表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強魔王の背後霊  作者: のぞぞ
本戦編
50/63

伝説、動き出す。


「義経、頼んだよ。」

犬神瞬の兄の犬神戒は義経に対してそう言い残すとセブンドッグスの3人に向かって言った。



「瞬、行くよ!」


< 黄魔法 雷孤 >


3匹の狐と共に戒は攻めてくる。


「俺が止める!」

伊達が前にでて、戒の攻撃を受け止めにかかる。


< 茶魔法 土装 変形 >

体に纏った土から触手が生えた。特殊な形の魔法を発動する。


伊達の魔法は戒本人と狐たちの相手を同時にしている。


「今の間にあの二人を倒してしまうんだ!」

伊達の叫びに反応し、瞬と秋は攻撃に転じる。


< 青魔法 氷孤 >

瞬は戒以上の数の狐を生み出した。


「これでもくらいな!」

瞬の生み出した狐たちが一斉に義経に襲い掛かる。


「くそ!」

その時、後ろから声が聞こえ振りむくと伊達が戒を圧倒していた。


「伊達もやるな!負けてられないね!」


狐たちの猛攻を義経はなんてことも無いように捌いていた。


「流石、学内最強だね!」

瞬の顔には笑みがこぼれる。


「きゃあ!」

女性の叫び声が聞こえてきたので、瞬はそちらのほうを見た。


するとそこには、秋の魔法により捕らえられた織田冬華の姿があった。


「これで、終わりよー!」

そして、秋の一撃により冬華は動かなくなってしまった。


「兄貴も織田の姉さんもやられたみたいだな!」

瞬は、仲間がやられても無反応な義経に違和感を覚えながらも攻撃を続ける。


「せっかくのタイマン、楽しもうよ!」


< 青魔法変化式 氷孤 魔装 >

瞬の周りに狐たちが集まり、犬神の体に纏われていく。


そのまま、犬神は攻撃を繰り出していく。


先ほどまでなんでもなかったような様子だった義経の表情にも焦りの色が見えた。


「とっとと魔法を使え!」


瞬の拳が義経の頬を打ち抜いた。


そのまま、義経は倒れ、動けなくなってしまった。





「そ、そこまで!」

審判がコールする。



「勝者、チームセブンドッグス!」


審判のコールに会場は驚き、一瞬の沈黙を生んだ。


そして、まるでその沈黙がなかったかのように、大歓声の波が押し寄せてきた。


「学内最強ってこの程度かよ。」

瞬はつまらなそうにそういうと、観客席に弘太がいないか探した。


弘太を見つけると、アピールするように指を一本天高く掲げた。


そして試合が進み、決勝戦、瞬はこの時を待ち望んでいた。


目の前には弘太たちがいる。


最高の舞台で、弘太と戦うという祈願がかなうことを心から喜んだ。



「両者構えて!」



「はじめ!」



そして、弘太と瞬の一大決戦が幕を開く・・・。



かと思われた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ