背後霊、目が覚める。
僕の父は拳法の達人として世界的に有名だった。僕はその姿にあこがれて、物心つく前から拳法を習い始め、父も僕に本気で拳法を教えてくれた。10歳になるころには免許皆伝と父に認められるくらいの実力にまでなっが、ちょうどそのころ、父が魔法使いの襲撃に会い、下半身不随、拳法を行うことができなくなった。
そして、父から、拳法なんぞやめて魔法を学ぶように言われ、僕はこの学校に入ったが、ずっと拳法を諦めることができなかった。
「父さんから習ったこの拳法は、おまえなんかに負けない!」
そう言いながら、少しずつサクラギとの距離をつめていく。
「行くぞ!!!」
斎藤の突きに対して、ナイフでカウンターを決めようとするサクラギだったが、それを躱して、サクラギの頬に斎藤の拳がめり込んだ。
「いいわよ!斎藤!その調子で頑張って!!」
(サクラギもバテてきているし、このままなら勝てる!)
「あんまりなめないでくれよ。」
サクラギは起き上がると、その周りに魔力を纏い始めた。
「ま、まさか!?」
< 赤魔法 火炎武装 >
その魔法により、サクラギは炎を纏っていた。
「魔法の複数発動は疲れるんだ、すぐに終わらせるぞ。」
そういうと、サクラギは、先ほどのように、ナイフを持って襲い掛かってきた。しかし、そのスピードはさっきの比にはならない。
(っく・・・。なんてスピードだ・・・。)
何とかギリギリのところで躱していく。
「これで終わりだ!」
サクラギのナイフを躱すと、そのナイフから炎が出て形状が変化し、斎藤を襲う。
「うわぁっぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
そのまま、斎藤は全身をサクラギの炎に焼かれて、動けなくなってしまう。
「斎藤!」
みんなの声が木霊する・・・。
「これで、貴様ら4人とも終わりだな。全員、焼き殺してやるよ。」
どうしようもない状況に織田は、心の中で叫ぶ。
(どうすればいいんだ!ルシ様、教えてくれ・・・。)
<どうしたのだ、弘太よ。>
思わぬ返事に織田は動揺した。
(!?ルシ様!絶体絶命のピンチなんです!この腕輪のせいで魔法も使えないし、どうすればいいのかわかりません。)
<我の教えた魔法を使えばよかろう。あれなら、そんな腕輪なんぞ意味なく使えるぞ。>
(その言葉、信じますよ!)
「サクラギ、俺が相手だ!」
< 水魔法 水砲 >
織田の魔法により、サクラギの炎の結界は消え去った。
「えっ?織田、なんで魔法が使えるの?」
「そんなこといいから、二人は助けを呼んできてくれ!ここと、斎藤のことは任せろ!」
「分かったわー!行くわよ、前田ちゃん!」
「え、えぇ・・・。」
「逃がすと思うな!」
サクラギが二人に襲い掛かるが、織田の防がれてしまう。
「お前の相手は、俺だ!」
僕はサクラギをとらえるための魔法を発動した。
< 雷魔法 雷球 >
威力は及ばないが、魔王が最初に行ったのと同じ魔法を繰り出した。
「こんなもの!」
< 赤魔法 火炎球 >
サクラギの周りには、燃え盛る球が出現した。
しかし、サクラギの球は、織田の雷球にかき消され、サクラギは雷球の直撃を食らう。
「う、うわぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
「これでもう、麻痺して満足には動けないはずだ、サクラギ、おとなしく捕まれ!」
「そううまくいくと思うなよ!」
麻痺して動かないサクラギだったが、今までで一番最大の魔力を集中していた。
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