猫からのご褒美
<よく魔法を見破ったにゃ。>
弘太が家に帰り自分の部屋に入ると、凜猫が話しかけてきた。
弘太が凜猫の方に目を向けるとその後ろで魔王がこちらを見ていた。
弘太は、昨日の自分の感情、魔王の言葉、そして白たちの気持ちを思い出した。
<我は純粋だからこそ、弘太を選んだのだ。弘太の魔力は確かに少なかった。しかし、とても澄んでいたのだ。それが濁っていくのが見えてもったいなく、そして悲しかった。今の弘太なら分かるだろう、なぜ濁っていたのか、そして、本来の自分の気持ちと言うものが。>
(はい、分かります。もしあそこで力を与えられていたらルシ様と僕との関係性も崩れていたと思います。それが、いい方向に言ったのは凜猫の提案のおかげだよ。ありがとう。)
<ふん!そんなの言われなくてもわかっているにゃ!>
凜猫は拗ねたようにそっぽを向きながら返事をした。
<それよりも、問題に正解したご褒美だにゃ。新しい魔法の可能性を教えるにゃ。>
(あぁ、よろしく。)
<魔力っていうのはひとりひとり全然違うものなんだにゃ。しかし、魔法っていうのは魔力をもとに生み出されたエネルギーになる。つまり、個人によっての差はそう多くないんだにゃ。もちろん、操ったりするために、魔力を接続することはあるけど、魔法自体はあくまでエネルギー、それに魔力を送っているという形になるんだにゃ。>
(それってつまり、相手の魔法に自分の魔力をうまく供給できれば操ることも可能ってこと?)
弘太は凜猫の話す、飛んでもない理論に驚かされていた。
<あぁ、そうだ。さらにそれだけじゃない。相手がエネルギーとして出していたものを自分の魔力に変換し、吸収することも可能となる。>
<つまり、あらゆる魔法に関して対処することが可能ということだにゃ。>
(で、そのために僕はどうすればいいんだ?)
弘太は緊張の面持ちで凜猫に聞いた。
<まずは、信じるんだにゃ。できると思わなければできないんだにゃ。>
<あとは、前に我が教えた魔法を思い出すのだ。魔法の中に眠る理屈はすべて理解できているだろう?>
(はい!)
魔王の問いかけに弘太は元気よく返事をした。
<あとは、最善を尽くすことだな。明日に備えて今日は寝るのだ。>
(はい、ありがとうございます。)
こうして弘太はいよいよ決戦の朝を迎えることとなった。
この数日間、投稿できずすみませんでした。私事ながら、パソコンが使えないタイミングで携帯電話を失くしていました。今日からまた投稿していくのでよろしくお願いします。




