春と猿神
3人の成長を見た猿神から、1つの提案があった。
「これから大会までの間、おいらたちが相手になるから、実戦形式でトレーニングしないか?」
「おいらたちって、風馬と関のことか?」
それを聞いて、猿神は待ってましたと言わんばかりに笑い出した。
「おいらたちってのは、風馬や関はもちろん、学年のみんながおまえらの応援してんだ!そいつらに手伝ってもらえばいいじゃねえか!」
「おいらのほうで集めてやるから、おまえらはどんな相手にも対応できるように3人で連帯の確認でもしておくんだな!」
「僕はいいと思うが、ふたりはそれでもいいか?」
弘太は、猿神の提案に同意しながら春と康太にも確認をした。
「私も構わないわよ。色々な相手と戦えるのは大歓迎だし!」
春も、ノリノリで猿神の提案に賛成した。
「僕も猿神の提案に賛成だよ!どんな相手にも対応できる柔軟性も大切だからね!」
康太は、心の底から嬉しそうに猿神の提案を飲んだ。
「にしても、康太はなんでそんなに元気になったの?」
春は、あまりの康太のテンションに違和感を感じ尋ねた。
「実は、この計画を立てたの康太なんだよ!恥ずかしいから、おいらの口から言ってくれって言われたんだけどな!」
「猿神!それは言わないって約束じゃないか!」
康太は顔を真っ赤にして怒り出した。
翌日
昨日、康太と弘太が戦った部屋では激闘が繰り広げられていた。
「どうした弘太!そんなんじゃおいらには勝てないぞ!」
雷装を使った弘太と猿神が殴り合いをしている。
「なんで、そんなに強いのに予選で魔法使わなかったんだよ!」
弘太は猿神に不満を漏らす。
「ふん!おまえには関係ないわ!行くぞ!」
< 赤魔法 炎陣体 >
猿神の体に、赤い魔法陣が浮かび上がる。
そして、猿神の攻撃に連動し、炎が弘太を襲う。
「弘太!今助けるわ!」
< 青魔法 水流 >
春の魔法が、猿神を消火しようと迫る。
< 赤魔法 火壁 >
その間に赤い壁が立ちふさがり、炎は届かない。
「もう!邪魔しないでよ!」
春は、魔法を使った男たちに向かって言った。
「そんなこと言っても、手加減はなしですよ!なんたって、あなたたちは僕たちを倒したんですから、強くなってもらわないと!」
声の先には、準決勝で戦った3兄弟がいた。
「私たちは、あなたに勝つためにどうすればいいか考えた。その結果が3人で1つの強い魔法を使うことです!」
「負けてなんかいられないのよ!」
< 青魔法 水弾 >
春は、再び弘太たちへ向けて魔法を放つ。
「同じことを!」
< 赤魔法 火壁 >
3兄弟は3人がかりで再び炎の壁を形成した。
「同じ手に引っかかるわけないじゃない!」
春の魔法は空中で軌道を変え、猿神にクリーンヒット、そのままびしょ濡れの猿神に弘太が触れて動きを封じた。
なお、そのころ康太は、開始早々に猿神の魔法による突進を食らい気絶していた。




