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第1話


自分が大好きな要素を詰めて詰め込んで行く予定です。

こんな物語が大好きなんですと伝えられるように

書いていきたいと思うので

温かい目で見守ってくださると嬉しいです。


僕は、波の音を聴きながら笑っている。



「あはは。」



真っ暗な中崖の上に立って、月を見上げながら泣きながら笑っている。

何がいけなかったのだろう、と思いながら。

本当はわかっている。



「全部間違っていたからか。」



僕、杉本灯(すぎもとあかり)はそう呟く。



「本当の自分は何か、何をしたいか、結局わからなかったなぁ。」



海面に写った月を見下ろしながら、呟く。


親には見捨てられ、クラスメイトには蔑まれ、大好きな2人もいなくなった。

それでも変われなかった。

これから何が起きても変われない、そう思うほどに。


灯は、目立たない普通の高校生だ。

派手でも地味でもなく、普通。

周囲の大勢の人が普通だと思えば、それは特異なものではないのだろう。

ただ自分がそう思っているのとは意味が違う。



「きっと地球には、僕は必要ないんだね。」



僕はそう言って、見下ろしていた月に飛び込んだ。


躊躇いもなく、それが正しいかのように。


見下ろしていた月は、いつのまにか見上げていた。


意識が遠くなっていくなか、灯は思った。



――誰かに必要とされながら、自由に生きたい、と。



▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼



都立秋山高校(あきやまこうこう)


学力は平均、スポーツも特に秀でたものはなく、どこにでもある進学校だ。

僕――杉本灯は、そこにある剣道場に1人でいた。


入学してから、1年。

成績は、平均点前後で、部活も剣道部だが大会には出たことがない。

そんな目立たない、「普通」に生きている彼はこう呼ばれている。



「普通」の「底辺」、と。



表では生徒から底辺と、裏では大人たちから普通と。


小学校の時、親から見捨てられ孤児院で育てられることになったこと。

常に愛想笑いしかせず、なにをしても平均的なことから何も出来ないと思われる。

そんなことから、同年代からは「底辺」と呼ばれる


大人たちには、目立たな過ぎることから記憶に残らなく、どんな人物かと聞かれたら「普通」の男の子と答える。

もちろん悪い意味でそう呼ぶ。


その出来事が重なり誰しもそう呼び始めた。



そう呼ばれる彼にも親友が2人いた。



「よお、まだ剣振ってるのかよ。」



そうハスキーな声が聞こえた。

親友の1人の、井上涼介(いのうえりょうすけ)である。



「僕がしたいと思える数少ないことだからね。」



僕は笑顔で答える。



「真剣にやってるところを邪魔しないのっ!」



そう言って怒る声が聞こえた。

もう1人の親友の、東雲優香(しののめゆうか)だ。



「ずっと剣振ってる灯が悪いんだろ。」


「約束の時間まで我慢できないからって邪魔しないの!」


「そんなことねぇから!」


「全く……、あーくんのことが大好きすぎだよ。」


「そんなんじゃねぇからやめろっ!」



そう言い合っている2人優しく見守る。



「2人とも仲がいいね。」


「あーくんとも仲良しだよ!」


「どっちが灯のこと大好きなんだか……。」



抱きついてくる優香。

昔からスキンシップが激しい。

そんな優香を呆れた顔で見る涼介。

この2人といる時間が僕は1番大好きだ。



「ほら、じゃれあってないで行くぞ。」


「そうだね!あーくん早く着替えておいで!」


「うん、そろそろ行こうか。」



これから3人で買い物に行く予定なので急かされる。


明日からは僕が1年の中で1番自分に素直になれる日。


毎年恒例の夏休みを使って3人で行く旅行の日だ!




はじめまして、「のいたん」です。

読んでくださってありがとうございます。


感想、意見があれば大歓迎なので頂けると嬉しいです。


ぼっち制作&初投稿なので感想、意見がすごく貴重なのです……


よろしくお願いします。

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