白
「さぁ!準決勝も2試合目!先に決勝進出を決めたレジェンズに挑むのはどちらのチームなのか!?」
響先生の実況に関係なく、先ほどの試合から歓声は鳴りやむことを知らない。
「伝説にリベンジを誓った者たち!チーム伝説打破!」
白、牛神、鼠神の3人が入場してくる。
「そして!新たに伝説に挑む者たち!チーム凜とした猫!」
弘太、康太、春の3人が入場する。
白がじっと弘太の方を見ていた。
(この人は本当に目が見えていないのか?)
弘太も疑問を持ちながらも目をそらさない。
「お互いに準備はいいか?」
6人とも、集中したまなざしでお互いを見ている。
「それでは・・・はじめ!」
< 黄魔法 雷装 >
雷を身に纏った弘太が白たちに襲い掛かる。
それに対して、白が受けて立つ。
しかし、弘太の攻撃を受けとめきれず、一度下がって態勢を立て直す。
< 白魔法 光装 >
その瞬間に白の体が光り輝き、弘太に襲い掛かる。
「行くわよ!康太!」
春が康太に呼び掛ける。
< 茶魔法 岩窟装 >
康太は岩を身にまとい、牛神に襲い掛かる。
< 赤魔法 火の手 >
春の後ろから燃え盛る腕が2本現れる。
その2本の腕は弘太と戦う白に向かって襲い掛かる。
「イケー!」
完全な死角から襲い掛かるが、白には躱されてしまう。
< 青魔法 火消 >
鼠神の放った水のレーザーにより、春の魔法は消されてしまった。
白と弘太の戦いもどんどん白熱している。
弘太も白も光速での攻撃をくりだし、それを光速で防いでいる。
< 青茶魔法 土水手 >
春の後ろには再び2本の腕が現れる。1本は水ででき、もう一本は土でできている。
水の腕は白を、土の腕は鼠神を襲う。
白は、器用に水の腕を躱しながら弘太に攻撃を繰り出しているが、鼠神は春の攻撃を避けるのでいっぱいになってしまう。
そちらを心配したのか、白の動きも鈍くなり、弘太の攻撃が脇腹にクリーンヒットした。
< 茶魔法 土刺 >
鼠神の方は、ギリギリのところで春の魔法を破壊し、難を逃れていた。
「この魔法は使いたくなかったんだが・・・。本気で行くぞ。」
< 白魔法 白昼夢 >




