丁度日本国家が終わる頃にようやく両軍が到着した。


正直飽きてきた俺は、これから口上の言い合いが始まると踏んで、さっさと終わらせるべく予想道理に何か言おうとしている双方のお偉いさんを無視し、セットしておいた魔法を発動した。



その戦場で、何かが出現した。

それが何かを知るものは出現させた者のみが故に、場の緊張感が高まった。

次の異変に気付いたのは聖王国軍、つまり被害者だ。

空から謎の液体が降り注ぎ、管理が特に雑な食料などを駄目にしていく。その液体は水に酷似しており、濡れた身を乾かそうと火を起こした瞬間に悲劇が起こった。


瞬く間に火が、否、炎が広がり、聖王国軍が炎に包まれ阿鼻叫喚の様相を呈していた。


この世界では、ステータスやスキル、魔法などの存在により、炎に包まれても生還する人は馬鹿にできない位の数がいる。

しかし聖王国軍は、兵農混成軍故に軍としては多すぎる被害を出した。

その数は軍全体で軍事用語で言う壊滅、特にゴーレムの操作を担当する部隊は、本人の能力は高くないことが災いし殲滅されてしまい、ゴーレムは悉く機能を停止した。


生き残ったものたちは、魔法により安全地帯を数ヵ所作り、そこで治療を開始した。


それに対するパーチ軍は目の前で起きた惨状に思わず放心してしまっていた。その中の、比較的復帰が早かった冒険者をはじめとする集団が今がチャンスと突貫を試みたが、見えない結界に弾かれる。

彼らは優秀で、体は弾かれてしまったものの、突き出した槍は弾かれなかったことから、生命体のみを妨害するものと辺りをつけ弓や大砲、魔法などで残党を狩り始めた。

そして数分後には、酸素不足で死んだり、運動能力が低下した者が止めを刺され、残ったのは何故かここにいて、且つ生き残った王女と勇者の成れの果てたちだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ